Kontaの歓びの毒牙

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藤真利子 伝説の「おっぱいポロリ事件」

 いよいよ本日2014年10月8日から、帝国劇場の舞台「Yuming sings... あなたがいたから私がいた」が始まりました。10月末まで全26公演です。僕ももちろん、観に聴きに行きますよ~。もう、めっちゃ楽しみ!!そのオープニング記念と言っちゃ~なんですが、藤真利子さん、あの ‘伝説のオッパイ事件’ についての関連記事をアップしたいと思いま~す(うふふ)。

 

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Mariko Fuji 藤真利子 1979

 

 真利子さんの歌手デビュー・シングルは1979年6月21日発売、ユーミン(呉田軽穂)作曲の「シ・ナ・リ・オ (シナリオ)」 でした。この名曲を真利子さんがテレビで初めて披露したその日にハプニングは起きました。1979年夏、フジテレビ、朝の生番組「小川宏ショー」(A.M. 9:00~10:30) でのこと…。

 

小川宏ショー」で歌う真利子さん

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歌っているうちに、肩ひものないドレスがずり落ちて…。アワワ (真利子さんの名誉の為、写真の一部分を隠させていただいております。)

 

記事と写真は雑誌「微笑」1979年8月11日号の巻頭グラビアより。 

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本人は気づかずって…。

 

“ちょうど「ロミオとジュリエット」(帝国劇場 1979年8月2日~30日公演 蜷川幸雄演出)のけいこ中で、行ったらみんなの視線が私を見ているような気がして。演出家にまで「見たよ」っていわれてガクッときて。” (藤真利子談 1980年)

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Hirotaro Honda 本田博太郎 & Mariko Fuji 藤真利子
Yukio NINAGAWA's ROMEO AND JULIET 1979 

 

蜷川幸雄 Yukio Ninagawa & 藤真利子 Mariko Fuji 1979

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蜷川 “オッパイ、見たよ。”   真利子 “エヘヘ…。”

 

藤真利子 Mariko Fuji & 松任谷由実 Yumi Matsutoya 1980

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「“オッパイの藤真利子”とかいうとそれはトピックスとして残るじゃない、いいと思うのね。」(真利子さんとの対談でのユーミンの発言 1980年)

 

ユーミンと真利子さんの対談はこちらのページも参考に:

http://www5d.biglobe.ne.jp/~ktabloid/FujiMariko.htm

 

真利子のびっくりアクシデント!のテレビ放映日は、1979年6月後半~7月末日まで期間の 、いつかだと思われます。どこかにこのお宝映像、眠ってないかしら~。録画ビデオ持ってる人はネットにアップなさい!!

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でもさ~、朝のさわやかな時間帯、9時53分にポロリって…真利子さんたら、これこれ!

 

藤真利子 Mariko Fuji 1979

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それに、‘バストがちっちゃすぎ’…って「微笑」編集部も失礼だわねっ!谷間だって、この通りちゃんとあるわよ、ほら!

 

今回の帝劇舞台でも、真利子のポロリはあるのかしらぁ~?

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脚本・演出:松任谷正隆 帝国劇場 2014年10月8日(水)~31日(金)
Yuming(松任谷由実 / 荒井由実) sings...「あなたがいたから私がいた」:

 “純愛物語 meets Yuming の第二弾は 3 人の幼なじみの物語。 人生の中に起こる様々な出来事を通して変わっていく 3人の人生 、友情、恋愛、そして別れ…。 そんな時間の流れをユーミンの曲とともに辿っていきます。
 今回は時代を少しさかのぼって、戦争という異常な時代が背景。ガラスの心と、恐怖の影が、美しいコントラストを見せていきます。ぜひご期待ください。”

http://www.tohostage.com/yuming/

 

ガラスの植物園

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アブラカダブラ+1

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狂躁曲+1

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浪漫幻夢

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紅雀

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藤真利子 ユーミンうそラジオ に出演! その1

 さあ、いよいよ帝国劇場、Yuming sings...「あなたがいたから私がいた」の舞台が始まりますね。それに先立ち、今週(2014/10/3 - 2014/10/9 公開の No.683)のユーミン、うそラジオ(「Uso Radio インターネットラジオ 松任谷由実 はじめました」)のゲストはなんと藤真利子さん!。これは、やっぱり文字として記録しておかねばなりません! 早速、文字起こししてみました~。そう「藤真利子 松任谷家出入り禁止!」の全貌も遂にここに明らかに! では、どうぞ~!!

*****

 

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Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1982

 

