Kontaの歓びの毒牙

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「いとしのレイラ」は盗作だった!

盗作なんかするとバチが当たるわよっ!

 皆さん、雑誌「レコード・コレクターズ」2004年10月号のリタ・クーリッジ(Rita Coolidge)のインタビュー(質問作成・文:小川真一さん)お読みになりました?すごく興味深いことが書いてありましたね。デレク・アンド・ドミノス(Derek And The Dominos)の「いとしのレイラ/LAYLA」は、リタが書いた曲を彼女がレコード化する前に、Eric ClaptonとJim Gordonに盗作されてしまったものだそうですよ〜。この話はエリック・クラプトンのファンの間では昔からささやかれていることとか…。ビックリですね!
 そのインタビューによると、リタの書いた元曲「TIME」は、姉のプリシラ・クーリッジとブッカー・T・ジョーンズ(Booker T. & Priscilla Jones)の1973年のアルバム「CHRONICLES」(A&M SP-4413)に入ってるということなので、興味津々取り寄せることに…。その後レコードが米国から届き、詳細がわかりました。
 盗作は、7分以上ある「いとしのレイラ」の有名な歌の部分ではなくて、後半4分弱を占めるインストゥルメンタルのところ。ほんと"楽譜持ってたやろっ?"ってぐらいそのままやん!リタの「TIME」のコピーライト取得が1969年になっていて、これも1970年発売の「いとしのレイラ」より前ですよね…。リタは自分は当時無名のいちバック・ヴォーカリストだし、自分の書いた曲と主張してもどうにもならないとあきらめたそうです(涙)。当時の義兄ブッカー・T・ジョーンズはこのパクリ話を聞いて激怒したらしい…。詳しくは「レコード・コレクターズ」(バック・ナンバー手に入ります)*1でチェックしてね。

 このブッカー・Tとプリシラのアルバムですけど、他にも興味深い曲が入っています。バーブラの映画「スター誕生」(1976年)でクリス・クリストファーソン(Kris Kristofferson)が歌っていた「THE CRIPPED CROW」、この曲のオリジナルはブッカー・Tとプリシラだったのですね。1975年にはクリスとリタもデュエット・アルバム「BREAKAWAY」*2でこの歌を採り上げていました。他に僕が特に気に入ったのは「WILD FOX」という曲で、この曲のサウンドはとてもカッコイイですよ〜。機会があれば聞いてみて下さい。

 そうそう、ブッカー・T・ジョーンズで思い出したのですが、1980年、松任谷正隆さんがDJを務めていたNHK-FMのラジオ番組「サウンド・ストリート」にブッカー・Tがゲストとして出演したことがありました。番組の中で、ブッカー・Tがある曲に施したアレンジが、以前、正隆さんが吉田拓郎の曲につけたアレンジとソックリだとかで、その時、「あの曲はいつアレンジしたの?」って正隆さん、ブッカー・T・ジョーンズにちょっとにじり寄ってました(笑)。やっぱりみんなやってるのね。

クロニクルズ(紙ジャケット仕様)

クロニクルズ(紙ジャケット仕様)

Breakaway

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A Star Is Born

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クロニクルズ

クロニクルズ

Delta Lady: A Memoir

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この本↑でリタ自身が「いとしのレイラ」盗作事件の詳細を語っています。