Kontaの歓びの毒牙

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盗作でリスナーを裏切った 松任谷由実 ユーミン

 2016年に発売された松任谷由実(ユーミン / 荒井由実)のアルバム「宇宙図書館」の最後に収録されている「GREY」、バッハ作曲の「我ら悩みの極みにありて BWV.641」のパクリ / 盗作であることが、発売直後にネットで指摘された情報により、判明しました。曲の一部が似ているだけではなく、まるまる1曲がパクリ! 他人の書いた曲を、「自分の名前で」発表するなんて、松任谷由実がこんな汚い人間だったことに、大いに失望しました。これは、どう言い訳しても逃れられないレベルの盗作です。

 

松任谷由実(ユーミン / 荒井由実)

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「強く言い切ったことが真実になるの」←まさしく安倍晋三と同じ価値観ですね。

 

 そして、松任谷正隆は「ノーサイド」のイントロのアレンジのパクリを、知り合いのミュージシャンのせいにしています。クリストファー・クロス(Christopher Cross)の「ニューヨーク・シティ・セレナーデ / Arthur's Theme (Best That You Can Do)」(Peter Allen, Carole Bayer Sager, Burt Bacharach, Christopher Cross)は1981年に全米ヒット・チャート1位になり、日本でも大ヒットした曲です。松任谷正隆が、この曲を知らなかったはずありません。↓

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それを、知り合いのミュージシャンからもらったなんて、誰が信じるでしょう?単なる言い逃れですね。まるで政治家の「秘書がやりました」発言ですね。どこまで腐った人間なんでしょう?「後で気づいて、がっかりした。」?、ふざけるんじゃないよ!!

 「何にも似ていなくて、ちょっとうれしかった」 …はぁ?そんなレベルのアレンジャーって一体何なのでしょう?他の作品は全て、「何かに似てる」ってことですよね…。すべてパクリかいっ!!

 

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もしもあなたが左のストッキングの広告を制作・撮影した人物だったら、無断で自分の作品を真似た右の松任谷由実のアルバム・カバーのデザインを許せますか?こいうことを平気でされて、知らないところで勝手に商品として販売されて、嬉しいですか?

 

 あなたは盗作・パクリをどこまで許せますか?

 

松任谷正隆松任谷由実(ユーミン / 荒井由実)

YUMING & MANTA 元ネタ集

01. 「星のルージュリアン」 HI-FLY / BEN SIDRAN
02. 「帰愁」 LADY LUCK / KENNY LOGGINS
03. 「セシルの週末」 DO YOU WANT TO MARRY ME / MICHEL MAGNE(Vocal:David Gilmour) 映画「セシルの歓び」
04. 「CHINESE SOUP」 PENN BEACH BLUES / JOE VENUTI
05. 「ルージュの伝言」 LIPSTICK ON YOUR COLLAR / CONNIE FRANCIS
06. 「りんごのにおいと風の国」 DREAMS / JOHN TROPEA
07. 「自由への翼」 FACING WEST / PAT METHENY
08. 「もうここには何もない」 KING FOR A DAY / XTC
09. 「LAUNDRY-GATEの想い出」 WE'RE ALL ALONE / BOB JAMES
10. 「シンデレラ・エクスプレス」 GUILTY / BARBRA STREISAND & BARRY GIBB
11. 「GREY」 J.S.バッハ / 我ら悩みの極みにありて BWV.641
12. 「GREY」小林麻美
13. 「霧雨の朝突然に…」 ドヴォルザーク / ユモレスク 第7番 変ト長調作品107の7
14. 「霧雨の朝突然に…」バンバン
15. 「荒涼」 LULLABY FOR HELENE / BILL EVANS
16. 「荒涼」ハイ・ファイ・セット
17. 「So long long ago」 YOU TURN ME AROUND / THE SUPREMES
18. 「So long long ago」 「遠くからみちびいて(YOU TURN ME AROUND)」ハイ・ファイ・セット
19. 「So long long ago」松任谷由実
20. 「Man In the Moon」 SPRING RAIN / BEBU SILVETTI

 

 私個人としては、上の04. 06 11.は訴訟を起こされれば、絶対負けるレベルの盗作・パクリだと思います。

一度聴き比べて、ご自分で判断してみて下さい。

 

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左のチョコレートの広告のイラストを描いたジョン・ウィットコム(Jon Whitcomb 1906 - 1988)が生きていてたなら、自分のイラストを無断で借用し、長年商品として販売してきた松任谷由実松任谷正隆夫婦を訴えるのではないでしょうか?これは、ウィットコムの遺族が今すぐ訴訟を起こしてもおかしくないレベルの盗作、と言えないでしょうか?

 

松任谷由実松任谷正隆夫婦には、「他人の作品のオリジナリティー」を尊重するという姿勢があると言えるでしょうか?「人間には愛しか残らない…」、だって? 松任谷由実、盗作してるお前が言うなっ!!

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右上:Justin Timberlake「The 20/20 Experience – 2 of 2」(2013)
右下:BlurThink Tank」(2003)

 

 こんな「汚い夫婦」を何十年も支持し、大ファンだった自分がとても恥ずかしく、自分の無知さが情けないです。

 

 松任谷由実さん、盗作して醜態をさらすより、早く引退したほうがいいと思いますよ、本当に。

 

花月シネマ 名作・傑作を低料金で… 大阪難波 なんば南海通 なんば花月地下

  1975年8月9日、大阪難波なんば花月劇場地階に開場した特選名画劇場、花月シネマ。なんば花月自体は1988年5月31日に建物の老朽化等により閉館したそうです。花月シネマが正確にいつまであったのかは…、わかりません。

 

300円均一料金で「パピヨン / Papillon」(1973) を上映中。

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私が行きはじめた1977年には100円値上げして、400円均一料金でした。映画2本立てが学生料金500円で観れた時代に、単作上映の花月シネマは今考えると、どちらかといえば割高感があります。

上の写真はこちら↓の頁から頂きました。 ありがとうございます。

https://www.yoshimoto.co.jp/100th/history/

 

 花月シネマで私が初めて観た映画は、1977年の9月の上映「おかしなおかしな大追跡 / What's Up,Doc?)」(1972)でした。とっても面白くて、すご~く気に入ったのでそのまま連続2回観て帰りました。

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ライアン・オニール(Ryan O'Neal)の出演作の中で、今でも一番ぐらいに大好きな作品です。

おかしなおかしな大追跡 特別版 [DVD]

 

「おかしなおかしな大追跡」 ピーター・ボグダノヴィッチ(Peter Bogdanovich)監督、

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バーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand)が名曲「As Time Goes By / 時の過ぎゆくままに」 を口ずさむ場面を演出中。
 

左2枚は1977年の9月と11月の花月シネマの上映作品スケジュール。

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この「おかしなおかしな大追跡」はその後も、大毎地下名画観賞会(毎日文化ホール)で上映された際(1980年7月)や、大阪市福島区ABCホールで上映された「ABC観光と名画の夕べ」(6)(ABC喜劇・名画シリーズ)↓でも、観ました(1978年11月)。

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上の招待状の裏の記述。1978年11月22日(水)18:30より上映。

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アナウンサーでシネマ・エッセイストの小崎くに子さんのお話「ことし(1978年)の映画ベストテンをめぐって」付きでした。

 

 映画「おかしなおかしな大追跡」の冒頭と終わりのクレジットには、バーブラとライアンが一緒に歌うコール・ポーター(Cole Porter 1891 - 1964)作の素敵な歌「You're The Top」が使われているのですが、このデュエットは当時まだ音盤化されていませんでした。ビデオでソフトが発売されてもいない時代でしたので、中学3年の僕はABCホールでの上映会の時、小さなテープレコーダーを持ち込んで120分のカセット・テープで、この映画の最初から最後までの音声を録音し、そのテープでバーブラとライアンの歌を楽しんでいました。今もそのカセットテープは持っていますよ。そして幸いこのデュエット曲はようやく1991年にCD化され、現在では簡単に入手できるようになっています。

Highlights From: Just for the Record

↑ライアンとバーブラの素敵なデュエット「You're The Top」はこのCDで!

