Kontaの歓びの毒牙

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千日前セントラル 難波高島屋東 道具屋筋内

なんば高島屋の東、道具屋筋内に2006年9月まであった映画館、千日前セントラル。

 

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千日前セントラル 雑誌「ロードショー」1977年12月号256頁に掲載された写真。左手前のポスターから、上映中作品は読み取れませんが、1977年頃の写真だと思われます。 RS劇場めぐり52

 

  私が中学生の時好きだった女優は、バーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand)は別格として、ジャクリーン・ビセット(Jacqueline Bisset)、ミア・ファロー(Mia Farrow)、シルビア・クリステル(Sylvia Kristel 1952 - 2012)などでした。1977年の5月15日の「日曜洋画劇場」(テレビ朝日 21:00~)でシルビアの出世作「エマニエル夫人 / Emmanuelle」(1974)のテレビ初放映(シルビアは山口いづみさんが吹き替え)があり、それももちろん観ました。そしてその同じ1977年の同じ5月、シルビアの新作映画「華麗な関係 / Une femme fidèle」(1976)が公開されるというので、テレビや一般の雑誌でも結構話題にもなっていて、ぜひとも観たいと思い、ロードショー公開時に観に行ったのです。

 

(左)Jさんが僕にプレゼントして下さったジェットリンク発売の「華麗な関係」DVD

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(右)映画を観てすぐ購入した「華麗な関係」のサントラ・シングル盤、定価600円でした。

  

 大阪難波でこの映画をやっていたのが、道具屋筋の千日前セントラルでした。初めてそこへ行く中学2年生にとっては、かなりわかりにくい場所でしたが、迷いながらもなんとか見つけて、映画館に入ることができました。観る予定の回はもう始まっていて、場内に入った時、映画の場面は、散歩に行ったマチルド(シルビア・クリステル)をシャルル(ジョン・フィンチ)が探しに出て、雨の草原の中で二人が出会うところだったのを覚えています。映画上映が全入れ替え制ではなく、次の回で見逃した場面まで改めて観るということも出来たゆるやかな良い時代でした。

 この映画のシルビアが美しいのはもちろんなのですが、相手役のシャルルを演じたジョン・フィンチ(Jon Finch 1942 – 2012)もすごく美男で素敵で、映画自体の一般的評価は決して高くはないのですが、私は結構楽しめましたし、好きな思い出の映画です。そして、まあ!ジョンは映画の中で美しい全裸を披露してくださいま~す。当時映画館ではもちろんボカシがありましたが、2012年にジェットリンクから発売されたDVDでは、一切モザイクなしですよ!ちょっと奥さん、聞きました!?

 

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ジョンはこの後、こちらを向きますよぉ~(きゃあ~)。

 

男前の英国俳優、ジョン・フィンチ

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Jon Finch (1942 – 2012)

 

カメラマンさん、もっとズームでお願いしま~す! 

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こちらは「華麗な関係」パンフレット掲載のジョン・フィンチのプロフィール

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ジョン・シュレシンジャーロマン・ポランスキーアルフレッド・ヒッチコックロジェ・ヴァディムら名監督の作品に出演。ジョンは、とんでもない失敗作映画「ベルサイユのばら / Lady Oscar」(1979)でオスカル様を演じたカトリオーナ・マッコール(Catriona MacColl)と、1982(1980?)年から1987年の間結婚していて、二人の間に子供がひとりいるとのことです。

 

これ↓は映画「ナイル殺人事件 / Death on the Nile」(1978) のジョン。スタイルもいいですね~。

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ジョン・フィンチ(Jon Finch) & オリヴィア・ハッセー(オリビア・ハッシー Olivia Hussey)
 

 ところで、私はドイツの作家トーマス・マン(Thomas Mann 1875 - 1955)が大好きなのですが、マンの晩年の長編小説「ファウストゥス博士 / ファウスト博士/ Doktor Faustus」が1982年に西ドイツで映像化されていて(1話約60分×3の3部構成で全長177分)、この映像化作品で主人公の作曲家アードリアーン・レーヴァーキューン(Adrian Leverkühn) を演じているのが、なんとこのジョン・フィンチなのです。

 

アードリアーン・レーヴァーキューンとヘタエラ・エスメラルダの出会いの場面

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 Adrian Leverkühn (Jon Finch) und Hetaera Esmeralda (Marie Lebée) 「ファウストゥス博士」

 

アードリアーンと同性愛関係となるヴァイオリニスト、ルードルフ・シュヴェールトフェーガー(ルーディ)(下左) Rudi / Rudolf Schwertfeger (Siemen Rühaak)

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アードリアーンが短期間ながら結婚を考える女性、フランス系スイス人の舞台芸術家(装置家)マリー・ゴドー嬢(上右) Marie Godeau (Marie-Hélène Breillat)