ユーミン:肌寒くなりましたね~、どうもユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)本人で~す。帝劇、(2014年)10月8日から10月31日まで、場所は東京帝国劇場、パワースポットだよ~、いつも言うように。え~今日はですね、もう間近に迫った本番の稽古から、あの~ここに歩いて来れるんだもんニッポン放送まで、で、なんと連れがいるんだよん。どうも~。
藤真利子:連れだよ。
ユ:ウハァフフフフ…。
藤:ツレちゃん。
ユ:藤原さん!
藤:はい、藤原真理です。
ユ:藤原…(笑)、そういう人もいるよね?
藤:本名、藤原真理です。
ユ:うん、あのね、まあ藤真利子さんなんだけども、藤原さんて、わたし昔呼んでたのをずっと…。
藤:ず~っと呼んでた。
ユ:ずっと藤原さん藤原さんって呼んでたのを今日思い出した。
藤:うそ~おぉ。
ユ:フジマリ、フジマリってここの、お稽古に入ってから呼んでて…。
藤:うそでしょ?
ユ:で、また始まりに戻ると、この放送の前半はね、まだ、あの全ての人が(帝国劇場の舞台「あなたがいたから私がいた」を)見ていないね…。
藤:ああ…。
ユ:で、なんだ、この放送が(2014年10月)3日の金曜日から9日の木曜日なんで、え~8日に始まると、やや、一週間の後の方で聞く人はね、もう(帝劇の舞台を)見た人もいるかもしれないっていう…。
藤:私の正体を知っているという…(笑)。
ユ:そうだよ、あんまりネタバレにならないようにしないと…うん…、でも老け役だよね。
藤:まあ、多少ね。
ユ:でも、松任谷(松任谷正隆)さんが「や~、フジマリにして本当によかった~」って言ってる。
藤:いや…。
ユ:こんな、たぶんうるさいだろう女優を、あの…一言もなんか刃向うことなく…。
藤:私が…?
ユ:やってもらってる…。
藤:いやいやいやいや…。なんかマン(松任谷正隆)ちゃん的には、あの、これ、アタシ、友達ノリじゃなくて…、友達ノリで私がキャスティングされたのではなくて、全然東宝から、あの直で事務所の方に来て、で、あの長いこと出入り禁止になってた…(笑)。
ユ:松任谷家…(笑)
藤:あの、敷居の高い松任谷家と…、はっ、え~っ、松任谷正隆さん演出?…「いや~アイツだけは勘弁してくれ」って絶対プロデューサーに言うと思って、うちのマネージャーに言ってたんですよ。
ユ:う、うん。
藤:「いや、アイツだけはご勘弁…」みたいな…ハッハッハッ、そしたら、あのなんかマンちゃんからも、「あ、よ~く知ってます」って言われてっていうので、え~っと思って…。
ユ:だから、交友関係ブランクがあった分、あの…そういうのでは本当にあの…ニュートラルに…。
藤:ホント、その時に、なんかマンちゃんがプロデューサーに「でもなんか、フジマリとぶつかりそうな気がするんだけど…」とか言って…。
ユ:言ってた、言ってた。
藤:ね、言ってたでしょ?で、アタシがちょっと呼び出し食って(笑)、一回マンちゃんの事務所に行った時も…。
ユ:ホン読みかなんかでね?
藤:ホン読みじゃなくって…ただ会いたいって言われて、で行ったときも、「あの…、ぶつからないようにするにはどうしたらいいんだろう?」ってアタシに(笑)訊くから、いやいや、私はまず演出家の言うことは必ず聞くからって…、そう見えないかもわかんないけど…。
ユ:そういえば、若い女優さんたちにも言ってたもんね。
藤:見えないかわかんないけど、私たち、かならず聞くからって、言ったんだけど。
ユ:うん。
藤:でも、それでも信じてなかったと思う。
ユ:でもはっきり言って、聞きたくない現場もあったりするわけなんでしょ?
藤:そりゃそうよ。
ユ:その内容に疑問を持ってたりとか…。
藤:うん、やっぱり、それは合わない監督とか、それは確実に…、なんかイヤなこと言われたり…なんでそんなこと言われなきゃならないんだろとかいうこともあるし…。色々ありますけど、でも基本的には聞くの、私。どんな…昨日監督になった人でも、あの…聞く。
ユ:そうだよね、あれは関係ないよね、日数はね。
藤:うん、そうだと思う。やっぱりだって、その才能がなかったらその…あの…。
ユ:ポジションには?
藤:そうそう、その仕事出来ないわけだから。
ユ:うん。
藤:だから、私、基本は聞きますけどね。だから、そう見えなかったんだと思いますが…。あの一所懸命、松任谷さんのいうこと聞いてやってます!

 

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Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1979

 

ユ:あとね、あの出禁は何年前?っていう…。
藤:あっ、何年前ってねえ…。
ユ:何年ぐらいだろうね?90年の声を聞くか聞かないかぐらい?
藤:いや~、ちょっとね~、あの、もうなくなっちゃった「まっくろう」の喜美子(横山喜美子 / よこやまきみこ)さんとさ~、日曜日にね…。
ユ:そういう飲食店のね~。
藤:そうそう。
ユ:女主人がいたの。
藤:そうそう。
ユ:で、よくアタシもそこに飲みに行ったりしてたんだよね。
藤:いろんな人来てたし…。で、そこのママが、あの日曜だと昼間っから、あの飲むのよ。
ユ:うん。
藤:で、そこのママのうちで飲んでて、そしたら「ユーミンのとこ行こう」とか盛りあがちゃって、でユーミンとこ電話して昼間っから行ったの、そしたらユーミンが、なんかエミール・ガレ(Émile Gallé)かなんかの、ガラスのあのすごい美術品みたいなワイングラスを出してくれたのよ。でね、まずこんなランチョマット…。
ユ:うちはね、玉石混淆(ぎょくせきこんこう)だから…。
藤:で、ランチョマットが竹みたいな、すごいオリエンタルな感じなんだけど、そのそこに、エミール・ガレのグラスを出してくれたの。
ユ:まあ、エミール・ガレではなかったとは思うけど…。
藤:で、いや、たぶんガレだったと思う。そいで、喜美子さんがベロベロ酔っぱらって、それをガチャ~ンとやって真っ二つに割ちゃったのよ、アハハハハ。で、その時に、マンちゃんがなんか怒り…、もう怒りの表情で、なんかちょうど降りてきた時かなんかで、で、もうあれから長い日が経ちますけど…。
ユ:まあ、それが引き金であってね(笑)、まあ、あの…アタシも一緒に遊んでたし、どっかで何とかしないとと思ってたんだろうね。もう今なんか逆転してるよ。まあ、デビュー遅くて、あっちが。
藤:ねえ~。
ユ:変ったでしょ~?
藤:変わった!だって昔は、マンちゃんがまずユーミンの…。
ユ:一応言っとくとリスナーに、マンちゃんというのは…。
藤:ごめんなさい、松任谷さんです。松任谷正隆さんを昔は、マンちゃんとかマンタとか皆、呼んでたの。
ユ:うん。
藤:私は、マンちゃんってずっと呼んでて…、ユーミンもマンちゃんて言ってたね、あの頃、今、お父さんとか言ったりしているけど。で、マンちゃんは、基本ユーミンのごはんしか食べなくて…。
ユ:うん、そうなのよ。
藤:で、外食、一切出来なかったでしょ?
ユ:うん。
藤:で、すごい憶えてるの。なんか外食って、一人じゃっ、ていう意味じゃなくて、外で食べること自体がダメなのね。
ユ:うん、そうなのよね。
藤:で、唯一さ、横浜のさ、ほらあの球場の外にある、なんか外国っぽい店あったじゃない?
ユ:うん、「デリカ―ト」という店があったんだよね。
藤:あ~、そうそうそう、「デリカ―ト」!あそこだけは、マンちゃんが行くのよ、皆と一緒に。
ユ:そうね。
藤:あそこだけはいいんだけど、あとは外食がまずダメで、もちろん一人でなんてごはん食べないから、私、ユーミンよくがスタジオの時にお結びとか作ってるのを見て、はぁ~すごいな~と…。
ユ:そうなのよ。ツアーの時も、何日分かも作り置き、シチューとかそういうのを、タッパに入れて…。
藤:ね~。
ユ:作って仕事に出てたもの…。
藤:で、ほら飛行機もダメだったじゃない?
ユ:そうね。
藤:ね、それで飛行機乗るようになって、ようやく向こうでレコーディングとかさ、出来るようになって…。
ユ:うん。
藤:色んなことがどんどん、どんどん変わって、なんか久しぶりに会ったらなんかすごい大人になってた…(笑)。
ユ:そうでしょ。だと思う、きっと…。
藤:で、マンちゃん、(この「うそラジオ」を)聞かないでしょうね?また出禁になっちゃったりして…。
ユ:いや、よく聞いてるのよ、それが…。
藤:ヤダっ!ヤメてっ!先、言ってよ。やだ~、また出禁、また出禁…帝劇…。
ユ:そんなことないって!
藤:帝劇に出禁?まいったな~。
ユ:いや、でもね、本当によかったて言ってるよ。
藤:怖いわ~。でも、それがいつ覆るかわからないのよ、怖いわ。

