Kontaの歓びの毒牙

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Diana Ross 「マホガニーのテーマ」 THELMA HOUSTON のオリジナル遂に初CD化

 ダイアナ・ロス(Diana Ross)の歌で1976年に全米ナンバー1ヒットとなった「マホガニーのテーマ / DO YOU KNOW WHERE YOU'RE GOING TO」(Gerry Goffin - Michael Masser)のオリジナル、テルマ・ヒューストン(Thelma Houston)の歌う1973年のヴァージョンがとうとうCD化されることになりました。

 

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Thelma Houston テルマ・ヒューストン

 

 私がこのヴァージョンの存在を知ったのは1983年、ちょうどモータウン(MOTOWN)設立の25周年記念の年で、日本のレコード会社(ビクター)も非売品の「モータウン25周年 YESTERDAY TODAY FOREVER」という冊子を作って、このレーベルのレコードを何枚か買った人にプレゼントするというキャンペーンを行なっていました。私は、なんばCITY新星堂で、モータウンの情報がいっぱい詰まったこの全86頁の今となってはとても貴重と言える青い表紙のマニア本をいただきました。

 この冊子の巻末には、1983年半ばまでのモータウンの全アーティストのシングル盤ディスコグラフィー及びこのレコード会社から出たほぼ全てのLPリスト(ただし、PRODIGALなどのマイナー・レーベルのものは抜けている)が20頁に渡り記載されていました。このリストを細かくチェックしていて、その時初めて、ダイアナの「マホガニーのテーマ / THEME FROM MAHOGANY」のオリジナルが、テルマの歌ったヴァージョンだと知ったのでした。

 

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冊子「モータウン25周年 YESTERDAY TODAY FOREVER」67頁より

 

 上のテルマのリストの下から4つめの記述に注目してみてください。1973年の5月のレコード番号M-1260にThelma Houstonの「Do You Know Where You're Going」という記載が見えます。またそのB面曲もまた、後にダイアナが1975年のシングル「悲しみの終わる時 / SORRY DOESN'T ALWAYS MAKE IT RIGHT」(Pam Sawyer - Michael Masser)のカップリングで発表することになる「トゥゲザー / TOGETHER」(Pam Sawyer - Michael Masser)というのもとても興味深いです。

 

 この下は 1989年に発表され大変話題になった J. RANDY TARABORRELLI 著「CALL HER MISS ROSS / THE UNAUTHORIZED BIOGRAPHY OF DIANA ROSS」の307頁の記述です。

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 この本を読んで、ますますオリジナルのテルマ・ヴァージョンを聴いてみたくなりその後、何年間もこのシングル盤を探したのですが、見つかりませんでした。

 昨2014年になって初めてこちら↓のページを見つけ、その後YouTubeでもオリジナルのThelma Houston Versionをやっと聴くことが出来ました。オリジナルはダイアナが発表したものとは歌詞が少し違っている点も、面白いと思います。

https://songbook1.wordpress.com/2014/06/22/do-you-know-where-youre-going-to-1973-and-theme-from-mahogany-1975/

 

Thelma Houston - Do You Know Where You're Going To

https://www.youtube.com/watch?v=sNuCu9Qo1gM

https://www.youtube.com/watch?v=09yxTw28vpk

 

 そしてとうとう、テルマの1976年発表アルバム「Any Way You Like It 」にボーナス・トラックとして追加収録されるという形で、この曲の初CD化が決定しました。今年2015年の2月16日に CHERRY RED RECORDS より発売される予定です。


Any Way You Like It : Expanded Edition - Thelma Houston:
http://www.cherryred.co.uk/shopexd.asp?id=4948

Track Listing:

01. ANY WAY YOU LIKE IT
02. DON'T LEAVE ME THIS WAY
03. DON'T KNOW WHY I LOVE YOU
04. COME TO ME
05. DON'T MAKE ME PAY (FOR ANOTHER GIRL'S MISTAKE)
06. SHARING SOMETHING PERFECT BETWEEN OURSELVES
07. IF IT'S THE LAST THING I DO
08. DIFFERENTLY

