Kontaの歓びの毒牙

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千日前 国際劇場

  2008年3月まで大阪市中央区難波にあった映画館、千日前国際劇場。

 

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千日前国際劇場  雑誌「ロードショー」1977年4月号151頁より。映画「ダーティハリー3 / The Enforcer」(1976)を上映中の1977年1月の写真です。手描きの看板がなんとも素晴らしいですね~。

 

 昔、大阪ミナミに向かう電車に乗ると、電車が難波に近づくにつれてだんだんと、窓の外にはいくつもの映画の手描き看板が見え始め、ワクワクしたものでした。 いつ頃からなくなってしまったんでしょうね、ああいった味のある手描き看板…。あの看板があってこそ、‘映画館’でしょう。今のシネコン(シネマコンプレックス)は、映画館というより単なる‘映画上映室’みたいで、なんだか味気ないですわ~。

昭和の映画絵看板 看板絵師たちのアートワーク

 

 私がここ、千日前国際劇場ではじめて観た映画は、1977年の7月、戦争映画の「遠すぎた橋 / A Bridge Too Far」(1977)でした。ロードショー公開から3日後、中学2年1学期の期末テストが終了した日に、観に行きました。上の写真にある国際劇場の正面入口から入ると、右手側には中庭があって屋外に出られるようになっていたと、ぼんやり記憶しているのですが…。

 

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遠すぎた橋」1977年7月2日(土)全国縦断一斉ロードショー! 

上のポスター下部、梅田グランドの左横に千日前国際劇場の名前が見えます。

 

もちろん目的は、ライアン・オニール(Ryan O 'Neal)様(下の写真左) 

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この映画自体の出来はどうなんでしょうね~。実際はそれほどスターでない人も含むいわゆる‘オール・スター・キャスト’が売りの、‘ハリウッドの大運動会’と言われた凡作…ですかね。でもテーマ曲と、目を見張る落下傘の場面はなかなか良いと思います。

 

かっこいいライアン・オニール(Ryan O 'Neal)様(下の写真左) 

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イギリス人監督リチャード・アッテンボローが、“いつでも?二枚舌”の自国を批判している点と、ドイツ軍人の人間味のある描き方は、 評価されていいかもしれません。

 

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ただしオランダの馴染みのない地名がいっぱい出てくるので、どの兵が今どの辺を進んでいるのか、映画を観ている間さっぱりわからなかったというのが、正直な感想でした。

 

また、1979年の9月、「スーパーマン / Superman」(1978)もここ千日前国際劇場で観ました。 

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チケット↑をある方にいただき観に行ったのですが、 もちろんとても楽める映画でした!

 

その「スーパーマン」上映時、次回の予告編でやっていたのが、ファラ・フォーセット(Farrah Fawcett 1947 - 2009)の主演第2作目「サンバーン / Sunburn」(1979)だったのを、とても良く憶えています。 

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10cc のグラハム・グールドマン(Graham Gouldman)の主題歌がバックに流れてました~。

 

映画「サンバーン」は、1979年9月22日(土)

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千日前国際劇場で、ロードショー公開!

 

「サンバーン」ついでに、私の持ってるファラ関係のシングル盤レコードの画像をどうぞ!

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1970年代末の素敵な音楽たち…、今聴いても時代を超えて楽しめま~す。

 

そして、ファラが一番輝いていたのは、やっぱりリー・メジャース(Lee Majors)とカップルだった時代と言えるのではないでしょうか。

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リー・メジャース(Lee Majors) & ファラ・フォーセット・メジャース(Farrah Fawcett-Majors)

 

 その後、ファラとライアン・オニールがくっついた頃には、私はもうファラにもライアンに対してもほとんど興味を失くしていました。 この二人は付き合うことで、お互いのキャリアを潰してまったという印象を持っているのは、私だけでしょうかね。

 

 脱線ついでに書かせて下さい。

 

 ファラの夫だったリー・メジャースって若い時、ロック・ハドソン(Rock Hudson 1925 – 1985)がパトロンとしてバックアップしてたのですよね~。その事を知ったのは、雑誌「ポパイ / POPEYE」1979年2月29日号(第49号)111頁の下の記事からでした。

