ユーミンの記憶違い？〈遠い旅路〉

　ユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)へのインタビュー聞き書き本「ルージュの伝言」ASIN:B000J7H9DU(1983年)によると、ユーミンの1977年のシングル盤〈遠い旅路〉ASIN:B00005GOLD(1977年11月5日発売)は、山本周五郎の小説「五瓣の椿」ISBN:4101134057 を原作とする時代劇ドラマの主題歌として書かれた(結局直前にドラマに不使用が決定…)ということになっているんですが、1977年の秋にテレビ放映された「五瓣の椿」原作のドラマって、ネット検索しても出てこないんですよね〜。
　そのかわり、同じ山本周五郎の別小説「柳橋物語」ISBN:4101134049 を原作としたTBSのドラマ「おせん」という作品の情報が出てきました。こちらは松任谷正隆・由実夫妻の仲人をつとめた福田新一さんが演出を担当されているので、“仲人さんがドラマの主題歌をやってくれっていう話を持ってきた”という「ルージュの伝言」の記述と辻褄が合うんです。
　というわけで、僕の仮説ですが、ユーミンが「ルージュの伝言」で語っていることは、もしかして原作本タイトルの記憶違いかも？？？

　「おせん」は1977年10月13日から1978年の1月5日まで13回に渡り放映された時代劇だそうなので、このシングル盤のリリース時期とも合うし…。
　で、この時代劇、出演者が栗原小巻、林隆三、細川俊之、平幹二朗、大滝秀治、長門裕之、南田洋子…って、めちゃめちゃ豪華じゃないですかっ！！
　このドラマにユーミンのあのレアな歌詞‘血を吐くくらい〜♪’がもし主題歌として使われていたとしたら、きっときっとそれはもう素晴らしかったことだろうと思います！！(果てしなく自分が終わりそうよ〜♪)