 

 1977年の11月に花月シネマで観た作品は「カサンドラ・クロス / The Cassandra Crossing」(1976)と「パニック・イン・スタジアム / Two-Minute Warning」 (1976)の2本でした。「カサンドラ・クロス」は細かいことを言うと、色々突っ込める箇所満載な映画なのですが、それらを深く考えなければすごく楽しめる映画でしたし、気に入りました。最初に菌に感染してしまう男が、ヴィスコンティ爺の「家族の肖像 / Conversation Piece / Gruppo di famiglia in un interno」(1974)でステファーノを演じた ステファノ・パトリッツィ(Stefano Patrizi)君なんですよね~。観る機会があれば是非よ~くチェックしてみて下さい。

 

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そしてこの「カサンドラ・クロス」には、レイモンド・ラブロック(Raymond Lovelock)改め、レイ・ラヴロック(Ray Lovelock 1950 - 2017)や、ジョン・フィリップ・ロー(John Phillip Law 1937 - 2008)という1970年代美男も出演していましたし、バート・ランカスター(Burt Lancaster 1913 - 1994)も素敵でした。 これで、ヘルムート・バーガー(Helmut Berger)様が出ていれば、申し分ないキャスティングだったでしょう~。

カサンドラ・クロス [Blu-ray]

 

 中学2年の僕は、木曜日の夕方、塾に2ヶ所連続で通わされていました。「パニック・イン・スタジアム」は、その塾ふたつをこっそりサボって観に行きました。塾に行きたくない時ってありますよね。それで、特に観たい映画でもなかったのですが、花月シネマは難波駅から近く便利ですし、単作上映で、塾の時間帯に観るのにちょうどよい長さだったのです。内容もハッキリは憶えていませんが、今、出演者を確認してみると、チャールトン・ヘストンジョン・カサヴェテスマーティン・バルサムボー・ブリッジス、マリリン・ハセット、デビッド・ジャンセン、ジーナ・ローランズって、なかなか豪華だったんですね~。スタジアムがパニックになってる場面しか思い出せませんが…。

パニック・イン・スタジアム [Blu-ray]

 

一番右のカードは1978年4月の花月シネマの上映作品スケジュール。 

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サスペリア / Suspiria」(1977)もここ花月シネマで観ました。 1977年の夏を代表する一世を風靡した映画でしたよね。花月シネマでは映画のポスターも販売していて、購入すると映画のチラシを沢山もらえました。受付に若くほがらかでとても感じのいい女性がいて、ポスターを2枚買ったら、「黄金のランデブー / Golden Rendezvous」(1977)(←ドロシー・マローン Dorothy Malone 1924 – 2018 も出演)のポスターをオマケで下さったこともありました。「今日もあの人いるかな~」なんて思いながら、映画館に向かっていましたね。

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 イタリア映画「スキャンダル / Scandalo」(1976)は花月シネマで観たのではないのですが、大変興味深い映画で、VHSビデオを持っています。「家族の肖像」でリエッタちゃんを演じたクラウディア・マルサーニ(Claudia Marsani)も出てきます。フランコ・ネロ(Franco Nero)…、こんな美しい顔を持ちでセクシーでホットな男って、 めったにいないのではないでしょうか。

スキャンダル [DVD]

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フランコ・ネロの作品では、「怪奇な恋の物語 / Un tranquillo posto di campagna / A Quiet Place in the Country」(1968)が一番好きな映画ですが、マーク・レスターと共演した「可愛い冒険者 / Senza ragione / Redneck」(1973)も、ぜひもう一度観たい作品です。 

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 この次に花月シネマに行ったのは、1978年(中学3年でした)のゴールデン・ウィークの5月5日、男子の友達2人と僕の3人で「スラップ・ショット / Slap Shot」(1977)を観る予定で難波に出かけました。一緒に行ったM君は小学1年の時から同じ組で、特に話が合うとか興味の対象が一致しているということはないのに、なぜかいつも近くにいた人物でした。当時テイタム・オニールやリン・フレデリックが可愛いと言っていましたし、ほぼ100%異性愛者でした。当時の我が中学校の生徒の1/3ぐらいはなんらかの洋楽や洋画に興味を持っていたように、思います(?)。そういう点で、M君とも接点や話題があったのでしょうね。もう一人は以前も書いことがある、後に東大に進学したゲイ・ネタ好きの、髪が天然にカールし、ピアノが上手なF君でした。F君とは2日前の5月3日にも、この時は二人だけで千日会館に「さよならエマニエル夫人 / Goodbye Emmanuelle」(1977)を観に行ったばかりでした(この時の事は、また近々“千日会館の回”で書く予定ですよん)。

 

天王寺ステーションシネマ、花月シネマ、千日会館、リオン小劇場、新世界日劇会館の 

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1978年4月~5月の上映スケジュール。 雑誌「バラエティ」1978年6月号59頁より

「スラップ・ショット」、1978年4月29日(土)~5月5日(金)、花月シネマで上映となっています。↑

 

  そして3人で花月シネマ前に着くと…何か様子がおかしい…と感じました。目当てのポール・ニューマンの写った「スラップ・ショット」のポスターがどこにも見当たらないのです。「え~っ、なんで?!」と3人で、その場で戸惑いました。

スラップ・ショット [DVD]

 

 花月シネマでその時上映されていた(?)のは、なぜか!マリリン・チェンバース(Marilyn Chambers 1952 - 2009)主演の当時話題のポルノ映画「グリーンドア / Behind the Green Door」(1972)↓だったのです。キャア!

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Adults Only よ。良い子の皆さんは大人になってからね…。

Behind the Green Door

 

花月シネマの外には、この↓「グリーンドア」のポスターがデカデカと貼られていました。 いや~ん!

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グリーンドアの向こうで、マリリンに一体何が起きたんでしょうね?見たいっ!

(ポスター↑の一部はカットさせていただきました~。) 

 

 今思えば、もしかしたら翌6日から上映予定だった「グリーンドア」のポスターが、準備の為に、最終日の上映だった「スラップ・ショット」のポスターと、早々に交換されていたのかもしれません…。現在の私なら、地下の花月シネマの受付まで下りて行って、“どういうことやねん?!”と映画館の人に尋ねるでしょうね。でもその時の僕たちは中学3年の純でいたいけな少年3人…(ホンマか?!)、成人映画のポスターに怖気付き、そのままあきらめて花月シネマをあとにしました。その後は3人で難波をぶらぶらしてから、仕方がないからうちに帰りました~(電車賃返せっ!)。帰り道の間、F君が「グリーンドア」のマリリン・チェンバースさんのポスターのポーズ↑を真似して、笑わせてくれましたわ(キャハハ)。

 

 結局、映画「スラップ・ショット」は別のおりに観ました。バスで移動する場面に使われていたマキシン・ナイチンゲール(Maxine Nightingale) の歌う「Right Back Where We Started From / 愛とは強いもの」は大好きで、今でもよく聴きます。マキシンは決してすごい歌手ではないのですが、この“軽さ”が魅力ですね~。彼女のアルバムのCD化が全然進まないのが残念です。

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この「Right Back Where We Started From」ですが、シニータ(Sinitta)が1989年に「あの日にゲット・ライト・バック」という邦題でカバーしていましたし、2006年にマーシャ・ハインズ(Marcia Hines)がディスコの名曲を集めて作ったアルバム「Discotheque」にも収録されていて、これがなかなか楽しめる作品集だったので、ここでお勧めしておきたいと思います。

Right Back to Where We Started From (The Best of Maxine Nightingale)

 

1979年3月と4月の、花月シネマの上映スケジュールのカード。 

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カードに小さく、「番組及び上映時間の変更はご了承下さい。」って書いてあります!! やっぱり1978年の子供の日に上映されてたのは、「グリーンドア」?

 

ネットに画像がありました↓。1978年5月のカード。

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「グリーンドア」はカードでも確かに5月6日からですね。どういうこと???

こちら↓から頂きました。

https://twitter.com/yamashin_nomaki/status/1044111000264306688

 

 1979年の3月には「未知との遭遇 / Close Encounters of the Third Kind」(1977)と「コンボイ / Convoy」(1978)を観に行きました。上方右1979年4月のカードは「コンボイ」の時にもらったものだと思います。

 

未知との遭遇」で印象的だったのは、↓フランソワ・トリュフォー(François Truffaut、1932 - 1984)と

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映画の一場面で写っていたファラ・フォーセット・メジャース(Farrah Fawcett-Majors 1947 – 2009)の有名なあずき色の水着のポスター、そしてリチャード・ドレイファスが作っていた変な小山でしょうか…。

未知との遭遇 40周年アニバーサリー・エディション 4K ULTRA HD ブルーレイセット [4K ULTRA HD + Blu-ray]

 

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1979年のカードの裏面の広告。サントリー・ポップ、カーペンターズ(Carpenters)の歌うCMソングが懐かしいですね~。

 「コンボイ」は公開前に、テレビで大々的に宣伝していました。その時バックに流れていたのが下の「コンボイのテーマ」という曲でした。当時、そのCMを見た人々は、その曲が映画のオリジナル・サウンドトラックだと思い込まされていましたが、実はこのU.S. CONVOYSというのは、松任谷正隆の変名で、このシングル・レコードは、偽物のサントラ(ニセトラ)だったのです。

 

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アリ・マッグロー(Ali MacGraw)のインタビューは雑誌「バラエティ」1978年1月号に掲載。

コンボイ [Blu-ray]

 

僕の周りにもこのシングル盤を買って聴いていた子が沢山いました。あれほどテレビでバンバン流されていたのですから、そりゃ~騙されますよね。もちろん、この曲は映画の中では一度も流れませんでした。単なるイメージ・ソング、映画に便乗したコマーシャル・ソングだったのです。

 

ついでに書かせて下さい。

 

 かつては、大好きだった松任谷由実松任谷正隆の音楽でしたが、「GREY」盗作(一曲全てバッハの曲のまるパクリ!)発覚以降、聞く気がまったく失せました。この曲の他にも数曲、盗作・パクリが判明しています。

 

泥棒女の松任谷由実が、「GREY」は詞も曲も自分で「作った」と言い切っています↓。曲はバッハの「我ら悩みの極みにありて BWV.641」の丸パクリでしょう?ウソつくな!!

https://www.youtube.com/watch?v=wni1YGkl-TI

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松任谷由実ってどこまで「ふてぶてしい女」なんでしょう!!

朝日新聞2017年1月16日(月)の記事より

 

 曲を盗み、詞を盗み、編曲を盗み、アルバム・カバーのデザインを盗み…とんでもない“うそつき夫婦”ですね、松任谷由実松任谷正隆って…。さすが安倍晋三と「同じ価値観を共有できる」だけあります。でも、他人の作品を盗んでまでアルバムを出す必要はないと、私個人は思います。さっさと引退なさって、腐りきった安倍晋三安倍昭恵夫婦と「もっと自由にご飯に行ったり」、「経る時」でも歌いながら「桜を見る会」でもなさればよいのではないでしょうか?