 

アードリアーンと美しい少年、5歳の甥のエヒョー(ネポムク)

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Adrian Leverkühn (Jon Finch) und Echo (Armel Loriquet) 「ファウストゥス博士」

 

 この映像化作品の「Doktor Faustus」ですが、映画ではどうしても出来事中心の描かれ方になってしまうので、原作にある深みはありませんが、主演のジョンはやはり魅力的ですし、思ったほど悪い出来ではなかったです。特に最初の2話はかなりいいレベルまでいっているように思います。最終話で急に失速していく気がしますが…。やはり音楽的要素の考察をさらりと流してしまうと、通俗的な話の印象だけで終わってしまうのは仕方がないのでしょうね。でもマンの原作が好きな方なら、この映画を観たらきっとまた原作を読み直したくなると思いますよ。私は大学時代の1984年に、H先生という方のマンの「ファウストゥス博士」の音楽についての講義を受講していたのですが、この映画を観た後、その当時のノートを取り出して再ひじっくり読み直しました~。

 

千日前セントラル→ジョン・フィンチ→トーマス・マンの「Doktor Faustus」と、どんどん話がそれてしまいました(えへ)。

 

 千日前セントラルに話をもどしますと、次にここで観た映画はライアン・オニール(Ryan O'Neal)主演の「ザ・ドライバー / The Driver」(1978)でした。この映画はどうしても早く観たくて、新聞に載っていた試写会招待の案内に多数枚の葉書を書いて当選し、実は1978年の8月に試写会でもう既に3度(SABホールで2回、ABCホールで1回)観ていたのですが、やはり劇場公開初日にも、4度目ですが観に行きました。それほどライアンが大好きだった時期なんで~す。

 

映画「ザ・ドライバー」の大阪劇場公開初日は1978年9月9日(土)でした。 当日一般1300円、学生1100円、前売特別鑑賞券1000円、学生前売券900円と記載されています↓。

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これ↑は公開5日前に朝日新聞に載った広告で、僕のライアン・オニールのファイルから取り出しました。安井かずみさん、服部まこさん、星野一義さんらのコメントも見えます。

 

 公開初日、この「ザ・ドライバー」を観に行くのに、僕が家の近くの駅に着いたら、当時中3の同じクラスで、僕と仲が良かったF君がホームにいました。今からライアンの映画を観に行くという話をしたら、F君もぜひ観たい!というので、一緒に千日前セントラルに向かい、隣同士の席で並んで観ました。このF君はとても興味深い人物で、成績は学年一(高校卒業後は東京大学に進学しました)、ピアノもとても上手で、音楽の趣味も、クイーン、ポール・サイモンザ・バンド…というぐあいでした。僕と同じくゲイ・ネタの話が大好きで、雑誌「JUNE」がまだ「COMIC JUN」だった時代の1978年秋の創刊号を買って、学校に持って来たりして、僕も見せてもらいました(ヘヘヘ)。創刊されて間もない雑誌「ポパイ」を知ったのもF君のおかげでした。F君、ゲイまたはバイだったのかなと…今考えると思います。そういう友人が近くにいた中学時代の私は、とても幸運でしたね。

 

 映画「ザ・ドライバー」ですが、9月9日に始まり9月末の新聞の広告には“空前の大ヒット!堂々10月へロング・ラン!” という大げさな表現が読めるので、結構ヒットしていたと思いますし、当時から評価も低くない作品でした。今でこそ‘ライアン・オニール=ダメ暴力男’の認識が一般に広く浸透していますが、1970年代の10年間は、最も旬のハンサム超売れっ子人気俳優だったのですよ。

 

イザベル・アジャーニ(Isabelle Adjani) & ライアン・オニール(Ryan O'Neal)

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ライアンのこの爽やかで優しそうな笑顔にアナタもだまされましたか? 

 

 はい、私は1977年の夏~1979年の約2年半の間、ライアン・オニールのハンサムな容姿に、ずっとだまされていました!!(ケケケ)

ライアン・オニール 1970/80年代雑誌切り抜き 32枚セット

 

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1980年11月、大阪ミナミを歩く人々。千日前セントラルではファラ・フォーセットの主演3作目「スペース・サタン / Saturn 3」(1980)を上映中

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 千日前セントラル…思い出深い映画館なのに、実際は上記の映画2作品しか、そこで観ていなかったことに、今回この文を書くために調べてみて気づきました。 中学時代の記憶って鮮明に残るものなのですね~。

 

終わりに、千日前セントラルに関係するものはないかと、自分の古い映画資料をあさってみました。

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ブルース・リー 死亡遊戯 / Game of Death」(1978)と「愛のファミリー / Debolt Family」(1977)の割引券が出てきました。

 

