Kontaの歓びの毒牙

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大毎地下劇場 その4 名画の殿堂 西梅田 毎日大阪会館南館地下

 意外なことにこのブログの「大毎地下劇場」の記事に来られる方、多数。皆さんこの映画館に色々思い出をお持ちなのですね~。というわけで、最近見つけた大毎地下の記事(雑誌「キネマ旬報」1973年1月下旬正月特別号・通算No.597号(←表紙の写真は映画「フォロー・ミー」)の34頁と138頁に掲載)を資料として追加することにしました。

 

1973年の正月号なので、掲載写真はたぶん1972年の秋以降に撮られたものではないかと推測されます。

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毎日大阪会館南館地下の大毎地下劇場劇場内部写真(座席数は322) 

 

「われらの映画館・第26回」

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橋本克さんによる「オフィス街のシニセの味 大毎地下劇場」という文です。

 

隣の毎日大阪会館北館の写真 北館と南館は上部でつながっているようです。

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この写真はこちら↓から頂きました。貴重な写真をありがとうございます。

https://twitter.com/taikoyama77/status/1226478615044313088

↑こちらの写真が裏焼きだったので反転しました。

 

1958(昭和33)年の春、毎日大阪会館南館の完成と共に開館、大映興行の経営でスタート

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1961(昭和36)年6月から洋画二本立特選番組に…。 1971(昭和46)年末、大映がその幕を閉じたため、家主の毎日ビル企業の経営に変わった。

 

地下2階の大毎地下劇場の入口のカウンター 。右に地下1階へ上がる階段が見えています。受付に二人

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カウンターの後ろの映画ポスターは左「愛・結婚」、右 「もういちど愛して」のように見えますが…

 

違うかな?

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イギリス映画「愛・結婚 / Sex, Love and Marriage (1972) / Love Variations (1970)」

 

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フランス・イタリア映画「もういちど愛して / Doucement Les Basses」(1971) 

 

決め手は番組 常に女性を考慮に入れて組む

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女性の観客が常に60%以上を占める

 

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大毎地下劇場の映写室と映写技師さん

 

限界番組は「幸福の条件」と「続・私は好奇心の強い女」、「クリシーの静かな日々」と「愛・LOVE」(←「愛・結婚」の間違いでしょうか?)

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1970年の西ドイツ映画幸福の条件 / Anatomie des Liebesakts」

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ヘンリエット・ゴンネルマン(Henriette Gonnermann) と ギュンター・キースリッヒ(Günther Kieslich)

 

映画「幸福の条件」↓の男優ギュンターさんが、とてもセクシーですご~く好みなんです(エヘヘ)。昔からこの作品に興味があって、ずっと探しているんですが、残念ながらソフトは出ていないようです。ほ欲しい!そう私は好奇心の強いゲイ男なんです。

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幸福の条件 / Anatomie des Liebesakts」 ギュンターさ~ん

 

大毎地下劇場の限界番組「幸福の条件」と「続・私は好奇心の強い女」の二本立ては1972年6月28日~7月5日。こんな大人の映画も上映されてたんですね~。

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大毎地下のスクリーンで、動くギュンターさんが見たかった!!

 

最近(1972年頃?)舶来雑貨店とのタイアップでロビーの壁面と天井を改装、壁の一部に商品を展示しているが、洒落たものが多いので女性ムードを一層高めている。

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私が通い始めた1977年にはもうネクタイなどの舶来雑貨は置いていなかったです。左に見える飲み物用の冷蔵庫はあったように思います。

 

真夜中のカーボーイ」と「明日に向って撃て!」は昨年(1971年)度最高の成績をおさめた…

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1972年、北館11階毎日文化ホールにて「大毎地下名画鑑賞会」開催開始。でもこの頃はまだ「大毎地下友の会ニュース」の発行はされていなかったようです。

 

真夜中のカーボーイ」と「明日に向って撃て!」の2本立ては1971年10月30日~11月10日の上映。

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ヘルムート・バーガーとヴィルナ・リージのカルト(←勝手に命名)作「雨のエトランゼ / Un Beau Monstre」(1971)も大毎地下劇場でやっていたのですね。す・て・き!

Un Beau Monstre

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地下1階の大毎地下劇場チケット売り場 1972年当時の料金は大人400円・学生350円 左手に地下2階に降りる階段の手すりが写っています。

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右手に映画「華麗なる賭け」のポスター 窓口下の左はソビエト映画「戦争と平和」(総集編) 右は何の映画でしょう?男性がスキーで滑っている姿のように見えますが…。

 

二度三度くり返し見たくなる映画。これに限りますね。

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映画が好きな、京都生れのソフトでスマートな支配人 雑誌には支配人さんの写真も掲載されていますが、ご本人の意向が確認できませんので、ここには載せませんでした。

 

大阪毎日新聞社本社(左)と毎日大阪会館北館(右)の写真 どちらの建物も今はもうありません…。

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この写真はこちら↓からいただきました。貴重な写真をありがとうございます。

https://twitter.com/taikoyama77/status/1271433927564001280

 

ビルの中にあるため、深夜興行は勿論のこと営業時間にかなり制限がある…

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ローマの休日」「奇跡の人」「屋根の上のバイオリン弾き」「愛情物語」が人気

 

カメラ:津田裕子さん

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われらの映画館 大毎地下劇場

 

これらの写真で映画館の全体像が、かなりハッキリ記憶に甦ってきたように思いま~す。古い映画雑誌っていいもんですね!

 

下の写真は毎日大阪会館北館と南館、1993年だそうです。黄昏時の大毎地下劇場への道…

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こちら↓から頂きました。貴重な写真をありがとうございます。すごくいい写真ですね!

https://twitter.com/kotaroHirotsu/status/907370995052199936

 

こちら↓で大変懐かしい映像が見られます。涙が出るかもよ~。

ありがとう堂島、大阪毎日・堂島70年の軌跡 

https://www.youtube.com/watch?v=24ugJRQ96CU

 

この記事は、
大毎地下劇場 その5 名画の殿堂 西梅田 毎日大阪会館南館地下

https://k0nta.hatenablog.com/entry/2022/11/05/022745

に続きます。