BONUS TRACKS:

09. DO YOU KNOW WHERE YOU’RE GOING TO (PREVIOUSLY ISSUED ONLY IN NEW ZEALAND)
10. TOGETHER (PREVIOUSLY ISSUED ONLY IN NEW ZEALAND)
11. TODAY WILL SOON BE YESTERDAY (US ‘B’ SIDE ONLY)
12. YOU’VE BEEN DOING WRONG FOR SO LONG (US NON-ALBUM SINGLE)
13. ONE OUT OF EVERY SIX (CENSORED VERSION) (US NON-ALBUM SINGLE)
14. DON'T LEAVE ME THIS WAY (US SINGLE EDIT)

 

 個人的には、テルマ・ヒューストンは大好きな歌手で、アルバムは全て集めました。特にジミー・ウェッブ(Jimmy Webb)と組んだ大傑作のファースト「SUNSHOWER」(1969年)は、すべての洋楽のアルバムの中でも一番好きと言える程の超お気に入りです。それから1981年の「愛の喝采  / NEVER GONNA BE ANOTHER ONE」もとてもいい作品だと思っています。テルマと言えば1976年のナンバー1ヒット「ジス・ウェイ / DON'T LEAVE ME THIS WAY」等のダンスものでしか語られない場合が多く、それがとても残念です。まだディスコ・クラシック「DON'T LEAVE ME THIS WAY」しか聞いたことがない人は、一度テルマのアルバム「SUNSHOWER」を聴いてみてください。その素晴らしい表現力にきっと驚かれ、感動の涙を流されると思いますよ。

 

 

Any Way You Like It: Expanded Edition

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Sunshower

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The MoWest Album (EXPANDED EDITION)

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エニイ・ウェイ・ユー・ライク・イット

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Throw You Down

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Diana Ross: An Unauthorized Biography (English Edition)

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マホガニー

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No.1ソングス

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愛の流れに

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イヴニング・ウィズ・ダイアナ・ロス

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ロス

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ロス(紙ジャケット仕様)

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グレイテスト・ヒッツ

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Looking for Mr. Goodbar

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サマー・ナイツ

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スロウ・ユー・ダウン

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Throw You Down

Throw You Down

  • アーティスト:Houston, Thelma
  • 発売日: 1990/10/05
  • メディア: CD
 

THE DEVIL IN ME / READY TO ROLL / RIDE TO THE RAINBOW / REACHIN' FOR ALL

 

ダイアナ・ロス Diana Ross またいつの日にか

 ダイアナ・ロス(Diana Ross)、久々に来日してたんですね(2015年1月6日(火)・7日(水) 日本武道館公演)。中学生の時、ダイアナのアルバム「愛の流れに / DIANA ROSS」(1976)を聴いて以来ずっと、僕はもうダイアナに夢中でした。

 

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ダイアナ・ロス Diana Ross 1976

 

アルバムは全て集めました。12インチ・ヴァージョン、日本独自企画の編集アルバム全て、ソロ時代のアナログ日本盤全シングル、コカコーラのCMソングのソノシートまで…。

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これ↑は、僕のダイアナ・ロスのLP & 12インチ・レコード・コレクション。ここに写っているもの全てダイアナのレコードです。モータウンに入る前の4人組プライメッツ(The Primettes)のものから、スプリームス(The Supremes)時代、ソロ・アルバムは輸入盤と日本盤両方で…。ソロになってからのものは、後に全てCDでも揃えました。

 

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Diana Ross ダイアナ・ロス 1976

 

でも、そんなに大好きだったダイアナに対しても、ここ数年まったく夢中になれない自分がいます。これは大好きだったバーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand)とディオンヌ・ワーウィック(Dionne Warwick)に対しても同じ…。この3人の最近のアルバム企画にも、僕はちょっと納得できないのです。デュエットものや、過去のヒット曲の焼き直しはいらないと思っています。表現者が年を取るということはこういうことなんでしょうかね?