 

松任谷由実さん、またパクリですか?これ↓を平気で出来るって…、どんな人間性なんでしょう?

右上:Justin Timberlake「The 20/20 Experience – 2 of 2」(2013)
右下:BlurThink Tank」(2003) 

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“コピー、許せない”とか“オリジナリティーのないものを憎む”とか、偉そうに発言しておきながら、松任谷由実さん、自分には超甘いんですね。“本歌取り”とか“オマージュ”なんていう言い訳は通用しませんよ!

 

映画「ザ・ファン / The Fan」(1996)のチラシ

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「人は、スターを崇拝し、その輝きに陶酔する。しかし、憧れが憎しみへと変わると、スターをおびやかす最も恐ろしい存在となる」 素晴らしいコピーですね!

ザ・ファン [DVD]

 

 私はもう松任谷由実松任谷正隆のファンでも何でもありませんがね…。今後、この二人の関わった音楽その他すべてに対して、一切お金を使う気はありません。さよなら、パクリの女王、ユーミン

 

 せっかく、1970代末の、花月シネマのいい思い出を書いていたのに、「コンボイのテーマ」から、“汚れた夫婦”の話に脱線しました。

 以上が、私が花月シネマで観た映画でした。この映画館シリーズは、まだまだ続く予定ですよ~。

 

 

大阪 毎日ホール 毎日大阪会館南館 北区堂島

 1995年にMBS(Mainichi Broadcasting System 毎日放送)劇場と改称され、幕を閉じた大阪毎日ホール

  毎日ホールの中へは、実は私、一度しか入ったことがないのですが、大毎地下劇場のついでに、このホールの画像などをアップしておきます。

 

大毎地下劇場に映画を観に行くたびに前を通っていた、毎日ホールへと上がるこの1950年代様式の素敵な階段↓、懐かしいです。

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日建設計工務株式会社「10周年記念作品集」(1962年7月1日発行)の57頁より 

 

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大阪北区堂島 毎日ホール 1958年3月にオープン 

 

毎日ホール内の様子 

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日建設計工務株式会社「10周年記念作品集」(1962年7月1日発行)の59頁より

 

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毎日ホールのメイン・ロビー 

 

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日建設計工務株式会社「10周年記念作品集」(1962年7月1日発行)の57頁より 

 

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1418席あります。 毎日ホールがMBS劇場に改修された際、座席数は1418席から1179席に減らされたとか?

 

毎日大阪会館南館の断面図 

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大毎地下劇場は毎日ホールの下にあったので、映画上映中しばしば上のホールでのコンサートの音が映画館まで響いてきていました。上の方の階に毎日国際サロンというのがあったのですね。

 

日建設計工務株式会社「10周年記念作品集」(1962年7月1日発行)58頁より 

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右が毎日大阪会館南館 ここに毎日ホールがありました。

 

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地下鉄四ツ橋西梅田駅南へ5分 

 

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会館の2階がホールの1階席になります。 

 

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毎日ホール 映像のロマン 1986年6月~7月

 

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会館3階がホールの中2階で、映写室はここに 

 

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懐かしい1984年の秋ごろの西梅田・堂島周辺詳細図 

 

 毎日ホールでは、日本映画の上映会「映像のロマン」も開催されていたことは知っていましたが、正直当時の私にはあまり興味がなく、一度も行ったことがありませんでした。

 

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毎日ホール 映像のロマン 1987年9月

 

 もちろん映画の上映会だけではなく、演劇・ミュージカル等の公演も行われていました。

 

1987年12月の新聞広告。翌1988年5月の公演「ビーハイブ / Beehive」

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この作品はちょっと面白そうと思って、切り抜きました。結局、観に行かなかったのですが…。

 

 1981年の5月末頃に難波のプレイガイドをあちこち回って券を探した演劇公演がありました。結局チケットが見つからなかったその作品は、ミルウォーキー・レパートリー・シアター(Milwaukee Repertory Theater)の来日公演、テネシー・ウィリアムズ作「欲望という名の電車 / A Streetcar Named Desire」でした。

 

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 この公演は毎日ホールでの開催だったようなのですが、それならドーチカセンター内の毎日プレイガイドに買いに行けば、必ず券は見つかっただろうと、今にして悔しく思います。当時高校生だった私には、それはまったく思い浮かびませんでした。自宅から近い難波で探しまわって、「なんで売ってないの~?」と結局あきらめて、そのお金でダイアナ・ロスの中古レコードを買って帰ってしまいました。

 

 観たかった理由のひとつが、この日本公演に客演という形で参加していた若き日のトム・ベレンジャー(Tom Berenger)だったのです。もちろんスタンリー役ですよん。

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1981年5月18日、トム・ベレンジャー初来日

 

トム・ベレンジャー来日時の、水野晴郎さんのインタビュー記事(雑誌「スクリーン」1981年9月号139~141頁)がありましたので、一部を掲載しておきます。

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私、個人的には、ローレンス・オリヴィエ(1976年テレビ版)のビッグ・ダディは悪くなかったと思います。それよりロバート・ワグナーのブリックが、役には老けすぎてて気になりました(マギー役は好演ナタリー・ウッド)。↓

Laurence Olivier Presents - the Complete Series [Import anglais]

 

 私が思うに、断トツに酷い版はジェシカ・ラングトミー・リー・ジョーンズリップ・トーン1984年テレビ映画「熱いトタン屋根の猫 / やけたトタン屋根の上の猫 / Cat on a Hot Tin Roof」でしょう。↓

Cat on a Hot Tin Roof [DVD]

 

2003年にニューヨークでやっていた舞台「Cat on a Hot Tin Roof」

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このキャストはなかなかよさそう~、とカメラに収めました。

 

東京のトム・ベレンジャー君 1981年 31歳、2児の父

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Tom Berenger at Tokyo, Japan 1981 

1949年年生まれのトム、現在はビッグ・ダディを演じることも出来る年齢になりました。

 

 トム・ベレンジャー版「欲望とう名の電車」はなんとしても観ておくべきだったと、いまだに後悔しています。2020年11月現在、この公演をご覧になったという方がネットで3名見つかりましたので、リンクしておきますね。

https://www.zakzak.co.jp/smp/entertainment/ent-news/news/20121002/enn1210020742000-s.htm

http://nioinoiihanataba.blog.fc2.com/blog-entry-646.html

https://twitter.com/AJW4ZzEwBj4Qqel/status/1287404047599771648

 

 1981年の春にはシルベスター・スタローンがスタンリー役で、「欲望という名の電車」の再映画化を考えていました。雑誌「スクリーン」1981年7月号150頁より↓。

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もしこのスタンリー役で成功していれば、スタローンの俳優人生も大きく変わっていたでしょうね。

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テネシー・ウィリアムズ自身はブランチ役には、アン・マーグレットを希望していたそうです。そして3か月後、雑誌「スクリーン」1981年10月号152頁の記事によると、「シルベスター・スタローンは「欲望という名の電車」の主演を取りやめた」ということでした。やっぱりスタンリー役に怖気づいたのでしょうか?

 

 その後、アン・マーグレットトリート・ウィリアムズ、ビヴァリー・ダンジェロ、ランディ・クエイド出演の1984年テレビ版が作られることになりました。これは私が一番好きな「欲望という名の電車」なのです↓。

Streetcar Named Desire [VHS]

 

1984年版「欲望という名の電車」について、ヤスヒロクンという方がお書きになったこの↓紹介文がとても良いので画像を貼っておきます。

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これは確か「JUNGLE LIFE」というフリー・ペーパー17号の87頁からだったと思います。

 

 最低版「欲望…」はこちらもジェシカ・ラングアレック・ボールドウィンダイアン・レインジョン・グッドマン出演の1995年テレビ作品でしょう。ジェシカ・ラングの演技がどうしてあれほど一般的に評価が高いのか、私にはまったく理解できません。ラジオ体操のような手と腕の動かし方が本当に目障りなのです。さらに、この95年版を観たある方が言った言葉、「ボールドウィンとグッドマンの演じる役を交換すれば、もう少しはましな出来になったかも…」に、私も納得しました。ボールドウィンが上品できれい過ぎて、なんだか石鹸の匂いがしてきそうなスタンリーになってしまっているのです。↓

欲望という名の電車【字幕版】 [VHS]

A Streetcar Named Desire [DVD]

 

 さて、私が毎日ホールへ行った一度だけの時のことを、最後にお話ししたいと思います。 それは1989年6月6日のミリー・ジャクソン(Millie Jackson)のコンサートでした。

 

ケニー・ロギンス、レイフ・ヴァンホイ、マイケル・ボルトンの曲も歌うミリー

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エルトン・ジョンとのデュエットなんていう珍しい企画も…

 

Millie Jackson at Tokyo, Japan 1975

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1975年12月の初来日時、おしとやかに抹茶をいただくミリー 撮影:三浦憲治

 

 昔よく遊びに行っていた親戚の家にミリーの初期のレコード「Millie Jackson / もしもこれが愛ならば」(1972)と「I Got To Try It One Time / ザ・モーニング・アフター」(1974)の2枚のアルバムがありました。私は高校生の時にそれらをカセットに録って聞いていて、わりと良いな~と思っていました。すべてのアルバムを聴いてみたいという程のファンではなく、私にとってミリーは、大好きな曲のカヴァーが入っていたり廉く売っていればアルバムを買ってもいいかな~と思うぐらいの存在の人でした。  

