ユーミン名曲の復活祭 - Kontaの歓びの毒牙

　今年(2012年)のイースター(復活祭)は明後日、4月8日だそうで…。ちょうどいい時期(なのか？)に手に入れたオムニバス盤「VELVET SONGS」ASIN:B004MCZLQK が意外にもよかったのでちょっと紹介。
　13曲収録中、8曲がユーミン(荒井由実時代の松任谷由実)作の歌で、約1年前の発売から気になってはいたんだけど、今まで出たユーミンのカバー集がヒドイものが多かったこともあり、“どっちみち、しょーむない出来でしょ？”と思って買う気があんまり起きなかったんだわ。もうだまされないわよっ！
　だいたいトリビュート盤とかカバー盤とかいうもの、オリジナル曲を知ってる者にとっては、ほんと不快なものが多いわな。ユーミン関係で特にダメダメだったのは、1999年に出た「Dear Yuming」ASIN:B00002ZZXV というアルバム。発売当時に、甘糟りり子さんとうい方も書いていらっしゃったけど、ほんと‘カラオケ’の域を出てないんですわ。2回聞いただけで“もうわかったから…”っていうシロモノでした。よくもこんな作品、売り物に出来たなと呆れましたわ。

(上の写真は、物心ついたころから家にあった、「世界文化シリーズ」(全24巻　世界文化社刊)の中の「アメリカ 1」の巻(この巻で、三島由紀夫もNYについて書いてます)。昭和40年(1965年)発行なんで、僕が2歳の時の本。‘イースターは春の祭り　この日は若い女性が美しい帽子をつけて五番街を歩く’と説明がついていて、イースターってこんな風なのね…と幼心に写真を見て思っていたんだわ、美少年時代(ホンマか？)の俺。)

　今回この「VELVET SONGS」も全然期待せずに聞いたんだけど、聞き始めてすぐ、今までのものとは、なんかちょっと違うぞという手応えが…。まぁ変は変なんだけど、これ、なかなか面白いやん！編曲もとても良いし、何か感じさせるものがあるね。CDには〈ベルベット・イースター〉が3ヴァージョンも入ってるんだけど、どれもアプローチが違うので、全然気にならないし…。13組が参加してるのに、アルバムとしてもちゃんとまとまりがあるわ。参加の13組の方たち、僕はひと組も知ってる人いなかったんだけど、この人たち今、有名なの？買ってから、何度も繰り返し聴いてしまいましたわ。こんなことってめったにないんだけどね。

　ただ、一曲だけいらない曲があったのさ〜(モチロン、僕の個人的な好き嫌いね)。それは08.のWyolica〈卒業写真〉。このヒト、一体どこの人？日本語がまともに発音出来てないんですケド…。異音ばっかりで、聞いててホント耳障り。この発音でカッコエエとでも思っとるんかっ！？息継ぎも、気持ちわるぃ。日本語学校にもう一度行かれたほうがよいのでは？(大きなお世話だっ)。

　この「VELVET SONGS」出来がなかなかで気に入ったので色々調べてみたら、12インチ・アナログ盤ASIN:B006WLCZUO も出てるのね。欲しいかも…と思ったんだけど、よく見るとCDより5曲カットされ8曲のみ収録。曲目チェックしたら、なぜかWyolica入ってるやん…。いらんわ！もっと出来のいいやつ選ばんかいっ！

　まあ騙されたと思って、アナタも一度このアルファ楽曲・トリビュート盤「VELVET SONGS」聴いてみればっ！