今もダイアナ・ロスに夢中なクリス松村さんと一度お話してみたいですわ。

 

愛の流れに

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Ultimate Diana

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Essential Diana Ross

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ベイビー・イッツ・ミー

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Definitive Collection

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Greatest

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藤真利子 あなたがいたから私がいた

 いよいよ本日(2015年1月2日)WOWOWにてTV初放映ですね、Yuming(松任谷由実 / 荒井由実) sings...「あなたがいたから私がいた」(脚本・演出:松任谷正隆 帝国劇場 2014年10月23日(木)収録)。

 

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Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1978

 

以前も書いたけど、藤真利子さんが最高に素晴らしいから、皆さん是非ご覧くださいね~。

 

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虫明亜呂無さんによる文「微風に髪をなびかせる人 藤真利子」(雑誌「ai」1978年5月号51頁)より。

 

この「あなたがいたから私がいた」の舞台を、真利子さんのお母様も 観に来られたと以前ユーミンも話していたよね。

 

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 Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1978

 

それは2014/11/14公開のユーミン、うそラジオ(「Uso Radio インターネットラジオ 松任谷由実 はじめました」)のNo.689(2014/11/14-2014/11/20)の中でのこと。そこから引用すると…。 

 

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Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1989

 

“で、フジマリ(藤真利子)のお母様っていうのが、やっぱり、あのストレッチャーで(帝国劇場舞台「あなたがいたから私がいた」に)来たのよ、来れたの。それは28日の日かな~? あぁ、(2014年10月)30日の日かっ。最後の2回公演の昼かなんかにね。それで、あの~、状態悪いんだけど、でもすごい喜んで、あの私も若~い時から知ってて、その~フジマリのママの前だと、20代とか30代前半の自分に戻れるようなさ、そういうカンジで、わ~、ホントに来れて良かった、観てもらえて本当に嬉しかったんだけど、ふと、や~、自分の母親(注:荒井芳枝さん)はもうちょっと年が上(94歳 2014年11月現在)とはいえ、来れなかったな~と思ったら、ぐぅ~っとこう締め付けられるようなものがあってね、うん…。”

 

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Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1985

 

そして、真利子さんも少しお母様について語っている記事がありました。

“私ね、前からすごい父親似(作家・藤原審爾氏)だって言われて、いやでしょうがなかったの。でも、この頃、きものなんか着て、大正や昭和の初期の頃の女の人を演ると、母親に似てるって言われて、ホッとしてるんです。”(雑誌「WITH」1983年7月号 No.22の23頁より)

真利子さん、子供の頃から、デザイナーをしていたお母様の手作りの服ばかり着ていたんだって…、素敵ね。

 

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五社英雄 (文藝別冊)

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マンタさんのアレンジでフランス・ギャルのカバー

 最近全然聞かないけど、昔よくユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)、雪村いづみさんの物まねやってたよね?「ウチのマリアがお世話になってます。」とか言って…(ププッ)。マリア(朝比奈マリア)って言っても若い子は知らないだろうけど、雪村いづみさんの一人娘で、ハーフのモデルですごく綺麗な人だったの。そう1979年に歌手デビューもしてなかなかの話題だったんだわ。

 

ユーミン 松任谷由実 1979 Yuming 

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物まねは物まねでも、清水ミチコみたいなんぢゃ~ありません!!

 

 先日、めでたく堀川まゆみ(MAYUMI)さんの1978年のデビュー・アルバム「楡(エルム)通りの少女」が初CD化されたんだけど、ソニーのオーダーメイドファクトリーのページ見てたら、同時に朝比奈マリアさんの1979年デビュー作「MARIA」もアンコールプレスということで再発されたのね。結構好きだったな~「DISCO GAL」と懐かしくなって、こちらもついでに買っちゃいました。

 

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朝比奈マリア Maria Asahina  1979

 

*****

朝比奈マリア  /「MARIA + 2」(1979)

