ユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)のコンサートは、「OLIVE」以降今までず~と観ています(その中で2つどうしても行けなかったものがあったけど、大阪で公演されたものは、その2つを除き、全て最低1回は観ました)。そして今まで観た中で、僕が一番好きなコンサートが、今回ここで紹介する「BROWN'S HOTEL」(ブラウンズ・ホテル)なんです。でも一番好きとか言いながら、ちゃんとした詳しいメモが残ってないんですわ。それは感激しすぎて、このコンサートの全貌を書き残すのはとても無理と、当時無力感に襲われたからだと思います(ホンマか?)。
コンサートは、1980年6月7日(土)に大阪厚生年金会館大ホールで行われました。
コンサートのチケットですが、1980年3月12日(水)に電話予約し、翌3月13日(木)に西梅田のマルビルのプレイガイドに取りにいったら、なんと前から2列目の席だったんです!。これは嬉しかったですね~。S席2500円。その日はチケットを受け取ったあと、大阪心斎橋ソニータワーへ寄って、当時3階にあった無料シアターにて「荒井由実の世界」というフィルム(ビデオ?)を観ました。ここはリストにある番組の中から見たい作品をリクエストすると、観客がたとえ一人であっても、希望の映像を上映してくれたのです。若きユーミン、歌う姿はもちろんですが、「雨のステイション」の舞台となった駅の景色や様々な風景にユーミンのコメントがかさなる映像作品だったと、記憶しています(あいまい)。これ、もう一度みたいですわ~。
さて、コンサートですが、今回は詳細は残念ながら書けませんが、大阪公演でやった曲目等だけはしかり記録してありました。これはもう皆さんご存知のことですが、舞台のセットはロンドンの歴史あるホテル(ブラウンズ・ホテル)で、回転扉とエレベーターがステージ左右にありました(たぶん…)。
オープニングは
雨のステイション
その後は、
天気雨
中央フリーウェイ
最初は、どんな衣装だったかな~。「雨のステイション」の時は、おとなし目の姿だった気がします。コートを着ていたのではないかな~?それにロンドンが舞台だから、やっぱり雨傘を持っていたかも???(この辺、思い込み勘違いの可能性大…)。 何曲か歌ったあと、回転扉に入って一瞬ですぐ出てくると、上のような白髪の過激な格好に変身していたんです。歌は、
白日夢・DAY DREAM
セシルの週末
地中海の感傷
と続きました。
「セシルの週末」はまだリリースされていず、この時初めて聞く新曲でした。…you want to marry me…の歌詞が耳に残りました。
続く弾き語りのコーナーでは、会場からお客さんを5名ほど舞台に上げ、ステージに置かれたテーブルと椅子でその方たちに紅茶とケーキをご馳走しながら、リクエストに答えるという、なんとも贅沢な企画になっていました。リクエストで歌った曲は、
海を見ていた午後
雨の街を
でした。ひとり男性が「よそゆき顔で」をリクエストしたのですが、“その曲、後でするから…。”ということで、別の曲になりました。かなり弾き語りを時間かけてやってくれました。トークも長くて楽しかったと思います。ゆったりリラックス・ムードで進みました。
そして、(たぶん)ここで舞台上のお客さんがまた席に戻り、その後も引き続き弾き語りで新曲の、
5cmの向う岸
そして、
よそゆき顔で
を歌ってくれました。「5cmの向う岸」は皆が初めて聴く曲でしたが、明るい笑いが客席から起こっていました。「よそゆき顔で」の途中からまたバンドのメンバーが、演奏に加わったと思います。そしてユーミンは、衣装を替えて、
この上のお姿で、
ESPER
を歌ってくれました。この衣装いいでしょ?緑とピンクの組み合わせがポップで素敵!ユーミンの抜群のスタイルだから着こなせるコスチュームです。デザインは伊藤佐智子さん。そしてこの曲の途中で、まぁ、ユーミンもバンドのメンバーも宙吊りになり、下の写真のような姿で「ESPER」を歌い続けました。
バンド・メンバーもこれで演奏しているのだから、スゴイですよね~。続いて、
14番目の月
78
翳りゆく部屋
で、幕となりました。このコンサートの選曲もすごくいいでしょ?好みなんですわ~。下の衣装も大胆!これ遠目にみると、丸裸に見えるんですよ~。いまだに ‘ユーミンのプロポーション’ といえば、僕にとってはこの時のイメージなんです。バツグンだわね~。ちなみにユーミン、“ステージはノーパンですよ” とのことです…(雑誌「週刊朝日」1980年6月27日号78頁 津川雅彦との対談での発言)。キャア!
その後、アンコールが3回ありました。
COBALT HOUR
DESTINY
客は大興奮して総立ちになっていましたね~。これ以前僕が観た「OLIVE」「魔法の南瓜物語」では、お客さんがみんな立ち上がるなんてことはなかったんですよ~。そして最後に
雨のステイション
をもう一度歌ってくれて、コンサートは終わりました。ごめんね。かなり不確かな記憶の情報で…。
終了後、コンサート会場で配られたアンケート用紙(雲母社作成)に、興奮状態のまま色々感想を書きなぐって、その用紙を提出して帰りました。神経高ぶってたので、字がもうぐちゃぐちゃ…。あのアンケート回答、読めたのかしら?
この下は、このコンサートの宣伝の切り抜き。
当時、この “愛ーあこがれ 夢ーユーミン” のコピー、ラジオのCMでも流れていました。
森脇美貴夫さんが、文を寄せています。この方、僕よく知らないのですが、パンク・ロック関係の方なの?
会場では、下のようなチラシももらいました。手書きというところが、なんとも時代ですね。先着100名様予約特典、マミー・ポシェット(ビニール製小物入れ) -当会場で展示中- とニュー・ポスターですって…。昭和55年のことで~す。
下はレコードのリリース情報誌(LPを買うと当時よくレコード屋でタダでもらえた小冊子)からの切り抜き。
アルバム「時のないホテル」発売2週間前に行われた「BROWN'S HOTEL」大阪公演でした。やっぱりユーミン、オンリー・ユーよ!
伊藤佐智子さん ロング・インタビュー:
http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/html_shirasu_sp_fashion.html
今回の写真も全て Kontaのユーミン・ファイル からのものです。
(2014年4月12日追加:お友達の竜作さんが見つけ、スキャンして送ってきてくれた画像↑。1980年8月号の雑誌「バラエティ」からだそうです。感謝! そうそう、テレンス・ラティガン Terence Rattigan の1943年の戯曲「お日様の輝く間に / While The Sun Shines」の中にブラウンズ・ホテルのことが出てくるよ。)
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