藤真利子さんが1980年代前半にテイチクから発表した4枚の名作アルバムが高音質CDで復刻ですって! 前回のCD化が2000年だったので、14年ぶりの再登場ですね。素晴らしい~。
藤真利子 Mariko Fuji
『浪漫幻夢』(1981年)、『狂躁曲』(1982年)、『アブラカダブラ』(1983年)、『ガラスの植物園』(1984年)の4作品で、『狂躁曲』、『アブラカダブラ』にはボーナス・トラックも各1曲収録されます。『浪漫幻夢』はアルバム全体としては今回が初CD化です。真利子さんが、独特の美意識のレコード・ディレクター森直美さんと創った美しくも、時にエキセントリックで、時にアンニュイでメランコリックな世界が今ふたたび…。発売は2014年3月19日、各2500円。
ところで、微美杏里って一体誰?
近田春夫さん絶賛の作詞家ですよ~。“声も不安定で妙な色気が…。”
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『浪漫幻夢 Romantic Game』 (オリジナル発売:1981年3月25日)
01. 裸足の伯爵夫人 (作詞:三浦徳子 / 作曲:南佳孝 / 編曲:瀬尾一三)
02. 地下室のパーティー (作詞・作曲:岸田智史 / 編曲:瀬尾一三)
03. 青春の終わりに (作詞・作曲:岸田智史 / 編曲:瀬尾一三)
04. ウィスパー・トゥ・ミー (作詞:湯川れい子 / 作曲:松任谷正隆 / 編曲:瀬尾一三)
05. 雪だより (作詞・作曲:松任谷由実 / 編曲:瀬尾一三)
06. Gemini Vs Capricorn (作詞:微美杏里 / 作曲:南佳孝 / 編曲:瀬尾一三)
07. The light in the memory (作詞・作曲:藤真利子 / 編曲:瀬尾一三)
08. シーズンオフの心には (作詞・作曲:松任谷由実 / 編曲:瀬尾一三)
09. ピエール、ピエール、ピエール! (作詞・作曲:藤真利子 / 編曲:瀬尾一三)
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藤真利子さんのプロフィール:
これは、真利子さんの非売品・店頭試聴盤LPレコード「藤真利子 vs 微美杏里」(テイチク T-12-3AB) の裏ジャケットに掲載されたものね。
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『狂躁曲』 (オリジナル発売:1982年1月25日)
01. 薔薇 (作詞:山口洋子 / 作曲:沢田研二 / 編曲:岡田徹)
02. 花がたみ (作詞:寺山修司 / 作曲・編曲:鈴木慶一)
03. 花まみれのおまえ (作詞:赤江瀑 / 作曲:大村憲司 / 編曲:白井良明)
04. 真利子 うらみうた (作詞:吉原幸子 / 作曲:微美杏里 / 編曲:鈴木慶一)
05. 野ざらし百鬼行 (作詞:赤江瀑 / 作曲・編曲:鈴木慶一)
06. 折鶴秘唱 (作詞:寺山修司 / 作曲:微美杏里 / 編曲:岡田徹)
07. 雪 (作詞:辻井喬 / 作曲:大村憲司 / 編曲:岡田徹)
08. それがどうしたの (作詞:山口洋子 / 作曲:高橋幸宏 / 編曲:岡田徹)
09. どんな春が (作詞:辻井喬 / 作曲:高橋幸宏 / 編曲:鈴木慶一)
10. メルヘン (作詞:吉原幸子 / 作曲・編曲:鈴木慶一)
11. ボーナス・トラック:鬼狂言 (作詞:寺山修司 / 作曲・編曲:鈴木慶一)(1981年10月25日発売シングル“花がたみ”B面)
(注)このアルバムで作品を提供している山口洋子さんは、演歌の歌詞を書いている方とは別人の、「誰もいない海」の作詞者としても知られる詩人の山口洋子さんです。
「花まみれのおまえ」の動画があったわ。出演:藤真利子、光田昌弘
http://www.youtube.com/watch?v=NCXv0IchOug
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僕は藤真利子さんが大~い好き!もちろん、アルバム、シングル全部持ってます。シングル盤「花がたみ」は、アルバム・ヴァージョンとは違ったミックスなんだって…。聴き比べてみてね。
では、ここで真利子さんと微美杏里さんの1983年の対談の様子をちょっと覗いてみましょう。
“藤さんの歌って驚くほどうまいわけじゃないし…。”
