Kontaの歓びの毒牙

映画と音楽が大好きです。ホームページ KONTABLOID はこちら http://www5d.biglobe.ne.jp/~ktabloid/

藤真利子がいたから私がいた

 ユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)が、うそラジオ(「Uso Radio インターネットラジオ 松任谷由実 はじめました」)で、帝国劇場舞台「あなたがいたから私がいた」に出演した俳優5人について語りました(2014年10月28日、火曜日収録、2014/10/31-2014/11/6 公開の No.687 にて)。以下はユーミン藤真利子さんについて語った部分です。

 

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1981

f:id:KONTA:20141115150528p:plain

“歌はもう大好き。最大の目標はミュージカルなんです。”

 

*****

藤真利子がいたから私がいた

 

 ね~、すごい、こう…友達のこともあるけど、この舞台(「あなたがいたから私がいた」)に賭けて、アレしてくれてね、あの~、朝日新聞の人とか観に来たら「ああ、すごいですね~」とかって、「藤さんの演技は…」って…。

 

f:id:KONTA:20141115150646p:plain

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1979

 

 ええと、あとキンキン…、いいのかな? 婆さんの役なのに、こう…高い声でずっとしゃべってるわけよ、なんだけど…「最初はいいのかな~?」と思ったんだけど、「ああ、なるほど」と思ったのは、その…園子の役なんだけど、えーっと、よくそういう人っているじゃない? 自分が一番いたかった時代の年齢になっちゃってるカンジ…?、で、最後の方で正気に戻った時に、ガクっとお婆さんの声にするっていうね、技よ。技とかって言うと叱られるんだけどさ、その…役者は、そういうの…上手い!とか言われたらダメなのよ、偉そうなこと言ってるんだけどさ、相変わらず…(笑)。

 

f:id:KONTA:20141115150738p:plain

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1981

 

 でもね~、アレ、アレだよ~、80年代の、なんか音楽ノリ? え~っと、時がテクノとかの頃だけど、そういう時に音楽活動もちょっとした時が…あの…彼女自身も、あの…自分の中で忘れられないっていうか…、そこに戻っちゃうところがあって、しょっちゅうバンドの楽屋に入り浸ってね~、あの…「それ今どき言っても通じないよ」っていうような音楽業界のジョークみたいなことを言って、キャッキャ、キャッキャ…アレしてた(笑)。
 

f:id:KONTA:20141115150851p:plain

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1983

 

藤真利子がいたから私がいた(笑)。

 ね~、帝劇に来て下さった皆様、本当にありがとうございました!

 

*****

この上までがユーミンのコメントですよ。

 

 そうか~、真利子さん、1980年代前半に音楽活動をした時期が一番思い出深い時代なのですね。ぜひぜひまた歌ったり、詞や曲作りもして下さいよ~。微美杏里作詞、呉田軽穂作曲の共作なんて、すごく聴いてみたいですわ。それに ‘最大の目標 ミュージカル’ にも出て欲しいな。あと僕が個人的に真利子さんに合っているのではないかと思うのは、ノエル・カワード(Noel Coward)なんかの大人のコメディね。お嬢様育ちで、ほっそりしていてオシャレだから、洗練された有閑階級マダムの退廃…みたいな雰囲気も出せるし、軽めのロマンチックなものも絶対いいんじゃない?

 

五社英雄監督作品 映画「吉原炎上」  河原崎長一郎 & 藤真利子

f:id:KONTA:20141115151035p:plain

TOKYO BORDELLO 1987 Choichiro Kawarasaki & Mariko Fuji

 

 それからそうそう、2014年11月28日に河出書房新社より刊行されるムック本「文藝別冊 五社英雄 ~ 極彩色のエンターテイナー」に真利子さんのインタビューも掲載されるんだって…。楽しみ~!!

 

吉原炎上 [DVD]

吉原炎上 [DVD]

 
あの頃映画 「薄化粧」 [DVD]

あの頃映画 「薄化粧」 [DVD]

 
浪漫幻夢

浪漫幻夢

 
狂躁曲+1

狂躁曲+1

 
アブラカダブラ+1

アブラカダブラ+1

 
ガラスの植物園

ガラスの植物園

 
現代演劇 (18)特集 ノエル・カワード

現代演劇 (18)特集 ノエル・カワード

 
Noel Coward Collection [DVD] [Import]

Noel Coward Collection [DVD] [Import]

 

スイートルーム組曲

 

ユーミン帝劇 成功に導いた藤真利子

 観てきました、帝国劇場舞台「Yuming sings あなたがいたから私がいた」 。作品としては悪くない、というか、僕は気に入りました。東京まで観に行ってよかったと思います。

 

f:id:KONTA:20141025212935j:plain

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1985

 

 そして、この作品の成功の理由ですが、それはやはり藤真利子さんだと思います。もちろん、ユーミン(松任谷由実)が歌うシーンが良いのはいうまでもないのですが、ドラマの部分では、もう真利子さんが圧倒的に素晴らしかったです。

 

f:id:KONTA:20141025213357j:plain

 

 作品のハイライトは、個人的には「残されたもの」で園子(藤真利子)がさまよう場面と、やはり、春子(福田沙紀)が残した絵を園子が教会で受け取り、しばらく歩いてそしてくずれ落ちるシーンでした。「残されたもの」の場面では、園子が一人ただひたすら歩いているだけなのですが、それでもこの作品で、一番と言ってもいいほど強い印象を残す場面になりました。ユーミンの「紅雀」を最も好きなアルバムとして挙げている真利子さんだからこその、何か強く伝わってくるものが、そこにはありました。

 

f:id:KONTA:20141025213056j:plain

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1985

 

 色んな小ネタを数多く盛り込んでいるにしては、軽めで隙間のあるマンタ(松任谷正隆)さんの脚本が、ストレート・プレイでもミュージカルでも、単なるコンサートでもない、 ‘新たな試み’ のこの作品に、マッチしているように思います。スカスカしている部分の一部をユーミンの歌が埋め、そして残ったところを観客自身に描かせる…という作品なのではないかと感じました。

 

f:id:KONTA:20141025213441j:plain

 

 ただ少し残念だったのは、若い時代の脚本がちょっと弱く思われたことです。園子(比嘉愛未)と栄一(渡部豪太)の恋愛をリアルに見せる何かもうひとつのエピソードがあれば、より良くなったと思いますし、春子の、実は園子が大好きなのだけどキツイ態度でしか園子に接することが出来ないという、その ‘どうしようもなさ’ の描写、そして園子はダンサーになるぐらい踊りが得意なのですから、比嘉さん自身の踊りで観客を魅了する場面があったなら、もっとずっと観る者が入り込める真実味が生まれたのではないかと思います。踊りが別のダンサーのシルエットで描かれるというのでは、やはりどうも説得力が弱くなってしまいました。こういった弱点が、なんとなく箇条書き的な脚本という印象を与えてしまうところがあったかもしれません。

 

f:id:KONTA:20141025213919j:plain

 

 園子、栄一、春子の若者3人の役は、「脚本自体が少々シンプルすぎ、でもセリフで述べられる細かいエピソードは満載、それを短い時間内で演じなければならない」というかなり多くのことを役者に要求する役どころで、演じる方にとっては、ちょっと人物像が掴みにくく、決してやりやすいものではなかったかもしれません。実際、若者3人の人物は、年寄り3人、園子、信二(石黒賢)、妙子(入絵加奈子)よりもずっと複雑で難しい役だと思います。若さがまぶしい3人ががんばって演じていましたけれど、やはりちょっと散漫で印象が薄くなってしまった部分があったように思います。両親の突然死、親戚との軋轢、記憶障害、幼なじみとの三角関係、子供の生めない女性、暴行事件による男性恐怖症、出征、恋人の集団暴行死、妊娠、未婚の母、米兵相手のオンリーさんもどきの踊り子、そして里子…という、かなり詰め込まれたエピソードをすべて消化できるほどの時間的余裕が、2幕3時間の舞台になかったのではないでしょか?

 

f:id:KONTA:20141025213220p:plain

 

 僕が藤真利子さんが素晴らしいと思ったのは、老人ホームで車椅子に乗りながらも、両腕を挙げた時の真利子さんのポーズが、完璧に美しい、ダンサーの腕の動きになっていたことなんです。こういったものが作品に真実味、奥深さ、説得力を生むのです。

 余談ですが、先日、あるお友達と食事に行った時に、彼女が教えてくれた話がとても興味深かったです。それはその方のお友達が昔、デザイナーの松田光弘さんのパーティーに出席されたことがあって、その時、藤真利子さんもその場に来られていたというエピソードでした。 他に誰も踊っている方はいなかったのですが、真利子さん一人だけが、そのパーティーで踊られたらしく(この辺、さすが「かっ飛び女優」ですね)、その踊りがまた普通見ることがないようなダンスだったという興味深いお話でした。ダンスが好きで得意という真利子さん、きっとものすごく素敵だったんだろうな、と話を聞きながら、目の前にその場が浮かび上がったような気がしました。

 そして今回の作品、カウンセラー信二役の石黒賢さん、色ボケ老人の妙子役の入絵加奈子さんという他のシニア組の方々もそれそれ素晴らしい好演でした。彼らにはやっぱり長年のキャリアに裏打ちされた深みが あり、そこに奥行きを感じさせるものがありました。信二と年老いた園子のシーンには、ラナ・ターナーが主演した僕が大好きな1965年のアメリカ映画「母の旅路 / MADAME X」を ちょっと思い出したりもしました。

 

f:id:KONTA:20141025213530p:plain

 

 そして、今回選ばれていたユーミンの歌が、又とてもよかったです。「守ってあげたい」「春よ、来い」「卒業写真」などの超有名曲を混ぜながらも、マニアにも十分アピールするような素晴らしい選曲だったと思います。まったく申し分ありません。ユーミンの最も特徴的な持ち味って、こういった淡い色合いの曲にあるのだと個人的には再認識しました。ユーミンの作品を知り尽くした専属のプロデューサー兼演出家がいるというのが、やはりユーミンの最大の強みかもしれません。それに今回、ユーミンの声がすごくよく出ていて驚きました。2012年のプロコル・ハルムとのツアー時などは、かなり厳しい(それでも感動的な)ヴォーカルに思えたりしましたが、歌っている曲が違うこともありますが、今回の帝劇はとても安定していました。それに立ち姿のスタイルの良さが本当に際立ってました。遠目にこんなに美しい60歳ってどこにもいないと思います。その日の観客に多かった50代、60代の女性の「くたびれ具合」を目の前にしていたので、なおさらそう思えたのかもしれません。

 

f:id:KONTA:20141025213625j:plain

 

