Kontaの歓びの毒牙

映画と音楽が大好きです。ホームページ KONTABLOID はこちら http://www5d.biglobe.ne.jp/~ktabloid/

ユーミンの罪というより、酒井順子の罪でしょ!

 知人が買ったというので借りて読ませていただきました、酒井順子さん著「ユーミンの罪」。一曲一曲の分析はかなり鋭い部分もあり面白いんじゃないかな。読んでいる間の数時間は笑わせていただきました、楽しませていただきました。ただし、全体を読み終わると、結局この本の目的は、「負け犬という売りの酒井順子のキャラクター」を際立たせる為だけに、誰もが知ってるユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)の歌(の一部)を利用しただけじゃないの?と思いました。

 ユーミンを使って、面白いこと書いて、「ユーミンの罪」なんていう人目を引きそうなタイトルをつけて(これは出版社・編集者が考えたんだろうけどさっ。雑誌連載中は「文学としてのユーミン」という題だったらしい。)、本を売りたいだけなんですよね~。ユーミンが発表し続けてきた芸術作品(ユーミン自身が歌った作品だけでも2013年末現在で約400曲あり)を利用し、その中のほんの一部の「自分の論を展開するのに都合のいいユーミンの歌詞だけ」を取り上げて(ユーミンの作品には結婚の歌は沢山あるし、出産の歌さえもあるのに)、“ユーミンに踊らされた私、ユーミンを聞いていたおかげで負け犬になった私…”を売り込む本を、とっても上手に一冊にまとめたと言えるでしょうね。あっぱれ!

 でもさ~、それはとんだお門違いよ!つうかさ~、酒井順子さん自身が、ユーミンの歌詞を鵜呑みにするほど馬鹿じゃないのは明らかだし、もしこの本を読んで、「そう~、そうなのよ」と思う読者がいたら、それはその読者がアホなだけなんですよ。こんな文章を書く女が、ユーミンの歌詞を、この本の中で書いてるみたいに、そんなにナイーヴに信じるなんて絶対ありえないことよ。ユーミンに踊らされた私…は、明らかに自己演出でしょ。誰かに踊らされる程、この女、ヤワじゃないよ!この本には真っ赤なウソがあるわ。

 

f:id:KONTA:20140228135123j:plain

 酒井順子さん、あなたが未婚で子ナシなのも全てアタシのせいだとでも言うの?(←これはユーミン自身の発言じゃなくて、俺Kontaがイメージで書いてみましたぁ~。)

 

 ユーミンはいわゆる ‘物語の語り部’ でしょ。時代に合った、または時代に先んじた、どんな物語でも歌にできる素晴らしい芸術家ですよ。ユーミンが歌っている女性キャラは、実際のユーミン本人とは別ものです。たとえば、僕がユーミンの歌の中で一番嫌いな「幸せはあなたへの復讐」なんかは、この女、ホントいじましいわね、「青春のリグレット」ならこの女ズルい…とユーミンはちゃんと冷めた目で認識しながらも、あえてそういうシチュエーションを歌にしているだけなのです(たぶん…ね)。つまり歌の中の人物を必ずしも全面的に肯定しているわけではない、と僕自身は考えています。ユーミンが自殺の歌を書いているからって、自殺はいいものだからどんどんやりなさいとか、不倫の歌を歌っているからって不倫は楽しいから推奨しますよと言っているわけではないんです。ユーミンの歌詞にあるからって、それでいいんだよと肯定してくれた寄り添ってくれた…と酒井さんみたいに解釈してよいのなら、極端な話、ユーミンが「三つ数えろよ」という詞に書いた “スプレーで書きなぐる 駐車場のブロックに” という行為だってやっていいことになるよね? 酒井さんの論の進め方って無理があるんじゃないの? 小説家が殺人者の物語を書いたからって、読者に「殺人者になれ」と言ってるわけではないのと同じことですよ。

 それにユーミン自身が「私の歌を最後に仕上げるのは、歌を聞くあなた自身なんです」と言っているでしょ。だから、「私はこう聞きました」的なことを他人に言われても、「へえ、そうなの…」で終わってしまうことが多いんですよ。例えば「DOWNTOWN BOY」だけど、僕にとってこの歌は、都会で生きている人間ならたぶん誰もがこういう経験していると思うんだけど、かつて遊んだ空き地にビルが建ってしまったという時の流れのせつなさや、ビルに当たって反射したあざやかな夕日の美しさのユーミンの描写に、ぐっと心を動かされるのであって、酒井さんが採り上げている部分、階級違いの男子女子という話は、まあどうでもいいことなんですよ。だから「群盲象を評す」じゃないけれど、見てる部分、ユーミンの音楽を聴く人にとって意味のある部分というのはそれぞれ違っていて、普遍的に語ることは出来ないし、ユーミンを一般論で語られても仕方がないんですわ。ユーミンの一部分しか触っていないのに、それをあたかもユーミンの全体像であるかのように語っているだけですよ、この本で酒井順子さんのやっていることは…。

 僕はユーミンのコンサート、毎回一人で行くのだけど(その方が集中出来るからね。)、コンサートに来ている周りの人々を見ていていつも思います、“この人たちの聞いているユーミンと僕の聞いているユーミンは全く別物だ” と…。ユーミンっていつでも ‘自分だけのユーミン’ なんです。ユーミンの音楽は、皆で聴く音楽でも皆で歌う音楽でもないと、僕は思っています。だから、アンコールで「卒業写真」歌われて、周りの多くが手拍子して、一緒に歌ってるの見るのはホント最悪なんだわ。あれで一気にシラけるの。これは昔からずっとそう。「卒業写真」を合唱して何が楽しいの? ダサっ!!だからユーミン、アンコールでもう「卒業写真」やめて欲しいわ。あ、話がずれてるね。

