僕がバーブラ・ストライサンド (Barbra Streisand) の大ファンになったのは、1977年。バーブラの映画「スター誕生 / A STAR IS BORN」(1976年)が世界中で超話題(大げさかしら?)になっていた年でした。それからもう40年以上も経ち、現在のバーブラ・ファンの中にも、その映画のプロモーションの為にバーブラが、当時の恋人で映画「スター誕生」のプロデューサーでもあったジョン・ピータース (Jon Peters) と共に来日したことを、知らない人もいるようです。というわけで、その時のなつかしい雑誌記事や写真をアップすることにしました。
ジョン・ピータース と バーブラ・ストライサンド 1977年3月8日(火) 東京での記者会見で
Jon Peters and Barbra Streisand at Tokyo in Japan, 8 March 1977
雑誌「スクリーン」1977年5月号115頁より。
バーブラとジョンが来日したのは1977年3月5日(土)、まずは京都観光へ。
Barbra Streisand at Tokyo in Japan, 8 March 1977
京都で(たぶん)2泊し、東京に来たのが1977年3月7日(月)だと思われます。
京都が大変気に入ったそうですよ~。最初に京都に行って良かったと語りました。
こちら↓は雑誌「ロードショー」1977年6月号241頁 小森和子「小森おばちゃまのシネダイアリー」より
バーブラは3月5日(土)に来日し、それから1週間近く滞在ということなので、3月10日(木)の夜か、3月11日(金)の朝まで、日本に滞在していたのではないかと推測されます(不確か)。でも上のダイアリーによると小森のおばちゃまは、10日の夜にバーブラに再会する予定になっていた、ということですよね。もう少し長く日本に滞在したのかも…?
Barbra Streisand and Jon Peters in Japan 1977
1977年3月8日(火)の記者会見でチュッ!
バーブラ・ストライサンド と ジョン・ピータース 1977年3月8日(火) 東京での記者会見で
Barbra Streisand and Jon Peters at Tokyo in Japan, 8 March 1977
映画での印象をはるかに超える美貌と才気でファンたちを魅了した…バーブラ
映画「スター誕生」の日本プレミア・ショーは、東京丸の内ピカデリー劇場で。報道陣も多数!これは何日の開催だったか、ご存じの方がいらっしゃったら教えて下さい。出席された方もいらっしゃるかも? もしかして公開初日の3月12日(土)に舞台挨拶したってことなのでしょうか?そうだとすると、バーブラは1週間以上日本に滞在したことになるのですが…。
バーブラに突進するファンたち。あなた、写ってないですか?
こちらでプレミア・ショーの時の写真が一枚見られます:
↓雑誌「スクリーン」1977年6月号163頁 小森和子「心に残る会ったスターたちのひと言」 “私にわかっているのは my honesty 。”
バーブラには戦わなければならないものが沢山ありました。だから誤解され、反感を買うことも少なくなかったのだろうと思います。
この来日時、バーブラとジョンは二人で、フジテレビ「スター千一夜」に出演し、僕も見ることが出来ました!どこかに録画映像残ってないのでしょうか?もう一度見たいです!
こちら↓でその時の「スター千一夜」について書いていらしゃる方がいますよん。
http://seizenseiri.miyazaki.jp/obasandiary/seeing_and_listening/908.html
http://www.td-sys.com/obasandiary/2010/08/post-891.html
Francesco Scavullo (1921 – 2004) 撮影の美しい写真を使ったシングル盤3種、他
僕が最初に買ったバーブラのレコードは、画像左上の4曲入りコンパクト盤(800円)だったと思います。右上はイタリア語版の「スター誕生の愛のテーマ(Evergreen) / tema dal film 'È NATA UNA STELLA'(SEMPREVERDE)。2020年5月現在、未CD化。結構レア盤のようで、僕が入手した時は送料込で10387円でした。今はもっと安く探せるかもしれませんね。他にもこの曲はフランス語版、スペイン語版も存在しますが、これらはCD化済み。来日したついでに、日本語版「愛のテーマ」も録音・発売してほしかったです。
このカラー写真のみ、雑誌「ロードショー」1977年8月号より。
1977年3月9日(水)、数々のインタビューをこなすバーブラ
“Barbra Streisand Interview Asahi” で画像検索すると、1977年3月9日に朝日新聞のインタビューを受けるバーブラの白黒写真が色々出てきます。試してみて下さい。
来日時のインタビューは
雑誌「スクリーン」1977年6月号129~130頁(インタビュアー:河野基比古)
雑誌「ロードショー」1977年6月号150~153頁(インタビュアー:小森和子)
で読めます。どちらもとても興味深い内容です。バーブラ・ファンの方はぜひ古本で探してみてください。「スクリーン」はキャンディス・バーゲンの茶色の表紙。「ロードショー」はトレーシー・ハイドの黄色の表紙の号です。
「もちろん彼を選びます」。これは絶対ウソだと思います。ジョンの前だからリップ・サーヴィスしただけですよ~。ファンタスティック・バーブラ!