 

何枚か持っているミリー・ジャクソンのLP 

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アシュフォード&シンプソン、ネッド・ドヒニー、プリンスなどの名曲も録音

 

  1980年代にJIVEレーベルに移籍してからの最初の2枚のアルバムの内容が私は結構気に入っていましたが、コンサートへはぎりぎり当日になってから行くことに決め、会場窓口でチケットを購入しました。窓口に行くと、すぐ横にかなりの数の人が並んでいたのですが、それはなんと招待券で入る人たちの列だったのです。ダダで人集めなんて、よほどチケットの売れ行きが思わしくなかったのでしょうね。そして私自身は、最前列の左から4番目ぐらいの席を購入出来たので驚きました(当日券で一番前の席ってどんだけ売れてないねん!)。

 

1989年6月の来日公演のミリー・ジャクソン

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Millie Jackson at Tokyo, Japan 1989 写真(部分)撮影:大熊一実氏 

 

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 ミリーのコンサートでは最初に3人の前座が男→女→男の順でスティーヴィー・ワンダー、ジェニファー・ホリデイ、マイケル・ジャクソンらのヒット曲を歌いましたが、どの人もイマイチでした。ミリー自身のショーは声も歌も良く、お客さんが少ない割にはそこそこ盛り上がりました。ただし、日本で生活している我々大部分の客にとっては、ミリーのジェスチャーやダーティーな(?)言葉は、意味やニュアンスが十分理解できないながらも、かなり違和感がありました。米国とは客層や空気感もまったく違うでしょうし、ミリーのショーのスタイルにかなりの人が相当戸惑ったと思います(ミリーについてなんの知識もない招待客なら、なおさらやん!) 。

 

アイザック・ヘイズ(Isaac Hayes 1942 - 2008)とのデュエット・アルバムは私の好きな作品 

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ピーター・マッキャンやデボラ・アレンの曲、そしてランディ・グッドラム作でアン・マレーの歌で全米1位となった「You Needed Me / 辛い別れ」のカヴァーも収録

 

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 “今度出るアルバムのジャケットはトイレで便器に座ってる写真にしたのヨ”とコンサートで、ミリーは話していて、“ミリーったら、また冗談ばっかり…”と私はその時思っていたのですが、その後リリースされたライヴ・アルバムのカバー写真がマジでそんなお姿でこれまた驚愕!しました(それでも、私は購入しましたが、何か?)

 

1975年12月、東京でのミリー 31歳、2児の母  

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Millie Jackson at Tokyo, Japan 1975 撮影:三浦憲治

 

グラディス・ナイトが好きと、ミリーはしばしば語っています。 

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 このコンサートではキャロル・キング作、シュレルズのヒット曲「Will You Love Me Tomorrow」も歌いましたが、あまりミリーに合ってるいるようには思えませんでした。一番印象に残ったのはダニー・ハサウェイやジェニファー・ホリデイの歌で聴いて知っていた「Givin' Up」で、この曲の歌唱は素晴らしかったです。日本の客としては面食らうところも多く大満足とはいえませんが、歌の部分に関しては楽しめたミリー・ジャクソン・コンサートだったのではないかと、私は思っています。

 

 コンサート会場は今はなき大阪毎日ホールでした↓。 

 

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毎日ホールに関するカラー部分は全て雑誌「エルマガジン / L magazine」(関西版)1984年11月号のセンターカラー頁より

トム・ベレンジャーのカラー写真は、雑誌「スクリーン」1981年8月号と9月号より

ミリー・ジャクソンのインタビューは雑誌「ミュージック・マガジン / MUSIC MAGAZINE」1989年8月号78~83頁(インタビュアー:鈴木啓志氏)より

 

ミリー・ジャクソンのアルバム各種↓ 

An Imitation Of Love by Millie Jackson

タイド・イズ・ターニング

Royal Rappin's by Millie Jackson (1994-07-29)

Very Best of

The Moods Of Millie Jackson ~ Her Best Ballads. 6.99

21 of the Best

トム・ベレンジャー主演映画「ブルー・エクスタシー 官能の夜 / In Praise of Older Women」(1978)↓

In Praise of Older Women [Import USA Zone 1]

In Praise of Older Women [VHS]

IN PRAISE OF OLDER WOMEN / (SUB)(北米版)(リージョンコード1)[DVD][Import]

 

大毎地下劇場 その3 名画の殿堂 西梅田 毎日大阪会館南館地下

 引き続き、その3では大毎地下名画観賞会で観た、私の好きな映画を6本挙げていきたいと思います。 

 

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1984年8月3日(金)の朝日新聞夕刊に掲載された大毎地下の広告
 

 まず1978年の6月に「バリー・リンドン / Barry Lyndon」(1975)と2本立てで観た「愛のほほえみ / La bellissima estate」(1974)ですね。70年代によくあった“お涙頂戴もの”の1本といわれれれば確かにそうなのかもしれませんが、実際に人生ではこういった悲しい出来事は起こるわけですし、この映画は何か後々まで心に残る映画でした。

 

「愛のほほえみ / La bellissima estate」(1974) 

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Alessandro Cocco &  John Richardson

 

 ルーカ役の男の子(女優のイヴリン・スチュアー ト Evelyn Stewart の息子さんのアレッサンドロ・コッコ Alessandro Cocco)は可愛いし、レーサーの父を演じたジョン・リチャードソン(John Richardson)はセクシーでとても魅力的だったように記憶しています。今見直しても同じように感じるかどうかはわかりませんが…。そして母役のセンタ・バーガー(Senta Berger)ももちろん素敵でした。

 

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若き日のジョン・リチャードソン(John Richardson)  1964年

 

「愛のほほえみ / La bellissima estate」(1974)

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でも、この映画がいいのは、友人役の少年マルコ(上の画像の右側 Duilio Cruciani)の存在が、映画をピリッと引き締めているからなんです。雨の中にたたずむマルコが、ルーカの死を悟り歩き出す最後の場面は、余韻を残す、とても悲しく美しい映像でした。 

 

 1980年の6月に「バレンチノ / Valentino」(1977)との併映で観た「恋する女たち / Women in Love」(1969)は、個人的にケン・ラッセル(Ken Russell)の最高傑作だと思います。この映画を観て以降、現在に至るまでアラン・ベイツ(Alan Bates 1934 - 2003)は私の一番のお気に入りの男優となりました(暴力男のライアン・オニールはもうどうでも…)。こんな素敵な男アラン・ベイツが実生活でもゲイ(女性と結婚して2人の子供がいたからバイ?)だったなんて、素晴らしいですね~。

 

恋する女たち / Women in Love」(1969) 

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Jennie Linden & Alan Bates

 

 ところで、私は昔(1977年に第8回世界歌謡祭で「愛の絆 / We've Got It Made」を歌っているのを見た時)からジョージ・チャキリス(George Chakiris)のファンでもあるのですが、先日古い雑誌「スクリーン」(1970年8月号)を読んでいたら、ジョージの興味深いインタビュー記事が載っていました(同号131頁)。

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1970年5月23日、ジョージ・チャキリス3度目の来日

 

小森和子おばちゃまの質問にジョージは

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と、答えていました。昔からたぶんそうだろうな…とは思っていましたが、ジョージったらやっぱりそういうことだったんですね~(何が?)

 

アラン・ベイツ と オリバー・リード(オリヴァー・リード 1938 - 1999) 

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Alan Bates &  Oliver Reed 「恋する女たち / Women in Love」(1969)

 

ジョージ・チャキリスさん、映画「恋する女たち」 が好きだなんて、僕たち話が合いそう…ね。

 

 次のお気に入り作品は「フォー・フレンズ 4つの青春 / Four Friends」(1981)です。この映画は、1983年の7月に併映の「グリニッチ・ビレッジの青春 / Next Stop, Greenwich Village」(1976)の方が観たくて、その日、名画観賞会に行ったのですが、こちらの「フォー・フレンズ」の方がすごく良かった印象があります。でもそれ以降再見する機会がなく、正直話の詳細はよく憶えていないのですが、ひとつだけ確かなことがあります。それは脇役で出てくる、脚に障害のある青年ルイというキャラクターの人物像と、このルイを演じたリード・バーニー(Reed Birney)という俳優が、とても清々しく際立って魅力的だったということです。

 

「フォー・フレンズ 4つの青春 / Four Friends」(1981)

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左から2人のメガネの人物がルイ(リード・バーニー Reed Birney)君

 

「フォー・フレンズ 4つの青春 / Four Friends」(1981)

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左がルイ(Louie)役のリード・バーニー(Reed Birney)

 

 この映画を観た後、1985年に出版されたセツ・モードセミナーの今は亡き長沢節(1917 - 1999)さんの本「セツの100本立映画館」(草思社)を読んでいたら、節さんもルイ役のリード・バーニー君について“すばらしい表情とその演技で、これにはまいってしまった”と書いておられました(175頁)。この240頁程の長沢節さんの本は、1冊全体がお勧めですので、ぜひ古本で探して読んでみて下さいね。

 

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1986年6月朝日新聞掲載、大毎地下の広告

 

 以前の記事で、私はドイツの作家トーマス・マン(Thomas Mann 1875 - 1955)が大好きだと書きましたが、高校2年だった1980年の秋に、仲良かった友人のSが「兄の持ってた雑誌にこんなん載ってたで~」と言って、雑誌月刊「PLAYBOY 日本版」1980年2月号を私に持ってきてくれました。そこには

 

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トーマス・マンの幻の日記 死後20年を経てとうとう公開!!