 で、酒井さん、いつまで負け犬キャラで売っていくつもりなのかしら? 読者もそんな馬鹿じゃないよ。夫と子供がいる平凡な専業主婦のあなたの方が、私より勝ちなんです…とか、あれだけのベストセラーを書いた後で言われても、今さら誰が信じるの?それにさ~、この本に載ってる筆者近影、これ見ても、これぐらいの決して悪くない容姿ならいくらでも綺麗に華やかに奇跡の一枚を撮って載せることも可能だと思うんだけど、自分の売りキャラをちゃんと認識されているのでしょうね、それに合わせているのか、わざと髪をひっつめにして、メガネをかけたまま、読者の反感を買わないようなイケてない負け犬の役割を演じてるとしか思えないわ~。昔オールド・ミスって言葉があったけど、その通りのコスプレかしら? これって欺瞞だよね。滑稽な負け犬を演じていらっしゃるけど、実際はその「負け犬」で儲けた大金持ちよ。成功者なら成功者なりの恰好なさったら? あれほどの大成功を収めた後ではもうかつての「負け犬キャラ」は有効じゃないわよ。一度上手くいったからって、状況が変わった今、再び自己コピーしてもダメよ!(ってお前が言うな!)。それとも、酒井さんは、黒柳徹子さんでさえやっぱり「負け犬」と呼ぶのかしら? 社会や人生がその人に求めた役割(使命と言い換えてもいいんじゃない?)が、単に ‘夫と子供のいる主婦’ じゃなかったというだけのことでしょ?

 それに「DAWN PURPLE」より後のユーミンのアルバムを聞かなくなったって、どういうことなのかしら…?。会社辞めたから、何にも属さなくなったから聞かなくなったって??? 全然説得力ないし…。それ以降はもう、あなたの人生に「美しい音楽」は必要なくなったということなのかしら? ふざけるなっ! 結局、酒井さんにとってのユーミンの音楽って、最初からその程度のものだったのよ。酒井さんって所詮、その時代に流行ってれば何でも聞きますというリスナーの一人にすぎないの。そんな人はドリカムでも、宇多田でも聞いてるがいいわ(これももうだいぶ古かったかしら?)。

 ユーミンの音楽が本当に必要な人っていうのは、たぶん日本に7、8万人ぐらいか?と僕は思ってます。アルバムを200万枚売ってた頃でもあとの193万人は、ただ売れてたから買ってただけの人でしょ。そんな人はもう聞かなくていいから…。つか、あなた達にユーミンのような最上質の音楽を聴く資格、最初からなかったのよ!(←そこまで言うか~っ。お前、何様?)

 酒井さん、OLさんしてた会社を辞めなければこんなことには…と取れるようなことをこの本の終わりあたりで書いていらっしゃるけど、この本を読む人は、その後筆者がベストセラーを書いて大成功したんだということをお忘れなく!結局、ユーミンの芸術を使って、自分の持ちキャラを売り込んでいる本にすぎないということよ。今井美樹ユーミン・カバー・アルバムと同じ、ユーミンのふんどしで相撲をとってるだけなのさ。したたかな女! そういうやり方こそ、酒井順子の罪なんじゃないの? 今この文を読んでるそこのおバカさん、酒井順子には騙されるなよっ!

 

f:id:KONTA:20140805081438j:plain

(↑1987年10月16日号の雑誌「an an / アンアン」(No.597)の表紙になった酒井順子さん。かわいいやん! 今や ‘ブスな負け犬’ を演じて金儲け? なんかカンジ悪いわね~。)

 

(まだ言い足りないわ:「海を見ていた午後」について酒井さんは、この歌の登場人物は「ダサいから泣かない」んだとご丁寧にも解説し、その自分の解釈を読者に強引に押しつけていらっしゃるけど、ユーミンが歌の中で提示しているのは、「泣けなかった」という事実だけなんですよ。それを何の権利と裏付けがあって「ダサいから」なんて勝手に決めつけることが出来るのでしょう? ユーミンが聴く人各自にゆだねていることを、酒井さんが大きな顔して解説するのはおかしいですよね。そういうことはすべきじゃないと思います。)

 

(この文の途中で、なぜかオネエ・キャラ全開になっていってしまったわ。それになんだか成功者・酒井順子さんに対する「やっかみ」みたいな文になっちゃったわね。キャハハ、我ながら情けない…。でも「ユーミンの罪」は単に ‘笑える本’ としてだけなら、そんなに悪くないよ(←ホンマか?)。 でも「新書」って、いつから単なる ‘お笑い本’ に成り下がったのかしら?)

 ユーミンの写真は、雑誌「POPEYE / ポパイ」1979年6月10日号ー56号の40頁より。

 

ユーミンの罪 (講談社現代新書)

ユーミンの罪 (講談社現代新書)

 
負け犬の遠吠え (講談社文庫)

負け犬の遠吠え (講談社文庫)

 
DAWN PURPLE

DAWN PURPLE

 
POP CLASSICO(初回生産限定盤)(DVD付)(特典なし)
 

 

イノッチもお気に入り 藤真利子「花がたみ」

 V6のイノッチ(井ノ原快彦)さんも藤真利子さんの歌が好きなんだって!へえ~、とっても意外。でも素敵!!

 

f:id:KONTA:20140220133801j:plain

藤真利子 Mariko Fuji


今、特に「花がたみ」がお気に入りだとか…。

藤真利子「花がたみ」動画:
http://www.youtube.com/watch?v=5uLAALgFuh8

 

 f:id:KONTA:20140221113551j:plain

 花がたみ (作詞:寺山修司 / 作曲・編曲:鈴木慶一)

寺山修司さんへの歌詞の作詩依頼は、真利子さんの当時の事務所の社長、葛井欣士郎(くずい きんしろう)さんを通じて行われたそうです。

 

イノッチのラジオでの発言の詳細を、こちらにアップして下さっている方がいらっしゃいます。感謝。:
http://miyearnzzlabo.com/archives/17615

 

 f:id:KONTA:20140221113510j:plain 

 

真利子さんのアルバム4枚は来月2014年3月19日再発です。今回は買い逃すなよ~っ。

“親はいらぬが いいひと欲しい…”(ぐふふ)