01. ディスコ・ギャル 
(作詞 : 山川路夫 / 作曲 : すぎやまこういち / 編曲 : Harvey Mason ・ すぎやまこういち / コーラス・アレンジ : 山下達郎
02. 昼下がり 
(作詞 : 伊達歩 / 作曲 : 佐藤健 / 編曲:松任谷正隆
03. おんな ともだち 
(作詞 : 山川路夫 / 作曲 : 細野晴臣 / 編曲 : イエロー・マジック・オーケストラ YMO
04. 訣別(わかれ) 
(作詞 : 池田理代子 / 作曲 : 滝沢洋一 / 編曲 : 佐藤博
05. 霧雨のあとで 
(作詞 : 山川路夫 / 作曲 : 原田忠幸 / 編曲 : 坂本龍一
06. 金色のなぎさ 
(作詞 : 山川路夫 / 作曲 :細野晴臣 / 編曲 : Harvey Mason ・ 細野晴臣
07. ペパーミントの風 
(作詞 : 中村治子 / 作曲 : 佐藤健 / 編曲 : 松任谷正隆
08. 殿方ご免あそばせ 
(作詞 : 山川路夫 / 作曲 : すぎやまこういち / 編曲 : すぎやまこういち
09. 心のままに 
(作詞 : 星野貢一 ・ 長谷川みつ美 / 作曲 : 嶋健 / 編曲 : Harvey Mason)
10. ママにだけ言えない (SI MAMAN SI)
(作詞 : Michel Berger ・ 日本語詞 : 岩谷時子 / 作曲 : Michel Berger / 編曲 : 松任谷正隆
11. ディスコ・ギャル(Single Mix Version)
(作詞 : 山上路夫 / 作曲 : すぎやまこういち / 編曲 : ハービー・メイソン ・ すぎやまこういち)*ボーナス・トラック 
12. 霧雨のあとで(Single Mix Version)
(作詞 : 山上路夫 / 作曲 : 原田忠幸 / 編曲 : 坂本龍一)*ボーナス・トラック 

*****

 このアルバムは元々アルファ・レコードからの発売で、参加メンバーがすごく豪華!マンタ(松任谷正隆)さんも3曲でアレンジを担当していて面白いわ。特に「ペパーミントの風」の編曲、これ「時をかける少女」の元アレンジだよね、すごく興味深い。

 

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France Gall  DANCING DISCO 1977

 

 それにそれに、岩谷時子さんが日本語歌詞を書いた「ママにだけ言えない」は、なんと、フランス・ギャル(France Gall)の「SI MAMAN SI / 聞いてよママン」のカバーじゃないの!いや~、こんな曲を歌ってたんですね~、素敵!オリジナルはギャルの1977年のアルバム「DANCING DISCO」の最後に収録されていたもので、作ったのはギャルの夫で今は亡きミッシェル・ベルジェ(Michel Berger)ね。僕はベルジェの1994年に出た11枚組ボックス・セットを持ってるんだけど、このボックス・セットの11枚目のライヴ盤に観客の大合唱と共に歌う「SI MAMAN SI / 聞いてよママン」の作者ミッシェル・ベルジェ・ヴァージョンも入っているの。

 マンタさんがアレンジしたベルジェの曲と言えば、藤真利子さんの歌う「BIG FAT MAMMA」があったけど、その5年も前にすでにこの二人の組み合わせが存在したとは、今回の再発で初めて知った~。

 マリアさんのアルバム全体もかなり楽しめるものになっていると思う。僕は1977~1979年あたりのサウンドが、洋楽・邦楽問わず今でも一番好きなのかもしれないな~。あのキラキラ感というのは他にないもんね。ディスコ・サウンド全盛期をリアル・タイムに体験できなかった今の若い子なんかホントにかわいそうだと思うよ(アラフィフのたわごとサ)。

 雪村いづみさんの「ひこうき雲」ニュー・ヴァージョンもリリースされたことだし、久々にユーミンのいづみママの物まね聞いてみたくなったわ。ユーミン、また近々お願いね!