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1975年7月 難波高島屋前の映画の看板 千日前セントラルと梅田スカラ座では「メリーゴーランド / L'ultima neve di primavera」(1973) 、千日前スバル座と三番街シネマ1では「卒業試験 / Es war nicht die Nachtigall」(1974)を上映中。 写真には写っていない右手側に南街会館(「アラン・ドロンのゾロ / Zorro」(1975)を上映中)があります。

 

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戎橋劇場 キリン会館4F 女性に愛される名画劇場

 1986年3月まで大阪心斎橋筋戎橋北詰キリン会館4Fにあった映画館、戎橋劇場

 

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戎橋劇場 (戎橋北詰キリン会館4F) 表に掲げられている写真が映画「オーメン / The Omen」(1976)と「タクシードライバー / Taxi Driver」(1976)なので、この2本立プログラムが上映されていた1977年1月8(土)から1月21日(金)の間のいつかに撮影された写真だと思われます。(雑誌「ロードショー」1977年4月号176頁より)

 

上の写真の左手の1階チケット売り場で券を買うともらえたミニ・カレンダー↓で、1977年のものです。鑑賞料金は大人600円、学生500円でした。

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(この記事に掲載したミニ・カレンダーは全て、私自身が当時もらって、現在まで保管しているものです。)

 

 私がこの戎橋劇場で初めて観た映画は1977年の7月、中学2年の時で、「トリュフォーの思春期 / L'Argent de poche」(1976)とスペイン映画(でも英語版の)「熱愛 / A Long Returning / Largo retorno」(1975)の2本立でした。漫画家の竹宮恵子さんが「トリュフォーの思春期」について書いた文章を、中1の時に読んで、それからずっと「思春期」を観たいな~と思っていたのです。併映の「熱愛」はリン・フレデリック(Lynne Frederick)とマーク・バーンズ(Mark Burns 映画「ベニスに死す / Death in Venice」(1971)でアッシェンバッハと論争するアルフレッド役をした俳優)主演の映画で、病にかかった妻を治療法が見つかるまで40年間冷凍保存して待ち続ける夫の、本来は悲しい物語なのですが、演出の安っぽさから“これもしかしてコメディ作品かも?”と思わせるお笑い作品に仕上がっていて、「思春期」よりもキョーレツに印象に残りました。アルミホイルにくるんで人間を冷凍保存とか、40年の時の経過を表すのに、マーク・バーンズが短時間で、老けメイクを色々変えて何度も登場する場面や、妻が若いまま健康に甦ったのはいいものの、今度は40年分老化した夫が死亡…「あなたこれからどうするの?」と訊ねられた妻リン・フレデリックが、こちらを振り返りながら言う、ラストのクサい決め台詞「生きていくわ…」まで、ツッコミどころ満載のカルト映画候補作(ホンマか?)でした。

 リン・フレデリックさんですが、この「熱愛」では、1970年代前半の日本の青春ドラマに出て来そうな“年上のお姉さん”的雰囲気なのですが、同1977年の秋に日本公開された映画「さすらいの航海 / Voyage of the Damned」(1976)では、“この人、本当に同一人物?”と思わせるほど、若々しく気品と透明感のある美人に生まれ変わっていて、大変驚きました。「さすらいの航海」を観た人はみんな、リン・フレデリックに魅了されたのではないかと思うほどの、純白に輝くような美しさでした。

リン・フレデリック(Lynne Frederick 1954 - 1994)

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左から「熱愛」「さすらいの航海」そしてカネボウ化粧品モルフェのCMのリン・フレデリック

 

1977年にここ戎橋劇場で観た他の作品は「愛よもう一度 / Si c'était à refaire」(1976)、「タクシードライバー / Taxi Driver」(1976)、「エアポート'77 / バミューダからの脱出 / Airport '77」(1977)、「続フレンズ / Paul and Michelle」(1974)、「ブラザー・サン シスター・ムーン / Brother Sun Sister Moon / Fratello sole, sorella luna」(1972)でした。 「愛の妖精 アニー・ベル / La fine dell'innocenza」(1976)は6月に千日前スバル座でロードショー公開された時からずっと観たかった映画でしたが、結局どの映画館でも観れず、今はDVDを買って持っています(好き!)。

 

(戎橋劇場で観た映画「愛よもう一度」については、下のブログ記事にも:)
1977年の Françoise Hardy フランソワーズ・アルディ

https://k0nta.hatenablog.com/entry/2016/02/06/002431

 

1978年1月の戎橋劇場上映予定は、ミニ・カレンダーではなく、サイズの大きい3つ折りのリーフレットになっています。

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 ところで、私が映画を観るようになったキッカケは、中学1年の終わり頃(1977年の3月)、同じクラスの仲の良かった女の子が下の↓マーク・レスター(Mark Lester)のファイルを、学校に持ってきたことでした。 