 

 

浪漫幻夢

浪漫幻夢

 
狂躁曲+1

狂躁曲+1

 
アブラカダブラ+1

アブラカダブラ+1

 
ガラスの植物園

ガラスの植物園

 

 

 

土屋恵一郎さんの装いに惹かれて…

 もう30年近く前になりますが1985年に、大学の講義で「映画演劇論」というのを取っていました。教授はF先生という方で、授業を受けていてなんとなくピンとくるものがあったんです、「この先生、ゲイじゃないか?」と…。こういうのをゲイダー(ゲイを感知するレーダーのことよ)と言うのですよね。先生の授業が好きで、一年間休まずに全講義に出席しました。先生の専門は歌舞伎だったと思うのですが、その講義の中で9月に2週に渡り取り上げられた「能の芸術論」というテーマが、特に僕の印象に残りました。観阿弥世阿弥、「風姿花伝」、「真(まこと)の花」への七段階…等、その中でも「時分の花」という言葉は、その後もずっと忘れることはありませんでした。

 

  ところで、NHKEテレでやっている「100分de名著」という番組が僕は好きで、毎回楽しみに見ています。今年(2014年)1月に採り上げられたのは、世阿弥の「風姿花伝」でした。大学で受けた授業のこともあり、今回は特に興味を持って、全4回の放送を見ていました。その内容はもちろん素晴らしかったのですけれども、それ以上に、僕が強い印象を受けたのは、この4回の放送の中でコメントしていた、明治大学教授の土屋恵一郎さんの着ていた服なんです(和服、ちょっとカジュアルな服、そしてスーツが2回)。その服装に惹かれるというのが、なんとも僕らしいところなんですが、土屋恵一郎さんの決してやりすぎていない、程よい、大変趣味の良いおしゃれに目を見張りました。「こんなにおしゃれな人、普通じゃないよね?」(←ホメてます)と思って、「一体、どういう人なの?」と興味を持ち、放送後ネットで検索することになりました。

 

f:id:KONTA:20140209122827j:plain

 

 そして、ネットで調べてみたら、やっぱり僕の興味を引きそうな本がいくつか出てきました。早速「100分de名著」テキスト 2014年1月号「世阿弥 風姿花伝」と、土屋さんが編者として関わられた「ホモセクシュアリティ」、土屋さんの著作の「独身者の思想史」の3冊を取り寄せて読んでみることにしました。

 「ホモセクシュアリティ」はイギリスの古い論文を集めたものなのですが、ジェレミーベンサムの文は、原文がそうなのか日本語訳がまずいのか、表現が回りくどくて何を言っているのか正直、解りづらかったです。ハブロック・エリスの論文は、同性愛がそういう風に考えられた時代もあったのかという、歴史的な記録としての価値はあるんでしょうが、今さら読んでもそれ以上のものはない気が…。それに比べ、ジョン・アディントン・シモンズ、エドワード・カーペンターの二人の論文は、ゲイという立場をはっきりと表明して書いてることもあり、今読んでもものすごくパワーをもらえる論文でした。シモンズ、カーペンター、それにドイツのウルリッヒス、彼らがいたから今現在の僕ら(ゲイ)がいるということを改めて強く認識しました。

 

f:id:KONTA:20140209122801j:plain

(これは雑誌「ELLE」(British版) 1988年5月号の24~29頁に掲載されたイギリスの地方自治体条例28条に関する記事。)

 

 僕自身がこういったゲイ関連の書籍に興味を持って色々読んでいたのは、30年~20年前で、ゲイ・リブにも少し関わっていたのも20年ぐらい前ですが、その頃は、同性婚がこれ程世界的(というか、欧米で)に認められつつある世の中が、20年後に来るなんてことまったく想像もしませんでした。時代は確実に動いてるんですね。でも「タダ乗り」はいけませんよ、そこのア・ナ・タ! 何もしないで、与えられるものなどないのですから。

 

  著作「独身者の思想史」の中では、「独身者の熱烈な友情」と「同性愛をめぐるディヴィッド・ホックニーとジェレミーベンサム」がとりわけ面白かったです。“人が「反自然」といい「不純」という時、そこで意味されていることはその言葉をつかっている人間の感情にすぎない”、そう、反自然という言葉で表されているのは、単にその人の不快感にすぎないんですよね。この言葉は何か人に不当なこと言われた時、斬り返しに使えるぞ!と思って読みました(この辺、まだまだリブガマですよ、俺は)。またホックニーが抗議した条例二十九条(二十八条) 、ボーイ・ジョージが歌「ノ-・クロウズ 28 / NO CLAUSE 28」で反対を表明したやつでしたよね(この28条は2003年に廃止)。団体のStonewallが結成されたり…。当時の事を色々思い出しました。

 

f:id:KONTA:20140209122726j:plain

 

 「独身者の思想史」のあとがきに“思想史のレベルで同性愛の問題をあつかうことは…(中略)…思想史研究家の心理上の壁があったのだ。”とありますが、こういうテーマを扱うことは大変勇気のいることです。20年も前ならなおさらそうだったと思います。“思想の肉体をつかまえてみなければ、観念の輪郭をとらえることはできない”、まさしくその通りだと思います。

 土屋恵一郎さん自身は、独身者ではなく奥様がいらっしゃるそう(え、ちょっと残念…)ですが、それもあまり関係ないです(たぶん…)。その服装に惹かれて、人物に興味を持つ…、装いって何かのメッセージを発しているものですよね。僕はやっぱり素敵な服を着た男が好きですわ(って、結局そこかいっ!)。でもいいでしょう、それが僕なんですから。土屋恵一郎さん、これからも注目してますよ。

 