 マンタさん、ユーミン藤真利子さん、この3人は、僕がずっと特別に大好きな3人なのです。その3人が関わった一つの作品をこうして観れたというのは、本当に感激しました。これはちょっと思い入れ過度で、センチメンタリズムに走り過ぎてる感想かもしれませんが…。もうちょっと冷静に書くと、次回もしユーミン帝国劇場第3弾があったとしても、今回のように藤真利子さんが出演されていなければ、東京まで果たして観に行くだろうか…と自問してみると、答えは微妙です。ユーミン自身を見る聴くのであれば、正直言ってやっぱり通常のコンサート・ツアーのステージの方が魅力的に思えます。近場で、この帝劇の舞台と同じ内容での上演があれば行く可能性はあるかもしれませんが、ほとんど興味のない俳優さんの出演している「ちょっといい芝居」つきのユーミンのステージを東京まで、交通費を使って観に行くのだろうか?…… やっぱりそれは行かないと思います。ハッキリ言って、今回は「藤真利子さんが出てるから、真利子さんがスゴいということを知っているから」東京まで観に行ったのであると言えるでしょう。つまり、今後のユーミン帝国劇場舞台の課題はそういうこと(どういうことかは、まあ、ぼやかしておきますわ。ここまで読めば大体わかりますよね。)でしょう。

 

 そして最後に、真利子さん、この帝国劇場公演が終わった途端、また「松任谷家出入り禁止!」にならないように今度は十分気を付けましょうね。少しお酒は控えられた方がいいのかもしれませんよ…(エヘヘ、余計なお世話だったでしょうか?)。

 

f:id:KONTA:20141026223220p:plain

帝劇舞台成功に、かんぱ~い!!

 

f:id:KONTA:20140803110350j:plain

脚本・演出:松任谷正隆 帝国劇場 2014年10月8日(水)~31日(金)
Yuming(松任谷由実 / 荒井由実) sings...「あなたがいたから私がいた」:

 “純愛物語 meets Yumingの第二弾は 3 人の幼なじみの物語。 人生の中に起こる様々な出来事を通して変わっていく 3人の人生 、友情、恋愛、そして別れ…。 そんな時間の流れをユーミンの曲とともに辿っていきます。
 今回は時代を少しさかのぼって、戦争という異常な時代が背景。ガラスの心と、恐怖の影が、美しいコントラストを見せていきます。ぜひご期待ください。”

http://www.tohostage.com/yuming/

 

紅雀

紅雀

 
ガラスの植物園

ガラスの植物園

 
アブラカダブラ+1

アブラカダブラ+1

 
狂躁曲+1

狂躁曲+1

 
浪漫幻夢

浪漫幻夢

 

 

藤真利子 ユーミンうそラジオ に出演! その2

 帝国劇場の舞台「Yuming sings... あなたがいたから私がいた」10月31日まで上演中。今週(2014/10/10 - 2014/10/16 公開の No.684)のユーミン、うそラジオ(「Uso Radio インターネットラジオ 松任谷由実 はじめました」)も引き続きゲストは藤真利子さんです。以下が、文字起こしした記録ですよ~ん。 

 

f:id:KONTA:20141011213654j:plain

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1982

 

ユーミン:帝国劇場でお待ちしています。松任谷由実、本人です。10月31日まで突っ走りますよ~。
藤真利子:おばさんみたい。アハハハハ。
ユ:あの先週に引き続き、え~、飛び入りで…。
藤:藤原真理です、本名…。
ユ:藤真利子さんで~す。
藤:はい。
ユ:で、今日はね~、なんか、あの、リスナーから随分、石黒賢さんについて話して下さいというのが来ててね。
藤:うんうんうん。
ユ:ユニ(ユニセックス? ユニオン?)の人たちが多いんで、あの~どうかね、あの人はさ~、私なんかからすると、おぉ珍しい俳優さんだなってていうか…、それなりに男優さんと話す機会も今まで一杯あるんだけど…。
藤:うん。
ユ:(男優さんって)どこか…そう言っちゃ悪いけど女性的じゃない?
藤:うん。
ユ:なんか女の部分をね…。よく言うのには「男優は女優で、女優は男だ」っていう…。
藤:男前って言われる…フフフ。
ユ:ねえ。あの~石黒賢さんは、珍しく男の子だよね?
藤:そうね。ホントそう…。その通り。
ユ:あの…テニス・ボーイだったからかもね。
藤:うん。そう。
ユ:あの…錦織(錦織圭)があれだった時とか…。
藤:面白かった。
ユ:すごい…ね。
藤:なんか、解説してもらって…私なんかわらないから、ブレイクって何?って(笑)。もう教えてもらったらもう忘れちゃったけど…。
ユ:うん。
藤:でも色々…。
ユ:色、真っ黒だよね~。
藤:うん、だって、稽古の前にテニスしたりして、それからそのテニスコートに車置いて、あの帝劇来たりとかして…。
ユ:ホント~?
藤:うん。元気よ。
ユ:いいことしてるね。
藤:元気!
ユ:うん。私、お菓子の話とかよくしてるよ。
藤:ああ、そうね~。
ユ:なんか、あっちの…。
藤:ユーミン、この間、送ってったって言ってたでしょ?
ユ:あ、そうそう。あの、松任谷さんと3人で軽い打ち上げみたいなの…。
藤:うん。
ユ:終わったあとね。方向が一緒だからって、3人で帰って…。
藤:ああ、「討ち入り」ね?「うちいり」…打ち上げじゃなくって…。
ユ:討ち入りって言うの?あっ、そうなの?
藤:初めの頃にやるの…討ち入りって言うの。
ユ:へえ~。でも、初めの頃も何も、まだ稽古の中盤ぐらいだった時だよね?
藤:そうそうそう。そうね。
ユ:そうか~、色々しきたりもあって面白いよね。
藤:うん。
ユ:あの…初日にお赤飯とかも出したんで、先に見本が来たのを試食してもらったりとかした。アタシがおにぎりにしておいて。
藤:またその時に、年寄組(笑)あげる…とかって言って(笑)、私と賢ちゃんとさ…。
ユ:入絵加奈子
藤:イリエキャナコと…(笑)。
ユ:キャナコがね…、まああの…色ボケ老人の役が面白いんだよね。その~、ストーリー自体には影響ないんだけど(笑)、そういうヌキが必要っていう…。
藤:あ~ん、なるほどね。
ユ:松任谷(松任谷正隆)さんの、常々判断でね。あの人はなんか、増田明美さんがやる都はるみさんのマネみたいなところがあって…。
藤:は~ん?
ユ:なのよっ!
藤:あっそう?
ユ:いつもおかしいんだ。
藤:だって、本当はだってすごいね、キム(「ミス・サイゴン」)とかもやって、エポニーヌ(「レ・ミゼラブル」)とかもやってるわけじゃん?
ユ:うん、そう。
藤:歌、上手いしね。今回は、ちょっと、ね、歌う場面ないから、残念ですが…。

 

f:id:KONTA:20141011213843p:plain

 

ユ:それで、石黒賢さんなんだけど、あの…(笑)、え~っと、何くれとなくあの…、ケアするわけじゃん?
藤:私ね、あの…。
ユ:お年寄り…を。
藤:あれなのよ…。あの、デビュー後、あのわりかし早めから知ってるの。
ユ:うんうん。いや、で、劇の上でも…、ね、劇の上で…あの、一緒のシーンが多いじゃない?
藤:うんうん、一緒。
ユ:や~なんか、いいこと言ってたよね、彼はね。
藤:あ、ほんと?
ユ:「やっぱ真利子さんの目がすごいんです」って言ってた…。
藤:ああ…。
ユ:私は、それは、目自体がね、俳優さんの目自体が、大きい会場だし、見えなくても、そこで、こう生まれるオーラっていうのが必ず伝わると思うよね~って言ったんだけど。
藤:そう。やっぱり…。
ユ:あの人も、普通に上手いと思っていたけど、すごい~。
藤:や~、賢ちゃん、だから、アタシ、最初の頃に会った時に、こんなになるとは思わなかった。
ユ:おお~。
藤:中井貴一君とか…、それから賢ちゃんとか…。
ユ:坊ちゃん系だもんね。
藤:最初の頃知ってるけど、もう、貴一君なんかも、えっ、えっ、えっ、えっていうぐらいの、素晴らしい演技力だったし、賢ちゃんなんかも、ちょっと…だったけど、もう今なんてもう…若い子に語っちゃって、教えてるのよ。
ユ:うんうん。あの福田沙紀ちゃんによく、こう、あれしてくれてるよね?福田沙紀ちゃんは…。
藤:そう、豪太(渡部豪太)にも言ってる。でも、すごいのよ、正しいこと言ってる。どこで覚えたのか、よくわかんないけど…。
ユ:うん。彼はチームプレーを大事にする人だからさ~。
藤:あ~、そうか、そうか。
ユ:うん。それも…。
藤:あれとして?体育会系として?
ユ:体育会系だよね。それも、すごいいい雰囲気にしてくれてるし…。
藤:でもさ~、なんかさ、いつもさ~Tシャツとかがさ~、ヘビメタ系じゃない?
ユ:そうだね。息子さんの影響で…。
藤:え、息子の影響なの?
ユ:うん。ヘビメタが好きだっていうのを、リスナーからも送られてた。
藤:ああ、そうなんだ~。アタシ、なんでKISSのTシャツかな…とかさ。
ユ:あのロックTが好きだよね。
藤:好きなんだって言ってた。ね、見えないけど…。
ユ:あの、役柄のように白い恰好して来る時もあるけど。
藤:うん。
ユ:あの~、大抵、うるさいTシャツ着てるよ。
藤:そうでしょ?(笑)。なんか、マイケルが舌出してるみたいなのあるよね…なんか…よくわからない…。
ユ:ピンク・フロイド着てたし…おとといは。
藤:あ、ホント?
ユ:あと、あの~松任谷さんもしてるんだけど、バイオリズムのバンド…。
藤:あ、そうそうそうそう。
ユ:え~、iPhoneとかに繋ぐと睡眠の深さとかが出るやつ、あれを、あれをしてるのがなんていうんだろ、あの一時、ゴルファーとかがするチタンのやつとかより、新しっぽいよね?(笑)。
藤:アタシはなんか知らなかったから、なんかマン(松任谷正隆)ちゃんと話してたでしょ?マンちゃんって、松任谷さんですけど、と話してたんだよね。え~、どうなってるの、ぜんぜん知らないから、えっ何?って言って…。今日もしてた、そういえば。
ユ:あれは毎日するものらしいよ。
藤:あ、そうなの?
ユ:毎日してないと意味ないみたいなんですけど。いやあ~、なんかね、楽しみだよね。
藤:楽しみ。
ユ:楽しみだよねって(笑)先週から全然時間がたってないっていうことに、なっちゃうんだけど…。