 

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Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1982 

 
ユ:いや、まじめな話、やっぱりスゴイよね。
藤:え、何が?
ユ:演技力っていうか…。
藤:いや、演技力はないと思います…。
ユ:で、高度で、安定している、高水位で…。
藤:えっ?
ユ:だって、ず~と同じことを練習で何度も何度もやるわけじゃない?
藤:うん、うん。
ユ:で、泣くことがすごい多い芝居で、他の人たちもね、あの、まあ泣けばいいってもんじゃないけど…。
藤:もちろん、その通り…。泣くとは書いてない。
ユ:うん、書いてない。
藤:一個も書いてない。
ユ:その感情とコントロールをしながら、なんか、きっちり台詞も明瞭にあれして、心が…リハなのにすごい、何?…高い水準で…。
藤:そう?伝わる?
ユ:うん、コンスタントに…。だから、もう始まるわけだけど…。
藤:う~ん。
ユ:ねえ、お稽古場で出来たからっと言って…。
藤:そうなの。そうなの。
ユ:それも26ステージ…。
藤:うんうん。
ユ:保てるかどうかっていうのは、すごい自分との闘いに、皆さんなるわけで…。
藤:ホントにそう、あの「舞台には魔物が住んでる」ってよく言うけれど、なんで、あんなに毎日出来たことが出来ないんだろう…みたいな。
ユ:うんうん。
藤:逆に、稽古場では一回も出来なかったことが、舞台上がったらスっと出来て、えっ、ウソみたいなこともあるし…。
ユ:アタシ、そのタイプかもしれないな…アハハハ。だといいいな~…みたいな(笑)。
藤:うん。
ユ:いや、ホントにすごいよ。
藤:いやあ、そんなことはないけど、でもこれが仕事だから…。
ユ:うん。
藤:私のね。それはもうホントに、あの、頑張るしかないから…、ねえ。
ユ:でも、老婆女優でブレイクするかもかもしれない。
藤:言っちゃってるじゃない…いいのね?まあ、年の…お婆さんの役だし。
ユ:そこは、ネタバレにならないでしょ?
藤:そうね、そう。
ユ:だって実際…。
藤:お婆さん、お婆さん、お婆さん…。
ユ:研究したりするの?
藤:いや、周りにいっぱいいるから全然、モデルが…(笑)。うちの母の周りあたりは…もう、別に…。
ユ:身についてる?
藤:そうそう、ことさら研究する必要もなく…もう、なんか、全然大丈夫…。
ユ:そう、比嘉愛未ちゃんと同一人物の…。
藤:そうそうそう。「タイタニック」みたいな感じね。
ユ:なるほどね…。
藤:お婆さんがいて回想すると…、あの綺麗で…。
ユ:私もわざとらしく、「なるほどね…」とかって言っちゃって…(笑)。う~ん、そうなんですよ。ベテラン・チームと若者チームがあって、そこも別に言って大丈夫なんだけど…。
藤:今、ベテランって言ってるけど、いつもは年寄チームっとかって…(笑)。
ユ:子供たちと年寄とかって言って…。
藤:そうそうそう。若者のチーム、年寄のチームとか言われて…。
ユ:だから二層になってるから、ねえ…あの若い俳優さんたちもすごいラッキーなんじゃないかなと勝手に傍で見て思ってる。
藤:あっ、そう?
ユ:うん、食い入るように見てるもんね。
藤:ふ~ん、あ、そう…。

 

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Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 2014

 

藤:昔はね~、やっぱり怖いね、先輩、女優さんとかね。
ユ:うん。
藤:うるさ~い人はね、むしろ教えてくれたのよ。テレビとか映画でもね。
ユ:それ、泉ピン子さんが言ってた、どっかで。
藤:あ、ホント~。
ユ:昔は教えてくれたんだって…。
藤:そうそうそう。
ユ:教えるのよ。
藤:色んな事、教わった。
ユ:ふ~ん。
藤:あの賢ちゃん、石黒賢ちゃんともね、あの稽古場でその話するんだけど、昔はよく教えてもらったよねって…、でも今はね、なんか教えるとね、なんかこのクソ婆とか思われちゃうから、余計なこと言えないのよ。
ユ:たとえばどういうことを今回では、教えてる?
藤:教えるって、教えるっていうか…。
ユ:愛未ちゃんとよく話してるよね?
藤:うん。マンちゃんからも言われて、なるべく、あの、もしあれだったら話してあげてなんて言われて、でもまあ、あんましあの…言ってもいい事とやっぱ言えないことってあるじゃない?そこら辺、怖いんだけど、とりあえずはキチンと話さないと、あのいくらマイクが入っていても、あの…音は拾いませんよっていうことは言ってる、だからキチンと話して、キチンと発声っていう言葉は使わないけど、大きい声出した方がいいというのは言ってる。
ユ:うん。
藤:あと、彼女は手足(脚)がすごく長いのね、だから、とってもそれが、こう他の人よりも…。
ユ:でも、フジマリもさ~、バランス的にはそうじゃない?
藤:でも、そんな比じゃないじゃない…。
ユ:でも、バランス的には…そうだよ。だからちょうどこう…、棺桶に入る時に縮んだというか…アハハハ。
藤:縮みすぎだよ、ハハハ。超縮みすぎっ。
ユ:あの~、ゴメンゴメン話の腰折って…。
藤:だから手足(脚)が長い分、そこに目が行っちゃうから、アタシもよく言われたの、アタシ、デビューした時にうちの父親が手がダメだって言うのよ。手がこう開いてるって…。
ユ:ああ。
藤:今、どうやってるかと言うと五っていう…十みたいな、今、手してるんだけど、こんな風になっちゃうの、だからなるべく、あの手とか足(脚)とかがダメって言われたから気を付けるようにしてる。
ユ:うん。
藤:手が、あの、すごく指とかが長いと、その分、目立ちゃう。 