 大学時代の話を書いたついでに、もうひとつ大好きだった講義についても書いておきたいと思います。1983年に受けていた「西洋文学」で取り上げたバルザックの「人間喜劇」の中のゲイの登場人物、美青年好きで不死身の大男ヴォートラン(「ゴリオ爺さん」「幻滅」「浮かれ女盛衰記」の3作品に登場)に関する講義です。担当は山田教授という方でした。阪神淡路大震災直後にお亡くなりになったそうですが、山田先生のこの講義が大変楽しく、大学で本当に好きなことを学んで知るという充実感を、僕は味わったものでした。少し前に当時のノートを久々に見直して、またバルザックの作品も読み直してみようかと思っている、今日この頃の僕ですわ。


 100分de名著「風姿花伝」:

http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/29_fushikaden/

 

世阿弥『風姿花伝』 2014年1月 (100分 de 名著)

世阿弥『風姿花伝』 2014年1月 (100分 de 名著)

 
ホモセクシュアリティ (叢書・イギリスの思想と文化 (2))

ホモセクシュアリティ (叢書・イギリスの思想と文化 (2))

 
独身者の思想史―イギリスを読む (Image Collection精神史発掘)

独身者の思想史―イギリスを読む (Image Collection精神史発掘)

 
ゴリオ爺さん (新潮文庫)

ゴリオ爺さん (新潮文庫)

 
ゴリオ爺さん 《IVCベストバリューコレクション~文学編~》 [DVD]

ゴリオ爺さん 《IVCベストバリューコレクション~文学編~》 [DVD]

 
No Clause 28

No Clause 28

 
 
No Clause 28 [Single]

No Clause 28 [Single]

 

 

藤真利子が語るユーミン

 藤真利子さんのアルバム再発記念ということで、真利子さんのユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)関連の記事を集めてみました。

 

f:id:KONTA:20140131145302j:plain

藤真利子 Mariko Fuji & 松任谷由実 Yumi Matsutoya

ユーミンの初期の頃からのファンという真利子さん、歌手デビュー曲もユーミンが作曲した「シ・ナ・リ・オ」(1979年6月21日発売)でした。これは、その翌1980年に二人が初顔合わせした時の模様。

 

f:id:KONTA:20140131145237j:plain

「スキャンダラスに生きてみたい 完熟!華麗トーキング 松任谷由実 VS 藤真利子」というこの記事は、雑誌「週刊明星」の1980年9月14日号より。

 

f:id:KONTA:20140131145203j:plain

この切り抜きは当時、僕の高校のクラスメートが見つけ、切り取って持ってきてくれたもの。ちょっと切り方と折シワが気になったけど、感謝です。

 

f:id:KONTA:20140131145133j:plain

“恐怖のオッパイ事件”の詳細(?)はこちらを見てね。

http://k0nta.hatenablog.com/entry/2014/10/08/230138

http://www5d.biglobe.ne.jp/~ktabloid/FujiMariko.htm

 

 f:id:KONTA:20140131144703j:plain

1981年の「水の中のASIAへ」コンサート・パンフレットにも真利子さんのコメントが…。この頃の真利子さん、松田光弘さんの「NICOLE」がお気に入りでしたよね。

‘あげはの伝説

あげは蝶の化身ユーミンは、数々の伝説を持つ。その幻のような伝説に惑わされながらも私はユーミンに出逢った。本物のユーミンはそんな伝説を吹っ飛ばす“魔女”であった。’

 

f:id:KONTA:20130903214111j:plain

そして、真利子さんの一番好きなユーミンの歌は…。

 

f:id:KONTA:20140131144910j:plain

雑誌「月刊カドカワ」(1988年1月号 36頁)「私の好きなユーミン・ソング」。

 

f:id:KONTA:20140131144838j:plain

いじわる姉妹、真利子とユーミン…?

 

f:id:KONTA:20140131144808j:plain

これは雑誌「non・no / ノンノ」1984年4月20日号 142頁より。とじ込み保存版「松任谷由実 いくつになっても やっぱりユーミン!」。

 

f:id:KONTA:20140131144737j:plain

林真理子さん、漫画家の吉田まゆみさん、真利子さんの3人が、ユーミンについて座談会をしています。

 

 f:id:KONTA:20140131145105j:plain

雑誌「月刊カドカワ」(1990年1月号 41頁)「あなたにとって“恋の任侠”とは何ですか?」という質問に答える真利子さん。

 

 真利子さんはセカンド・アルバム「浪漫幻夢」(1981年)で、ユーミンの「シーズンオフの心には」と「雪だより」を歌っています。これはLPの歌詞カードより。

f:id:KONTA:20140131144435j:plain

“ゆうみんのんはどんとのん”だったのですね。

 

 藤真利子さんの全5枚のアルバム、先日、久しぶりに聴き直してみたのですが、その魅力に改めて心を奪われています。再発は2014年3月19日、ぜひ聴いてみてください。超お勧めですよ。

 

ユーミンが語る藤真利子」はこちら:

http://k0nta.hatenablog.com/entry/2014/08/03/142118

 

浪漫幻夢

浪漫幻夢

 
狂躁曲+1

狂躁曲+1

 
アブラカダブラ+1

アブラカダブラ+1

 
ガラスの植物園

ガラスの植物園

 
紅雀

紅雀

 
時のないホテル

時のないホテル

 
水の中のASIAへ

水の中のASIAへ

 
LOVE WARS

LOVE WARS

 
POP CLASSICO(初回生産限定盤)(DVD付)(特典なし)
 

 

藤真利子 '80年代の名盤4枚が再発!