 

f:id:KONTA:20141011213925j:plain

石黒賢 Ken Ishiguro

 

藤:で、あたし達は、あのユーミンからあの、プレゼントでのれんを頂いたの。
ユ:はあは。
藤:で、こないださ~。
ユ:あの、荒井呉服店…。
藤:「僕音」…「ぼくおん」だっけ?「僕らの音楽」に出たときに、あの、その写真を撮ってくださいと言われて…。
ユ:うん。
藤:で、アタシもう大変なの、もうアイロン掛けして、で、あの振袖とかかける衣紋掛けに、ガーッってやって、で、あの、うちで働いてる人に、もうちょっと持ってて、右~とか左~とか言ってバチ~っと、大変な思いして撮ったの、きれ~いに撮ろうと思って…。
ユ:でも、あなたなんかさ~、あの…何枚も持ってるでしょう?楽屋のれん…。
藤:それはさ~、荒井呉服店からも頂いてんだもん…。で、荒井呉服店でも作ってるの。例えば、緒方(?)さんが作って下さったのも荒井呉服店で…。
ユ:おお~。
藤:そう、作って下さったりとか…。
ユ:毎度ありがとうございます。
藤:そうそうそうそう、それで、他の人に贈ったこともあるけど、それも荒井呉服店で、いいやつ。
ユ:贔屓にしていただいて…。
藤:お母様からも昔頂いてますので…、そうなんですよ。だけど、今回のはすごいもの。
ユ:ホント?
藤:全員…うん、あの…。
ユ:松任谷由実より…。
藤:色、そう色違いで、アタシには「藤真利子さん江」っていうんで、「松任谷由実より」って、あれ幅広なんだよね?あれ。普通のより…広いの…。
ユ:でも、帝劇のサイズなのよ。ということは、他の劇場はもう少し…?
藤:いや、いや、そうじゃないと思う…。
ユ:そういうわけじゃないの?
藤:うん、あの…。
ユ:ピッチリはまらなくていいんんだ。
藤:やっぱ、大きい方が見えないじゃない、中が。
ユ:ああ、そうか…。
藤:小さいと中が透けて見えちゃうから、まあ、あれはすごい贅沢な…。
ユ:ああ、ホント?よかった~。
藤:あれは、羽二重?ね?羽二重でしょ?うん、私は紫、で、賢ちゃんはグリーンで…。
ユ:で、あの、あの~ね、藤原さんは藤真利子ってぐらいだから、藤色…あの紫とかがきっと多いだろうなって、思うけど…。
藤:どうしてわかったの?
ユ:だって、それはそうじゃない?、名前から…。
藤:アタシ、荒井呉服店でずっと紫の着物作ってたんだ。
ユ:うん。
藤:いっつも紫なの、だから、あの橋本Bさんとか…(笑)。
ユ:Bさんていう、そういうスタッフがいるんだけど…。
藤:Bさんとかが~、それを憶えてて、言ったのかなと思ったんだけど…。
ユ:いや、それは私は藤真利子さんはやっぱり、あの紫系だろうと思ったけど、かぶるかもしれないけれど、今の気分で…。
藤:うん。
ユ:う~ん、だいぶさ~、交友にブランクがあった…でもこうして晴れてまた巡り会ってていう気分で、今の感じる紫…。
藤:ああ、そうだったんだ。
ユ:…にしたの。
藤:いや、私はホントにもう紫、着物と言ったら紫なの、まず。紫の着物が好きなの。
ユ:でも、同じ紫ってないでしょう?なかなかね。
藤:うん、違う違う違う…。でも、すごい綺麗な紫、で、あと…。
ユ:愛未(比嘉愛未)ちゃんは…。
藤:ピンクだった?
ユ:え~とね、オレンジのようなピンクのような、沖縄の太陽のような、若い華やかな女優さん、あのそれぞれのイメージで…。
藤:豪太君はブルー、紺色のみたいな…。
ユ:だったかな。あんなような色だったかな。
藤:ね、ね。
ユ:今、揺れが到達する前の注意書きの青い字を指さしてるんだけど…。
藤:揺れた場合っていうの…。
ユ:そう、そうなんですよ。それぞれまだ会ってない、ちゃんと、あの~コミュニケーションとる前に勝手な印象で選んだ。
藤:う~ん、でも、すごい心使いだと思って、アタシはびっくりした。どうして思いついたの?、あんなことが…。
ユ:いや、前回も~、貫地谷シー(貫地谷しほり)ちゃんとかに…。
藤:プレゼントしたの?
ユ:うん。前回も…。
藤:ああ、そうなの~。
ユ:メインキャスト、ビッグ5…。
藤:でもどうして、どうしてそのことを…、発想があった?楽屋のれんって…。
ユ:いや~。
藤:普通だってさ~、普通の、だってユーミンの…。
ユ:座長?座長と座役は一字違い…。
藤:座役の場合さ~、ほらコンサートとかはのれんないじゃない?
ユ:ないよ、ない…。
藤:だから、発想としてさ~、楽屋のれんっていう発想はどうして、どうして思い出した?
ユ:あ、うち、和物系…子供の時からなんかそういう環境だから…。
藤:うん。
ユ:楽屋のれん的なやりとりは、よく見てたのよね。
藤:ああ、そう、だからなの…。
ユ:うん、日舞の会とか…。
藤:アタシ、よく気が付いたな~と思って…。びっくりした。
ユ:そぉ~?
藤:びっくりした。

 

f:id:KONTA:20141011214124p:plain

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1988

 

ユ:またあのちょっと、座役ごっこをしてるところもあるよね?え~、どっかで。
藤:いや~、でもね、基本、あの東宝の舞台ですからそれは、やっぱりね、ハズせないんじゃない?
ユ:そうだよね。それを楽しんでるよね?
藤:うん。でもそれにしちゃ…ちょっと。
ユ:でも、はっきり言って、座長だと、初日、中日、全員にお弁当を出したりするっていうしきたりがあるじゃない?
藤:だけど、そこまでやらないわよ、ユーミンほど。だって、まずのれんなんて、ありえない!
ユ:あ、そう?
藤:だって、のれんっていくらするのか知ってる?ねっ?
ユ:まあ、いいじゃん、値段のことは…アハハハ。
藤:すごいよ~。すごいもん、ホントに…。アタシにしたら、もうびっくりなことだし…。
ユ:あっ、そう?
藤:そうそうそう。で、あのお弁当だって、普通半分ね。
ユ:あ、ホント?
藤:外まで出さない。
ユ:いや~。それは~、それは許さないよ。
藤:外まで出さない。
ユ:それはね、あの~、やりますよ~。
藤:やる時はやるし。
ユ:やる時はやりますよ!でも、上がって面白いじゃない、皆、気分が上がって…。
藤:うん、だから皆、ユーミン大好きだしね。
ユ:そっか~っ。
藤:うん。全員が。嫌いな人いないでしょ?
ユ:そんなことないよ~。
藤:いや、違う。今のカンパニーの中で…。
ユ:ああ、うん、そうか…。
藤:すごいもんね、気使って…皆に。
ユ:そっか?でも気使ってるってことがバレたら、興ざめだよね~。
藤:でも、それアタシだからだよ、わかる。
ユ:そっか、怖いな~。
藤:アタシだからわかるけど、やあ、それは皆にな~んて気使うんだろうって思って…。
ユ:いや、気を使ってるというよりね~、楽しみでもあるんだよね~。
藤:うんうんうん。そうよ、だから…、だから皆がさ~、ついてくし…。
ユ:そっか~。
藤:う~ん。皆、大好きよ。
ユ:フジマリには、あの、ミル・マスカラスのピアスをプレゼントしたし…。
藤:今日、はい、頂きました、これ。あのね~、この間はね~スパッツもらったね。
ユ:今日、ちょっと靴のサイズとか訊いちゃってね。
藤:そうそうそう。
ユ:「またくれるの~?」
藤:またくれるの?どんどん頂戴!みたいな…(笑)。身ぐるみ剥がれたとか言われ…(笑)。
ユ:でも、あっと言う間に終わっちゃうよね?
藤:ホントよ~、始まったら、もうすぐ…。
ユ:ね~。
藤:なんか、千秋楽泣きそうな気がする…。
ユ:うん、泣いちゃうよ。
藤:泣いちゃう。
ユ:仕事仲間は、かりそめの家族だもんね。
藤:ね、ほんと…フフフフ。ホントに…。
ユ:あの、ツアーのね、バンドのメンバーとかもそうなんだけど、毎回集まっては、また集まることはあるかもしれないけど、一応一座解散…。
藤:うんうんうん。
ユ:悲しくなるよね、それでどんどん人生が過ぎていくというか…。またやって来るとも言えるけど…
藤:アタシが昔さ…、見てた頃のメンバーと全然違うもんね。
ユ:うん、まあ、あれはね。帝劇は特に…。
藤:昔さ、びしょ濡れになって、ギターさ~(笑)、水の中から出てきた…(笑)
ユ:いつものメンバー、苗場は一緒だよ。
藤:あ、そうなんだ。ね~、面白かった~、昔のさ~。
ユ:そう。

 

f:id:KONTA:20141011214254j:plain

 

ユ:じゃあ、メールを紹介したいと思います。このマツタケのメールでいいかな?先週ちょっと秋の味覚について話したんだけど、クロちゃんです、39歳。今年はマツタケが豊作らしいです。マツタケ採り名人によると残暑がなかったせいのようで、あっちこっちに生えまくりだと聞きました。ユーミンがラジオで土瓶蒸しの話をしても、想像が追いつきませんでしたが、今年はマツタケのホイル蒸し、マツタケご飯など簡単なところからチャレンジしてみるつもりです。色々レシピやお店を調べていたらマツタケすき焼きを出す店を見つけました。牛肉とマツタケを交互に食べるすき焼きみたいです。これはちょっと無理なので、我が家はエリンギすき焼きにします。
藤:ハハハハハ。
ユ:でも、マツタケもエッセンスがあるんだよね。でも、それじゃつまんないけれど。あの…なんかありますか?
藤:あのさ~。
ユ:先週ほら、そのまま焼いて食べるのが好きって…。
藤:そうそうそう。なんだっけ、マツタケ、え?マツタケのお茶漬けってある?
ユ:う~ん、マツタケの味お吸い物?
藤:あっ、違う、お吸い物。あれを使うとエリンギがマツタケになるらしいよ。
ユ:お~、なるかも…。うん、なるかも…。
藤:なんか、速水もこみちだった?なんか誰かがテレビでやってて、あ~そうなんだ、やったことはないんだけど、あれを使うと…。
ユ:ここに書いてあるね、マツタケすき焼き、食べたことあるけど、意外に消されずちゃんとマツタケの味がするのよ~。
藤:あっ、そう~、今、なんか聞いたら、ちょっとさ~、お醤油とかあんまり濃くしちゃうと、マツタケの味ってなくなっちゃうような気がしてたんだけど…。
ユ:いや、そうでもないんだよね~。
藤:ああ、そうなんだ。美味しそう。
ユ:うん。確かに豊作らしいです。

