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Kontaの歓びの毒牙

映画と音楽が大好きです。ホームページ KONTABLOID はこちら http://www5d.biglobe.ne.jp/~ktabloid/

ユーミン ヴォーカル以上の何かを聞かせる人

ユーミン 松任谷由実 Yuming 荒井由実 Yumi Matsutoya

 評判の今井美樹さんのユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)・カバー・アルバム「Dialogue -Miki Imai Sings Yuming Classics-」を聞いてみました。個人的な素直な感想ですが、まったくダメダメですね。このアルバム発売の話を聞いた時、「あ、面白そう。もしかしたらこの組み合わせはいいかもしれない…。」という、かすかな期待もあったのですが…、とても残念な出来です。音楽って所詮、個人の好き嫌いですよね。嫌いなものに関してわざわざ時間をとるのは、僕の主義には反しますが、今回は大好きなユーミンの作品を歌ったカバー・アルバムということで、あえてどこが嫌いなのかをまとめてみたいと思います。

 

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1975年頃のユーミン荒井由実時代です。

 

1. 今井美樹さんの「ら・り・る・れ・ろ」のラ行の発音が嫌いです。これは明らかに異音ですよね。やっぱり現在ロンドン在住ということが、日本語の発音にも影響してるのでしょうか???英国なまりなんですね、きっと…。

2. 今井さんの「を」の発音が「オ」じゃなくて「ウォ(wo)」になっていて、聞きづらく、僕は嫌いです。

3.「ようこそ輝く時間へ」の歌詞にある「ネオンも星座も色褪せて」「歓声が舞い上がる」、「星座」は「せいざ」と書いて「せえざ」、「歓声」は「かんせい」と書いて「かんせえ」と発音するのが一般的だと、僕は、思います。「先生」は「せんせい」と書いて、「せんせえ」と普段みんな言ってるでしょう?。今井さんの「せいざ」「かんせい」とても耳障りです。これらの日本語の発音、誰かダメ出しをするスタッフの方はいなかったのでしょうか?ユーミンが「マシーンみたいな人」呼んだアルファ時代のディレクター、トニー有賀(有賀恒夫)さんに加わってもらって、もしヴォーカルを監修してもらっていたら、いい唄が録れたかもしれません…。美樹さん、声はきれいで悪くないと思うので、発音が悪いのが非常に残念です。それとこの「ようこそ輝く時間へ」で、音ハズしてる?と思える箇所(僕の気のせい?)があって、そこも好きじゃありません。それに歌詞の繰り返しもいらないでしょう。ついでに言うと「競馬場」「けいばじょう」は「けえばじょう」の方が聞きやすいと、僕の耳は感じます。

4. アレンジがヒドイです。廉いです。手抜き感ハンパないです。楽しくないんです。これでは、デモ・テープ・レベルじゃないでしょうか?「アンタら外タレ・ミュージシャンに舐められてるで!」と思いました。外国人の編曲者の方たち、歌の内容・歌詞をちゃんと把握してアレンジしてるんでしょうか?ユーミンの歌詞にある微妙なニュアンスは伝わってるのでしょうか?ユーミンの音楽では、‘季節感’というのがすごく大切な要素なのですが、それも編曲に反映されているとは思えません。聞く限りまったく映像が浮かばない素人さんのお仕事の様です。「中央フリーウェイ」では曲の最後で、高速道路から夜空へ飛び立つ感が絶対必要だと、僕は思うのですが、今井ヴァージョンでは、それがまったく感じられません。「ようこそ輝く時間へ」や「私を忘れる頃」など、ユーミン・ヴァージョンを聞くと、どれもありありと映像が目の前に浮かび上がるのですが、今井ヴァージョンは悲しいことに、何の絵も浮かばないです。こういうのを聞くと、マンタ(松任谷正隆)さんのアレンジが、どれほどユーミンの曲で大きな役割を果たしているのかを、思い知らされます。それはそうですよね。曲ができた時点で、ユーミンはマンタさんに曲を渡し、その後、マンタさんの(ある程度の)アレンジがついてから、ユーミンがそのアレンジからひらめいた世界を歌詞にするという場合も多いそうですので、ピッタリ感が違います。アレンジの、音が少なくスカスカしていることに文句を言ってるわけではなく、たとえばルイス・ヴァン・ダイク(Louis van Dijk / Louis van Dyke)のような優れたミュージシャン、アレンジャーとなら、たとえピアノ一本とヴォーカルだけのアルバムでも素晴らしいものが出来ると僕は思っています。