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このファイルは、  漫画雑誌「りぼん」1972年の11月号の付録だったそうですが、そこに写っているマークがあまりにも可愛らしくて、僕はすぐに夢中になりました。ちょうど前年の1976年5月2日(日)に「小さな恋のメロディ / Melody」(1971)のテレビ初放映があり、日本はトレイシー・ハイド(Tracy Hyde)のブームの真っ最中で、映画雑誌には、マーク・レスターも結構(ついでに)掲載されていて、それで雑誌「ロードショー」「スクリーン」を買い始めました。(ひと月ほどしてその女友達は、このファイルを僕にくれたのです。)

 

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しかし、青年になったマークの新作映画「王子と乞食 / The Prince and The Pauper / Crossed Swords」(1977)がロードショー公開される、その年1977年の秋ごろには、私も移り気なものですね…、マークに替わる私のアイドル、ライアン・オニール(Ryan O'Neal)に心が奪われて、毎日ライアンの事ばかり考えていました(エヘヘ)。

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1978年1月に戎橋劇場で観たのは「ニューヨーク・ニューヨーク / New York, New York」(1977)と「ネットワーク / Network」(1976)の2本立でした。デイヴィッド・ハミルトン(David Hamilton)の「ビリティス / Bilitis」(1977)はここではなく、西梅田大毎地下劇場で観たのですが、

マチュー・カリエール↓(Mathieu Carrière)や 

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ベルナール・ジロドー↑(Bernard Giraudeau 1947 - 2010)などの美しい男優たち、そして映像や音楽も素晴らしく、今でも大好きな作品です。

 

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1978年の2月に観たのは「2300年未来への旅 / Logan's Run」(1976)、「ジェット・ローラー・コースター / Rollercoaster」(1977)です。

 

1977年11月にテレビ放映された「キャバレー / Cabaret」(1972)を観て、マイケル・ヨーク(Michael York)にもすごく惹かれていた時期でした。 

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マリサ・ベレンソン(Marisa Berenson)とパーティーで談笑するマイケル・ヨーク夫妻↑。マイケルはマリサの義理の弟アンソニー・パーキンス(Anthony Perkins 1932 – 1992)とは犬猿の仲だそうで…。二人の間に一体何があったんでしょうね?

 

ジェットコースター爆破犯を演じた 

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キュートで爽やかな好青年、ティモシー・ボトムズ(Timothy Bottoms)君も、大のお気に入りでした。やっぱり美男が好きなんですね…俺。

The Other Side of the Mountain / The Other Side of the Mountain, Part 2 [Blu-ray]

 

この下の4枚は1979年のミニ・カレンダーです。2月と9月の掲載作品は、戎橋劇場では観ていません。どちらもその前の週のプログラムであった、「アイズ / Eyes of Laura Mars」(1978)、「ミッドナイト・エクスプレス / Midnight Express」 (1978)と「ビッグ・ウェンズデー / Big Wednesday」(1978)(←日本公開時、エンド・クレジットに勝手に付け加えられた、日本語で川崎龍介か歌う「こころに海を」に皆一気に興ざめ!)、「アニマル・ハウス / National Lampoon's Animal House 」(1978)の2本立てを観に行った時にもらったものです。 

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「グッバイガール / The Goodbye Girl」(1977)、「結婚しない女 / An Unmarried Woman」(1978)、「天国から来たチャンピオン / Heaven Can Wait」(1978)はここで観ました。鑑賞料金は大人700円、学生600円に値上げされたんですね。

 

ミッドナイト・エクスプレス」と言えばやはり、このシャワー・シーンでしょう!!(きゃ) 

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Erich (Norbert Weisser) & Billy (Brad Davis) Midnight Express 1978

 

バーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand)の愛人ジョン・ピータース(Jon Peters)のプロデュース作品 「アイズ」は、すごく面白くなりえた映画だったのに残念な仕上がりに終わりましたね。フェイ・ダナウェイ(Faye Dunaway)の相手役が最初候補になっていた魔性の美貌ヘルムート・バーガー(Helmut Berger)だったなら、どんなにハマったでしょう!!(ヘルムート様はサイコキラー役が得意なのよ~)

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でも「アイズ」はサントラ・アルバムは好きです。日本で未DVD化の大傑作「ミスター・グッドバーを探して / Looking for Mr. Goodbar」(1977)でも素晴らしテーマ曲を書いたアーティ・ケーン(Artie Kane)がスコアを担当、バーブラが歌う主題歌(←1976年にL.A. JETSというグループがゲイリー・クラインのプロデュースでシングル発売していたPRISONER Captured By Your Eyesのカバー・ヴァージョン)や当時の素敵なディスコ・ヒット曲も収録されています。

L. A. Jets - Prisoner (Captured by your Eyes)

https://www.youtube.com/watch?v=sZpsnvqblq0

 上の画像の文は「アイズ」サントラLPのライナー・ノーツからです。カルヴァン・クライン(Calvin Klein)の「アイズ」カメオ出演場面が昔から気になっていたので、持っているVHSで探してみました。

