ダニー・ボナデュースとブルース・ロバーツ

芸能界ってなんでもアリなのさ〜

米TVシリーズ「人気家族パートリッジ(The Partridge Family)」(1970年〜1974年)の子役ダニー・ボナデュース(Danny Bonaduce)の1973年発表ソロ・アルバム(収録時間：約31分)。ブルース・ロバーツ(Bruce Roberts)が、ダニーのゴースト・シンガー(影武者歌手)をしていたことは、あちこちで書かれていましたが、やっとそのレコードを手に入れました(遅い？)。ブルースったら、なんとこのアルバムに5曲も提供して、おまけに本当に共同プロデュースもしているではありませんか！！ダニー自身も歌っていることは歌っているのですが、彼の弱くて不安定なヴォーカルの後ろでしっかりブルースがサポート、彼の声はっきりわかりますよ。1953年生まれのブルースですから、19か20歳ぐらいの頃の録音になりますね。このレコード製作にかかわった顔ぶれは、1972年に発売された女優ビヴァリー・ブレマーズ(Beverly Bremers / ベバリイ・ブレーマーズ / ベバリー)のアルバム「I'LL MAKE YOU MUSIC (愛の調べ) / ラヴ・フェアリーベバリーの詩」ASIN:B00000094S とほとんど同じで、COLORS OF LOVEはどちらのアルバムにも収録されている曲です。

その他このアルバムには、タートルズ(The Turtles)のHAPPY TOGETHER ASIN:B0002XBPXQ チックなI'LL BE YOUR MAGICIAN、スタイリスティックス(The Stylistics)のI'M STONE IN LOVE WITH YOU ASIN:B000001O6I に激似のSAVE A LITTLE PIECE FOR ME、サイモンとガーファンクルの有名曲のカヴァーに、ブルース自身がアリスタの前身のベル(BELL)・レーベルに1972年に録音したシングル盤2枚、A NEW KIND OF FEELINGとALL THE TIME IN THE WORLDのダニー・ヴァージョン等を収録(A NEW KIND OF FEELINGは、歌詞が書き直されA NEW KIND OF MEとして改作されています)。なかなか粒よりの曲が集められていて、ポップで楽しいアルバムに仕上がっていると思います。気に入りました。

このレコードに関してダニー・ボナデュースは

"That(the album) should have been called Danny Vanilli! You can barely hear me on that, I hardly sang. A really talented singer and musician named Bruce Roberts sang most of it, especially the high notes."

ブルース・ロバーツ自身は

"The first trip to California was when I went out to be the voice of Danny Partridge. The TV series was on, full-time. Danny Bonaduce [who played Danny Partridge] had a solo album, and I went in to sing all of Danny's parts, layering five vocals onto his vocals."

とインタビューで語っていました。

DANNY BONADUCE(1973)

(A)
01. I'LL BE YOUR MAGICIAN (Irwin Levine, L. Russell Brown)
02. SAVE A LITTLE PIECE FOR ME (Bruce Roberts)
03. TURN-DOWN DAY (Keller, Blume)
04. BLUEBERRY YOU (Norman Bergen, Mark Barkan)
05. YOU'RE OLD ENOUGH TO FALL IN LOVE (Bruce Roberts)
06. THE 59TH STREET BRIDGE SONG(Feelin' Groovy) (Paul Simon)
(B)
01. DREAMLAND (Bruce Roberts)
02. A NEW KIND OF ME (Bruce Roberts)
03. COLORS OF LOVE (Norman Bergen, Mark Barkan)
04. FORTUNE LADY (Oriolo, Norman Bergen, Mark Barkan)
05. ALL THE TIME IN THE WORLD (Bruce Roberts)