 藤真利子さんが1980年代前半にテイチクから発表した4枚の名作アルバムが高音質CDで復刻ですって! 前回のCD化が2000年だったので、14年ぶりの再登場ですね。素晴らしい~。

 

f:id:KONTA:20140124142431j:plain

藤真利子 Mariko Fuji

 

 『浪漫幻夢』(1981年)、『狂躁曲』(1982年)、『アブラカダブラ』(1983年)、『ガラスの植物園』(1984年)の4作品で、『狂躁曲』、『アブラカダブラ』にはボーナス・トラックも各1曲収録されます。『浪漫幻夢』はアルバム全体としては今回が初CD化です。真利子さんが、独特の美意識のレコード・ディレクター森直美さんと創った美しくも、時にエキセントリックで、時にアンニュイでメランコリックな世界が今ふたたび…。発売は2014年3月19日、各2500円。

 

 ところで、微美杏里って一体誰?

f:id:KONTA:20140124142341j:plain

 近田春夫さん絶賛の作詞家ですよ~。“声も不安定で妙な色気が…。”

 

*****

『浪漫幻夢 Romantic Game』 (オリジナル発売:1981年3月25日)

01. 裸足の伯爵夫人 (作詞:三浦徳子 / 作曲:南佳孝 / 編曲:瀬尾一三)
02. 地下室のパーティー (作詞・作曲:岸田智史 / 編曲:瀬尾一三)
03. 青春の終わりに (作詞・作曲:岸田智史 / 編曲:瀬尾一三)
04. ウィスパー・トゥ・ミー (作詞:湯川れい子 / 作曲:松任谷正隆 / 編曲:瀬尾一三)
05. 雪だより (作詞・作曲:松任谷由実 / 編曲:瀬尾一三)
06. Gemini Vs Capricorn (作詞:微美杏里 / 作曲:南佳孝 / 編曲:瀬尾一三)
07. The light in the memory (作詞・作曲:藤真利子 / 編曲:瀬尾一三)
08. シーズンオフの心には (作詞・作曲:松任谷由実 / 編曲:瀬尾一三)
09. ピエール、ピエール、ピエール! (作詞・作曲:藤真利子 / 編曲:瀬尾一三)

*****

 

藤真利子さんのプロフィール:

f:id:KONTA:20140124142313j:plain

 これは、真利子さんの非売品・店頭試聴盤LPレコード「藤真利子 vs 微美杏里」(テイチク T-12-3AB) の裏ジャケットに掲載されたものね。

 

*****

『狂躁曲』 (オリジナル発売:1982年1月25日)

01. 薔薇 (作詞:山口洋子 / 作曲:沢田研二 / 編曲:岡田徹)
02. 花がたみ (作詞:寺山修司 / 作曲・編曲:鈴木慶一)
03. 花まみれのおまえ (作詞:赤江瀑 / 作曲:大村憲司 / 編曲:白井良明)
04. 真利子 うらみうた (作詞:吉原幸子 / 作曲:微美杏里 / 編曲:鈴木慶一)
05. 野ざらし百鬼行 (作詞:赤江瀑 / 作曲・編曲:鈴木慶一)
06. 折鶴秘唱 (作詞:寺山修司 / 作曲:微美杏里 / 編曲:岡田徹)
07. 雪 (作詞:辻井喬 / 作曲:大村憲司 / 編曲:岡田徹)
08. それがどうしたの (作詞:山口洋子 / 作曲:高橋幸宏 / 編曲:岡田徹)
09. どんな春が (作詞:辻井喬 / 作曲:高橋幸宏 / 編曲:鈴木慶一)
10. メルヘン (作詞:吉原幸子 / 作曲・編曲:鈴木慶一)
11. ボーナス・トラック:鬼狂言 (作詞:寺山修司 / 作曲・編曲:鈴木慶一)(1981年10月25日発売シングル“花がたみ”B面)

 

(注)このアルバムで作品を提供している山口洋子さんは、演歌の歌詞を書いている方とは別人の、「誰もいない海」の作詞者としても知られる詩人の山口洋子さんです。

 

「花まみれのおまえ」の動画があったわ。出演:藤真利子、光田昌弘

http://www.youtube.com/watch?v=NCXv0IchOug

*****

 

f:id:KONTA:20140124142212j:plain

 僕は藤真利子さんが大~い好き!もちろん、アルバム、シングル全部持ってます。シングル盤「花がたみ」は、アルバム・ヴァージョンとは違ったミックスなんだって…。聴き比べてみてね。

 

 では、ここで真利子さんと微美杏里さんの1983年の対談の様子をちょっと覗いてみましょう。

f:id:KONTA:20140124142104j:plain

“藤さんの歌って驚くほどうまいわけじゃないし…。”

 

f:id:KONTA:20140124142033j:plain

ブリジット・フォンテーヌフランソワーズ・アルディのように…。

 

*****

『アブラカダブラ』 (オリジナル発売:1983年5月21日)

01. Prologue (作詞:微美杏里 / 作曲:細野晴臣 / 編曲:白井良明)
02. ひとりぼっちにしないで (作詞:微美杏里 / 作曲:松尾一彦 / 編曲:白井良明)
03. 紅茶の午后 (作詞:微美杏里 / 作曲:松尾一彦 / 編曲:白井良明)
04. うわきなパラダイス急行 (LAISSE TOMBER LES FILLES) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Serge Gainsbourg 編曲:白井良明)
05. 哀しきマリオネット (作詞:微美杏里 / 作曲:鈴木慶一 / 編曲:白井良明)
06. 上海・夢の港町 (作詞:微美杏里 / 作曲:坂本龍一 / 編曲:白井良明)
07. 天使と魔法 (作詞:微美杏里 / 作曲:細野晴臣 / 編曲:白井良明)
08. モナリザの伝説 (作詞:微美杏里 / 作曲:沢田研二 / 編曲:白井良明)
09. セピアの恋人 (作詞:微美杏里 / 作曲:松尾一彦 / 編曲:白井良明)
10. YAI YAI YAI (作詞:微美杏里 / 作曲:沢田研二 / 編曲:白井良明)
11. SO LONG (作詞:微美杏里 / 作曲:坂本龍一 / 編曲:白井良明)
12. Epilogue (作詞:微美杏里 / 作曲:細野晴臣 / 編曲:白井良明)
13. ボーナス・トラック:危険な眠り (作詞:松本隆 / 作曲:細野晴臣 / 編曲:白井良明)(1984年3月21日発売シングル“危険な眠り”)