 

「わたしを悩ませた同性愛の衝動」という、13頁に渡るトーマス・マンの日記の抜粋を中心とする記事が掲載されていて、僕がマンの大ファンだと知っていたSは、その雑誌1冊まるごと僕にくれたのです。その記事を読んで僕はますますマンに興味を持ちました(えへっ)。

 そんな私にとって大毎名画観賞会1985年5月のプログラム「嘆きの天使 / Der blaue Engel」(1930)と「メフィスト / Mephisto」(1981)の2本立ては素晴らしいカップリングでした。トーマス・マンの兄ハインリッヒ・マン(Heinrich Mann 1871 - 1950)の「ウンラート教授 / Professor Unrat」(1905)を原作とする「嘆きの天使」と、トーマス・マンの長男で、父親と同じくやはりゲイだったクラウス・マン(Klaus Mann 1906 - 1949)の同名小説「メフィスト - 出世物語 / Mephisto, Roman einer Karriere」(1936)を原作とする「メフィスト」、この2映画化作品を組み合わせた素晴らしい企画ですね!。いったいスタッフのどなたが考えたのでしょう。ありがとうございました。このプログラムには感激しました。この2本どちらも映画自体名作でもあります。そこでこの2作品をまとめて選びました。

 

嘆きの天使 / Der blaue Engel」(1930) と 「メフィスト / Mephisto」(1981) 

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Kinder, heut' abend, da such' ich mir was aus einen Mann, einen richitigen Mann!

 

 1980年代、日本ではニュー・ジャーマン・シネマの静かなブームがありました(よね?)。SABホールでの1984年12月、ヴェルナー・ヘルツォーク(Werner Herzog)、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーRainer Werner Fassbinder 1945 - 1982)、ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)の3人を特集した「ニュージャーマンシネマの御三家」(3本立て×7日間)は全て通いました。そしてフォルカー・シュレンドルフ(Volker Schlöndorff)の作品も当時話題になっていました。これらの4監督の中で私が特に好きなのはやっぱりファスビンダーです。「不安と魂 / 不安は魂を食い尽くす / Angst essen Seele auf」(1974)、「秋のドイツ / Deutschland Im Herbst」(1978)(の1エピソード)…異彩を放った傑作が色々あります。1991年5月に大毎地下名画観賞会で観た遺作「ファスビンダーケレル / Querelle」(1982)も出演者は魅力的だし、独特の色彩、映像、美術、エロさ!が圧巻でした。(併映は「カラヴァッジオ」)。

 

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映画「ケレル / Querelle」の中でジャンヌ・モロー(Jeanne Moreau)の口ずさむ歌「Each Man Kills The Things He Loves (Lyrics by Oscar Wilde / Music by Peer Raben)」もサントラ盤(上の画像左)に収録

 

 以上の6作品が、私が大毎名画観賞会で観た特に印象深い映画です。

 

下の画像は、大毎地下劇場ファンのオフ会で、竜作さんが皆に配ってくれたコピーから取り込みました。1993年のたぶん雑誌「エルマガジン / L magazine」からのものだと思います。竜作さん、いつも貴重な資料、ありがとうございます。

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“あまり注目されずにサラッと閉館したい…” そういうところがいいですよね。大毎地下劇場…忘れがたい劇場でした。

 

 さて、 大毎地下劇場があった毎日大阪会館南館の跡地ですが、現在は「ホテル エルセラーン 大阪」(下のホテルの画像3枚は全てHPより)というホテルが建っています。1Fに カフェテラス銀木犀(ぎんもくせい)があり、そこには行ったことがあります。

 

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ホテルエルセラーン大阪の1F カフェテラス銀木犀

 

今調べてみたら、このホテルの5Fにはエルセラーンホールという416人を収容できる立派なホールがあるようです。

 

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416人収容 エルセラーンホール

 

そして、そこでは300インチ(6642mm×3736mm)のスクリーンもあるそうです。

 

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スクリーン 300インチ(6642mm×3736mm)

 

これなら映画の上映も可能ですよね~。かつて大毎地劇場があった場所での映画上映のイベント(“地上で復活!○年に1度限りの大毎地下劇場”的な?)などがあれば楽しいのではないでしょうか。このホールは、土日祝9:00~18:00の時間帯で、475200円(税込)で借りられるようなので、収容人数416席が全部埋ったとして、単純計算で1人1143円。半数しか入らなくても1人2300円ぐらいなら、出せない金額ではないと思います(そんなに集まるか?)。昔、大毎地下に通ったであろう1965年以前に生まれたシニア&シルバー世代の映画ファンなら、そろそろ自由な時間もたくさん持てる人もいるだろうし…。「午前10時の映画祭」があれほど好評だったのですから、参加したい熟年層の方(アナタのことですよっ!)はきっとかなりいるはず…などと、色々妄想をどんどんふくらませて、ひと時楽しんでみましたぁ~。

 

大毎地下劇場 雑誌「バラエティ」1982年2月号47頁「名画座ガイド」大毎地下劇場の回に掲載の写真↓ 左手にあるポスターから1981年の10月末頃に撮影されたものだと推測されます。

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右上のポスター:
1981年10月24日(土)~10月30日(金)上映プログラム
マイ・フェア・レディ / My Fair Lady」(1964) 「ローマの休日 / Roman Holiday」(1953)と併映

左下は大毎地下名画鑑賞会(毎日文化ホール 毎日大阪会館北館11F)上映プログラム
左下のポスター:
1981年10月28日(水)~10月31日(土)
「三銃士 / The Three Musketeers」(1973) 「四銃士 / The Four Musketeers」(1974)と併映

 

 大毎地下劇場 メモ
1958年(昭和33年) 大映の直営館としてスタート
1961年(昭和36年) 洋画専門の名画座に転向 その後大映倒産(1971年 昭和46年)で、経営が毎日ビル企画に移る
1972年(昭和47年) 毎日大阪会館北館の毎日文化ホールにて大毎地下名画鑑賞会スタート 大毎地下劇場は2番館の為どうしても上映規制があり、番組に幅を持たせ、友の会会員の希望に答えるために始めた 会員のアンケートに基づいている 
1993年(平成10年) 3月28日(日)に閉館

 

地下鉄西梅田駅の上に出ると、大阪駅前第1ビル↓(1979年10月)

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前の横断歩道を南に渡り、大毎地下劇場・毎日文化ホールへ…。

 

最後にネットで見つけた懐かしい画像を…。リンク先から頂きました。ありがとうございます。

https://cdn.mainichi.jp/vol1/2017/12/12/20171212org00m070001000q/0.pdf?1

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大阪毎日新聞社(左) と 毎日大阪会館北館(右)

私は地下道は使わずに、地下鉄西梅田駅から地上に出てこの建物の前を通って、名画観賞会へ行っていました。

 

毎日大阪会館北館 ここ北館11Fで大毎地下名画観賞会が開催されていました。

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https://www.obayashi.co.jp/chronicle/100yrs/t2c2s99.html

この上の画像はこちら↑から頂きました。ありがとうございます。

 

私が毎日文化ホール(大毎地下名画鑑賞会)で観たプログラム

 
1977年08月 「アメリカン・グラフィティ」「理由なき反抗」
1977年08月 「シャーロットのおくりもの」「ペーパー・ムーン
1977年11月 「屋根の上のバイオリン弾き」「追憶」
1978年01月 「アメリカの夜」「トリュフォーの思春期」
1978年01月 「名探偵登場」「狼たちの午後
1978年06月 「愛のほほえみ」「バリー・リンドン
1979年05月 「ベニスに死す」「地獄に堕ちた勇者ども
1979年05月 「キャバレー」「メイム」
1979年09月 「博士の異常な愛情」「地球に落ちて来た男」
1980年06月 「恋する女たち」「バレンチノ
1980年06月 「ファニー・レディ」「ミラノの恋人」
1980年07月 「ラストショー」「おかしなおかしな大追跡」
1980年07月 「ゴッドスペル」「ジーザス・クライスト・スーパースター
1981年01月 「おかしなレディ・キラー」「シャンプー」
1981年02月 「イノセント」「家族の肖像」
1983年07月 「フォー・フレンズ 4つの青春」「グリニッチ・ビレッジの青春
1983年07月 「ミッドナイト・クロス」「殺しのドレス
1983年08月 「ロッキー・ホラー・ショー」「タイムズ・スクエア
1983年10月 「愛のメモリー」「料理長殿、ご用心」
1983年11月 「いつも心に太陽を」「招かれざる客」
1983年11月 「スケアクロウ」「さらば冬のかもめ
1983年11月 「ある結婚の風景」
1983年12月 「愛情物語」「ピクニック」
1984年01月 「フェリーニのアマルコルド」「ベリッシマ
1984年10月 「恋」「秋のソナタ
1984年12月 「フィツカラルド」「アギーレ 神の怒り」
1985年01月 「嘆きの天使」「メフィスト
1985年02月 「わが命つきるとも」「マクベス
1985年04月 「甘い生活
1988年06月 「デストラップ 死の罠」「メル・ブルックス大脱走
1991年05月 「ファスビンダーケレル」「カラヴァッジオ
1991年05月 「グレート・ブルー」「ローカル・ヒーロー 夢に生きた男」

 

 

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ジョン・リチャードソン(John Richardson)の若き姿が見れる映画「炎の女 / She」↑(1965) と「大学は花ざかり / Bachelor Of Hearts」(1958)↓

Bachelor of Hearts [Region 2]

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大毎地下劇場 その2 名画の殿堂 西梅田 毎日大阪会館南館地下

 引き続き、大毎地下劇場について…。

 

懐かしすぎる今はなきこの建物、毎日大阪会館北館(左)と南館(右)

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北館11Fでは大毎地下名画観賞会が開催され、南館地下には大毎地下劇場がありました。写真中央に、南館2Fの毎日ホールへと上がる階段が見えています。日建設計工務株式会社の「10周年記念作品集」という本(1962年7月1日発行)の58頁からです。ネットの情報で知り、古本で手に入れた全210頁ほどの立派な写真集です。送料込みで5840円でした。いいでしょう~?