 

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おぉ、確かに出演してます。映画が始まって10分ぐらいのパーティ場面で見つけました。画像の一番左端、これカルヴァン・クラインですよね~。映るのは1秒ぐらいです。そういえば、カルヴァン・クライン・ジーンズ…私も持ってました~。初老の皆さん、ブルック・シールズ(Brooke Shields)のCM、憶えていますか?おまけにジェフリー・ビーン(Geoffrey Beene)・ジーンズも持っていたことを今思い出しました。

 

カルヴァン・クライン・ジーンズはこれだ!

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Brooke Shields Calvin Klein Jeans

 

1980年はカレンダー2枚 、大人800円、学生700円の鑑賞料になりました。

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「結婚ゲーム / Starting Over」(1979)、「わが心のジェニファー / If Ever I See You Again」(1979)、「ヘアー / Hair」(1979)、「ヤング・ゼネレーション / Breaking Away」(1979)を観ました。「ヘアー」は映画化が遅すぎましたね(残念!)。「ヤング・ゼネレーション」はいい映画でした。

 

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「結婚ゲーム」は魅力的な3人の俳優を生かせなかった全くの失敗作ですが、ステファニー・ミルズ(Stephanie Mills)が歌う主題歌「Better Than Ever」(マーヴィン・ハムリッシュ Marvin Hamlisch作曲・キャロル・ベイヤー・セイガーCarole Bayer Sager 作詞)だけは大好きな作品。「わが心のジェニファー」は映画も音楽も、哀愁を帯びさりげなく良かったです。製作・監督・脚本・音楽・主演のジョー・ブルックス(Joe Brooks / Joseph Brooks)がその後、数々の婦女暴行(いわゆるキャスティング・カウチで…)を繰り返し最後に自殺したと知った時は、ビックリしました!映画「マイ・ソング / You Light Up My Life」(1977)の主題歌「You Light Up My Life / 恋するデビー」の印税は今はどなたが受け取っているのでしょうね?同じくジョーが書いた映画「ジェレミー / Jeremy」(1973)の主題歌「哀しみのジェレミー / Blue Balloon (The Hourglass Song / Before the Sand Has Run Out of The Hour-Glass)」も名曲でした。 

 

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昼の戎橋キリン会館 戎橋劇場、1980年12月3日(水)~12月12日(金)上映のプログラム「13日の金曜日 / Friday the 13th」(1980)と「バトルクリーク・ブロー / The Big Braw」(1980)のタイトルが、ビル右上の横幕(バナー Banner)に読み取れます。

 

↓1980年の戎橋劇場の看板が、キリンレモンの文字の右に見えます。

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ATG映画「ガキ帝国」(1981)の一場面より

 

この後、私は大学受験の勉強に集中し(ホンマか?)、1年半はまったく映画館で映画を観るのを休止していた時期を含め、1981~1983年は戎橋劇場に行くことはなかったです。

 

1984年の新聞広告、大人900円、学生据え置き700円です。 

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この↑切り抜きは、私の映画資料の引き出しに入っていたのですが、どれも観にいっていません。「郵便配達は二度ベルを鳴らす / The Postman Always Rings Twice」(1981)と「U・ボート / Das Boot」(1981)が、たぶん観たかったのだと思います。

 

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1984年12月、名画フェアの「地上より永遠に / From Here to Eternity」(1953)、「ワン・フロム・ザ・ハート / One from the Heart」(1982)を、数年振りに戎橋劇場へ観に行きました。 

 

1985年の新聞広告、「開場27周年記念」の時期なのですね。

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これはたぶん「フランス名作映画フェア」に惹かれて切り取ったものかもしれません。結局、戎橋劇場では観ませんでした。

 

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夜の戎橋キリン会館 1985年11月2日(土)、戎橋劇場では「死刑台のエレベーター / Ascenseur pour l'échafaud」(1958)と「第三の男 / The Third Man」(1949)を上映中

 

 そして翌1986年の3月をもって、キリン会館・戎橋劇場閉館となりました。ふたつ上の画像、1985年の新聞広告にマイケル・ダグラス(Michael Douglas)が写っていますが、このキリン会館の跡に建て替えられた「キリンプラザ大阪」で数年後、マイケルの出演する映画「ブラック・レイン / Black Rain」(1989)の一場面が撮影されたことを考えると、なんだか少し不思議な気持ちになりますね~(俺だけかしら?)。

 

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1987年4月、解体中の戎橋キリン会館 

 

その後、キリンプラザ大阪には 

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1989年8月 David Hockney デイヴィッド・ホックニー