*****

 

f:id:KONTA:20140124141957j:plain

来日したピエール・バルーが真利子さんのアルバムを気に入って、フランスにお持ち帰りに…。セルジュ・ゲンズブールの曲もやっているのよ~。

 

f:id:KONTA:20140124142407j:plain

真利子さんの、何か企んでそうな目が素敵! アップの顔写真2枚は雑誌「バラエティ」1979年12月号17~18頁掲載の浅井慎平氏撮影によるもの(部分)。

 

f:id:KONTA:20140124141931j:plain

この対談は、アルバム「アブラカダブラ」の宣伝用ポスターに掲載されたものでした。

 

*****

『ガラスの植物園』 (オリジナル発売:1984年8月5日)

01. 素敵なMIO (FIO MARAVILLA) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Jorge Ben, Boris Bergman / 編曲:松任谷正隆)
02. アブナイ彼 (ATTENDS OU VA-T'EN) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Serge Gainsbourg / 編曲:松任谷正隆)
03. BIG FAT MAMMA (BIG FAT MAMMA) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Michel Berger / 編曲:松任谷正隆)
04. 戯れの6月 (L'IRREPARABLE) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Veronique Sanson / 編曲:松任谷正隆)
05. 謎のボーイフレンド (JAZZ A GOGO) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Alain Goraguer, Robert Gall / 編曲:松任谷正隆)
06. ハロウィーン怪事件 (COMIX DISCOMIX) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Jacques Duvall/Eric Hagen Dierks, Jay Alanski / 編曲:松任谷正隆)
07. ADDIOと言って (DIRSI ADDIO) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Ciro "Zacar" Dammicco 編曲:松任谷正隆)
08. 砂に捨てた恋 (CA M'SUFFIT) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Francoise Hardy, Michel Bernholc 編曲:松任谷正隆)
09. 憂うつな午前5時 (DI DOO DAH) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Serge Gainsbourg / 編曲:松任谷正隆)

 

 このアルバムで真利子さんが採り上げているヴェロニク・サンソンの名曲「L'IRREPARABLE / 愛する心が」について、向風三郎さんがブログ「カストール爺の生活と意見」に書いていらしゃいます。僕がいつも注目しているブログです。ぜひご覧下さい。ヴェロニクのファースト・アルバム「VERONIQUE SANSON / 愛のストーリー」(1972年)は美しくて、僕も大好き。

こちら:

http://pepecastor.blogspot.jp/2013/12/blog-post_15.html


*****

 

f:id:KONTA:20140124141755j:plain

シェイクスピア学者の小田島雄志氏は女優・藤真利子を称賛!1998年2月12日「朝日新聞」(夕刊) ‘藤真利子の成長にびっくり’ という記事(上右)の中で。

 

f:id:KONTA:20140124142240j:plain

 次は、キング・レコード時代のファースト・アルバム『シ・ナ・リ・オ』も是非CD化して欲しいな~。ユーミン(呉田軽穂)も2曲書き下ろしているんだからね。

 

***** 

『シナリオ (シ・ナ・リ・オ)』 (オリジナル発売:1979年6月21日)

01. シナリオ (作詞:杉紀彦 / 作曲:呉田軽穂 / 編曲:石田勝範)
02. 坂道のオリビア (作詞:杉紀彦 / 作曲:南佳孝 / 編曲:石田勝範)
03. くらやみ橋 (作詞:杉紀彦 / 作曲:丹羽応樹 / 編曲:石田勝範)
04. 裏窓から (作詞:杉紀彦 / 作曲:南佳孝 / 編曲:石田勝範)
05. ピアノフォルテ (作詞:杉紀彦 / 作曲:呉田軽穂 / 編曲:石田勝範)
06. 可愛い女 (作詞:杉紀彦 / 作曲:八角朋子 / 編曲:石田勝範)
07. 夢もようの部屋 (作詞:杉紀彦 / 作曲:森山良子 / 編曲:石田勝範)
08. ひゅるる (作詞:杉紀彦 / 作曲:丹羽応樹 / 編曲:石田勝範)
09. 愛の亀裂 (作詞:杉紀彦 / 作曲:渋谷祐子 / 編曲:石田勝範)
10. グッバイ・マミー (作詞:杉紀彦 / 作曲:渋谷祐子 / 編曲:石田勝範)

 *****

 

f:id:KONTA:20140124142139j:plain

 その際は、必ずキング時代のシングル盤もボーナス・トラックで追加収録してよね。上の写真、左が三島由紀夫原作の映画「幸福号出帆」(1980年 企画は当時の真利子さんの事務所オフィスC&Pの社長で、元ATGのプロデューサー葛井欣士郎(くずいきんしろう)さんだったそう)の主題歌、

愛のとらわれびと (作詞:杉紀彦 / 作曲:服部克久 / 編曲:船山基紀)

この曲だけが1991年に「歌うスター大集合」(キング KICS 159)という編集盤でCD化されたことがあります。

右側は真利子さんの2枚目のシングルで、

霧のオルフェ (作詞:三浦徳子 / 作曲:渋谷祐子 / 編曲:高橋信之)
真夜中のボレロ (作詞:三浦徳子 / 作曲:渋谷祐子 / 編曲:高橋信之)

がA面とB面に収録されています。

 

 これまで発売された真利子さんのCDはどれも激レアで、オークションでも高値で取引されていました。欲しくても入手できていなかったアナタ、今回は確実に手に入れようね。さあさ、早いもの勝ち。今すぐ予約よ!