  

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大毎地下ニュース 1977年8月号(第21号) サイズはB5x8頁ではなく、B4x4頁です。

 

 私が初めて大毎地下劇場へ行ったのは、1977年の8月、中学2年の夏休みのことでした。上の大毎地下ニュースはその時頂いたものです。すぐに友の会会員になり、1993年3月の閉館まで途切れることなくずっと会員でい続けました。だから友の会ニュースは第21号(1977年8月号)から最終号の第208号(1993年3月号)まで、今でもすべて持っていて大切に保管しています。

 

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私の大毎地下友の会ニュース、上から古い順に重ねるとこの厚さに。黄ばみ具合が時の経過を表しているようです。映画の紙媒体資料としても貴重なものですよん。

 この友の会ニュースですが、全問正解者に招待券のプレゼントがあるクイズあり、映画に関する連載の読み物あり、大毎のお客さんから届いた手紙やイラストの掲載あり…という盛沢山の内容で、いくらそれがお仕事とはいえ、この充実した内容で20年近く途切れることなく毎月発行し続けたスタッフ・執筆者の方々の情熱がひしひしと伝わってきますよ。

 

 ところで、私が初めて大毎地下劇場で観た映画は 「がんばれ!ベアーズ / The Bad News Bears」(1976)、「キングコング / King Kong」(1976)の2本立てでした。劇場の入口から入ると、右手のロビーのガラスケースのカウンターに、これまで上映された映画作品のパンフレットで在庫がまだあるものが色々並べて売られていて、私は喜びました!それと同じく映画のポスターも一枚100円で販売されていて、こちらは残っている作品の、手書きのリストが掲示されていて、欲しいタイトル伝えるとスタッフの方が、折り目がつかない程度にゆるく三つに折ったポスターの束から、希望のものを抜き出して丸めて渡してくれるという販売方法になっていました。まずその日は、当時大ファンだったライアン・オニール(Ryan O'Neal)の「ある愛の詩 / Love Story」(1970)や、マーク・レスター(Mark Lester)の「小さな恋のメロディ / Melody」(1971)、そしてその日に観る2作品のパンフレットなどを買い、次回来るときはもっとたくさんお金を持ってきて、欲しいパンフレットとポスターを沢山買うぞ!と思ったものでした。

 

ある愛の詩 / Love Story」の主演二人 

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愛とは決して後悔しないこと…”、ライアン・オニール、お前が言うなっ!!

 

 劇場の入口から左手に進むと一番奥は男子トイレ、その手前に女子トイレ、そして入口に一番近い場所に、テレビとソファの置かれたコーナーがあり、そのテレビでは決められた時間から、録画した名作映画のビデオを流してくれていましたので、友の会ニュースに掲載されたスケジュールで確認し、その中にテレビ放映で見逃した映画などがあれば観ることもできました。またこの待合コーナーには、誰でも自由に記入したり読んだりしていいノートが置かれていて、上映までに時間がある時など、それを見て楽しむことが出来ました。さらにこのコーナー近くに、自分の意見などを書いて入れることのできるポストも設置されていましたから、上映希望作品のリクエストの手紙を入れたりも可能でした。こういったところが大毎地下の素晴らしいところです。大毎地下劇場の上映作品だけに関していうと、ミナミの戎橋劇場と大差はないのですが、お客に対するこのサービス精神と家族的な雰囲気は、大毎地下ならではのものでした。

 

大毎地下劇場の入口とその奥のカウンター

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1981年10月末頃に撮影されたものだと推測されます。雑誌「バラエティ」1982年2月号47頁「名画座ガイド」のコーナーの大毎地下劇場の回に掲載されたものより。

 

 友の会会員に送られてくる招待券なのですが、この券が大毎地下劇場での上映作品にだけに有効で、名画観賞会では使えないことを知らなかった中学時代の私は、この招待券で観ようと名画観賞会に行きました。窓口で招待券を出すと、これでは入場出来ないと言われ、その時はショックでした。幸いお金を余分に持って行っていたので、その時はお金を払って映画を観ることが出来ましたが…。その後、ちゃんと招待券に“名画観賞会(文化ホール)は御使用になれません。”と但し書きが小さく印刷されるようになりました。また何年後かには最終的に、招待券で名画観賞会も入場できるよう変更になったようです。こういった、問題のあるところは改善していこうという姿勢もとても好感がもてましたね。

 

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1986年6月、朝日新聞掲載の大毎地下の広告

 

 毎日大阪会館北館11F毎日文化ホールで開催されていた大毎地下名画観賞会ですが、私がここで初めて観た映画は、同じく中学2年だった1977年の8月のプログラム「アメリカン・グラフィティ / American Graffiti」 (1973)、「理由なき反抗 / Rebel Without a Cause」(1955)の2本立てでした。その日は、すごい人人人…超満員で、もうびっくり!ホールの奥の階段から上がる2階席もありましたし、これだけ人が集まると、このホールのトイレはやはり数が少なすぎたのではないかと思います。下の他の階に降りていってそこのトイレを使うことも可能だったのでしょうかね~?この名画観賞会では映写機が1階座席(並べたパイプ椅子)へ向かう時に通るカーテンの少し左手奥に置かれていて、映画上映が始まってから遅れて座席につく人がその前を通ったりすると、人影で映像が消えてしまうということもしばしば起こりましたよね。

 この北館の建物なのですが、11Fまでエレベーターは1台だけで、他のエレベーターはすべて10F(9Fだったかも?) 止まりで、あとの階は階段を上って行っていました。それと1階玄関から入って右方向に進むとレコード店、ワルツ堂堂島店に通じるガラス張りのドアがあって、近くに建物の1階から2階に上がる階段もありました。この階段が木製の手すりのついた凝ったデザインの素敵なものだったように、ぼんやり憶えているのですが、2020年11月現在その写真はネットでは見つけられませんでした。どこかにかつての姿を映した写真、残っていないのでしょうか?この階段がなんだかとっても気になっていて、無性に見たい気がしているのです。

 

 大毎地下で観た映画で、私にとって特に印象的だった作品を、10本ほど挙げたいと思います。 まずは1977年11月に「ザ・ディープ / The Deep」(1977)(ドナ・サマー Donna Summer の歌う主題歌「The Deep / Down, Deep Inside」が超素敵!)との2本立てで観た「パピヨン / Papillon」(1973)です。この映画の中では美青年マチュレットとトルコ人看守の男の場面が大好きなんですわ~。

 

マチュレットは美しい男 Maturette (Robert Deman)

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そんな好きな男の為に、花を摘んで持って来るなんて…

Turnkey (Allen Jaffe) & Maturette (Robert Deman)

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こんなイカツい看守のおじさんが可愛いじゃありませんか~っ。マチュの美しい身体をナデナデ…

看守 Turnkey (Allen Jaffe)

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好き~っと表情で語っています。

Maturette (Robert Deman)  & Turnkey (Allen Jaffe)

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とうとうマチュレットに誘われて喜ぶ看守…でもこの後が、あぁ無情…。マチュ、せめて一度だけでも、このおじさんにいい思いをさせてあげて~っ。

 

 マチュレットと看守とのエピソードがと~っても良いものだから、その日は最初に「パピヨン」それから「ザ・ディープ」という順で観たのですが、「ザ・ディープ」が終わったあと、次の回でもう一度「パピヨン」のこの場面(えへへ)まで観てから、大毎地下を後にしました(アンタも好きだわね~。そうよっ、俺、美男とゲイ話大好きですけど、何か?)。

 

 それから、1978年6月、「ボビー・デアフィールド / Bobby Deerfield」(1977)と2本立てで観た「ミスター・グッドバーを探して / Looking for Mr. Goodbar」(1977)。この映画はその後も所有しているVHSビデオで何度も何度も観るほどのお気に入りです。

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サントラ・アルバムも最高っ!!当時の雑誌「アンアン / an an」からの切り抜きより

Looking for Mr. Goodbar ←サントラCD

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出演した俳優陣もみんな素晴らしいんです。「ミスター・グッドバーを探して」

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ゲイリー(トム・ベレンジャー Tom Berenger)は左の男に囲われてるの~。いやん!