1999年3月 ドキュメンタリー映画「ピエール&ジル:ラブ・ストーリー / Pierre & Gilles, Love Stories」(1997)、「ボーイ・ジョージの肖像 / Boy Next Door? A Portrait of Boy George」(1993)

などを見に行ったぐらいでした。そのキリンプラザ大阪も2008年に解体され、今はもうありません。

 

写真↓左手に KPO キリンプラザ大阪

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福島明博氏の↑「写真集 大阪百景」(1993年 大月書店)の021頁より。とても素敵な写真集です。ぜひ購入をお勧めします。

写真集 大阪百景

 

この下の↓画像だけネットで見つけてきました。1968年の戎橋だそうです。アップして下さった方、勝手に頂いてすみません…。あまりにも良い写真なので、ここで紹介させてくださいね~。こちら↓から頂きました:

https://twitter.com/blackxjs/status/874027052344541184

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戎橋キリン会館 ここの4階に戎橋劇場がありました。

 

 そしてやっぱり年とると昔好きだったものに戻るんでしょうかね…。

 

2019年発行“スクリーン・アーカイブズ「小さな恋のメロディ」トレーシー・ハイド&マーク・レスター復刻号”買ってしまいました!(左)f:id:KONTA:20200912153955j:plain

右は雑誌「ミスター・パートナー / mr partner」2012年12月号(No.291)。2012年現在のマークとトレイシー・ハイドの姿をカラー写真で掲載。二人のインタビューももちろん収録されています!!記事は全11頁です。

“トレーシー・ハイド (メロディ役) が語る「メロディ・フェア Melody Fair ~ 小さな恋のメロディ~」”↓

https://www.youtube.com/watch?v=NBZvHcCDZZ8

 

1980年11月、戎橋を渡る人々

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背景にはキリン会館が…

 

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映画「ブラック・レイン / Black Rain」(1989年)の中の KPO キリンプラザ大阪

 

2021年1月25(月)現在の戎橋↓

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上写真の左手が、昔キリン会館があった場所 この写真では1階に薬局「サンドラッグ」が見えます。

 

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2020年9月24日(木)の 住友商事心斎橋ビル かつて戎橋劇場がここに…

 

2021年8月7日追記:
戎橋劇場 その2 キリン会館4F 女性に愛される名画劇場
https://k0nta.hatenablog.com/entry/2021/08/07/033828
↑に、戎橋劇場に関する雑誌記事をアップしました。

 

 

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1970年代~1980年代 大阪ミナミ の 映画館

 前回、南街劇場に関連したことをちょっと書きましたが、それで懐かしい気持ちになりその後、昔の映画館について色々検索しました。思ったより当時の写真はネットにないのですね。デジカメやスマホ発売前の時代、今現在のように何でも気軽にカメラに収めることは、当然ありませんでした。写真を撮っても人物中心で、建物だけを一般人が撮るというのは少なかったように思います。

 それで、持っている古い雑誌などを調べて、いくつか当時の映画館の写真を見つけましたので、今後何回かにわけて掲載したいと思います。思い出に浸れるかもしれません。

 写真掲載の前に今回はまず、当時のミナミの映画館所在地の全体像を、簡単な地図でどうぞ!下のイラストは、雑誌「ロードショー」1972年6月号に折込で掲載された加藤義明氏による「イラスト シネマップ 大阪」のみなみの部分です。1972年(昭和47年)5月13日の有名な千日前大火災以前に描かれたものらしく地図の中にまだ千日デパートがあります(地下に、恐怖の地下室だって…)。大劇名画座の右手に「サタン」というお化け屋敷のような絵が見えますが、こんな娯楽施設(お化け喫茶だったとか…)があったとはまったく知りませんでした。すぐに潰れてしまったのでしょうか?矢印は千日会館と大劇の間に伸びていますので、そこに「サタン」があったのですね。


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この地域で、私が行った映画館は、地図の上から下の順で言うと、 

戎橋劇場 (戎橋北詰キリン会館4F)

大阪松竹座

道頓堀ピカデリー → 道頓堀浪花座 (1980年の早春ごろに館名が変わったようです。)

道頓堀東映パラス

千日前スバル座

千日会館 (PALAIS OSAKA パレ逢坂ビル地下)

千日前国際劇場

東宝敷島

大劇名画座 (千日前筋大劇ビル4F)

花月シネマ (なんば花月地階)

南街文化 (南街会館6F)

南街スカラ座 (南街会館6F)

南街シネマ (南街会館3F)

南街劇場 (南街会館1F)

千日前セントラル

でした。

 

1973年末頃の大阪のロードショー劇場の所在地↓。映画雑誌「ロードショー」1974年2月号付録「映画手帳 1974」の“データ 1974”の9頁より。

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「なんば大劇場」「なんばロキシー」という映画館があったのですね。千日前辺りが「河原町」という地名だったというのが興味深いです。1982年?に名称変更になったとか…。