 

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荒井由実さんと松任谷正隆さん。1976年2月8日(日曜日)のふたり。

 

 「歌詞・曲自体の完成度の高さ」、「由実さんの唯一無二の声」、「マンタさんの編曲」この3つが「三本の矢」(ダっさい言い方!)となって、最強の「ユーミン」が生まれるのです。

 山本潤子さんのヴォーカルは素晴らしいです。大好きです。ユーミン自身に次ぐ、優れたユーミン・ソングの表現者であり、どの曲もとても美しく仕上がっていると思います。ただし、不思議なことに、僕の胸に「ぐっ」とくるのは、やっぱりユーミンのヴォーカル・ヴァージョンなんですよね。たぶんユーミンのヴォーカルの中にある「何か」が自分の波動とピッタリくるというか…、ユーミンが声を通して送ってる「何か」に心を動かされるというのか…、これは理屈で説明出来ないものなのかもしれません。ユーミンは確かに、ヴォーカル以上の「何か」を聞かせてくれる人なのです。これは感じ取れる人にしかわからないことなんでしょうね (波長が合うということなのかも…)。

 

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ハイ・ファイ・セット時代の山本潤子さん。たぶん1977年頃。

 

 今井美樹さん、ユーミン・カバー・アルバムを出すことを決めた時点で、収録曲のこれまでに存在するユーミンハイ・ファイ・セット(山本潤子)、麗美、その他のヴァージョンと比較されるということは当然覚悟していたでしょうけど、残念ながら、「Dialogue」はこれらのヴァージョンの出来に到底及ばない作品集となってしまいました(これは、僕の個人的な意見にすぎませんよ)。これらの歌を歌ったとき、今井さんはリスナーに一体何を伝えたかったのでしょう?何をイメージして歌ったのでしょうか?今井さんのヴォーカルからは、僕は何のメッセージも受け取れませんでした。名曲を集めて歌っても、「ユーミンが好き」という熱い思い入れだけでは名盤は生まれないということなのでしょう(たぶん)。でも、世の中には、今井美樹さんのヴォーカルが、自分の波動にぴったりくるという人もいると思います。そういう方には、きっと、「Dialogue」はいいアルバムなのかもしれません。曲自体は紛れもなく傑作12曲なのですから。

 今井さんのアルバムのよかった点…、それは2013年、現時点での最新ユーミン・カバー・ヴァージョンであるということで、ユーミンを知らなかった世代(そんな人間おるんか?)にもユーミンの作品を知る機会を与えたかも知れないということと、やっぱりユーミンの曲は、ユーミンが歌ったものが最高であり、マンタさんの編曲がいかに素晴らしいかを、ユーミン・ファン(僕)に再認識させたことにあると思います。

 

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 最後に、今井さん及びそのスタッフの方にお願いしたいのは、今回のアルバムが話題になり大いに売れたからといって、お気軽に第二弾ユーミン・カバー集は出さないでいただきたいということです。もしも出すなら、トニー有賀(有賀恒夫)さんをディレクターに迎えて、厳しくヴォーカルの修正をしてくださいよね。それならちょっとだけ聞いてみたい気がします。それまでに、今井美樹さん、ロンドンにある日本語学校へ通って、違和感なく聞ける日本語の発音をマスターしてみてはいかがでしょうか?次はきれいな発音、期待してます。

 これを読まれた方は、ぜひご自分で実際「Dialogue」を聞いてみて、自分なりの評価をブログ等で発表してみて下さい。いろんな感想が聞いてみたい興味深い企画アルバムですから…。

 

トニー有賀(有賀恒夫)さんについてはこちら:

http://www.citirecords.com/episode.htm

 

 (ここで書いたことは全て、僕、ユーミン・ファンの欲目ですからねっ。)

 

Dialogue -Miki Imai Sings Yuming Classics-

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