ブリジット・フォンテーヌやフランソワーズ・アルディのように…。
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『アブラカダブラ』 (オリジナル発売:1983年5月21日)
01. Prologue (作詞:微美杏里 / 作曲:細野晴臣 / 編曲:白井良明)
02. ひとりぼっちにしないで (作詞:微美杏里 / 作曲:松尾一彦 / 編曲:白井良明)
03. 紅茶の午后 (作詞:微美杏里 / 作曲:松尾一彦 / 編曲:白井良明)
04. うわきなパラダイス急行 (LAISSE TOMBER LES FILLES) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Serge Gainsbourg 編曲:白井良明)
05. 哀しきマリオネット (作詞:微美杏里 / 作曲:鈴木慶一 / 編曲:白井良明)
06. 上海・夢の港町 (作詞:微美杏里 / 作曲:坂本龍一 / 編曲:白井良明)
07. 天使と魔法 (作詞:微美杏里 / 作曲:細野晴臣 / 編曲:白井良明)
08. モナリザの伝説 (作詞:微美杏里 / 作曲:沢田研二 / 編曲:白井良明)
09. セピアの恋人 (作詞:微美杏里 / 作曲:松尾一彦 / 編曲:白井良明)
10. YAI YAI YAI (作詞:微美杏里 / 作曲:沢田研二 / 編曲:白井良明)
11. SO LONG (作詞:微美杏里 / 作曲:坂本龍一 / 編曲:白井良明)
12. Epilogue (作詞:微美杏里 / 作曲:細野晴臣 / 編曲:白井良明)
13. ボーナス・トラック:危険な眠り (作詞:松本隆 / 作曲:細野晴臣 / 編曲:白井良明)(1984年3月21日発売シングル“危険な眠り”)
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来日したピエール・バルーが真利子さんのアルバムを気に入って、フランスにお持ち帰りに…。セルジュ・ゲンズブールの曲もやっているのよ~。
真利子さんの、何か企んでそうな目が素敵! アップの顔写真2枚は雑誌「バラエティ」1979年12月号17~18頁掲載の浅井慎平氏撮影によるもの(部分)。
この対談は、アルバム「アブラカダブラ」の宣伝用ポスターに掲載されたものでした。
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『ガラスの植物園』 (オリジナル発売:1984年8月5日)
01. 素敵なMIO (FIO MARAVILLA) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Jorge Ben, Boris Bergman / 編曲:松任谷正隆)
02. アブナイ彼 (ATTENDS OU VA-T'EN) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Serge Gainsbourg / 編曲:松任谷正隆)
03. BIG FAT MAMMA (BIG FAT MAMMA) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Michel Berger / 編曲:松任谷正隆)
04. 戯れの6月 (L'IRREPARABLE) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Veronique Sanson / 編曲:松任谷正隆)
05. 謎のボーイフレンド (JAZZ A GOGO) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Alain Goraguer, Robert Gall / 編曲:松任谷正隆)
06. ハロウィーン怪事件 (COMIX DISCOMIX) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Jacques Duvall/Eric Hagen Dierks, Jay Alanski / 編曲:松任谷正隆)
07. ADDIOと言って (DIRSI ADDIO) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Ciro "Zacar" Dammicco 編曲:松任谷正隆)