 

f:id:KONTA:20141011214545j:plain

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1979

 

ユ:次行きます。チータ。雑誌で中国では歩道の横に歩きスマホ専用レーンがあるという記事を見つけました。でも、歩きスマホしてる人は周りをみていないから、結局は専用レーンに気づかないとあって笑ってしまいました。自分も気を付けていますが、ついつい気づけば歩きスマホしてしまいます。ユーミンは歩きガラケーしてますか?
ユ:してませ~ん。
藤:ユーミンって、携帯出さないわよね?
ユ:うん。
藤:あたし達もう、なんでいつからこんなお行儀悪くなったかって…。
ユ:だって女優さんは、そういう現実的なアイテムを、あの…人前で出さないようにって、事務所から教育されるっていうじゃない?
藤:私なんか、むちゃくちゃ、こうやって触ってるじゃない?
ユ:うんうん。
藤:だしさ…。
ユ:全員触ってるよ。
藤:でしょ~?でもさ~、昔だったらさ~、ありえないことじゃない?
ユ:うん。
藤:失礼じゃない?
ユ:アタシはさ~、そういうので出してないわけじゃないんだけどね…。
藤:ああ、そうなの?
ユ:ガラケーだから恥かしいので出してないのと(笑)、あと、あの~スマホ…、えっと、iPadはやるのよ。でもスマホはね、あの~、ゲーム、まずいの…。ふけるタイプなのよ。絶対ゲームに…。
藤:ハマっちゃうの?
ユ:ず~っと、もう、やっちゃう。
藤:なんか、マンちゃんもやってるよね?
ユ:やってるよ。
藤:マンちゃん、なんかさ~、あの稽古の最中とかに、なんか怖い顔してメール打ってるから、訊きたいことがあるから、ちょっと悪いな~と思って、すいません…とかって言って…。
ユ:あの、プヨプヨじゃなくて、消すやつでしょう?
藤:見ると、ゲームなのよ~っ!
ユ:そうよね~。こまちゃうよね。
藤:なにぃ~、ちょっとびっくりしちゃって…。
ユ:いや、彼の場合は、何て言うの…かえってそこでアレして脳のパフォーマンスを良くするっていうのがあるんだけど、アタシはダメなの。ほん~っとにハマっちゃうの。
藤:そう、でもホントにね、お行儀悪くなったと思う。もうスマホのおかげで、全体的に、あの日本国中が…。
ユ:なんかさ~、あのハンパなサイズのがもうすぐ出るっていうじゃない。
藤:そうなの?
ユ:うん。もう出ました?じゃあ始めようかな…。
藤:あ、あれ、シックスシックスですか?

 

f:id:KONTA:20141011214701p:plain

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1985

 

ユ:次行きます。ユトリーズ、21歳。ユーミンのラジオいつも楽しみにしています。私は今、アメリカのテキサス州に留学中の大学生です。インターネット放送に心から感謝です。約1年間は日本に帰れないので、ユーミンのラジオを聞いて日本を感じています。私は初めての海外で毎日さまざまな発見があります。ユーミンが初めて行った外国の国はどこですか?そして何が一番新鮮でしたか?教えてください。
ユ:いや~あ、月並みだよ。初めて行ったのはハワイなんだけど、でも高校生の時だったんだけどね。
藤:なんで高校生の時に行けるの?
ユ:あのね~、ええと~、呉服の会の婦人達の…。
藤:あ、ツアー?
ユ:ツアーにくっついて行ったの。
藤:わあ。
ユ:あとは皆、オバさんばかり。
藤:お母様も一緒ね?あら~、いいじゃない。
ユ:そうそう。だから一人で、プールサイドとかにいたけど…。
藤:ああ、そうだったんだ。ふ~ん。
ユ:あの、印象的だったのはね、花の香りかな。
藤:う~ん、わかるわかる。
ユ:空港に降りた途端ね。
藤:ブーゲンビリアとか…。
ユ:そうそう。初めて行った海外がインドだっていう人とか、全然違うよね人生…きっと。
藤:あ、そうか。
ユ:うん。藤原さんはハワイですか?
藤:アタクシはなんかね~、「わたしは旅をする」という番組(注:1978年4月1日から9月30日まで朝日放送イースト制作・テレビ朝日系列の土曜22:30 - 23:00に放送された紀行番組)があって昔、それで初めて一人で、それも一人なの…。
ユ:えっ?ホント?
藤:一人でロンドンのエリザベス女王戴冠式(注:1977年の戴冠25周年記念)を見るっていう…。
ユ:一人で?
藤:…だったんだけど、一人で行かされた。
ユ:でも映す人いるでしょ?
藤:ところがさ~、それがさ~、あのロシア経由なのよ。そのころソ連って言ったんだけど…。
ユ:ああ、そうよね。モスクワ経由…。
藤:で、そこでさ~、トランジットで降りるのよ一回、で、それでまず、ロンドンなんだけど、その前に、なんかそれがパックになってて、パリに行かなきゃいけないのよ。で、2泊して、それからロンドン行くって言う…。
ユ:いいじゃない?
藤:で、でもなんか、眠くて…私。
ユ:クルーはいなかったの?
藤:いないの。一人でロンドンまで行かなきゃいけないのよ。
ユ:ああ、ロンドンに、現地で映す人がいると…。
藤:そうそうそう。
ユ:ほう~。
藤:で、アタシ…。
ユ:大冒険じゃないですか~。
藤:そう。
ユ:ちびっこパイロットだな~。
藤:いや、それでね。聖心大で、あ、見えないと思いますけど、あのリスナーの皆さん、聖心女子大学出てるですけど、その時に第二外国語でフランス語を取ってたの。
ユ:おお~。
藤:一言も通じませんでした。
ユ:本当に?
藤:はい(笑)。日本語のがまだ通じたという…。で、英語しゃべるとダメなのよね、フランスって、その当時。
ユ:あ~、そうよね。プライドが高くて…。
藤:なんか敵対心があって…。
ユ:冷たくされちゃうんだ。
藤:なんか英語はなんかダメで、むしろ日本語でもう、こう身振り手振りで買い物した覚えがある…。
ユ:なるほど…。
藤:そんな感じです。
ユ:え~、じゃあね、それでは今週はこのあたりでね、帝劇がんばりましょうね、ますます。
藤:はい!観に来て下さい。
ユ:お待ちしてます。

 

f:id:KONTA:20141011214831p:plain

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1978

 

ユ:最後に、ユーミンに問う、もしも転職できるとすればどんな職業に?何だろな…。
藤:女優。
ユ:そうかな~、いや、アタシ…。
藤:やってみなさいまし。
ユ:アタシね~、気が弱いよ。
藤:ちょっと待って(←と鼻で笑う)。
ユ:こう見えて…。
藤:ちょっと待って下さい。アタシ、あの、たぶんあの…由実さんよりアタシのが弱いです。
ユ:そうかもしれないね。
藤:ユーミンは強いよぉ~。
ユ:そう?そうかな~。
藤:強い、昔っから強かったじゃない。アタシもう昔、ビービービービー泣いててさぁ~。
ユ:そう、この人ね~、もう、あのね~、電話かかってきちゃ、もうやめたいって…。
藤:泣いてね~。
ユ:生活があるからやってるんで、早くやめたいって言って、続けてるじゃない?
藤:ビービービービー泣いてたもんね。ユーミン強かったよ、あの時から…。
ユ:いや、それはね~、あの、こんな最後にマジな話になっちゃうけど、あの~、一回結婚してやめられるかなと思ったけど…。
藤:いつ~?
ユ:やめられない。「紅雀」作った少し前…。
藤:私がもしかして一番好きなアルバムですか?
ユ:そうですか。じゃあ、もうそういうなんか、もがきの中で作ったからかもね。
藤:ああ、そうなの~?
ユ:でも、これはやめられないっていう…。
藤:ふ~ん。
ユ:やめても追ってくるっていうのを、そこで覚悟を決めたのかもしれないね。
藤:ああ、そう…。
ユ:だから、やめらんないよ…って言ってたのよ、電話で、よく…。
藤:ねえ~、もうビービー泣いてたもんね~。
ユ:ねぇ~。
藤:デビューした頃ね…。
ユ:それが、こうしてまた巡り会う…。
藤:ねぇ~。
ユ:仕事で…。
藤:しぶとくなったわ、アタシも…。ユーミンのおかげで強くなったよ。
ユ:そうか。あなたがいたから私がいた…(笑)。
藤:そう、あなたがいたから私がいた…(笑)。
ユ:私、いいタイトルだと思っているのよ、すごく。松任谷さんは、「そうかな~」とかって言って、「幼なじみ」とかにしようかって思ったけど…って、なんて言ってたけど…。
藤:ふ~ん。
ユ:すごい、たぶん観てくれたらね~、納得のタイトルだと思うんだよね~。シンプルだけど、言いえて妙というか…。
藤:うん。
ユ:なんですよ。ということで…。
藤:はい。
ユ:では、あの二人の少女がお送りいたしました。バイバ~イ。
藤:バイバイ!

