戎橋劇場に関する資料も見つけたのでアップしておきます。映画雑誌「キネマ旬報」1973年8月上旬号(NO. 610「スケアクロウ」の写真が表紙)の35頁と122頁掲載、田中正和氏のお書きになった「われらの映画館・第38回 -大阪篇-」“女性に愛され続けて15年 戎橋劇場”という記事です。
1973年梅雨の時期、戎橋劇場館内の様子
戎橋の8階建てビル・キリン会館の4~6階が戎橋劇場
「戎劇 エビゲキ」と呼ばれていた?とは知りませんでした…。
1958年(昭和33年)5月9日開場より、女性に愛され続けて15年
「じっと我慢の子であった」 1972年「ボンカレー」のCMで一世を風靡した流行語でしたよね~。
その日(1973年6月頃?)の番組は「掠奪された7人の花嫁」と「若草物語」
キリン会館の1階外、西側にあった上映番組のお知らせ看板
歌舞伎座の傍系・株式会社戎橋劇場として1958年5月9日開場
一番最初の番組は「シェーン」と「知りすぎていた男」。当時の入場料は45円
戎橋劇場の入口
4日大公開はライアン・オニールの「おかしなおかしな大泥棒 / The Thief Who Came To Dinner」(1973)とピーター・フォンダの「さすらいのカウボーイ / The Hired Hand」(1971)
1970年代に輝いたハンサム・スター、ライアン・オニール(Ryan O'Neal)様 す素敵!
1977年、私はこの爽やかな笑顔に完全にやられました!実態はまさか‘子育て放棄の暴力男’だとはその頃は知る由もなく…。
1972年4月にノンリワインダーを設置
紳士用トイレもきれいだよ。
道頓堀川からのぞむ1973年のキリン会館
川へのダイブはご自由に…。澄み切った清流が大阪人の自慢よ!(ウソ)。
特選洋画専門の二番館 最近のヒット作は「ある愛の詩」「恋のエチュード」「赤ちゃんよ永遠に」「ローマの休日」など…
興収・動員どちらも一位の映画「いんげん豆」??? 一体どんな映画やねん!
「名画は戎劇」の横幕
「掠奪された七人の花嫁」のハワード・キール(Howard Keel 1919 – 2004)って他のミュージカル男優にない魅力を持つ人。キールの「大洪水 / Floods of Fear」 (1959)も好き~!193㎝の長身だって。倒れられたら介護が大変そうね…。
戎橋劇場にも友の会ってあったの? 1973年現在800人程の会員が…
会員は5月と12月に募集
本店は堺の南海グリル、南海グリル心斎橋店はキリン会館に…。テラス席では紫外線対策をお忘れなく!
会費無料で種々の特典がある?
定員:300名
1973年の料金:一般350円 学生300円 子供・夜間・友の会会員250円
↑「7人」「七人 」どちらの表記もあるようです。リバイバル時に変えられたのかも?
戎橋 キリン会館 4階~6階
われらの映画館 大阪 戎橋劇場 戎橋は今日も活気にあふれ…
キネマ旬報社はこの連載「われらの映画館」をまとめ一冊の本にして出版すべきだと思います。今はなき懐かしい映画館の貴重な写真・資料集となるでしょう。
こちら↓「消えた映画館の記憶」に、「キネマ旬報」で紹介された映画館約130館のリストを掲載して下さっています。素晴らしいですね~。ありがとうございます。
https://hekikaicinema.memo.wiki/d/%B1%C7%B2%E8%B4%DB%B4%D8%B7%B8%BD%F1%C0%D2
1982年6月12日公開、松竹映画「道頓堀川」の中のキリン会館・戎橋劇場
真夜中の戎橋とグリコの看板 松竹映画「道頓堀川」(1982)の一場面より
2020年4月14日(火)午前8時10分の道頓堀・戎橋 撮影:西岡臣氏
戎橋は今日も活気にあふ…ガラ~ン
2021年10月29日追記:
戎橋劇場 その3 キリン会館4F 女性に愛される名画劇場
https://k0nta.hatenablog.com/entry/2021/10/29/042243
に続きます。