Barbra Streisand and Jon Peters at Tokyo in Japan, 8 March 1977
この時の来日の模様は、NHKの夜9時のニュースでもかなり時間を割いて報道されていた、とあるバーブラ・ファンの方から少し前に教えていただきました。それほど映画「スター誕生」は当時話題作だったんです(レディー・ガガがなんぼのもんじゃ!)。
映画自体は、バーブラ・ファンの為だけの作品と言えるかもしれません。バーブラになんの興味もない人が観たら、結構「なんじゃこりゃ~」な出来かも…。142分間のバーブラのプロモーション・フィルム。映画「追憶 / THE WAY WE WERE」(1973年)のバーブラは、“女優”と言えますけれど、「スター誕生」のバーブラは“女優”というより“映画スター”。そう「スター誕生」はある意味、プレスリー映画と一緒なんですよ~(言い過ぎ!)。実際一時期、エルヴィス・プレスリーが相手のジョン・ノーマン役に、真剣に検討されていたといいますし…。エルヴィスでも面白そうですけれど、クリス・クリストファーソン(Kris Kristofferson)と撮影された美しいポスターの二人のようには、絶対いかなかったでしょうね~。
こちらにエルヴィスとバーブラのポスターが…:
https://ameblo.jp/tnelvis/entry-11909660726.html
映画「スター誕生」の日本公開は:
東京 1977年3月12日(土)から、丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーで、
大阪 1977年3月19日(土)から、梅田東映パラス、大阪松竹座で、
だったようです。 1977年…いい年でしたね~(ホンマか?)。
この記事の写真は:
カラーは雑誌「ロードショー」1977年6月号のカラー頁より
白黒は雑誌「女性自身」1977年3月31日号(撮影:宮地義之氏)より
掲載しました。
バーブラ・ファンには素晴らしい名作(?)「スター誕生」 1976年版↓ サントラも超名盤!!
2002年日本発売のサントラ盤(番号:SICP 8034)↑には、スペイン語版「スター誕生の愛のテーマ / TEMA DE AMOUR DE NACE UNA ESTRELLA」がボーナス・トラックとして収録されています。
スペイン語版はこのサントラ以外で、1996年の米国盤マキシ・シングルCD「I FINALLY FOUND SOMEONE」(番号:COLUMBIA 38K 78480)の3曲目にも…。日本盤、ヨーロッパ盤等には収録されていませんので、注意してください。
「スター誕生の愛のテーマ」フランス語版(DE REVE EN REVERIE / De Rêve En Rêverie)はヨーロッパのみで1998年に発売されたバーブラのマキシ・シングルCD「IF I COULD」(番号:COL 665522 2)の4曲目に収録されています(米国盤、英国盤には収録されていません)。
4ヶ国語版、いずれのヴァージョンも現在ネットでは聴けるようです。
バーブラの息子ジェイソン・グールド(Jason Gould)のアルバム↓
バーブラの異父妹ロスリン・カインド(Roslyn Kind)のアルバム。CDも米アマゾンなら入手可能。
ロスリンの元夫ランディ・ストーン(Randy Stone 1958 - 2007)はゲイで、ゲイ短編映画の傑作「トレヴァー / Trevor」(1994年 Peggy Rajski 監督) をプロデュースしました。ジェイソン・グールドも出演している映画「セイ・エニシング / Say Anything...」(1989年 Cameron Crowe 監督)のキャスティングをしたのも彼だそうです。48歳で亡くなったランディは、ジョディ・フォスターとの大変親しい交流でもよく知られています。
Randy Stone and Roslyn Kind
Jodie Foster and Randy Stone
「コンチネンタル・バス」で歌うロスリン・カインド
Roslyn Kind at The Continental Baths