 

下↓は南海線難波駅の南海会館の写真です。写真左手が(ここには写っていませんが)南街会館側になります。阪神高速道路ができる以前ですね。

南海会館の西側の壁に「なんばロキシー」「なんば大劇場」「なんば邦映」らしき文字が読み取れます。これらの映画館は、難波駅の改造工事に伴い1973年に閉館されたそうです。

新・大阪モダン建築 -戦後復興からEXPO`70の都市へ-

 

 この下の地図は雑誌「エルマガジン / L magazine」 1986年2月号に掲載された「えるまがCITYマップ」なんばの一部分です。千日会館の場所が間違っていますね。正しくはもうひとブロック下の、マクドナルドの地下になります。上のイラスト地図から10年以上経って、かなり変化が見られます。戎橋のキリン会館4Fにあった戎橋劇場は1986年3月に閉館されました。

 

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これらの他に、映画館ではないですが、なんばCITY シティ・スタジオ、なんばCITY グリーン・ホール、なんばCITY メディア・スタジオで、渋めの映画の自主上映会が開かれていました。私は

1981年3月、「俺たちに明日はない / Bonnie and Clyde」(1967)(無料 なんばCITY シティ・スタジオ)やヴィスコンティの「異邦人 / Lo straniero」(1967)の上映会(¥500 なんばCITY グリーン・ホール)

1984年3月、「処女の生血 (ブラッド・フォー・ドラキュラ) / Blood for Dracula」(1974)と「地球に落ちて来た男 / The Man Who Fell to Earth」(1976)の2本立て(¥600 なんばCITY メディア・スタジオ) - <ルードウィヒ上映会Vol.7>

1984年6月、「フェリーニの道化師 / I clowns」(1970)と「アポロンの地獄 / Edipo Re」(1967)の2本立て上映(¥600)と、引き続き同日に開催されたパゾリーニの「奇跡の丘 / Il vangelo secondo Matteo」(1964)の上映会(¥400)(どちらも なんばCITY メディア・スタジオ) - <ルードウィヒ上映会Vol.9>

に行きました。どんな映画好きの方が企画されていたのか、興味深いです。

 

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難波 南街劇場 横 輸入盤 レコード店 の店名?

 1980年に大阪難波の映画館南街劇場の横にあった輸入盤レコード店の店名がどうしても思い出せなくて、前から気になっているのです。下の南街劇場の写真の向かって右手の方にあった、奥行きが2メートルもないような横長のお店で、輸入盤レコードの他に、中古レコードも少し扱っていました(委託販売だったような気がします)。その店の前あたりから地下のなんなんタウンに入る階段があり、お店に向かって右隣には、大人のおもちゃ屋さん(キャア!)が確かあったと記憶しています。このレコード店名がわかる方、いらっしゃいませんか?(→2021年5月26日追記:店名がわかりました!詳しくはこの記事の終わりに…。)

 

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1977年1月の大阪難波 南街会館1階 南街劇場 「キングコング / King Kong」(1976)を上映中 雑誌「ロードショー」1977年4月号151頁より

 

 難波の高島屋前で場所が便利ですし、1980年にはここでいくつかレコードを買いました。とても懐かしいです。この店、購入してもレシートは発行してくれなかったと思います。だからレシートは一枚も残っておらず、メモがあるだけなのです。

ここで買ったのは:

1980年3月に中古レコードで、吉田美奈子「扉の冬」(1973)、鈴木茂「LAGOON」(1976)、大貫妙子「Grey Skies」(1976)で、各1000円でした。

1980年9月には1200円で、ベン・シドラン(Ben Sidran)「グルーヴィーなジャズメンとあの帽子 / THE CAT AND THE HAT」(1979)の日本盤中古LPを買いました。これは好きなアルバムで、今でも時々聴きます。

 でも自分にとって一番思い入れがあるのは、同じく1980年の9月に、映画「オール・ザット・ジャズ / ALL THAT JAZZ」(1979)を千日前スバル座に見に行った帰りにこの店で買った、バーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand)の「Lazy Afternoon」(1975)の米輸入盤なのです。新品1700円でした。本当は、向かい側、高島屋内のレコード売り場に置いてあったこのアルバムの日本盤「まどろみの昼下がり / Lazy Afternoon」(2500円)が欲しかったのですが、当時高校生の私にとってはこの800円の価格差は大きかったんですよ(えへへ)。結局ここで輸入盤を買って帰ったのですが、歌詞カードもついてないし、見開きの内ジャケットにバーブラ自身が収録曲について色々とコメントを書いていたので、その英文を辞書を引きながら読むことになり、やっぱり日本盤を買えばよかったかも~と高校生の私は後悔しました。

 

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バーブラ・ストライサンド「まどろみの昼下がり / Lazy Afternoon」日本盤と米国盤 1975