 

f:id:KONTA:20140515171317j:plain

脚本・演出:松任谷正隆 帝国劇場 2014年10月8日(水)~31日(金)
Yuming(松任谷由実 / 荒井由実) sings...「あなたがいたから私がいた」:

 “純愛物語 meets Yumingの第二弾は 3 人の幼なじみの物語。 人生の中に起こる様々な出来事を通して変わっていく 3人の人生 、友情、恋愛、そして別れ…。 そんな時間の流れをユーミンの曲とともに辿っていきます。
 今回は時代を少しさかのぼって、戦争という異常な時代が背景。ガラスの心と、恐怖の影が、美しいコントラストを見せていきます。ぜひご期待ください。”

http://www.tohostage.com/yuming/

 

テレビ番組「わたしは旅をする」についてはこちら:

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%AF%E6%97%85%E3%82%92%E3%81%99%E3%82%8B

 

紅雀

紅雀

 
浪漫幻夢

浪漫幻夢

 
狂躁曲+1

狂躁曲+1

 
アブラカダブラ+1

アブラカダブラ+1

 
ガラスの植物園

ガラスの植物園

 
松任谷由実40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。 (通常盤)

松任谷由実40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。 (通常盤)

 
POP CLASSICO(初回生産限定盤)(DVD付)(特典なし)
 

 

藤真利子 伝説の「おっぱいポロリ事件」

 いよいよ本日2014年10月8日から、帝国劇場の舞台「Yuming sings... あなたがいたから私がいた」が始まりました。10月末まで全26公演です。僕ももちろん、観に聴きに行きますよ~。もう、めっちゃ楽しみ!!そのオープニング記念と言っちゃ~なんですが、藤真利子さん、あの ‘伝説のオッパイ事件’ についての関連記事をアップしたいと思いま~す(うふふ)。

 

f:id:KONTA:20141008140424j:plain

Mariko Fuji 藤真利子 1979

 

 真利子さんの歌手デビュー・シングルは1979年6月21日発売、ユーミン(呉田軽穂)作曲の「シ・ナ・リ・オ (シナリオ)」 でした。この名曲を真利子さんがテレビで初めて披露したその日にハプニングは起きました。1979年夏、フジテレビ、朝の生番組「小川宏ショー」(A.M. 9:00~10:30) でのこと…。

 

小川宏ショー」で歌う真利子さん

f:id:KONTA:20141008140515p:plain

歌っているうちに、肩ひものないドレスがずり落ちて…。アワワ (真利子さんの名誉の為、写真の一部分を隠させていただいております。)

 

記事と写真は雑誌「微笑」1979年8月11日号の巻頭グラビアより。 

f:id:KONTA:20141008140607p:plain

本人は気づかずって…。

 

“ちょうど「ロミオとジュリエット」(帝国劇場 1979年8月2日~30日公演 蜷川幸雄演出)のけいこ中で、行ったらみんなの視線が私を見ているような気がして。演出家にまで「見たよ」っていわれてガクッときて。” (藤真利子談 1980年)

f:id:KONTA:20141016095937j:plain

Hirotaro Honda 本田博太郎 & Mariko Fuji 藤真利子
Yukio NINAGAWA's ROMEO AND JULIET 1979 

 

蜷川幸雄 Yukio Ninagawa & 藤真利子 Mariko Fuji 1979

f:id:KONTA:20141009103434p:plain

蜷川 “オッパイ、見たよ。”   真利子 “エヘヘ…。”

 

藤真利子 Mariko Fuji & 松任谷由実 Yumi Matsutoya 1980

f:id:KONTA:20141008140758p:plain

「“オッパイの藤真利子”とかいうとそれはトピックスとして残るじゃない、いいと思うのね。」(真利子さんとの対談でのユーミンの発言 1980年)

 

ユーミンと真利子さんの対談はこちらのページも参考に:

http://www5d.biglobe.ne.jp/~ktabloid/FujiMariko.htm

 

真利子のびっくりアクシデント!のテレビ放映日は、1979年6月後半~7月末日まで期間の 、いつかだと思われます。どこかにこのお宝映像、眠ってないかしら~。録画ビデオ持ってる人はネットにアップなさい!!

f:id:KONTA:20141008140705p:plain

でもさ~、朝のさわやかな時間帯、9時53分にポロリって…真利子さんたら、これこれ!

 

藤真利子 Mariko Fuji 1979

f:id:KONTA:20141008140903p:plain

それに、‘バストがちっちゃすぎ’…って「微笑」編集部も失礼だわねっ!谷間だって、この通りちゃんとあるわよ、ほら!

 

今回の帝劇舞台でも、真利子のポロリはあるのかしらぁ~?

f:id:KONTA:20140803110350j:plain

脚本・演出:松任谷正隆 帝国劇場 2014年10月8日(水)~31日(金)
Yuming(松任谷由実 / 荒井由実) sings...「あなたがいたから私がいた」:

 “純愛物語 meets Yuming の第二弾は 3 人の幼なじみの物語。 人生の中に起こる様々な出来事を通して変わっていく 3人の人生 、友情、恋愛、そして別れ…。 そんな時間の流れをユーミンの曲とともに辿っていきます。
 今回は時代を少しさかのぼって、戦争という異常な時代が背景。ガラスの心と、恐怖の影が、美しいコントラストを見せていきます。ぜひご期待ください。”

http://www.tohostage.com/yuming/

 

ガラスの植物園

ガラスの植物園

 
アブラカダブラ+1

アブラカダブラ+1

 
狂躁曲+1

狂躁曲+1

 
浪漫幻夢

浪漫幻夢

 
紅雀

紅雀

 

 

藤真利子 ユーミンうそラジオ に出演! その1

 さあ、いよいよ帝国劇場、Yuming sings...「あなたがいたから私がいた」の舞台が始まりますね。それに先立ち、今週(2014/10/3 - 2014/10/9 公開の No.683)のユーミン、うそラジオ(「Uso Radio インターネットラジオ 松任谷由実 はじめました」)のゲストはなんと藤真利子さん!。これは、やっぱり文字として記録しておかねばなりません! 早速、文字起こししてみました~。そう「藤真利子 松任谷家出入り禁止!」の全貌も遂にここに明らかに! では、どうぞ~!!

*****

 

f:id:KONTA:20141004160631p:plain

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1982

 

ユーミン:肌寒くなりましたね~、どうもユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)本人で~す。帝劇、(2014年)10月8日から10月31日まで、場所は東京帝国劇場、パワースポットだよ~、いつも言うように。え~今日はですね、もう間近に迫った本番の稽古から、あの~ここに歩いて来れるんだもんニッポン放送まで、で、なんと連れがいるんだよん。どうも~。
藤真利子:連れだよ。
ユ:ウハァフフフフ…。
藤:ツレちゃん。
ユ:藤原さん!
藤:はい、藤原真理です。
ユ:藤原…(笑)、そういう人もいるよね?
藤:本名、藤原真理です。
ユ:うん、あのね、まあ藤真利子さんなんだけども、藤原さんて、わたし昔呼んでたのをずっと…。
藤:ず~っと呼んでた。
ユ:ずっと藤原さん藤原さんって呼んでたのを今日思い出した。
藤:うそ~おぉ。
ユ:フジマリ、フジマリってここの、お稽古に入ってから呼んでて…。
藤:うそでしょ?
ユ:で、また始まりに戻ると、この放送の前半はね、まだ、あの全ての人が(帝国劇場の舞台「あなたがいたから私がいた」を)見ていないね…。
藤:ああ…。
ユ:で、なんだ、この放送が(2014年10月)3日の金曜日から9日の木曜日なんで、え~8日に始まると、やや、一週間の後の方で聞く人はね、もう(帝劇の舞台を)見た人もいるかもしれないっていう…。
藤:私の正体を知っているという…(笑)。
ユ:そうだよ、あんまりネタバレにならないようにしないと…うん…、でも老け役だよね。
藤:まあ、多少ね。
ユ:でも、松任谷(松任谷正隆)さんが「や~、フジマリにして本当によかった~」って言ってる。
藤:いや…。
ユ:こんな、たぶんうるさいだろう女優を、あの…一言もなんか刃向うことなく…。
藤:私が…?
ユ:やってもらってる…。
藤:いやいやいやいや…。なんかマン(松任谷正隆)ちゃん的には、あの、これ、アタシ、友達ノリじゃなくて…、友達ノリで私がキャスティングされたのではなくて、全然東宝から、あの直で事務所の方に来て、で、あの長いこと出入り禁止になってた…(笑)。
ユ:松任谷家…(笑)
藤:あの、敷居の高い松任谷家と…、はっ、え~っ、松任谷正隆さん演出?…「いや~アイツだけは勘弁してくれ」って絶対プロデューサーに言うと思って、うちのマネージャーに言ってたんですよ。
ユ:う、うん。
藤:「いや、アイツだけはご勘弁…」みたいな…ハッハッハッ、そしたら、あのなんかマンちゃんからも、「あ、よ~く知ってます」って言われてっていうので、え~っと思って…。
ユ:だから、交友関係ブランクがあった分、あの…そういうのでは本当にあの…ニュートラルに…。
藤:ホント、その時に、なんかマンちゃんがプロデューサーに「でもなんか、フジマリとぶつかりそうな気がするんだけど…」とか言って…。
ユ:言ってた、言ってた。
藤:ね、言ってたでしょ?で、アタシがちょっと呼び出し食って(笑)、一回マンちゃんの事務所に行った時も…。
ユ:ホン読みかなんかでね?
藤:ホン読みじゃなくって…ただ会いたいって言われて、で行ったときも、「あの…、ぶつからないようにするにはどうしたらいいんだろう?」ってアタシに(笑)訊くから、いやいや、私はまず演出家の言うことは必ず聞くからって…、そう見えないかもわかんないけど…。
ユ:そういえば、若い女優さんたちにも言ってたもんね。
藤:見えないかわかんないけど、私たち、かならず聞くからって、言ったんだけど。
ユ:うん。
藤:でも、それでも信じてなかったと思う。
ユ:でもはっきり言って、聞きたくない現場もあったりするわけなんでしょ?
藤:そりゃそうよ。
ユ:その内容に疑問を持ってたりとか…。
藤:うん、やっぱり、それは合わない監督とか、それは確実に…、なんかイヤなこと言われたり…なんでそんなこと言われなきゃならないんだろとかいうこともあるし…。色々ありますけど、でも基本的には聞くの、私。どんな…昨日監督になった人でも、あの…聞く。
ユ:そうだよね、あれは関係ないよね、日数はね。
藤:うん、そうだと思う。やっぱりだって、その才能がなかったらその…あの…。
ユ:ポジションには?
藤:そうそう、その仕事出来ないわけだから。
ユ:うん。
藤:だから、私、基本は聞きますけどね。だから、そう見えなかったんだと思いますが…。あの一所懸命、松任谷さんのいうこと聞いてやってます!