 

僕が2004年に藤真利子さんについて書いた文も参考にしてね。こちら:

http://www5d.biglobe.ne.jp/~ktabloid/FujiMariko.htm

 

 

遺言

遺言

 
浪漫幻夢

浪漫幻夢

 
狂躁曲+1

狂躁曲+1

 
アブラカダブラ+1

アブラカダブラ+1

 
ガラスの植物園

ガラスの植物園

 
MANIA MANIERA

MANIA MANIERA

 
歌うスター大集合

歌うスター大集合

 
Amoureuse

Amoureuse

 
Coffret 2cd

Coffret 2cd

 
愛のストーリー/デビュー

愛のストーリー/デビュー

  • アーティスト: ベロニク・サンソン
  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • 発売日: 1999/02/24
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
 
ラジオのように

ラジオのように

 
ポップフランセーズ 名曲101 徹底ガイド フランスは愛と自由を歌い続ける (CDジャーナルムック SUPER Disc SELECTION)
 
狂躁曲

狂躁曲

 
「アブラカダブラ」+「ガラスの植物園」

「アブラカダブラ」+「ガラスの植物園」

 

美しかったブライアン・アサワ Brian Asawa が…

 「美しかった」なんて、過去形にしちゃって申し訳ないけど、先日、ある事柄をネットで調べていたら、それに関連してブライアン・アサワ(Brian Asawa)の画像が出て来たんだわ。‘え~、なんか懐かしい…’ と思って、今彼どうしてるの?と画像検索してみたら、出てきた写真が衝撃的で…。もう、劣化(正しくは経年変化と言ふ)激しすぎぃ~っ!! 1.5倍ぐらいに大きくなってるし…。下の写真のころから15年くらいしか経ってないのに、もうまったく別人なんだわ。あんなに輝くばかりに美しかった彼はどこに???

 

f:id:KONTA:20140110150431j:plain

 

 初めて彼を意識したのはこの上の写真だったと思う。1997年12月19日(金)に大阪のザ・シンフォニー・ホールで開催されることになっていた、彼のデビュー・リサイタルの宣伝用チラシ。これが、阪神電車の梅田駅の改札を出たところにあったプレイガイドに、確か置いてあったんだわ。男前やな~と思って興味持ったの。母さん…ゴメン、俺、やっぱり美男が大好きなんだ~(エヘヘ)。

 

ブライアン・アサワってこんな人:

f:id:KONTA:20140110150402j:plain

 

 1966年生まれの日系3世(苗字は漢字で浅和と書くそう)のアメリカ人で、ゲイであることもカムアウトしてて、その頃って、カウンターテナーが結構ブームみたいだったから、日本でも注目度高かったよね。

 

f:id:KONTA:20140110150155j:plain

 これ↑は当時、音楽評論家の畑中良輔さんという方が、朝日新聞にお書きになった記事ね。お耽美の快感…ぐふふ。

 

f:id:KONTA:20140110150318j:plain

 それで僕も、彼のCD買って、その頃よく聴いてたんです。美しい声、それにやっぱりその素晴らしい容姿も彼の売りだったと思うんだわ。あ~ん、この写真↑の彼もとっても魅力的。

 そうこうするうちに1999年の12月、ブライアンはふたたび来日することになって、「クリスマス・コンサート」に僕も行くことにしたの~。大阪公演は1999年の12月20日(月)、京橋のいずみホールにて19:00から。

 

f:id:KONTA:20140110150227j:plain

 

 で、当日仕事もさっさと片付けて期待してコンサート会場に駆け付けたの。そしたらさ~、なんと公演中止!!! なんでやねんっ? え、ブライアン、風邪と疲れでダウンだって…。ふ、ふざけるな!! 上の画像にあるお詫び状がみんなに配られて、並んでチケットを払い戻しすることに…(涙)。せっかく俺オシャレして気合入れて行ったのに~。

 

f:id:KONTA:20140110150012j:plain

 ちょっと~、ブライアン、「バーブラになりたいっ!」なんて言ってるんだったら、最低限、自分の体調管理ぐらいちゃんとしなさいよっ。(上と下は、雑誌「OUT」1999年4月号110頁に掲載のインタビューより。) (ついでに、余計なお世話かもしれないけど、今は痩せた方がいいと思う…。)

 

f:id:KONTA:20140110145943j:plain

 そんなガッカリがあって、その後の彼のことはあまり知らなかったんだけど、最近のお姿をネット見てとってもショックだったわ~。シャノン(SHANNON)の1984年大ヒット「GIVE ME TONIGHT」(←この曲好き)で、踊り狂ってる動画も出てきて、もう痛すぎーっ。ホント、オバさんみたいやん。やっぱ美男は太ったらダメだよね~(←単なる個人的見解です…)。(追記:同じくゲイのカウンターテナーの David Daniels のほうは、その後同性強姦事件を起こしたとか…? ヤメなさいっ!!)そういえば、日系の俳優ディーン・ケイン(Dean Cain)も昔あんなにカッコよかったのに、最近の写真見たら、かなり ‘アジアのおっさん系 ’ になってた。怖いね~。美ってホントはかないものなのね。美しい姿の頃に、ブライアン・アサワの歌、生で聴きたかったわ、それがとっても残念…。

 でも彼の声、なんか寒い冬の朝に合うよ。ジャケットの写真を眺めながら、遠い日を偲んで聴くとするか…。

 

Brian Asawa とは:

http://en.wikipedia.org/wiki/Brian_Asawa

暗闇は私の歓び ?ダウランド / リュート・ソング

暗闇は私の歓び ?ダウランド / リュート・ソング

 
ヴォカリーズ?ロマンティック・コレクション

ヴォカリーズ?ロマンティック・コレクション

 
スカルラッティ:カンカータ集

スカルラッティ:カンカータ集

 
Rorem: More Than a Day

Rorem: More Than a Day

 
Brian Asawa - The Dark Is My Delight And Other 16th Century Lute Songs / Tayler

Brian Asawa - The Dark Is My Delight And Other 16th Century Lute Songs / Tayler

 
Classical Barbra

Classical Barbra

 
Let the Music Play

Let the Music Play

 
Let the Music Play: Best of

Let the Music Play: Best of

 
Sacred Arias & Cantatas

Sacred Arias & Cantatas

  
Complete Rca Recordings

Complete Rca Recordings

 

 

ランベール・ウィルソン Lambert Wilson 「Demons & Merveilles」(1997)