 

(ユーミンの画像はアルバム「悲しいほどお天気」発売直後に出た雑誌「FM fan」1979年12月発売の?号より)

 

ひこうき雲

ひこうき雲

 
悲しいほどお天気

悲しいほどお天気

 
Dancing Disco

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Celui Qui Chante-32 Titres

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Double Jeu

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Zenith 86

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Integrale Albums Studios + Live

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ガラスの植物園

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フランス・ギャル

フランス・ギャル

 
Si Maman Si

Si Maman Si

 
Integrale Albums Studios + Live

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朝比奈マリア/MARIA +2

朝比奈マリア/MARIA +2

 

  

Mariko FUJI

Mariko FUJI est née le 18 juin 1955 à Tokyo et est actrice dupuis 1977. Son vrai nom est Mari FUJIWARA.

 

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Mariko FUJI 1982 Vivi ENLEIGH

 

Elle est aussi chanteuse, compositrice et femme auteur de paroles de chansons. Elle écrit sous le nom de plume Vivi ENLEIGH.

 

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Mariko FUJI 1985 Vivi ENLEIGH

 

Mariko FUJI est la fille de l'écrivain renommé Shinji FUJIWARA (7/3/1921 - 20/12/1984). Elle est célibataire et n'a pas d'enfant.

 

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Mariko FUJI 1979 Vivi ENLEIGH

 

Mariko est bonne danseuse. 

 

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Mariko FUJI 1982 Vivi ENLEIGH 

 

Elle joue bien du piano et du shamisen (guitare japonaise traditionnelle à trois cordes).

 

Mariko FUJI 1984 Vivi ENLEIGH

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*****

Mariko FUJI « THE GLASS BOTANICAL GARDEN » (5/août/1984)

01. FIO MARAVILLA (Jorge Ben - Boris Bergman / Adapt.: Vivi Enleigh) version japonaise
02. ATTENDS OU VA-T'EN (Serge Gainsbourg / Adapt.: Vivi Enleigh) version japonaise
03. BIG FAT MAMMA (Michel Berger / Adapt.: Vivi Enleigh) version japonaise
04. L'IRRÉPARABLE (Véronique Sanson / Adapt.: Vivi Enleigh) version japonaise
05. JAZZ A GOGO (Alain Goraguer - Robert Gall / Adapt.: Vivi Enleigh) version japonaise
06. COMIX DISCOMIX (Eric Hagen Dierks - Jay Alanski / Adapt.: Vivi Enleigh) version japonaise
07. DIRSI ADDIO (Ciro "Zacar" Dammicco / Adapt.: Vivi Enleigh) version japonaise
08. ÇA M'SUFFIT (Françoise Hardy - Michel Bernholc / Adapt.: Vivi Enleigh) version japonaise
09. DI DOO DAH (Serge Gainsbourg / Adapt.: Vivi Enleigh) version japonaise

*****

 

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Mariko FUJI 1985 Vivi ENLEIGH

 

Elle chante les chansons de Serge Gainsbourg, Michel Berger, Véronique Sanson, France Gall, Lio et Françoise Hardy en japonais.

 

Mariko FUJI « THE GLASS BOTANICAL GARDEN »

http://www5d.biglobe.ne.jp/~ktabloid/FujiMariko.htm

 

DI DOO DAH (Jane Birkin) version japonaise par Mariko FUJI:
https://www.youtube.com/watch?v=0fO3ypJ0Rco

 

 Mariko Fuji - IMDb 

 

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VOGUE PARIS (Nov. 1989 / No 701 / page 258)

 

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アブラカダブラ+1

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狂躁曲+1

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浪漫幻夢

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吉原炎上 [DVD]

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あの頃映画 「薄化粧」 [DVD]

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Filho Maravilha (Fio Maravilha)

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Fio Maravilla (Album Version)

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Attends Ou Va-T'En

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夢みるシャンソン人形~フランス・ギャル・ベスト・セレクション

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France Gall

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Amoureuse

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Poupee de son

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Premier Album

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Made in Italy

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Suivre

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Di doo dah

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ベスト

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Universal Masters Collecti

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Chante En Espagnol

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MIKADO (MEG-CD)