 

f:id:KONTA:20141004161012p:plain

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1979

 

ユ:あとね、あの出禁は何年前?っていう…。
藤:あっ、何年前ってねえ…。
ユ:何年ぐらいだろうね?90年の声を聞くか聞かないかぐらい?
藤:いや~、ちょっとね~、あの、もうなくなっちゃった「まっくろう」の喜美子(横山喜美子 / よこやまきみこ)さんとさ~、日曜日にね…。
ユ:そういう飲食店のね~。
藤:そうそう。
ユ:女主人がいたの。
藤:そうそう。
ユ:で、よくアタシもそこに飲みに行ったりしてたんだよね。
藤:いろんな人来てたし…。で、そこのママが、あの日曜だと昼間っから、あの飲むのよ。
ユ:うん。
藤:で、そこのママのうちで飲んでて、そしたら「ユーミンのとこ行こう」とか盛りあがちゃって、でユーミンとこ電話して昼間っから行ったの、そしたらユーミンが、なんかエミール・ガレ(Émile Gallé)かなんかの、ガラスのあのすごい美術品みたいなワイングラスを出してくれたのよ。でね、まずこんなランチョマット…。
ユ:うちはね、玉石混淆(ぎょくせきこんこう)だから…。
藤:で、ランチョマットが竹みたいな、すごいオリエンタルな感じなんだけど、そのそこに、エミール・ガレのグラスを出してくれたの。
ユ:まあ、エミール・ガレではなかったとは思うけど…。
藤:で、いや、たぶんガレだったと思う。そいで、喜美子さんがベロベロ酔っぱらって、それをガチャ~ンとやって真っ二つに割ちゃったのよ、アハハハハ。で、その時に、マンちゃんがなんか怒り…、もう怒りの表情で、なんかちょうど降りてきた時かなんかで、で、もうあれから長い日が経ちますけど…。
ユ:まあ、それが引き金であってね(笑)、まあ、あの…アタシも一緒に遊んでたし、どっかで何とかしないとと思ってたんだろうね。もう今なんか逆転してるよ。まあ、デビュー遅くて、あっちが。
藤:ねえ~。
ユ:変ったでしょ~?
藤:変わった!だって昔は、マンちゃんがまずユーミンの…。
ユ:一応言っとくとリスナーに、マンちゃんというのは…。
藤:ごめんなさい、松任谷さんです。松任谷正隆さんを昔は、マンちゃんとかマンタとか皆、呼んでたの。
ユ:うん。
藤:私は、マンちゃんってずっと呼んでて…、ユーミンもマンちゃんて言ってたね、あの頃、今、お父さんとか言ったりしているけど。で、マンちゃんは、基本ユーミンのごはんしか食べなくて…。
ユ:うん、そうなのよ。
藤:で、外食、一切出来なかったでしょ?
ユ:うん。
藤:で、すごい憶えてるの。なんか外食って、一人じゃっ、ていう意味じゃなくて、外で食べること自体がダメなのね。
ユ:うん、そうなのよね。
藤:で、唯一さ、横浜のさ、ほらあの球場の外にある、なんか外国っぽい店あったじゃない?
ユ:うん、「デリカ―ト」という店があったんだよね。
藤:あ~、そうそうそう、「デリカ―ト」!あそこだけは、マンちゃんが行くのよ、皆と一緒に。
ユ:そうね。
藤:あそこだけはいいんだけど、あとは外食がまずダメで、もちろん一人でなんてごはん食べないから、私、ユーミンよくがスタジオの時にお結びとか作ってるのを見て、はぁ~すごいな~と…。
ユ:そうなのよ。ツアーの時も、何日分かも作り置き、シチューとかそういうのを、タッパに入れて…。
藤:ね~。
ユ:作って仕事に出てたもの…。
藤:で、ほら飛行機もダメだったじゃない?
ユ:そうね。
藤:ね、それで飛行機乗るようになって、ようやく向こうでレコーディングとかさ、出来るようになって…。
ユ:うん。
藤:色んなことがどんどん、どんどん変わって、なんか久しぶりに会ったらなんかすごい大人になってた…(笑)。
ユ:そうでしょ。だと思う、きっと…。
藤:で、マンちゃん、(この「うそラジオ」を)聞かないでしょうね?また出禁になっちゃったりして…。
ユ:いや、よく聞いてるのよ、それが…。
藤:ヤダっ!ヤメてっ!先、言ってよ。やだ~、また出禁、また出禁…帝劇…。
ユ:そんなことないって!
藤:帝劇に出禁?まいったな~。
ユ:いや、でもね、本当によかったて言ってるよ。
藤:怖いわ~。でも、それがいつ覆るかわからないのよ、怖いわ。

 

f:id:KONTA:20141004161621p:plain

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1982 

 
ユ:いや、まじめな話、やっぱりスゴイよね。
藤:え、何が?
ユ:演技力っていうか…。
藤:いや、演技力はないと思います…。
ユ:で、高度で、安定している、高水位で…。
藤:えっ?
ユ:だって、ず~と同じことを練習で何度も何度もやるわけじゃない?
藤:うん、うん。
ユ:で、泣くことがすごい多い芝居で、他の人たちもね、あの、まあ泣けばいいってもんじゃないけど…。
藤:もちろん、その通り…。泣くとは書いてない。
ユ:うん、書いてない。
藤:一個も書いてない。
ユ:その感情とコントロールをしながら、なんか、きっちり台詞も明瞭にあれして、心が…リハなのにすごい、何?…高い水準で…。
藤:そう?伝わる?
ユ:うん、コンスタントに…。だから、もう始まるわけだけど…。
藤:う~ん。
ユ:ねえ、お稽古場で出来たからっと言って…。
藤:そうなの。そうなの。
ユ:それも26ステージ…。
藤:うんうん。
ユ:保てるかどうかっていうのは、すごい自分との闘いに、皆さんなるわけで…。
藤:ホントにそう、あの「舞台には魔物が住んでる」ってよく言うけれど、なんで、あんなに毎日出来たことが出来ないんだろう…みたいな。
ユ:うんうん。
藤:逆に、稽古場では一回も出来なかったことが、舞台上がったらスっと出来て、えっ、ウソみたいなこともあるし…。
ユ:アタシ、そのタイプかもしれないな…アハハハ。だといいいな~…みたいな(笑)。
藤:うん。
ユ:いや、ホントにすごいよ。
藤:いやあ、そんなことはないけど、でもこれが仕事だから…。
ユ:うん。
藤:私のね。それはもうホントに、あの、頑張るしかないから…、ねえ。
ユ:でも、老婆女優でブレイクするかもかもしれない。
藤:言っちゃってるじゃない…いいのね?まあ、年の…お婆さんの役だし。
ユ:そこは、ネタバレにならないでしょ?
藤:そうね、そう。
ユ:だって実際…。
藤:お婆さん、お婆さん、お婆さん…。
ユ:研究したりするの?
藤:いや、周りにいっぱいいるから全然、モデルが…(笑)。うちの母の周りあたりは…もう、別に…。
ユ:身についてる?
藤:そうそう、ことさら研究する必要もなく…もう、なんか、全然大丈夫…。
ユ:そう、比嘉愛未ちゃんと同一人物の…。
藤:そうそうそう。「タイタニック」みたいな感じね。
ユ:なるほどね…。
藤:お婆さんがいて回想すると…、あの綺麗で…。
ユ:私もわざとらしく、「なるほどね…」とかって言っちゃって…(笑)。う~ん、そうなんですよ。ベテラン・チームと若者チームがあって、そこも別に言って大丈夫なんだけど…。
藤:今、ベテランって言ってるけど、いつもは年寄チームっとかって…(笑)。
ユ:子供たちと年寄とかって言って…。
藤:そうそうそう。若者のチーム、年寄のチームとか言われて…。
ユ:だから二層になってるから、ねえ…あの若い俳優さんたちもすごいラッキーなんじゃないかなと勝手に傍で見て思ってる。
藤:あっ、そう?
ユ:うん、食い入るように見てるもんね。
藤:ふ~ん、あ、そう…。

 

f:id:KONTA:20141004162219p:plain

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 2014

 

藤:昔はね~、やっぱり怖いね、先輩、女優さんとかね。
ユ:うん。
藤:うるさ~い人はね、むしろ教えてくれたのよ。テレビとか映画でもね。
ユ:それ、泉ピン子さんが言ってた、どっかで。
藤:あ、ホント~。
ユ:昔は教えてくれたんだって…。
藤:そうそうそう。
ユ:教えるのよ。
藤:色んな事、教わった。
ユ:ふ~ん。
藤:あの賢ちゃん、石黒賢ちゃんともね、あの稽古場でその話するんだけど、昔はよく教えてもらったよねって…、でも今はね、なんか教えるとね、なんかこのクソ婆とか思われちゃうから、余計なこと言えないのよ。
ユ:たとえばどういうことを今回では、教えてる?
藤:教えるって、教えるっていうか…。
ユ:愛未ちゃんとよく話してるよね?
藤:うん。マンちゃんからも言われて、なるべく、あの、もしあれだったら話してあげてなんて言われて、でもまあ、あんましあの…言ってもいい事とやっぱ言えないことってあるじゃない?そこら辺、怖いんだけど、とりあえずはキチンと話さないと、あのいくらマイクが入っていても、あの…音は拾いませんよっていうことは言ってる、だからキチンと話して、キチンと発声っていう言葉は使わないけど、大きい声出した方がいいというのは言ってる。
ユ:うん。
藤:あと、彼女は手足(脚)がすごく長いのね、だから、とってもそれが、こう他の人よりも…。
ユ:でも、フジマリもさ~、バランス的にはそうじゃない?
藤:でも、そんな比じゃないじゃない…。
ユ:でも、バランス的には…そうだよ。だからちょうどこう…、棺桶に入る時に縮んだというか…アハハハ。
藤:縮みすぎだよ、ハハハ。超縮みすぎっ。
ユ:あの~、ゴメンゴメン話の腰折って…。
藤:だから手足(脚)が長い分、そこに目が行っちゃうから、アタシもよく言われたの、アタシ、デビューした時にうちの父親が手がダメだって言うのよ。手がこう開いてるって…。
ユ:ああ。
藤:今、どうやってるかと言うと五っていう…十みたいな、今、手してるんだけど、こんな風になっちゃうの、だからなるべく、あの手とか足(脚)とかがダメって言われたから気を付けるようにしてる。
ユ:うん。
藤:手が、あの、すごく指とかが長いと、その分、目立ちゃう。 

 

f:id:KONTA:20140614152756j:plain

脚本・演出:松任谷正隆 帝国劇場 2014年10月8日(水)~31日(金)
Yuming(松任谷由実 / 荒井由実) sings...「あなたがいたから私がいた」:

http://www.tohostage.com/yuming/

 