 

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脚本・演出:松任谷正隆 帝国劇場 2014年10月8日(水)~31日(金)
Yuming(松任谷由実 / 荒井由実) sings...「あなたがいたから私がいた」:

http://www.tohostage.com/yuming/

 

ユ:昔、先輩に教えてもらって印象的だったことって、憶えてる?
藤:うん、いっぱいある。いっぱいあるけどね、私ね、沢村貞子さん(1908年 - 1996年)ってね、憶えてる?
ユ:お~、渋いね。
藤:そうそうそう、あの沢村さんと私って、NHKで何度も嫁と姑をやるの。「えっ、また沢村さん」みたいな。もう、もちろんいじめられる嫁の役なんだけど、私なんだけど、わりかしそういう役どころいっぱいやってて、怖いお姑さん…。
ユ:だけど(藤真利子)本人の実際は別として、どっちかって言うと暗いもんね?
藤:アタシ?そうよ。
ユ:印象は…。
藤:そうそうそう。
ユ:陰のある…。
藤:普通の人はこういう人だと思ってないから、なんか、ビックリされちゃうんだけど…。
ユ:で、なんだっけ、あれの…あの…サスペンス犯人役…。
藤:火サスの犯人…最多犯人女優なの…ハハハ。
ユ:ああ、そういえばっ…て思うよね。
藤:もう、これはねぇ、あの「火曜サスペンス」終わっちゃったから、更新されることはなくて…。
ユ:逃げ切ったね(笑)。
藤:アタシが一番、人を殺してたんだ、実は。フフフフ。
ユ:そうか…。また話の腰を折っちゃったけど、沢村貞子さんが?
藤:沢村貞子さんは、あの…例えばね、勿論、時代劇なの全部。いっつも着物でお稽古に、で、私もいつも着物着て、それで、ユーミンとさ、遊びに行ったりしたじゃない?
ユ:あっ、そうよね~。
藤:着物、二人で着て…ね。みたいに、日ごろから着物を着て、まあ、口では言わないけど、そういうたたずまい見てたら、着物着なくちゃと思って次から着物着ていくわけよ。それで、あと例えばさ、出てる小道具とかのさ、布団、あの座布団とかあるじゃない、そうするとさ、「あっ、これは冬の座布団、夏の座布団カバーないですか?」、とかさ、例えば「今、夏なのにね、これはおかしい」とかさ…。
ユ:うんうん。
藤:そういうことを学ぶわけよ。初めて知るわけよ。座布団に夏と冬があるなんて、なんか知らなかった、でも昔は、そういうちゃんとしたおうちはそういうものがあったっていう、そういうこととか、まあ、色んなこと教わった、沢村貞子さんに。みたいな…。
ユ:イントネーションを直したりしてるもんね?
藤:ああ、今ね、若い子達が戦時中の場面じゃない。それで、何だっけな?「よ~く見てた」「よ~く見てた」とか、「よ~く」とかね、それから何だっけ?「送別会やらない?」「送別会」!口うるさいクソ婆になっちゃって…。
ユ:現代風のアレンジを施してるとはいえ…。
藤:やっぱりそれは、キチンとするとこはキチンとしないと、あのまた、こうるさい人が観に来てて、「なんだ~」って、そこでちょっとガックリされるっていうのがね、つらいじゃない?そういうところで…。いや、一所懸命やってるのにさ~、なんか、こうマイナス点つけられるのもつらいから、まあ、わかることはね…。
ユ:ともあれ、すっごい熱意で、やってるよね?皆。
藤:う~ん、ホント。気持ちがいい現場だと思う。
ユ:あの、前回も、初めてっていうこともあるし、おっかなびっくりで一所懸命で皆でやったけど、今回はホント、すごいね。う~ん、個別にも何度も何度も、こう、演技もね、練り直しをしているし、初日が楽しみだわ。お客さんの前に出るのが…ねえ。

 

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1979

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やっぱり犯人は、陰のある女…藤真利子

 

ユ:う~ん、そう、で、あれからね、あの、今ね、ちょっとマネージャーが入って、アタシが帝劇からここまで歩いて来る時に、帝劇の中でね…。
藤:そうそうそう、見た!見た!
ユ:パコって、かかとが…。
藤:今、私、老眼鏡かけました(笑)。
ユ:とれちゃったのよ。せっかく久しぶりにいい距離、いい距離…ホント近いから、あれなんだけど…。
藤:いや、これをね、今ね…。
ユ:これね。
藤:ちょっと貸して…。
ユ:すごい廉い靴なのよ。好きなんだけど…。
藤:ブーツでさあ、底のところがパックリ取れてて、まあ蓋底(船底?札底?)になってるんですが…。
ユ:ここにね、アロンアルファもあるしね。リヤンメン(両面?)はないのよ…。え、あのね、どう思う?
藤:これはね、靴屋さんへ持って行ったほうがいいと思いますよ(笑)。
ユ:そうかな?
藤:だって、こんなパックリよ。ユーミンはどうしようとしてるの?それ、なんか入らないの?この薄い方の両面(リヤンメン?)テープを…。
ユ:今、マネージャーがあれだって、そんな…女優さんに靴を持たせて…。
藤:私、結構こいうことをやったりするの。
ユ:ホントに?
藤:自分の靴直したりとか、でも直しきれないのは靴屋さんへ持って行く。これちょっとさ~、ヤバくない?
ユ:これでもね、20年以上前の靴なんだよ。
藤:えっ、そうなの?
ユ:ちょっとロックしてる。
藤:あ、そうなの?
ユ:ダメだ、載っけちゃ、デスクの上に…(笑)。
藤:すいません、すいません…。
ユ:自分で持つならまだしも…。これね、LAで買ったんだ~。
藤:これやってる間に、全部ポコットとれちゃうかもしれない。
ユ:そうだね。
藤:だってこれ、さっきよりもさ~。
ユ:靴屋に持ってきましょう!
藤:そうよ、やめよう、これ。