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エッセンシャルズ

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藤真利子がいたから私がいた

 ユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)が、うそラジオ(「Uso Radio インターネットラジオ 松任谷由実 はじめました」)で、帝国劇場舞台「あなたがいたから私がいた」に出演した俳優5人について語りました(2014年10月28日、火曜日収録、2014/10/31-2014/11/6 公開の No.687 にて)。以下はユーミン藤真利子さんについて語った部分です。

 

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1981

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“歌はもう大好き。最大の目標はミュージカルなんです。”

 

*****

藤真利子がいたから私がいた

 

 ね~、すごい、こう…友達のこともあるけど、この舞台(「あなたがいたから私がいた」)に賭けて、アレしてくれてね、あの~、朝日新聞の人とか観に来たら「ああ、すごいですね~」とかって、「藤さんの演技は…」って…。

 

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Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1979

 

 ええと、あとキンキン…、いいのかな? 婆さんの役なのに、こう…高い声でずっとしゃべってるわけよ、なんだけど…「最初はいいのかな~?」と思ったんだけど、「ああ、なるほど」と思ったのは、その…園子の役なんだけど、えーっと、よくそういう人っているじゃない? 自分が一番いたかった時代の年齢になっちゃってるカンジ…?、で、最後の方で正気に戻った時に、ガクっとお婆さんの声にするっていうね、技よ。技とかって言うと叱られるんだけどさ、その…役者は、そういうの…上手い!とか言われたらダメなのよ、偉そうなこと言ってるんだけどさ、相変わらず…(笑)。

 

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Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1981

 

 でもね~、アレ、アレだよ~、80年代の、なんか音楽ノリ? え~っと、時がテクノとかの頃だけど、そういう時に音楽活動もちょっとした時が…あの…彼女自身も、あの…自分の中で忘れられないっていうか…、そこに戻っちゃうところがあって、しょっちゅうバンドの楽屋に入り浸ってね~、あの…「それ今どき言っても通じないよ」っていうような音楽業界のジョークみたいなことを言って、キャッキャ、キャッキャ…アレしてた(笑)。
 

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Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1983

 

藤真利子がいたから私がいた(笑)。

 ね~、帝劇に来て下さった皆様、本当にありがとうございました!

 

*****

この上までがユーミンのコメントですよ。

 

 そうか~、真利子さん、1980年代前半に音楽活動をした時期が一番思い出深い時代なのですね。ぜひぜひまた歌ったり、詞や曲作りもして下さいよ~。微美杏里作詞、呉田軽穂作曲の共作なんて、すごく聴いてみたいですわ。それに ‘最大の目標 ミュージカル’ にも出て欲しいな。あと僕が個人的に真利子さんに合っているのではないかと思うのは、ノエル・カワード(Noel Coward)なんかの大人のコメディね。お嬢様育ちで、ほっそりしていてオシャレだから、洗練された有閑階級マダムの退廃…みたいな雰囲気も出せるし、軽めのロマンチックなものも絶対いいんじゃない?

 

五社英雄監督作品 映画「吉原炎上」  河原崎長一郎 & 藤真利子

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TOKYO BORDELLO 1987 Choichiro Kawarasaki & Mariko Fuji

 

 それからそうそう、2014年11月28日に河出書房新社より刊行されるムック本「文藝別冊 五社英雄 ~ 極彩色のエンターテイナー」に真利子さんのインタビューも掲載されるんだって…。楽しみ~!!