 

 次には、1980年12月、「緑色の部屋 / La chambre verte」(1978)と2本立てて観た「プロビデンス / Providence」(1977)。

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アラン・レネ(Alain Resnais 1922 - 2014)監督作品「プロビデンス / Providence」

 

 高校2年だったその日は、仲良かった友人Sと二人、授業を昼から早退して13:50からの上映があった天王寺ステーションシネマでの「ラスト・タンゴ・イン・パリ / Last Tango in Paris / Ultimo tango a Parigi」(1972)を観に行ったんです。ギリギリその時間に間に合い窓口で券を買おうとして「学生1枚」とSが言ったら、窓口のおじさんに「成人映画やからあかん!」と言われてしまいました。そしたらSがとっさに「留学してて1年遅れてるから18歳や」と大ウソで答えて(←これには僕も心の中で大爆笑)、その後もSはそうとう食い下がったのですが、結局ダメで、窓口のおじさんには「私服で来たら入れたる」という言葉で会話を打ち切られてしまいました(涙)。それで、どうしようか~と2人で話し合って天王寺から西梅田大毎地下に向かうことに決めました。そこで観たのが「プロビデンス」でした。

 

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映画「プロビデンス」の冒頭のクレジット

 

Helmut Berger & Yves Saint-Laurent

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ヘルムート・バーガー様 と サンローラン


 この映画はですね~、サンローラン(イヴ・サン=ローラン Yves Saint-Laurent 1936 - 2008)が担当したエレン・バースティン(Ellen Burstyn)とダーク・ボガード(Dirk Bogarde 1921 - 1999)の衣装がとても素敵だったんです。本当に強い印象を私に残しました。それで、あの美しいファッションをもう一度見てみたい!と思って、何年もたってから中古ビデオを手に入れました。そして改めて観なおしてみて愕然!としました。マスター・フイルムの劣化でしょうか?画面の色落ちがすごくて、映画館で見た美しい色とまったく違っていたのです。

 

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美しい青だったエレン・バースティンの衣装がなぜか灰色に…。

 

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鮮やかさに目を見張ったダーク・ボガードのピンクの花柄のシャツがこんなヒドイ色に…。

 

 再見した「プロビデンス」、ホンマに悲しい色やね、でしたわ。

 

 大毎地下劇場で私が最後に観た2本は1992年6月の「ナック / The Knack ...and How to Get It」(1965)と「ザ・コミットメンツ / The Commitments」(1991)でした。この「ザ・コミットメンツ」は本当に楽しく音楽にあふれたいい映画でした。今はもちろんVHSビデオで所有していて、周りの人間に見せたりしています。アラン・パーカー(Alan Parker 1944 - 2020)は「小さな恋のメロディ」の原作・脚本を始め、「ダウンタウン物語 / Bugsy Malone」(1976)、「ミッドナイト・エクスプレス / Midnight Express」(1978)、「フェーム / Fame」(1980)…数々の素晴らしい映画を我々に残してくれました。

 

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 1992年の秋、タイ・バンコクの路上で買ったあやしい激安カセット・テープのカバー。「ザ・コミットメンツ / The Commitments」は使われている曲も好みです。

 

以上の4本が大毎地下劇場で観た私のお気に入りです(ホントはもっともっとあるのですが、ここではこれらの作品を挙げておきます)。

 

毎日大阪会館南館 ここの地階に大毎地下劇場がありました。

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https://www.obayashi.co.jp/chronicle/100yrs/t2c2s99.html

この上の画像はこちら↑から頂きました。ありがとうございます。

 

私が大毎地下劇場で観たプログラム


1977年08月 「がんばれ!ベアーズ」「キングコング
1977年08月 「ある愛の詩」「キャリー」
1977年09月 「追憶」「キャリー」
1977年09月 「アデルの恋の物語」「トリュフォーの思春期」
1977年10月 「合衆国最後の日」「スター誕生」
1977年11月 「ロッキー」「遠すぎた橋
1977年11月 「ザ・ディープ」「パピヨン
1977年12月 「草原の輝き」「理由なき反抗」
1977年12月 「おもいでの夏」「ジェレミー
1978年01月 「ビリティス」「シビルの部屋」 
1978年06月 「マイ・ソング」「風と共に去りぬ
1978年06月 「おかしな泥棒 ディック&ジェーン」「真夜中の向こう側」
1978年06月 「ボビー・デアフィールド」「ミスター・グッドバーを探して」
1979年03月 「プリティ・ベビー」「帰郷」
1979年04月 「ジュリア」「結婚しない女」
1979年05月 「幸福の旅路」「グッバイ・ガール」
1979年05月 「ナバロンの嵐」「グローイング・アップ」
1979年06月 「勝手にしやがれ」「家族の肖像」
1979年06月 「アシャンティ」「グレートスタントマン」
1979年07月 「ファール・プレイ」「スティング」
1979年07月 「アバ・ザ・ムービー」「ローマの休日
1979年08月 「スター誕生」「追憶」
1979年09月 「ハリケーン」「エーゲ海に捧ぐ
1979年10月 「インテリア」「アニー・ホール
1979年11月 「時計じかけのオレンジ」「エイリアン」
1979年12月 「バレンチノ」「ウェディング」
1979年12月 「エデンの東」「ジャイアンツ」
1980年05月 「ジャスティス」「ノーマ・レイ
1980年06月 「ある愛の詩」「ロミオとジュリエット
1980年06月 「ルナ」「女の叫び」
1980年07月 「出逢い」「追憶」
1980年11月 「青い珊瑚礁」「わが心のジェニファー」
1980年12月 「プロビデンス」「緑色の部屋」
1981年02月 「クレイマー、クレイマー」「チャンプ」
1981年02月 「アーバン・カウボーイ」「ミュージック・ミュージック
1981年06月 「テス」「ロミオとジュリエット
1981年06月 「スター誕生」「ローズ」
1983年04月 「炎のランナー」「黄昏」
1983年05月 「わたしは女優志願」「追憶」
1983年08月 「マイ・フェア・レディ」「アニー」
1983年10月 「山猫」「イノセント」
1983年11月 「評決」「ガンジー
1983年12月 「追憶」「レッズ」
1984年01月 「地球に落ちて来た男」「戦場のメリー・クリスマス」
1984年02月 「愛と哀しみのボレロ」「ひまわり」
1984年02月 「ある夜の出来事」「ローマの休日
1984年02月 「隣の女」「評決」
1984年05月 「フェーム」「オール・ザット・ジャズ
1984年06月 「終電車」「隣の女」
1984年08月 「ベニスに死す」「地獄に堕ちた勇者ども
1984年10月 「ウイズ」「ブレイクダンス
1985年03月 「フォート・サガン」「ひまわり」
1988年06月 「追いつめられて」「夜霧のマンハッタン」
1989年09月 「ポゼッション」「カルテット」
1991年05月 「バグダッド・カフェ」「ドラッグストア・カウボーイ」
1991年06月 「シェルタリング・スカイ」「ハリウッドにくちづけ
1992年06月 「ナック」「ザ・コミットメンツ

 

なんだかどんどん長くなりそうなので、あと6本の大毎地下名画観賞会で観たお気に入り映画は、

大毎地下劇場 その3 名画の殿堂 西梅田 毎日大阪会館南館地下

http://k0nta.hatenablog.com/entry/2020/11/09/221621

に続けることにします。

 

 

The Deep

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大毎地下劇場 その1 名画の殿堂 西梅田 毎日大阪会館南館地下

 大阪市北区堂島に1993年3月28日(日)まであった名画座大毎地下劇場。

 

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大毎地下劇場 雑誌「ロードショー」1974年8月号228頁より 

 私が一番良く通った映画館と言えばやっぱりここ、大毎地下劇場と毎日文化ホール(隣のビル、毎日大阪会館北館11Fで開かれていた大毎地下名画観賞会)だと思います。 おこずかいの限られた中学・高校時代の私にとっては、映画をロードショーで観るのは、もちろんどうしても早く観たい作品だけでした。2か月も待てば大抵の映画が二番館、名画座で格安で上映されていたのですから。そんな二番館・名画座の中でもこの大毎地下劇場は、これ以上はないのではないかというほど、観客に至れり尽くせりの劇場でした。

 

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地下1Fの大毎地下劇場のチケット売り場(右)とさらに地下2Fの劇場入り口へと降りる階段(左) 雑誌「ロードショー」1979年2月号260頁より この窓口でチケットを受け取る時、地上からかなりの強風が吹き降りてくるので、毎回券をしっかりと押さえなくてはいけませんでしたよね~。

 

 大毎地下劇場には友の会というのがあって、年会費500円(のちに700円に)を払えば、

・会員証(裏面に入場するたびに押印してもらえる)

・毎回最低料金で観賞可能

・一年12か月毎月の「大毎地下友の会ニュース」の送付

・月指定された招待券2枚

・有効期限内に10回入場すると(つまり裏面の押印10個で)招待券1枚(2枚目のゴールド会員証は押印8個で招待券1枚)

・返却時に返金される保証金500円を払えば「キネマ旬報」のバックナンバーを借りること可能

などの特典を受けることが出来ました。いくら大阪人が“お得感”を重視するといっても、これほど得な友の会って他にあるでしょうか?(いいえ、ありません!キッパリ) 友の会のニュース送付12回分の切手代だけでも年会費を超えてしまっているのですから…。

 

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郵便番号のマスがまだ5ケタで、昭和と書かれた封筒…いい時代でしたよね~。

 

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毎月発行・送付して下さる「大毎地下友の会ニュース」 左は最終号の1993年3月号(第208号)、右はある方に頂いた1974年7月号(第4号)、これは貴重!