ユ:昔、先輩に教えてもらって印象的だったことって、憶えてる?
藤:うん、いっぱいある。いっぱいあるけどね、私ね、沢村貞子さん(1908年 - 1996年)ってね、憶えてる?
ユ:お~、渋いね。
藤:そうそうそう、あの沢村さんと私って、NHKで何度も嫁と姑をやるの。「えっ、また沢村さん」みたいな。もう、もちろんいじめられる嫁の役なんだけど、私なんだけど、わりかしそういう役どころいっぱいやってて、怖いお姑さん…。
ユ:だけど(藤真利子)本人の実際は別として、どっちかって言うと暗いもんね?
藤:アタシ?そうよ。
ユ:印象は…。
藤:そうそうそう。
ユ:陰のある…。
藤:普通の人はこういう人だと思ってないから、なんか、ビックリされちゃうんだけど…。
ユ:で、なんだっけ、あれの…あの…サスペンス犯人役…。
藤:火サスの犯人…最多犯人女優なの…ハハハ。
ユ:ああ、そういえばっ…て思うよね。
藤:もう、これはねぇ、あの「火曜サスペンス」終わっちゃったから、更新されることはなくて…。
ユ:逃げ切ったね(笑)。
藤:アタシが一番、人を殺してたんだ、実は。フフフフ。
ユ:そうか…。また話の腰を折っちゃったけど、沢村貞子さんが?
藤:沢村貞子さんは、あの…例えばね、勿論、時代劇なの全部。いっつも着物でお稽古に、で、私もいつも着物着て、それで、ユーミンとさ、遊びに行ったりしたじゃない?
ユ:あっ、そうよね~。
藤:着物、二人で着て…ね。みたいに、日ごろから着物を着て、まあ、口では言わないけど、そういうたたずまい見てたら、着物着なくちゃと思って次から着物着ていくわけよ。それで、あと例えばさ、出てる小道具とかのさ、布団、あの座布団とかあるじゃない、そうするとさ、「あっ、これは冬の座布団、夏の座布団カバーないですか?」、とかさ、例えば「今、夏なのにね、これはおかしい」とかさ…。
ユ:うんうん。
藤:そういうことを学ぶわけよ。初めて知るわけよ。座布団に夏と冬があるなんて、なんか知らなかった、でも昔は、そういうちゃんとしたおうちはそういうものがあったっていう、そういうこととか、まあ、色んなこと教わった、沢村貞子さんに。みたいな…。
ユ:イントネーションを直したりしてるもんね?
藤:ああ、今ね、若い子達が戦時中の場面じゃない。それで、何だっけな?「よ~く見てた」「よ~く見てた」とか、「よ~く」とかね、それから何だっけ?「送別会やらない?」「送別会」!口うるさいクソ婆になっちゃって…。
ユ:現代風のアレンジを施してるとはいえ…。
藤:やっぱりそれは、キチンとするとこはキチンとしないと、あのまた、こうるさい人が観に来てて、「なんだ~」って、そこでちょっとガックリされるっていうのがね、つらいじゃない?そういうところで…。いや、一所懸命やってるのにさ~、なんか、こうマイナス点つけられるのもつらいから、まあ、わかることはね…。
ユ:ともあれ、すっごい熱意で、やってるよね?皆。
藤:う~ん、ホント。気持ちがいい現場だと思う。
ユ:あの、前回も、初めてっていうこともあるし、おっかなびっくりで一所懸命で皆でやったけど、今回はホント、すごいね。う~ん、個別にも何度も何度も、こう、演技もね、練り直しをしているし、初日が楽しみだわ。お客さんの前に出るのが…ねえ。

 

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1979

f:id:KONTA:20141004163013j:plain

やっぱり犯人は、陰のある女…藤真利子

 

ユ:う~ん、そう、で、あれからね、あの、今ね、ちょっとマネージャーが入って、アタシが帝劇からここまで歩いて来る時に、帝劇の中でね…。
藤:そうそうそう、見た!見た!
ユ:パコって、かかとが…。
藤:今、私、老眼鏡かけました(笑)。
ユ:とれちゃったのよ。せっかく久しぶりにいい距離、いい距離…ホント近いから、あれなんだけど…。
藤:いや、これをね、今ね…。
ユ:これね。
藤:ちょっと貸して…。
ユ:すごい廉い靴なのよ。好きなんだけど…。
藤:ブーツでさあ、底のところがパックリ取れてて、まあ蓋底(船底?札底?)になってるんですが…。
ユ:ここにね、アロンアルファもあるしね。リヤンメン(両面?)はないのよ…。え、あのね、どう思う?
藤:これはね、靴屋さんへ持って行ったほうがいいと思いますよ(笑)。
ユ:そうかな?
藤:だって、こんなパックリよ。ユーミンはどうしようとしてるの?それ、なんか入らないの?この薄い方の両面(リヤンメン?)テープを…。
ユ:今、マネージャーがあれだって、そんな…女優さんに靴を持たせて…。
藤:私、結構こいうことをやったりするの。
ユ:ホントに?
藤:自分の靴直したりとか、でも直しきれないのは靴屋さんへ持って行く。これちょっとさ~、ヤバくない?
ユ:これでもね、20年以上前の靴なんだよ。
藤:えっ、そうなの?
ユ:ちょっとロックしてる。
藤:あ、そうなの?
ユ:ダメだ、載っけちゃ、デスクの上に…(笑)。
藤:すいません、すいません…。
ユ:自分で持つならまだしも…。これね、LAで買ったんだ~。
藤:これやってる間に、全部ポコットとれちゃうかもしれない。
ユ:そうだね。
藤:だってこれ、さっきよりもさ~。
ユ:靴屋に持ってきましょう!
藤:そうよ、やめよう、これ。

 

松任谷由実 Yumi Matsutoya 藤真利子 Mariko Fuji 2014 

f:id:KONTA:20141004163803p:plain

呉田軽穂 Karuho Kureta 微美杏里 Vivi Enleigh 2014 

 

ユ:じゃあ、それでは、最後にユーミンに質問ですっていうのがあるんだけどね。ふたりでこれ答える…。秋の食卓という言葉が飛び交ってきます。さあ、ユーミンはさんま、栗、マツタケ、柿、梨、さつまいも、銀杏、何だろ?どう、お料理、この頃はするんだよね?
藤:ねえ~、昔、何にもしなくて、ユーミンはさ、やっぱり若くして結婚したからさ~、まず、自分が作らなきゃ食べるものがないっていうのがあったし…。それが今、直面してて、大変よ。
ユ:でも、秋の味覚なんて言う…。
藤:あっ、全然関係ない…(笑)。
ユ:関係なくないんだけど、私の方が、あの~退化しちゃって、あんまり出来なくなったかもしれない…。
藤:でもさ、最近食べられないもの増えたわよね?
ユ:そうなのよ、アレルギーで。
藤:ねえ~。
ユ:でも、一応秋の味覚っていう質問だから、私はね、最近、キノコのパスタを作ったんだけど、この番組でも言ったかな?あの…トリュフものが最近すごい充実してるのよ。トリュフ・オリーブ・オイルとかトリュフ・バターとかトリュフ・ソルトとか…。
藤:あ~、なんか聞いたことがある。聞いたことある…。
ユ:だから、キノコの色々、シメジとか、しいたけとか、ブラウン・マッシュルームとか、もうありとあらゆるキノコ、エリンギとかで、パスタを作ってそこにトリュフ・オリーブ・オイルとか使うと、あ~ら不思議、めちゃくちゃ美味しいの。
藤:ああ、ホント。ああ、そうなの?
ユ:便利グッズなの。
藤:ああ、そうなんだ。ふ~ん。
ユ:秋の味覚で好きなものは?
藤:マツタケ
ユ:マツタケ…。
藤:この中だと…。
ユ:う~ん、マツタケ、何をして食べるのが好き?茶わん蒸しとか?
藤:焼いて食べるのが好き。
ユ:焼いて…そうだよね。ただ、そのままね。ということで、え~、続きはね、来週又、次回は石黒賢さんいついて、お話しましょう、ねっ。松任谷由実でした。バイバイ~。

 

*****

 来週の、ユーミン、うそラジオ(「Uso Radio インターネットラジオ 松任谷由実 はじめました」)のゲストも引き続き、藤真利子さんですよ~。すっごく楽しみ!!

 

ガラスの植物園

ガラスの植物園

 
アブラカダブラ+1

アブラカダブラ+1

 
狂躁曲+1

狂躁曲+1

 
浪漫幻夢

浪漫幻夢

 
吉原炎上 [DVD]

吉原炎上 [DVD]

 
ウホッホ探険隊 [DVD]

ウホッホ探険隊 [DVD]

 
あの頃映画 「薄化粧」 [DVD]

あの頃映画 「薄化粧」 [DVD]

 
あの頃映画 「危険な女たち」 [DVD]

あの頃映画 「危険な女たち」 [DVD]

 
もどり川 [DVD]

もどり川 [DVD]

 
<あの頃映画> わるいやつら [DVD]

<あの頃映画> わるいやつら [DVD]

 

 

藤真利子 僕らのユーミン

 2014年9月12日放送、フジテレビ系『僕らの音楽』の「僕らのユーミン」見ました。藤真利子さんが、素敵でしたわ~。ほら、真利子さんって演技する時は、その役に本当になりきるから、「自分が女優としてどう美しく撮られるかが命よっ」みたいなエゴはあまり持ってない方じゃないかという気がするんだわ。オバサンを演じる時、マジで怖いほど、そこら辺にいるオバサンになってるんだもん。女優・藤真利子ご自身としての露出が80年代なんかに比べると、ここのところ少なくなっていたから、今回のような華やかでおしゃれな美人映画スター(←ファンの欲目入ってるかしら???)としての真利子さんを見て嬉しくなってしまったわ。やっぱりこういう派手な色や装いが似合うと思うよ。

 

f:id:KONTA:20140913184245p:plain

“パーティにでるときは、松任谷由実さんみたいにキンキラキンの衣装を着て、テレビで見たハリウッド超大作の「クレオパトラ」でリズ・テイラーがやったように、金糸を織りこんだ小さな三つ編みを無数につくるヘア・スタイルを2時間半もかけて、ひとり、微笑することもあるんですよ。” ←これは藤真利子さん1979年の発言。よっぽどユーミンが好きなのね…わかるわ、その気持ち。

 

f:id:KONTA:20140913184135p:plain

1980年代あたま頃、ユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)を奪い合っていたマンタ(松任谷正隆)さんと真利子さん

 

松任谷由実 Yumi Matsutoya & 藤真利子 Mariko Fuji  1981

f:id:KONTA:20140913184056p:plain

真利子は、ユーミンを夜な夜な誘い出して…。

 

f:id:KONTA:20140913184305p:plain

嫉妬に狂ったマンタ、とうとう真利子に松任谷家の出入り禁止!を言い渡す …。

 

f:id:KONTA:20140913184205p:plain

アレは単なる ‘女子校ノリ’  だったのに…。

 

f:id:KONTA:20140913184223p:plain

ユーミンは、みんなのものよ、そうでしょ?