 

吉原炎上 [DVD]

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あの頃映画 「薄化粧」 [DVD]

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浪漫幻夢

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現代演劇 (18)特集 ノエル・カワード

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スイートルーム組曲

 

ユーミン帝劇 成功に導いた藤真利子

 観てきました、帝国劇場舞台「Yuming sings あなたがいたから私がいた」 。作品としては悪くない、というか、僕は気に入りました。東京まで観に行ってよかったと思います。

 

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Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1985

 

 そして、この作品の成功の理由ですが、それはやはり藤真利子さんだと思います。もちろん、ユーミン(松任谷由実)が歌うシーンが良いのはいうまでもないのですが、ドラマの部分では、もう真利子さんが圧倒的に素晴らしかったです。

 

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 作品のハイライトは、個人的には「残されたもの」で園子(藤真利子)がさまよう場面と、やはり、春子(福田沙紀)が残した絵を園子が教会で受け取り、しばらく歩いてそしてくずれ落ちるシーンでした。「残されたもの」の場面では、園子が一人ただひたすら歩いているだけなのですが、それでもこの作品で、一番と言ってもいいほど強い印象を残す場面になりました。ユーミンの「紅雀」を最も好きなアルバムとして挙げている真利子さんだからこその、何か強く伝わってくるものが、そこにはありました。

 

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Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1985

 

 色んな小ネタを数多く盛り込んでいるにしては、軽めで隙間のあるマンタ(松任谷正隆)さんの脚本が、ストレート・プレイでもミュージカルでも、単なるコンサートでもない、 ‘新たな試み’ のこの作品に、マッチしているように思います。スカスカしている部分の一部をユーミンの歌が埋め、そして残ったところを観客自身に描かせる…という作品なのではないかと感じました。

 

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 ただ少し残念だったのは、若い時代の脚本がちょっと弱く思われたことです。園子(比嘉愛未)と栄一(渡部豪太)の恋愛をリアルに見せる何かもうひとつのエピソードがあれば、より良くなったと思いますし、春子の、実は園子が大好きなのだけどキツイ態度でしか園子に接することが出来ないという、その ‘どうしようもなさ’ の描写、そして園子はダンサーになるぐらい踊りが得意なのですから、比嘉さん自身の踊りで観客を魅了する場面があったなら、もっとずっと観る者が入り込める真実味が生まれたのではないかと思います。踊りが別のダンサーのシルエットで描かれるというのでは、やはりどうも説得力が弱くなってしまいました。こういった弱点が、なんとなく箇条書き的な脚本という印象を与えてしまうところがあったかもしれません。

 

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 園子、栄一、春子の若者3人の役は、「脚本自体が少々シンプルすぎ、でもセリフで述べられる細かいエピソードは満載、それを短い時間内で演じなければならない」というかなり多くのことを役者に要求する役どころで、演じる方にとっては、ちょっと人物像が掴みにくく、決してやりやすいものではなかったかもしれません。実際、若者3人の人物は、年寄り3人、園子、信二(石黒賢)、妙子(入絵加奈子)よりもずっと複雑で難しい役だと思います。若さがまぶしい3人ががんばって演じていましたけれど、やはりちょっと散漫で印象が薄くなってしまった部分があったように思います。両親の突然死、親戚との軋轢、記憶障害、幼なじみとの三角関係、子供の生めない女性、暴行事件による男性恐怖症、出征、恋人の集団暴行死、妊娠、未婚の母、米兵相手のオンリーさんもどきの踊り子、そして里子…という、かなり詰め込まれたエピソードをすべて消化できるほどの時間的余裕が、2幕3時間の舞台になかったのではないでしょか?

 

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 僕が藤真利子さんが素晴らしいと思ったのは、老人ホームで車椅子に乗りながらも、両腕を挙げた時の真利子さんのポーズが、完璧に美しい、ダンサーの腕の動きになっていたことなんです。こういったものが作品に真実味、奥深さ、説得力を生むのです。

 余談ですが、先日、あるお友達と食事に行った時に、彼女が教えてくれた話がとても興味深かったです。それはその方のお友達が昔、デザイナーの松田光弘さんのパーティーに出席されたことがあって、その時、藤真利子さんもその場に来られていたというエピソードでした。 他に誰も踊っている方はいなかったのですが、真利子さん一人だけが、そのパーティーで踊られたらしく(この辺、さすが「かっ飛び女優」ですね)、その踊りがまた普通見ることがないようなダンスだったという興味深いお話でした。ダンスが好きで得意という真利子さん、きっとものすごく素敵だったんだろうな、と話を聞きながら、目の前にその場が浮かび上がったような気がしました。