 

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会員証の裏面に入場ごとに押印してもらえます。

 

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招待券の裏面、1993年2月28日まで有効のハンコが…。

 

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上、毎月のニュースに入っていたお手紙(写真は第200号、1992年7月号に同封されていたもの)、下半分にリクエスト等を書いて大毎に提出します。下は毎年集計・発表されていたベスト10の記入用紙。一時期発表されていたワースト10が、会員皆さんの毒のある鋭いコメントが笑えて、個人的には大好きでした。

 

ネットで素敵な写真を色々見つけました。ここで紹介させて下さいね~。

 

下の画像はこちら↓から頂きました。貴重な写真をありがとうございます。

https://twitter.com/1958QQquarks/status/1044202004073992195

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1993年3月6日(土)~3月12日(金)上映プログラム
ふたりのベロニカ / La Double Vie de Véronique /Podwójne życie Weroniki」(1991)と「ハワーズ・エンド /Howards End」(1992)

後ろに北館1階のレコード店、ワルツ堂堂島店が映り込んでいるのが、またいいですね~。

 

下の画像はこちら↓から頂きました。貴重な写真をありがとうございます。

https://twitter.com/kotaroHirotsu/status/447525641185792001

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毎日大阪会館北館1階 ワルツ堂堂島店 1992年春の写真だそう。

この前の通りを何度往復したことでしょう。青春だったわね~(うへへ)。

 

下の画像はこちら↓から頂きました。貴重な写真をありがとうございます。

https://twitter.com/taikoyama77/status/1271433931481419776

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右上下のポスター:
1993年1月23日(金)~2月2日(火)上映プログラム
リーサル・ウェポン3 / Lethal Weapon 3」(1992)と「ブレードランナー 最終版 / Blade Runner」(1992)

左上下は大毎地下名画鑑賞会(毎日文化ホール 毎日大阪会館北館11F)上映プログラム
左上のポスター:
1993年1月26日(火)~1月29日(金)
「歌姫カルメーラ / ¡Ay Carmela!」(1990) 「ジプシー 風たちの叫び / The Raggedy Rawney」(1988) と併映
左下のポスター:
1993年1月19日(火)~1月23日(土)
「フォー・ザ・ボーイズ / For the Boys」(1991) 「ローズ /The Rose」(1979)と併映

 

 

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毎日大阪会館南館(手前) 地階に大毎地下劇場がありました。日建設計工務株式会社「10周年記念作品集」170頁より

 

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毎日大阪会館北館(手前) ここ北館11Fの毎日文化ホールで大毎地下名画観賞会が開催されていました。 日建設計工務株式会社「10周年記念作品集」168頁より

 


この記事は、

大毎地下劇場 その2 名画の殿堂 西梅田 毎日大阪会館南館地下

http://k0nta.hatenablog.com/entry/2020/11/06/234154

に続きます。

千日前 国際劇場

  2008年3月まで大阪市中央区難波にあった映画館、千日前国際劇場。

 

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千日前国際劇場  雑誌「ロードショー」1977年4月号151頁より。映画「ダーティハリー3 / The Enforcer」(1976)を上映中の1977年1月の写真です。手描きの看板がなんとも素晴らしいですね~。

 

 昔、大阪ミナミに向かう電車に乗ると、電車が難波に近づくにつれてだんだんと、窓の外にはいくつもの映画の手描き看板が見え始め、ワクワクしたものでした。 いつ頃からなくなってしまったんでしょうね、ああいった味のある手描き看板…。あの看板があってこそ、‘映画館’でしょう。今のシネコン(シネマコンプレックス)は、映画館というより単なる‘映画上映室’みたいで、なんだか味気ないですわ~。

 

 私がここ、千日前国際劇場ではじめて観た映画は、1977年の7月、戦争映画の「遠すぎた橋 / A Bridge Too Far」(1977)でした。ロードショー公開から3日後、中学2年1学期の期末テストが終了した日に、観に行きました。上の写真にある国際劇場の正面入口から入ると、右手側には中庭があって屋外に出られるようになっていたと、ぼんやり記憶しているのですが…。

 

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遠すぎた橋」1977年7月2日(土)全国縦断一斉ロードショー! 

上のポスター下部、梅田グランドの左横に千日前国際劇場の名前が見えます。

 

もちろん目的は、ライアン・オニール(Ryan O 'Neal)様(下の写真左) 

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この映画自体の出来はどうなんでしょうね~。実際はそれほどスターでない人も含むいわゆる‘オール・スター・キャスト’が売りの、‘ハリウッドの大運動会’と言われた凡作…ですかね。でもテーマ曲と、目を見張る落下傘の場面はなかなか良いと思います。

 

かっこいいライアン・オニール(Ryan O 'Neal)様(下の写真左) 

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イギリス人監督リチャード・アッテンボローが、“いつでも?二枚舌”の自国を批判している点と、ドイツ軍人の人間味のある描き方は、 評価されていいかもしれません。

 

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ただしオランダの馴染みのない地名がいっぱい出てくるので、どの兵が今どの辺を進んでいるのか、映画を観ている間さっぱりわからなかったというのが、正直な感想でした。

 

また、1979年の9月、「スーパーマン / Superman」(1978)もここ千日前国際劇場で観ました。 

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チケット↑をある方にいただき観に行ったのですが、 もちろんとても楽める映画でした!

 

その「スーパーマン」上映時、次回の予告編でやっていたのが、ファラ・フォーセット(Farrah Fawcett 1947 - 2009)の主演第2作目「サンバーン / Sunburn」(1979)だったのを、とても良く憶えています。 

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10cc のグラハム・グールドマン(Graham Gouldman)の主題歌がバックに流れてました~。

 

映画「サンバーン」は、1979年9月22日(土)

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千日前国際劇場で、ロードショー公開!

 

「サンバーン」ついでに、私の持ってるファラ関係のシングル盤レコードの画像をどうぞ!

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1970年代末の素敵な音楽たち…、今聴いても時代を超えて楽しめま~す。

 

そして、ファラが一番輝いていたのは、やっぱりリー・メジャース(Lee Majors)とカップルだった時代と言えるのではないでしょうか。

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リー・メジャース(Lee Majors) & ファラ・フォーセット・メジャース(Farrah Fawcett-Majors)

 

 その後、ファラとライアン・オニールがくっついた頃には、私はもうファラにもライアンに対してもほとんど興味を失くしていました。 この二人は付き合うことで、お互いのキャリアを潰してまったという印象を持っているのは、私だけでしょうかね。

 

 脱線ついでに書かせて下さい。

 

 ファラの夫だったリー・メジャースって若い時、ロック・ハドソン(Rock Hudson 1925 – 1985)がパトロンとしてバックアップしてたのですよね~。その事を知ったのは、雑誌「ポパイ / POPEYE」1979年2月29日号(第49号)111頁の下の記事からでした。

 

俳優で作家のジョージ・ネイダー(George Nader 1921 – 2002)は、ロック・ハドソンの恋人ではなく、とても親しいゲイ友だったようです。 

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ロック・ハドソン と 偽装妻 フィリス・ゲイツ このカップルは3年で離婚 

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Rock Hudson (1925 – 1985) & Phyllis Gates (1925 – 2006) 

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幸せな家庭を演出中よ~。

 

ロック・ハドソンのお気に入りはリー・メジャース君 

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Lee Majors & Rock Hudson ロック嬉しそう!

 

お抱え裏庭専門庭師として“600万ドルの男”が、ロック・ハドソンと同じベッドに…?(キャア!) 

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はい、私は翔んでると思いま~す。

 

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とってもハンサムな若き ロック・ハドソン Rock Hudson 1925 – 1985

 

 なかなか興味深い話…でしょう? さて話を戻しますと

 

 私が千日前国際劇場で最後に観た映画は、2000年8月の「リプリー / The Talented Mr. Ripley」(1999)でした。その日はお客さんは結構入っていたのですが、20年以上振りに訪れたその劇場の私の印象は、あまり良いものではありませんでした。正直「汚いとこやな~」と思ってしまいました。

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そして、映画「リプリー」の方はどうかと言うと、う~ん、アメリカ映画界ってどうしていつも名作外国映画を、自国で再映画化してつまらない作品をわざわざ作るのでしょう。この映画も不幸にも、その例外にはなりえませんでした。「リプリー」と「太陽がいっぱい / Plein Soleil」(1960)は原作が同じだけで、厳密な意味では、必ずしもリメイクとは言えないかもしれませんけれど…。この2作品の一番大きな違いは、モーリス・ロネアラン・ドロンが演じるキャラクター二人の間には、それが表面上どういう形で現れたとしても、互いに対する“愛”があったのに対して、ジュード・ロウの演じるディッキーには、マット・デイモン演じるトム・リプリーに対して、まったくそれがなかったということでしょう。この違いが、映画2作品の次元を変えてしまったように思います(単に私の好みかしら)。まあ、「リプリー」もそれなりに楽しめる作品だとは思いますけど、名作古典映画「太陽がいっぱい」を観ていた私にとっては、「リプリー」はまったくもの足りない出来でしたね~。

 

千日前国際劇場関連の切り抜きが引出しにありました。 

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1984年4月の新聞広告↑。前年のヒット作「フラッシュダンス / Flashdance」(1983)と「ステイン・アライブ / Staying Alive」(1983)を2本立でアンコール公開。

 

ついでに、こんな↓記事(朝日新聞 2012年5月9日(水)夕刊)も発見しました。

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ハリウッド男優に必要なのは、魅力的な容姿、才能、そして枕営業なんですね~(ぐふふ)。で、マッサージ師とトラボルタ氏、ウソをついてるのは一体どっちかしら~?

 

かわいいジョン・トラボルタ (ジョン・トラヴォルタ John Travolta)

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この↑キス、明らかに気持ち入ってると思います!

 

終わりに 千日前国際劇場 1977年1月 別角度からの撮影の写真を載せておきま~す。

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雑誌「ロードショー」1977年8月号256頁より RS劇場めぐり48

 

 

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