 

松任谷由実 Yumi Matsutoya 藤真利子 Mariko Fuji 2014 

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呉田軽穂 Karuho Kureta 微美杏里 Vivi Enleigh 2014 

 

ユ:じゃあ、それでは、最後にユーミンに質問ですっていうのがあるんだけどね。ふたりでこれ答える…。秋の食卓という言葉が飛び交ってきます。さあ、ユーミンはさんま、栗、マツタケ、柿、梨、さつまいも、銀杏、何だろ?どう、お料理、この頃はするんだよね?
藤:ねえ~、昔、何にもしなくて、ユーミンはさ、やっぱり若くして結婚したからさ~、まず、自分が作らなきゃ食べるものがないっていうのがあったし…。それが今、直面してて、大変よ。
ユ:でも、秋の味覚なんて言う…。
藤:あっ、全然関係ない…(笑)。
ユ:関係なくないんだけど、私の方が、あの~退化しちゃって、あんまり出来なくなったかもしれない…。
藤:でもさ、最近食べられないもの増えたわよね?
ユ:そうなのよ、アレルギーで。
藤:ねえ~。
ユ:でも、一応秋の味覚っていう質問だから、私はね、最近、キノコのパスタを作ったんだけど、この番組でも言ったかな?あの…トリュフものが最近すごい充実してるのよ。トリュフ・オリーブ・オイルとかトリュフ・バターとかトリュフ・ソルトとか…。
藤:あ~、なんか聞いたことがある。聞いたことある…。
ユ:だから、キノコの色々、シメジとか、しいたけとか、ブラウン・マッシュルームとか、もうありとあらゆるキノコ、エリンギとかで、パスタを作ってそこにトリュフ・オリーブ・オイルとか使うと、あ~ら不思議、めちゃくちゃ美味しいの。
藤:ああ、ホント。ああ、そうなの?
ユ:便利グッズなの。
藤:ああ、そうなんだ。ふ~ん。
ユ:秋の味覚で好きなものは?
藤:マツタケ
ユ:マツタケ…。
藤:この中だと…。
ユ:う~ん、マツタケ、何をして食べるのが好き?茶わん蒸しとか?
藤:焼いて食べるのが好き。
ユ:焼いて…そうだよね。ただ、そのままね。ということで、え~、続きはね、来週又、次回は石黒賢さんいついて、お話しましょう、ねっ。松任谷由実でした。バイバイ~。

 

*****

 来週の、ユーミン、うそラジオ(「Uso Radio インターネットラジオ 松任谷由実 はじめました」)のゲストも引き続き、藤真利子さんですよ~。すっごく楽しみ!!

 

ガラスの植物園

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アブラカダブラ+1

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狂躁曲+1

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浪漫幻夢

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吉原炎上 [DVD]

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ウホッホ探険隊 [DVD]

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あの頃映画 「薄化粧」 [DVD]

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あの頃映画 「危険な女たち」 [DVD]

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もどり川 [DVD]

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<あの頃映画> わるいやつら [DVD]

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藤真利子 僕らのユーミン

 2014年9月12日放送、フジテレビ系『僕らの音楽』の「僕らのユーミン」見ました。藤真利子さんが、素敵でしたわ~。ほら、真利子さんって演技する時は、その役に本当になりきるから、「自分が女優としてどう美しく撮られるかが命よっ」みたいなエゴはあまり持ってない方じゃないかという気がするんだわ。オバサンを演じる時、マジで怖いほど、そこら辺にいるオバサンになってるんだもん。女優・藤真利子ご自身としての露出が80年代なんかに比べると、ここのところ少なくなっていたから、今回のような華やかでおしゃれな美人映画スター(←ファンの欲目入ってるかしら???)としての真利子さんを見て嬉しくなってしまったわ。やっぱりこういう派手な色や装いが似合うと思うよ。

 

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“パーティにでるときは、松任谷由実さんみたいにキンキラキンの衣装を着て、テレビで見たハリウッド超大作の「クレオパトラ」でリズ・テイラーがやったように、金糸を織りこんだ小さな三つ編みを無数につくるヘア・スタイルを2時間半もかけて、ひとり、微笑することもあるんですよ。” ←これは藤真利子さん1979年の発言。よっぽどユーミンが好きなのね…わかるわ、その気持ち。

 

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1980年代あたま頃、ユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)を奪い合っていたマンタ(松任谷正隆)さんと真利子さん

 

松任谷由実 Yumi Matsutoya & 藤真利子 Mariko Fuji  1981

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真利子は、ユーミンを夜な夜な誘い出して…。

 

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嫉妬に狂ったマンタ、とうとう真利子に松任谷家の出入り禁止!を言い渡す …。

 

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アレは単なる ‘女子校ノリ’  だったのに…。

 

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ユーミンは、みんなのものよ、そうでしょ?

 

藤真利子 Mariko Fuji 2014

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ヒメジョオンに埋もれて くちづけをした 土手と空のあいだを風が渡った」(松任谷由実ハルジョオンヒメジョオン」1978年) について、

“誰にも書ける詞ではないですね。すっごいセンシティヴな彼女(ユーミン)の才能を感じます。ものすごいと思います。”

 

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石黒賢さんて、ほんとヘテロの男ってカンジね、平井堅槇原敬之というベタベタな二人が歌った後だから特に、なんだかすごく新鮮だわ!。さわやか~。

 

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石黒賢さんについては、あまり良く知らない俺だけど、この↑1992年のドラマ「お久しぶりね!」だけは好き。鷲尾いさ子さんがニューハーフになった元高校球児を演じた作品で、いさ子さんと賢さんが、昔を思い出しながら二人で聴く「君の瞳に恋してる / CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」のシーンがセツなかったわ~。残しておいた新聞の切り抜きを取り出してみました。アタシも好きだわね~。

 

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藤真利子さんの元カレ? …ユーミンのことよね?