 最近、僕がよく聴いているお気に入りのCDを紹介しましょう。俳優のランベール・ウィルソン(Lambert Wilson)が古いフランス映画の曲ばかりを歌った1997年のアルバム「Demons & Merveilles」です。まず古い映画が好きな人には選曲が興味を惹くでしょう?それにランベールの艶のある声も、編曲もとてもいいんです。

 

f:id:KONTA:20131222175626j:plain

2010年のカンヌ映画祭ランベール・ウィルソン(Lambert Wilson 左)とグザヴィエ・ボーヴォワ(Xavier Beauvois)だって…(ネットで拾ってきました)。 

 

こんな曲が入ってます:

ランベール・ウィルソン(Lambert Wilson)
「悪魔と奇蹟 / フランス映画曲集 (Demons & Merveilles / CHANSONS DU CINEMA FRANCAIS)」(1997年)

01. つむじ風 / Le tourbillon
  /「突然炎のごとく」(1961) フランソワ・トリュフォー
02. モンマルトルの丘 / La complainte de la butte
  /「フレンチ・カンカン」(1954) ジャン・ルノワール
03. 水の畔を歩いてみれば / Quand on s'promène au bord de l'eau
  /「我等の仲間」(1936) ジュリアン・デュヴィヴィエ
04. 悪魔と奇蹟~やさしく恐ろしい恋の顔~愛し合う子供たち / Démons & merveilles : Le tendre et dangereux visage de l'amour ~ Les enfants qui s'aiment
  /「悪魔が夜来る」(1943)「枯葉~夜の門~」(1946) マルセル・カルネ
05. 愛しき恋 / Amour, mon cher amour
  /「濁流」(1957) マルセル・カミュ
06. 不実女の嘆き / La complainte des infidèles
  /「ボナデュー家」(1951 日本未公開) カルロ・リム
07. 美わしき星に / A la belle étoile
  /「ランジュ氏の犯罪」(1937) ジャン・ルノワール
08. パリ祭 / A Paris, dans chaque faubourg
  /「巴里祭」(1933) ルネ・クレール
09. ジェルヴェーズの歌 / Laissez-moi rêver (La chanson de Gervaise)
  /「居酒屋」(1956) ルネ・クレマン
10. モンマルトルの挽歌  (あの人はどこに) / Où est-il donc?
  /「望郷」(1937) ジュリアン・デュヴィヴィエ
11. いつの日か / Un jour tu verras
  /「寝台の秘密 (リヴィエラ急行トラック)」(1954) ラルフ・アビブ
12. 枯葉 / Mouvement d'automne : Les feuilles mortes ~ Mouvement d'automne
  /「枯葉~夜の門~」(1946) マルセル・カルネ
13. 失われし楽園 / Paradis perdu
  /「失われた楽園」(1939 日本未公開 DVD発売のみ) アベル・ガンス
14. 小さな三つの音符 / Trois petites notes de musique
  /「かくも長き不在」(1961) アンリ・コルビ

 

f:id:KONTA:20131228154649j:plain

京都映画祭「ランベール・ウィルソンの夕べ」1997年12月8日(月) 京都会館第二ホールにて。リサイタル、お客さん入ったんでしょうか? 東京での様子(1997年12月6日 草月ホールか?)はこちらの方のページをチェック!:

https://www.antennefrance.com/backnumber/antennefrance-n18/

http://www.screenkiss.com/node/170

 

 2002年にパトリック・ブリュエル(Patrick Bruel)が出した「アントゥル=ドゥ (Entre-deux...)」という、1930~1940年代に流行った古いシャンソンの名曲を集めたアルバムがあって、このアルバムと「Demons & Merveilles」は3曲収録曲がかぶっているんですが、両者を聴き比べると、やっぱり僕にはランベールのヴァージョンの方がいいんですよね。というか、パトリックの方は、名曲歌って豪華なゲストを招いてこの程度の出来なの?と思ってしまうようなちょっと不満が残る仕上がりですわ。カヒミ・カリィが参加してる曲が1曲入ってるんですけど、もうほんと聞くに堪えないヴォーカルで気分が悪くなりました。コール・ポーターの曲を冒とくしてます。この歌だけはニ度と聞きたくありません(キッパリ!)。この1曲のおかげでアルバム全体の印象が悪くなったのかもしれませんが…。

 

f:id:KONTA:20131228154720j:plain

この1997年12月の来日時の写真がこちらで見れますよ。アップして下さった方、ありがとう!:

http://www.youtube.com/watch?v=dCBgKqBfmTA

 

 ランベール・ウィルソンのフランス映画曲集を聴いて、ここで採りあげられた、まだ観たことのない映画には興味を持ち、昔観た作品は再見したくなりました。このアルバム、お勧めです。

 

Demons Et Merveilles

Demons Et Merveilles

 
アントゥル=ドゥー

アントゥル=ドゥー

 
Entre Deux

Entre Deux

 
突然炎のごとく [DVD]

突然炎のごとく [DVD]

 
フレンチ・カンカン HDマスター [Blu-ray]

フレンチ・カンカン HDマスター [Blu-ray]

 
我等の仲間 [DVD]

我等の仲間 [DVD]

 
悪魔が夜来る [DVD]

悪魔が夜来る [DVD]

 
枯葉 ?夜の門? [DVD]

枯葉 ?夜の門? [DVD]

 
巴里祭 [DVD]

巴里祭 [DVD]

 
 
居酒屋 Blu-ray

居酒屋 Blu-ray

 
望郷 [DVD]

望郷 [DVD]

 
映画パンフレット アンリ・コルピ「かくも長き不在」

映画パンフレット アンリ・コルピ「かくも長き不在」

 
神々と男たち [DVD]

神々と男たち [DVD]

 

ランベール・ウィルソンが「ロシュフォールの恋人たち」の名曲を歌ってますよ~。 

ミシェル・ルグラン・アンド・ベスト・フレンズ
 

珠玉のフランス映画名作選 失われた楽園 [DVD]

ランジュ氏の犯罪 [DVD]

La Maison Bonnadieu

かくも長き不在 デジタル修復版 [DVD]

Mort en Fraude