 

藤真利子 Mariko Fuji 2014

f:id:KONTA:20140913184408p:plain

ヒメジョオンに埋もれて くちづけをした 土手と空のあいだを風が渡った」(松任谷由実ハルジョオンヒメジョオン」1978年) について、

“誰にも書ける詞ではないですね。すっごいセンシティヴな彼女(ユーミン)の才能を感じます。ものすごいと思います。”

 

f:id:KONTA:20140913184334p:plain

石黒賢さんて、ほんとヘテロの男ってカンジね、平井堅槇原敬之というベタベタな二人が歌った後だから特に、なんだかすごく新鮮だわ!。さわやか~。

 

f:id:KONTA:20140913184513p:plain

石黒賢さんについては、あまり良く知らない俺だけど、この↑1992年のドラマ「お久しぶりね!」だけは好き。鷲尾いさ子さんがニューハーフになった元高校球児を演じた作品で、いさ子さんと賢さんが、昔を思い出しながら二人で聴く「君の瞳に恋してる / CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」のシーンがセツなかったわ~。残しておいた新聞の切り抜きを取り出してみました。アタシも好きだわね~。

 

f:id:KONTA:20140913184432p:plain

藤真利子さんの元カレ? …ユーミンのことよね?

(今回のブログ内容は一部フィクションを含みます。)

 

 でも、ここからはマジよ。「僕らのユーミン」、中でユーミンの曲を歌った歌手達、ヒドすぎ。 ‘リスペクト’ とか言って、平気でユーミンの作品を貶めてるわ。まともに聞けたのは、薬師丸ひろ子徳永英明平原綾香ぐらいやん!ユーミンの曲は、どんなに歌が下手とか声が出てないと言われようともユーミン本人が歌うのがやっぱり一番なのっ。でも最高のソングライターであるユーミンが、商業作詞家・松本隆の歌詞を歌う必要はまったくないわ!それに、番組最後に歌ったN子の「COBALT HOUR」あれはもう犯罪でしょ!?マンタさんをバックによく歌えたね~。素人のカラオケよりもヒドい歌唱!プロの歌手は「この歌、好きだから」という理由だけで、まともに歌えもしないのにお気軽にカバーなんてするもんじゃないよ!これならマンタさんのピアノで、藤真利子さんの歌う「シ・ナ・リ・オ」のほうがよっぽど聴きたかったわ。モチロン、おっぱいポロリの演出つきでョ。

 

f:id:KONTA:20140803110350j:plain

脚本・演出:松任谷正隆 帝国劇場 2014年10月8日(水)~31日(金)
Yuming(松任谷由実 / 荒井由実) sings...「あなたがいたから私がいた」:

http://www.tohostage.com/yuming/

 

Can't Take My Eyes Off You: Best of Boys Town Gang

Can't Take My Eyes Off You: Best of Boys Town Gang

 
紅雀

紅雀

 
晩夏(ひとりの季節)/いのちの名前

晩夏(ひとりの季節)/いのちの名前

 
ガラスの植物園

ガラスの植物園

 
アブラカダブラ+1

アブラカダブラ+1

 
狂躁曲+1

狂躁曲+1

 
浪漫幻夢

浪漫幻夢

 
サウンド・テイクオフ

サウンド・テイクオフ

 
彼女の風~20才のデリカシー

彼女の風~20才のデリカシー

 
君の瞳に恋してる
 

 

藤真利子 ファースト・コンサート 1981

 藤真利子さんが、ただ1度だけ行ったという1981年のコンサート、一体どんなものだったんでしょうね~。残っている当時のパンフレットを見るだけでも、 ありきたりなものではなかったということがヒシヒシと伝わってきます。セリフはないけどドラマ仕立てで、歌1曲1曲に衣装を替え、中には1点1000万円の衣装もあったそう。

 

f:id:KONTA:20140910170738p:plain

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里

 

藤真利子 1981 ファースト ドラマチック コンサート 浪漫幻夢

1981年4月30日(木) 6:30開演 神宮外苑 日本青年館ホール

f:id:KONTA:20140910170822j:plain

MARIKO FUJI 1981 FIRST DRAMATIC CONCERT  "ROMANTIC GAME"

 

f:id:KONTA:20140910171229j:plain

 “華やかな脚光を浴びて歌い踊るミュージカルスター。それが私の夢です。はじめてのコンサート、胸おどります。

 二部構成で合わせて20曲を、ドラマティックに、女の夢と幻、恋のゲームの楽しさ、哀しさを、自由な発想で歌って踊って、演じてみたいと思っています。

 劇的で、ヴィジュアルな舞台!私は心こめて歌います。   MARIKO”

 

f:id:KONTA:20140912070730j:plain

 

第1部 追想幻戯 曲目

f:id:KONTA:20140910170916p:plain

 

ドレスのデザインはもちろん Nicole 松田光弘氏が担当

f:id:KONTA:20140910171031p:plain

松田光弘 Mitsuhiro Matsuda & 藤真利子 Mariko Fuji

 

出演 / 藤真利子

ゲスト / 光田昌弘

演奏 / 三井誠バンド

トランペット / 佐野健一

Staff

企画・構成 / 夢小路幻児

演出・振付 / 竹邑類

編曲 / 三井誠 瀬尾一三

衣装 / 岡崎陽一<さゝや> 夢小路幻児 新井喜一<京都衣装> 和服&ゲスト衣装

ドレスデザイン / 松田光弘 (Nicole)

スタイリスト / 荒川恵子 早田鉄也

ヘアー・メイクアーティスト / 広田千秋

照明 / 勝柴次朗

舞台監督 / 加藤三季夫

制作 / 菅沼延夫 仁科唯志<ラムセスミュージック>

協力・協賛 / テイチクコンチネンタル

主催 / 文化放送

企画 / オフィスC&P

制作 / ラムセスミュージック

 

第2部 浪漫幻夢 曲目

f:id:KONTA:20140910170955p:plain

ユーミンの「み」は「実」ですからねっ。

 

f:id:KONTA:20140910171459p:plain

森直美ディレクターと打ち合わせする真利子さん 1980

 

f:id:KONTA:20140910171333p:plain

雑誌「レコード・コレクターズ」2014年7月号106頁 「藤真利子 インタヴュー」より

 

ー 夢と幻想のオムニバスドラマ   葛井欣士郎 -

 藤真利子にとって文字どおりはじめてのコンサート、二部構成で合せて二十曲、彼女は歌とマイムとダンスで20のドラマのヒロインを一人で演じることになる。

 流行歌、演歌、ニューミュージック、ポップス……etc。時代の流れとともに呼称も種類も多義をきわめているが、その分類の目安はどこにあるのだろうか。

 そこで全く自由な発想で彼女の歌う曲をあえて分類するならば、私はそれを “アクトミュージック” と呼んでみたい。ファッショナブルに女の心を演ずる歌である。

 このコンサート、あるシーンでは彼女は彼女の出世作飢餓海峡」の杉戸八重のようにいとおしく哀しい女を、あるときは華麗なミュージカルスターのように、ゴージャスな女、ミステリアスな女、過去のある女、可愛い女を、竹久夢二の画から抜け出たような扮装で、スペイン風のロングストールをまとったり、時には男装、時にはきものの裾を長くひいて……。

 藤真利子の夢想と幻想の中に生きる女たちの姿を、心を、表現してみたいと思ったのである。

 そしていつの日にか、何の飾りもない舞台で、たった一枚のドレスと一条のスポットの中に立って20人の女のドラマと情感をしみじみとうたいあげる、そんなドラマティックシンガーになってほしいと願っている。

 

f:id:KONTA:20140910171418p:plain

松任谷由実 Yumi Matsutoya ユーミン & 藤真利子  Mariko Fuji

 

*****

 

「シナリオ (シ・ナ・リ・オ)」 歌:藤真利子

杉紀彦作詞 呉田軽穂作曲 石田勝範編曲

 

あなたのシナリオは

エンド・マークがないのね

春の雨の中 二人の愛は

エンドレスだと思っているのね

あなたのシナリオに

欠けているのは何なの

とりとめがなくて 優しいだけじゃ

時代遅れよ メリハリつけてよ

たまには そうよ たまには

ルイ・マルなんかみたらどうなの

ちょっと古いけど……

ほんとのシナリオは

エンド・マークのあとから

始まるのよ

 

f:id:KONTA:20140912192248j:plain

ルイ・マル Louis Malle (1932年 - 1995年)

 

あなたのシナリオは

愛の台詞が平凡

抱きあってそして 最低だよと

そっとつぶやく 強さがほしいわ

あなたのシナリオは

読めばねむたくなるのね

サスペンスなのよ 愛する事は

燃えるためには スリルがほしいわ

たまには そうよ たまには

ゴダール風なところ見せてよ

ちょっとシュールにさ……

ほんとのシナリオは

どこか翔んでるところに

味があるの

 

f:id:KONTA:20140912192354j:plain

ジャン=リュック・ゴダール Jean-Luc Godard (1930年 - )

 

たまには そうよ たまには

別れることもわるくないわよ

ちょっとつらいけど……

ほんとのシナリオは

書いた人さえ裏切る

怖いものよ

 

f:id:KONTA:20140912192521j:plain

勝手にしやがれ(1959) 女と男のいる舗道(1962) 中国女(1967) 

 

*****

 

細野晴臣 藤真利子 高橋幸宏(高橋ユキヒロ)

f:id:KONTA:20140910171057p:plain

Haruomi Hosono Mariko Fuji Yukihiro Takahashi

 

f:id:KONTA:20140910171133p:plain

“常に変化(へんげ)する美女…彼女は醜くもなれれば闇を飛翔することもできる妖精だ。”   辻井喬(詩人)

 

f:id:KONTA:20140910171256p:plain

坂本龍一 Ryuichi Sakamoto & 藤真利子 Mariko Fuji

 

 真利子さんご自身の才能はもちろん、非常に優秀で超個性的なブレーンにも恵まれていたんですね、真利子さんって…。

 帝国劇場での舞台「あなたがいたから私がいた」まで、あと約ひと月…、待ち遠しいですわ。

 

f:id:KONTA:20140614152756j:plain

 

脚本・演出:松任谷正隆 帝国劇場 2014年10月8日(水)~31日(金)
Yuming(松任谷由実 / 荒井由実) sings...「あなたがいたから私がいた」:

http://www.tohostage.com/yuming/

 

浪漫幻夢

浪漫幻夢

 
狂躁曲+1

狂躁曲+1

 
アブラカダブラ+1

アブラカダブラ+1

 
ガラスの植物園

ガラスの植物園

 
飢餓海峡(1) [VHS]

飢餓海峡(1) [VHS]

 
飢餓海峡(2) [VHS]

飢餓海峡(2) [VHS]

 
飢餓海峡(3) [VHS]

飢餓海峡(3) [VHS]

 
飢餓海峡(4) [VHS]

飢餓海峡(4) [VHS]