(今回のブログ内容は一部フィクションを含みます。)

 

 でも、ここからはマジよ。「僕らのユーミン」、中でユーミンの曲を歌った歌手達、ヒドすぎ。 ‘リスペクト’ とか言って、平気でユーミンの作品を貶めてるわ。まともに聞けたのは、薬師丸ひろ子徳永英明平原綾香ぐらいやん!ユーミンの曲は、どんなに歌が下手とか声が出てないと言われようともユーミン本人が歌うのがやっぱり一番なのっ。でも最高のソングライターであるユーミンが、商業作詞家・松本隆の歌詞を歌う必要はまったくないわ!それに、番組最後に歌ったN子の「COBALT HOUR」あれはもう犯罪でしょ!?マンタさんをバックによく歌えたね~。素人のカラオケよりもヒドい歌唱!プロの歌手は「この歌、好きだから」という理由だけで、まともに歌えもしないのにお気軽にカバーなんてするもんじゃないよ!これならマンタさんのピアノで、藤真利子さんの歌う「シ・ナ・リ・オ」のほうがよっぽど聴きたかったわ。モチロン、おっぱいポロリの演出つきでョ。

 

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脚本・演出:松任谷正隆 帝国劇場 2014年10月8日(水)~31日(金)
Yuming(松任谷由実 / 荒井由実) sings...「あなたがいたから私がいた」:

http://www.tohostage.com/yuming/

 

Can't Take My Eyes Off You: Best of Boys Town Gang

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紅雀

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晩夏(ひとりの季節)/いのちの名前

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アブラカダブラ+1

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浪漫幻夢

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サウンド・テイクオフ

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彼女の風~20才のデリカシー

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君の瞳に恋してる
 

 

藤真利子 ファースト・コンサート 1981

 藤真利子さんが、ただ1度だけ行ったという1981年のコンサート、一体どんなものだったんでしょうね~。残っている当時のパンフレットを見るだけでも、 ありきたりなものではなかったということがヒシヒシと伝わってきます。セリフはないけどドラマ仕立てで、歌1曲1曲に衣装を替え、中には1点1000万円の衣装もあったそう。

 

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Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里

 

藤真利子 1981 ファースト ドラマチック コンサート 浪漫幻夢

1981年4月30日(木) 6:30開演 神宮外苑 日本青年館ホール

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MARIKO FUJI 1981 FIRST DRAMATIC CONCERT  "ROMANTIC GAME"

 

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 “華やかな脚光を浴びて歌い踊るミュージカルスター。それが私の夢です。はじめてのコンサート、胸おどります。

 二部構成で合わせて20曲を、ドラマティックに、女の夢と幻、恋のゲームの楽しさ、哀しさを、自由な発想で歌って踊って、演じてみたいと思っています。

 劇的で、ヴィジュアルな舞台!私は心こめて歌います。   MARIKO”

 

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第1部 追想幻戯 曲目

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ドレスのデザインはもちろん Nicole 松田光弘氏が担当

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松田光弘 Mitsuhiro Matsuda & 藤真利子 Mariko Fuji

 

出演 / 藤真利子

ゲスト / 光田昌弘

演奏 / 三井誠バンド

トランペット / 佐野健一

Staff

企画・構成 / 夢小路幻児

演出・振付 / 竹邑類

編曲 / 三井誠 瀬尾一三

衣装 / 岡崎陽一<さゝや> 夢小路幻児 新井喜一<京都衣装> 和服&ゲスト衣装

ドレスデザイン / 松田光弘 (Nicole)

スタイリスト / 荒川恵子 早田鉄也

ヘアー・メイクアーティスト / 広田千秋

照明 / 勝柴次朗

舞台監督 / 加藤三季夫

制作 / 菅沼延夫 仁科唯志<ラムセスミュージック>

協力・協賛 / テイチクコンチネンタル

主催 / 文化放送

企画 / オフィスC&P

制作 / ラムセスミュージック

 

第2部 浪漫幻夢 曲目

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ユーミンの「み」は「実」ですからねっ。

 

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森直美ディレクターと打ち合わせする真利子さん 1980

 

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雑誌「レコード・コレクターズ」2014年7月号106頁 「藤真利子 インタヴュー」より

 

ー 夢と幻想のオムニバスドラマ   葛井欣士郎 -

 藤真利子にとって文字どおりはじめてのコンサート、二部構成で合せて二十曲、彼女は歌とマイムとダンスで20のドラマのヒロインを一人で演じることになる。

 流行歌、演歌、ニューミュージック、ポップス……etc。時代の流れとともに呼称も種類も多義をきわめているが、その分類の目安はどこにあるのだろうか。

 そこで全く自由な発想で彼女の歌う曲をあえて分類するならば、私はそれを “アクトミュージック” と呼んでみたい。ファッショナブルに女の心を演ずる歌である。

 このコンサート、あるシーンでは彼女は彼女の出世作飢餓海峡」の杉戸八重のようにいとおしく哀しい女を、あるときは華麗なミュージカルスターのように、ゴージャスな女、ミステリアスな女、過去のある女、可愛い女を、竹久夢二の画から抜け出たような扮装で、スペイン風のロングストールをまとったり、時には男装、時にはきものの裾を長くひいて……。

 藤真利子の夢想と幻想の中に生きる女たちの姿を、心を、表現してみたいと思ったのである。

 そしていつの日にか、何の飾りもない舞台で、たった一枚のドレスと一条のスポットの中に立って20人の女のドラマと情感をしみじみとうたいあげる、そんなドラマティックシンガーになってほしいと願っている。

 

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松任谷由実 Yumi Matsutoya ユーミン & 藤真利子  Mariko Fuji

 

*****

 

「シナリオ (シ・ナ・リ・オ)」 歌:藤真利子

杉紀彦作詞 呉田軽穂作曲 石田勝範編曲

 