08. 砂に捨てた恋 (CA M'SUFFIT) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Francoise Hardy, Michel Bernholc 編曲:松任谷正隆)
09. 憂うつな午前5時 (DI DOO DAH) (日本語詞:微美杏里 / 作詞・作曲:Serge Gainsbourg / 編曲:松任谷正隆)
このアルバムで真利子さんが採り上げているヴェロニク・サンソンの名曲「L'IRREPARABLE / 愛する心が」について、向風三郎さんがブログ「カストール爺の生活と意見」に書いていらしゃいます。僕がいつも注目しているブログです。ぜひご覧下さい。ヴェロニクのファースト・アルバム「VERONIQUE SANSON / 愛のストーリー」(1972年)は美しくて、僕も大好き。
こちら:
http://pepecastor.blogspot.jp/2013/12/blog-post_15.html
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シェイクスピア学者の小田島雄志氏は女優・藤真利子を称賛!1998年2月12日「朝日新聞」(夕刊) ‘藤真利子の成長にびっくり’ という記事(上右)の中で。
次は、キング・レコード時代のファースト・アルバム『シ・ナ・リ・オ』も是非CD化して欲しいな~。ユーミン(呉田軽穂)も2曲書き下ろしているんだからね。
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『シナリオ (シ・ナ・リ・オ)』 (オリジナル発売:1979年6月21日)
01. シナリオ (作詞:杉紀彦 / 作曲:呉田軽穂 / 編曲:石田勝範)
02. 坂道のオリビア (作詞:杉紀彦 / 作曲:南佳孝 / 編曲:石田勝範)
03. くらやみ橋 (作詞:杉紀彦 / 作曲:丹羽応樹 / 編曲:石田勝範)
04. 裏窓から (作詞:杉紀彦 / 作曲:南佳孝 / 編曲:石田勝範)
05. ピアノフォルテ (作詞:杉紀彦 / 作曲:呉田軽穂 / 編曲:石田勝範)
06. 可愛い女 (作詞:杉紀彦 / 作曲:八角朋子 / 編曲:石田勝範)
07. 夢もようの部屋 (作詞:杉紀彦 / 作曲:森山良子 / 編曲:石田勝範)
08. ひゅるる (作詞:杉紀彦 / 作曲:丹羽応樹 / 編曲:石田勝範)
09. 愛の亀裂 (作詞:杉紀彦 / 作曲:渋谷祐子 / 編曲:石田勝範)
10. グッバイ・マミー (作詞:杉紀彦 / 作曲:渋谷祐子 / 編曲:石田勝範)
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その際は、必ずキング時代のシングル盤もボーナス・トラックで追加収録してよね。上の写真、左が三島由紀夫原作の映画「幸福号出帆」(1980年 企画は当時の真利子さんの事務所オフィスC&Pの社長で、元ATGのプロデューサー葛井欣士郎(くずいきんしろう)さんだったそう)の主題歌、
愛のとらわれびと (作詞:杉紀彦 / 作曲:服部克久 / 編曲:船山基紀)
この曲だけが1991年に「歌うスター大集合」(キング KICS 159)という編集盤でCD化されたことがあります。
右側は真利子さんの2枚目のシングルで、
霧のオルフェ (作詞:三浦徳子 / 作曲:渋谷祐子 / 編曲:高橋信之)
真夜中のボレロ (作詞:三浦徳子 / 作曲:渋谷祐子 / 編曲:高橋信之)
がA面とB面に収録されています。
これまで発売された真利子さんのCDはどれも激レアで、オークションでも高値で取引されていました。欲しくても入手できていなかったアナタ、今回は確実に手に入れようね。さあさ、早いもの勝ち。今すぐ予約よ!
僕が2004年に藤真利子さんについて書いた文も参考にしてね。こちら:
http://www5d.biglobe.ne.jp/~ktabloid/FujiMariko.htm
- アーティスト: ムーンライダーズ,橿淵哲郎,糸井重里,佐藤奈々子,佐伯健三,鈴木博文,鈴木慶一,太田螢一
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- 発売日: 2006/10/25
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