 そして今回の作品、カウンセラー信二役の石黒賢さん、色ボケ老人の妙子役の入絵加奈子さんという他のシニア組の方々もそれそれ素晴らしい好演でした。彼らにはやっぱり長年のキャリアに裏打ちされた深みが あり、そこに奥行きを感じさせるものがありました。信二と年老いた園子のシーンには、ラナ・ターナーが主演した僕が大好きな1965年のアメリカ映画「母の旅路 / MADAME X」を ちょっと思い出したりもしました。

 

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 そして、今回選ばれていたユーミンの歌が、又とてもよかったです。「守ってあげたい」「春よ、来い」「卒業写真」などの超有名曲を混ぜながらも、マニアにも十分アピールするような素晴らしい選曲だったと思います。まったく申し分ありません。ユーミンの最も特徴的な持ち味って、こういった淡い色合いの曲にあるのだと個人的には再認識しました。ユーミンの作品を知り尽くした専属のプロデューサー兼演出家がいるというのが、やはりユーミンの最大の強みかもしれません。それに今回、ユーミンの声がすごくよく出ていて驚きました。2012年のプロコル・ハルムとのツアー時などは、かなり厳しい(それでも感動的な)ヴォーカルに思えたりしましたが、歌っている曲が違うこともありますが、今回の帝劇はとても安定していました。それに立ち姿のスタイルの良さが本当に際立ってました。遠目にこんなに美しい60歳ってどこにもいないと思います。その日の観客に多かった50代、60代の女性の「くたびれ具合」を目の前にしていたので、なおさらそう思えたのかもしれません。

 

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 マンタさん、ユーミン藤真利子さん、この3人は、僕がずっと特別に大好きな3人なのです。その3人が関わった一つの作品をこうして観れたというのは、本当に感激しました。これはちょっと思い入れ過度で、センチメンタリズムに走り過ぎてる感想かもしれませんが…。もうちょっと冷静に書くと、次回もしユーミン帝国劇場第3弾があったとしても、今回のように藤真利子さんが出演されていなければ、東京まで果たして観に行くだろうか…と自問してみると、答えは微妙です。ユーミン自身を見る聴くのであれば、正直言ってやっぱり通常のコンサート・ツアーのステージの方が魅力的に思えます。近場で、この帝劇の舞台と同じ内容での上演があれば行く可能性はあるかもしれませんが、ほとんど興味のない俳優さんの出演している「ちょっといい芝居」つきのユーミンのステージを東京まで、交通費を使って観に行くのだろうか?…… やっぱりそれは行かないと思います。ハッキリ言って、今回は「藤真利子さんが出てるから、真利子さんがスゴいということを知っているから」東京まで観に行ったのであると言えるでしょう。つまり、今後のユーミン帝国劇場舞台の課題はそういうこと(どういうことかは、まあ、ぼやかしておきますわ。ここまで読めば大体わかりますよね。)でしょう。

 

 そして最後に、真利子さん、この帝国劇場公演が終わった途端、また「松任谷家出入り禁止!」にならないように今度は十分気を付けましょうね。少しお酒は控えられた方がいいのかもしれませんよ…(エヘヘ、余計なお世話だったでしょうか?)。

 

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帝劇舞台成功に、かんぱ~い!!

 

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脚本・演出:松任谷正隆 帝国劇場 2014年10月8日(水)~31日(金)
Yuming(松任谷由実 / 荒井由実) sings...「あなたがいたから私がいた」:

 “純愛物語 meets Yumingの第二弾は 3 人の幼なじみの物語。 人生の中に起こる様々な出来事を通して変わっていく 3人の人生 、友情、恋愛、そして別れ…。 そんな時間の流れをユーミンの曲とともに辿っていきます。
 今回は時代を少しさかのぼって、戦争という異常な時代が背景。ガラスの心と、恐怖の影が、美しいコントラストを見せていきます。ぜひご期待ください。”

http://www.tohostage.com/yuming/

 

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