あなたのシナリオは

エンド・マークがないのね

春の雨の中 二人の愛は

エンドレスだと思っているのね

あなたのシナリオに

欠けているのは何なの

とりとめがなくて 優しいだけじゃ

時代遅れよ メリハリつけてよ

たまには そうよ たまには

ルイ・マルなんかみたらどうなの

ちょっと古いけど……

ほんとのシナリオは

エンド・マークのあとから

始まるのよ

 

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ルイ・マル Louis Malle (1932年 - 1995年)

 

あなたのシナリオは

愛の台詞が平凡

抱きあってそして 最低だよと

そっとつぶやく 強さがほしいわ

あなたのシナリオは

読めばねむたくなるのね

サスペンスなのよ 愛する事は

燃えるためには スリルがほしいわ

たまには そうよ たまには

ゴダール風なところ見せてよ

ちょっとシュールにさ……

ほんとのシナリオは

どこか翔んでるところに

味があるの

 

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ジャン=リュック・ゴダール Jean-Luc Godard (1930年 - )

 

たまには そうよ たまには

別れることもわるくないわよ

ちょっとつらいけど……

ほんとのシナリオは

書いた人さえ裏切る

怖いものよ

 

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勝手にしやがれ(1959) 女と男のいる舗道(1962) 中国女(1967) 

 

*****

 

細野晴臣 藤真利子 高橋幸宏(高橋ユキヒロ)

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Haruomi Hosono Mariko Fuji Yukihiro Takahashi

 

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“常に変化(へんげ)する美女…彼女は醜くもなれれば闇を飛翔することもできる妖精だ。”   辻井喬(詩人)

 

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坂本龍一 Ryuichi Sakamoto & 藤真利子 Mariko Fuji

 

 真利子さんご自身の才能はもちろん、非常に優秀で超個性的なブレーンにも恵まれていたんですね、真利子さんって…。

 帝国劇場での舞台「あなたがいたから私がいた」まで、あと約ひと月…、待ち遠しいですわ。

 

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脚本・演出:松任谷正隆 帝国劇場 2014年10月8日(水)~31日(金)
Yuming(松任谷由実 / 荒井由実) sings...「あなたがいたから私がいた」:

http://www.tohostage.com/yuming/

 

浪漫幻夢

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狂躁曲+1

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アブラカダブラ+1

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ガラスの植物園

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飢餓海峡(1) [VHS]

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飢餓海峡(2) [VHS]

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飢餓海峡(3) [VHS]

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飢餓海峡(4) [VHS]

飢餓海峡(4) [VHS]

 

 

歌う女優 藤真利子

 先日(2014年9月1日)、NHKBSプレミアムでやっていた映画「飢餓海峡」(1965年 監督:内田吐夢、出演:三國連太郎伴淳三郎左幸子 183分)を録画しておいて観たんだけど、1978年の6時間フジテレビ版を先に観ていたので、なんだかとっても物足りなかったわ~。名作と言われる映画らしいんだけど、やっぱり山崎努の犬飼多吉、若山富三郎の弓坂刑事、藤真利子の杉戸八重、このフジテレビ版が僕は最高だと思う。

 

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藤真利子 Mariko Fuji 1980

 

こちらで犬飼多吉(山崎努)と杉戸八重(藤真利子)の出会いの場面がちょっと見れます:

https://www.youtube.com/watch?v=wp-HI-5CmDY

 

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1978年フジテレビ版「飢餓海峡」 山崎努 藤真利子

 

 でも、この八重役の演技があまりにも自然で素晴らしすぎたのか、その後の真利子さんが演じる役柄をかなり狭めてしまったきらいがあるのかも…???と思ったりもするんだわ。現代ものでキャピキャピした明るい役柄の真利子さんもたくさん見たかったなと…。

“私、わりと時代劇、後家風の耐える女の役が多いんです。お妾の役も演ったことあるし、とにかく幸せじゃない役が多かったんです。特にテレビの場合そうなんです。ひとつ当たると、その役ばっかりくるんですね。”(1982年の発言)

 

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藤真利子 Mariko Fuji 微美杏里 Vivi Enleigh 1982

 

 もちろん女優としての真利子さんも僕は大好きだけれど、それ以上に好きなのはやっぱり歌う真利子さん。決められたり与えられた制限のある役柄じゃなくて、自らプロデュースした世界で、よりノビノビ生き生きと自分自身を表現している気がして本当に魅力的!1979年、テレビで「シ・ナ・リ・オ」を歌っているお姿を見たあの日から僕はもうず~っと夢中なんですよぉ。というわけで、今回は歌う真利子さんの資料をちょっとまとめてみました。

 

“スケジュール表を見たら、ある日突然「ファンの集い」というのが入っていてガクゼンとしましたが(笑)。タイプじゃないでしょ、私。”

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1983年10月22日、シングル盤「アブラカダブラ~天使と魔法」の10/21発売に合わせ、銀座山野楽器のホールにて 「藤真利子 ファンの集い」も開催。

 

こちらは1980年、ドミニク・サンダ(Dominique Sanda)の男装をイメージしたという燕尾服で歌う真利子さん。

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(歌は女優の余技ですか?と質問されて) “そういうのじゃなくて、たとえば外国の女優は、マレーネ・ディートリッヒ(Marlene Dietrich)とか、歌もちゃんと歌っているでしょう。”

 

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“(歌は)体当たり、ではできない。歌は体が見えないし、声を出すだけでもたいへんです。”

 

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“それと詞を表現するのが難しいんですね。台本だったら、何ページかにわたるところを、一行に凝縮しているわけですから…。”

 

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“女優が歌うんですから、うまいへたじゃなく、一つのフィクションというか、うんとドラマのある歌にしたいわけです。” (1980年の発言)

 

“コンサートやるなら、バックバンドはYMOでなきゃ…???”

