Kontaの歓びの毒牙

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「やめないで、もっと!」(エロビぢゃないよ)

美体のニブい人ジョディー・マクリー右

 先日、ここ十数年テレビから録りためたビデオを整理してみました。特に大切な映画は標準録画しているけど、大抵は3倍で録ったもので、これが何処に何が入ってるか探すのが大変だったんです。今回はちゃんとビデオに番号もつけて、映画タイトルをコンピューターに入力したので、もう観たい映画が即探し出せるようになりました。その数ビデオ650本、録画されてるタイトル約2000、この数字は3倍録画のものだけで、他にも標準録画と市販のソフトを買ったものはまだちゃんと整理出来ていないのですが…。これだけの映画、1日1本観ても全部観るのに6年かかるのね(どうしよう)。

 そんなビデオのなかに「ペイトンプレイス物語」のコンスタンス役だったドロシー・マローンさんが出演している映画を発見。観てみました。1963年の「やめないで、もっと!/BEACH PARTY」(公開時は「やめないで!もっと」というタイトルだったそう。!の位置が違います)。これがとっても楽しい作品で、嬉しくなってしまいました。
 主演はフランキー・アヴァロン(Frankie Avalon)、この人僕らの世代だと映画「グリース」(1978年)に出演して「BEAUTY SCHOOL DROP-OUT」を歌っていた人というぐらいしか知識がなかったんですが、この頃のアイドル歌手だったんですね。そのフランキーが恋人のドロレス(アネット・ファニセロ、アネット・フニセロ/Annette Funicello)と二人、南カリフォルニアの海岸に遊びに来て、そこで仲間達と繰り広げるドタバタ・コメディ。お互い大好きなのに、ひょんなことからケンカして、相手に嫉妬させるためそれぞれ別の相手に気がある振りを…って青春映画によくあるパターンそのものなのですが、歌あり、踊りあり、ケンカあり、サーフィンあり、そこに若者の生態を調査しに来た大学教授ロバート(ボブ・カミングス/Bob Cummings)と彼の助手マリアン(Dorothy Malone)、エリック(ハーヴェイ・レムベック/Harvey Lembeck)が率いる、レザーに身を包んだどうみても40代にしか見えない老け不良グループなどか絡んで大騒ぎ!。
 教授のロバートはメガネに長い顎ひげをはやし、世界中を調査して廻った時に持ち帰ったものを身につけていて(日本消防団にもらったハッピとかアフリカのサンダルとか)、散々、若者たちに笑いものにされますが、この人物がなかなか魅力的なんです。後半でドロレスの求めに応じて、ひげを剃りメガネをはずしてしまうと、普通のハンサムさんになってしまってちょっとかわいさ半減かな…。
 フランキーの友だちは、小柄だけど胸毛があってイタズラ好きでやんちゃなジョニー(ケン?)(ジョン・アシュレー/John Ashley)(写真左)と、背がすっごく高くて伸び伸びした身体が美しいデッドヘッド/Deadhead(ジョディー・マクリー/Jody McCrea)。このデッドヘッドっていうのは、頭がちょっとニブい、おとぼけキャラの彼の愛称なんですよぉ。ジョディー・マクリーという俳優、この映画で初めて知りましたが、とってもキュート!なんと俳優のジョエル・マクリーの息子さんなんだそうです。もうこの作品で一番の僕のお気に入りになりました!
 日本題の「やめないで、もっと!」は映画の中でフランキーが歌う「DON'T STOP NOW」という曲から考えてつけたのでしょうか、おかしくて、おもわせぶりで、とっても良いですね。ドロレス役の頭がちょい大きいアネットも1曲、鏡の中の自分と対話しながら「TREAT HIM NICELY」という曲を歌いますが、これがモロ、コニー・フランシスの「ボーイ・ハント/WHERE THE BOYS ARE」チック。鏡の中の自分が語りかけてくるなんて、とっても60年代的で、平和な図よね〜と感激。
 この映画一言でいうと、ユーミン(松任谷由実)のアルバム「SURF & SNOW」の世界なんです。まあ、僕自身はスポーツは大嫌いですがね(笑)。つか、そんな健康的なグループとは無縁だわさ。でもでも、こんな映画40年前だから出来たんですよね。環境破壊が進む現代では、真夏にサーフィンなんて、もう恐くて恐くて絶対出来ません!皆さんも紫外線対策は抜かりなく。お肌は大事だよ。

ペイトンプレイス物語」についての詳細は、私のHPへ:
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