 

JERRY COTTON-FBI'S TOP MAN ジェリー・コットン-エフビーアイズ・トップ・マン

ジャズ・クラブ~スリラー・ジャズ ←(ジョージ・ネイダー関連CD2枚)↑ 

俳優で作家のジョージ・ネイダー(George Nader 1921 – 2002)は、ロック・ハドソンの恋人ではなく、とても親しいゲイ友だったようです。 

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ロック・ハドソン と 偽装妻 フィリス・ゲイツ このカップルは3年で離婚 

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Rock Hudson (1925 – 1985) & Phyllis Gates (1925 – 2006) 

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幸せな家庭を演出中よ~。

 

ロック・ハドソンのお気に入りはリー・メジャース君 

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Lee Majors & Rock Hudson ロック嬉しそう!

 

お抱え裏庭専門庭師として“600万ドルの男”が、ロック・ハドソンと同じベッドに…?(キャア!) 

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はい、私は翔んでると思いま~す。

 

ロック・ハドソンとリー・メジャースの肉体関係については、こちらに面白い記事がありますよっ↓:

https://neptsdepths.blogspot.com/2016/02/fun-finds-tv-radio-mirror-august-1966.html

https://neptsdepths.blogspot.com/2021/10/fun-finds-tv-radio-mirror-february-1967.html

リーったら、ロックとの係わりを必死で隠したがるところが余計怪しいんだわさ。

 

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とってもハンサムな若き ロック・ハドソン Rock Hudson 1925 – 1985

 

 なかなか興味深い話…でしょう? さて話を戻しますと

 

 私が千日前国際劇場で最後に観た映画は、2000年8月の「リプリー / The Talented Mr. Ripley」(1999)でした。その日はお客さんは結構入っていたのですが、20年以上振りに訪れたその劇場の私の印象は、あまり良いものではありませんでした。正直「汚いとこやな~」と思ってしまいました。

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そして、映画「リプリー」の方はどうかと言うと、う~ん、アメリカ映画界ってどうしていつも名作外国映画を、自国で再映画化してつまらない作品をわざわざ作るのでしょう。この映画も不幸にも、その例外にはなりえませんでした。「リプリー」と「太陽がいっぱい / Plein Soleil」(1960)は原作が同じだけで、厳密な意味では、必ずしもリメイクとは言えないかもしれませんけれど…。この2作品の一番大きな違いは、モーリス・ロネアラン・ドロンが演じるキャラクター二人の間には、それが表面上どういう形で現れたとしても、互いに対する“愛”があったのに対して、ジュード・ロウの演じるディッキーには、マット・デイモン演じるトム・リプリーに対して、まったくそれがなかったということでしょう。この違いが、映画2作品の次元を変えてしまったように思います(単に私の好みかしら)。まあ、「リプリー」もそれなりに楽しめる作品だとは思いますけど、名作古典映画「太陽がいっぱい」を観ていた私にとっては、「リプリー」はまったくもの足りない出来でしたね~。

 

千日前国際劇場関連の切り抜きが引出しにありました。 

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1984年4月の新聞広告↑。前年のヒット作「フラッシュダンス / Flashdance」(1983)と「ステイン・アライブ / Staying Alive」(1983)を2本立でアンコール公開。

 

ついでに、こんな↓記事(朝日新聞 2012年5月9日(水)夕刊)も発見しました。

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ハリウッド男優に必要なのは、魅力的な容姿、才能、そして枕営業なんですね~(ぐふふ)。で、マッサージ師とトラボルタ氏、ウソをついてるのは一体どっちかしら~?

 

かわいいジョン・トラボルタ (ジョン・トラヴォルタ John Travolta)

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この↑キス、明らかに気持ち入ってると思います!

 

終わりに 千日前国際劇場 1977年1月 別角度からの撮影の写真を載せておきま~す。

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雑誌「ロードショー」1977年8月号256頁より RS劇場めぐり48

 

 

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