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1983年11月11日号、雑誌「オリコン / ORICON WEEKLY」10頁より。

 

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1980年代、太くて濃い眉が流行りでしたよね~。1982年の真利子さんの目…。

 

 いつか、ライヴで歌う真利子さんを見てみたいな~。今秋の帝国劇場の舞台ではフィナーレで1曲ぐらいは歌うのだろうか?(ソロはないだろうけど…)。

 

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脚本・演出:松任谷正隆 帝国劇場 2014年10月8日(水)~31日(金)
Yuming(松任谷由実 / 荒井由実) sings...「あなたがいたから私がいた」:

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ユーミンにマンタさんがいるように…

 昨日、2014年8月22日の朝日新聞(大阪版 夕刊)に、9月6日から公開される映画「イヴ・サンローラン / YVES SAINT LAURENT」の伊藤恵里奈さんという方による紹介記事「若きサンローラン よみがえる」が載っていたんだけど、その中で目が釘付けになったところがありました。

 

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それは、神戸ファッション美術館の主席学芸員の浜田久仁雄さんという方が述べられたというこの言葉…、

 

ユーミン松任谷正隆がいるように、サンローランにはピエール・ベルジェ(Pierre Berge)がいた。”

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この表現になんか感動してしまったわ。

 

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*カラー写真の上半分は、1982年の年末に出た雑誌「JUNON」1983年2月号の122頁、記事「松任谷正隆さん、ユーミンを語る」より。1982年31歳の頃のマンタさんと、その後ろで、歌入れに疲れてスタジオのソファで眠るユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)

 

神戸ファッション美術館:
http://www.fashionmuseum.or.jp/
http://fashionmuseum-blog.com/

 

映画「イヴ・サンローラン」:
http://ysl-movie.jp/

映画「イヴ・サンローラン」に関しては、こちらの素晴らしい「めのおかしブログ」(←僕のお気に入り)も参考に:
http://menookashi.blogspot.jp/2014/07/yves-saint-lauren.html

 

夜の旅人

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エーゲ海
 
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REINCARNATION

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藤真利子 帝国劇場でお会いしましょう

 フジ・テレビの「プレミアの巣窟」という番組に、藤真利子さん出演されるんだっ て!2014年8月25日、深夜2時50分(26時50分)から放映予定だとか…。10月の帝劇舞台 “Yuming sings...「あなたがいたから私がいた」” についてや、ユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)との交流エピソードなども話されるそう。これは必見ですね~(え、これ関東ローカルの情報バラエティ番組だそうで、関西では見れないのね…泣。どなたか YouTube にアップ、よろしく~)。

「プレミアの巣窟」:
http://blog.fujitv.co.jp/soukutsu/index.html

 

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藤真利子 Mariko Fuji この↑写真、サイコーに美しくない?

 

 というわけで、真利子さんの帝国劇場関連の記事をちょっとアップしてみました。

 

 目の前の帝国劇場のビルを見上げて…「重みを感じるなあ…あの、なんか、おごそかにそびえ立ってるっていうか…。緊張してしまいますね」と23歳の真利子さん。

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  真利子さん、高校3年の時にピーター・ブルック(Peter Brook)演出、ロイヤル・シェイクスピア劇団(Royal Shakespeare Company)の「真夏の夜の夢(A Midsummer Night's Dream)」を見て感動、舞台に立ちたいと…。

 

Royal Shakespeare Company A Midsummer Night's Dream

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 1973年5月の来日公演「真夏の夜の夢」(日生劇場、他)には、野田秀樹さんや蜷川幸雄さんもとても強い印象を受けられたそう。日本の演劇界にも多大な影響を与えた作品だったんですね~。

こちらで、Peter Brook の A Midsummer Night's Dream の映像が一部見れます:
https://www.youtube.com/watch?v=Kg-FiWX4uWI

 

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  作家の父・藤原審爾(ふじわらしんじ)さんは、娘・藤原真理(のちの藤真利子)が女優になることに大反対!“おまえみたいな世間知らずが、女優なんかつとまってたまるか!” ATGのプロデューサー・葛井欣士郎(くずいきんしろう)さんは、真理が幼い頃からのお父様の知人だったそう。

 

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“あたし、双子座なの。だから二重人格です。自分で自分がわかんない。すごく熱中していても、どこかで冷めてる感じがあるの。” (1978年の発言)

 

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  芸能活動ご法度の聖心女子大学にお父様が嘆願書を出し女優デビュー。真利子さんは教員免許を取得して文学部歴史社会学科(人間関係専攻)を卒業。卒論の テーマは「手の表情による情緒のマルチ・チャンネル・コミュニケーション」。“感情が手の表情によって表出される場合、認知される側が、それをどう受け止 めるか、ひとことで言えば、そういうことなんです。情緒というのは、つまり喜怒哀楽ですね。それはですね、顔だけじゃなくて、手のほうにも表れると思うの。そのことの研究です。”

 

Yukio NINAGAWA's ROMEO AND JULIET 1979 Mariko Fuji & Hirotaro Honda

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蜷川幸雄演出 帝国劇場 1979年8月2日~30日公演 「ロミオとジュリエット

藤真利子 本田博太郎 なんて美しいカップル↑なんでしょ!!

 

  そういえば、1979年か1980年だったと思うんだけど、真利子さん、NHKの実験番組に出演して、自分の意志で指(手)の温度を下げたり、自分の意志で目から涙をあふれさせることが出来るというのをやっていました。 番組側が真利子さんの指の温度を測っていると、本当に測定器の値がどんどん下がっていくのを、また次の実験では、真利子さんがしばらく集中すると、その目 からは大粒の涙がつぎつぎこぼれ落ちるのを、カメラがとらえていました。スゴいことが出来るんですね、真利子さんって…。

 

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“舞台の奥から客席の後ろまで30メートルあるんですって。いつも、30メートル先の人と話していなければならないのと同じだから大変です。”

 

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この記事は、雑誌「MORE / モア」1979年10月号16~17頁「舞台、歌、映画、TVに未知の可能性を秘めた女優 藤真利子」より。

 

“私なりに本気で音楽に取り組みました。”

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2014年秋、帝国劇場の舞台「あなたがいたから私がいた」でお会いしましょう!

 

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脚本・演出:松任谷正隆 帝国劇場 2014年10月8日(水)~31日(金)
Yuming(松任谷由実 / 荒井由実) sings...「あなたがいたから私がいた」:

http://www.tohostage.com/yuming/

 

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ガラスの植物園

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アブラカダブラ+1

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狂躁曲+1

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浪漫幻夢

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