 

 結局何年も経ってから、中古で探して日本盤LPも(2枚!)大人買いしました。やっぱり中の日本語解説の情報が気になるんですよね~。それに、このアルバムはルパート・ホルムズ(Rupert Holmes)がプロデュースしていて本当に素晴らしい仕上がりなのです。私の大好きな作品のひとつです。

ルパートに関しては、1980年11月の来日コンサートにも行きました。その時のことは、またいずれ書きたいと思っています。

 

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ルパート・ホルムズ Rupert Holmes 1980

 

 昔話のついでに書きます。南街劇場が入ったビル南街会館の地下(中央区難波3丁目8-11 南街会館B-1F)に、タワー・レコードが出来たのが1984年の4月頃(?)だったと思います(というのも、残っている一番古いタワーのレシートが1984年4月2日の、バーブラの米盤LP「Color Me Barbra」(1966)と「Simply Streisand」(1967)-各1640円-を買った時のものなので…。手持ちのレシートで確認できる限りにおいては、1989年10月末までは南街会館地下のレコード店はタワー・レコード TOWER RECORDS、1990年2月半ばにはもうスター・レコード Star Records にかわっています。しかし両店とも使っている電話番号は同じです。アメリカ村のタワー・レコードは1990年の10月1日にはもうオープンしていました。)。(2024年3月23日追記:南街会館地下のスター・レコードのオープンは1989年11月1日・水曜日だったようです。以下のヨラ・ケンゴさんのお書きになった記事およびそのリンク先より、情報をいただきました↓。ありがとうございます。)

↓「昔、関西にあったレコード店について取材した」(与良 健吾)

https://note.com/givegoodsound_5/n/n726687fa16b3

こちら↓のつぶやきに、南街会館地下時代のタワレコの懐かしい写真が…。

https://twitter.com/ha_kushon/status/394051751109599232

この↑写真はハクションさんのツイッターより使わせていただきました。貴重な画像、ありがとうございます。写っているアルバム・ジャケットから推測するに、1987年の店内ではないかと…。(2024年3月31日追加)

 

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1990年9月、アメリカ村にタワー・レコード心斎橋店オープン(中央区西心斎橋2-9-22 写真は1994年頃 心斎橋店閉店は2006年8月)

TOWER RECORDSのキセキ NO MUSIC, NO LIFE.

 

 1984年の南街会館地下のタワー・レコード開店以前(や以降)に、私が良く買っていた(というか覗いていた)輸入盤や中古レコード店

 

なんばCITY新星堂内にあったDISK INN (ここはバーブラのレコードを色々取り揃えてくれていた。フランス物も)

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↑1981年3月8日(日)、今野雄二さん(1943 - 2010)がなんばCITYに来られた時に撮った写真の一部。高2の私がDISK INNのレコード袋を抱えて写っていました。

 

梅田阪急ファイブ2階の大月FIVE(OTSUKI 5)(北区角田町5-5 阪急ファイブ2F レコードが混沌としていた。でも探せば掘り出し物も)

 

心斎橋清水町通り白水社ビルのメロディ・ハウス(Melody House 南区清水町54 白水社ビル 1980年~1982年、雑誌「ポパイ」に連載されていた森本徹さんのお店)↓

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大阪の輸入レコード店とディスコで火が付いたとか、関西限定発売とか…すべてレコード売るための戦略だったということが後で判明のディック・セント・ニクラウス(Dick St. Nicklaus)↑も来店(1980年4月22日)。でも「マジック / Magic」は好きよ~。

 

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心斎橋BALの地下1階のDown Town(南区心斎橋2-8-1 ファッション・ビル[BAL] B1 掘り出し物が結構あった)

アフター・ザ・ローゼズ(紙ジャケット仕様)

この↑アルバムには、1979年の映画「チャンプ / The Champ」のテーマ「What Matters Most」も収録。映画は好みではないけど、テーマは名曲!

 

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アメリカ村キングコング(KING KONG 南区南炭屋町11 広瀬ビル2F 1979年に開店。よく行った。)↑

 

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チープ・スリル・レコード(CHEAP THRILL RECORDS 南船場3丁目7-30 日宝エースビル5F6 あやしそうなビルの5階にあった) 1982年の広告↑

 

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難波BIG PINK (1982年夏には大阪予備校の近くにあった。1978年開業だそう。のちに南海線高架下に移転。値段は良心的だが、レコードの扱い方をチェックされてて、いちいち口頭注意されるの!あれはカンジ悪かった) 1982年の広告↑

 

心斎橋LPコーナー(1982年にメロディ・ハウスの跡に出来た。LPコーナーは梅田東通りにも。北区堂山町1-16 梅田は店の人がやたら詳しかった)

 

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ウッドストック(WOODSTOCK 安堂寺橋通4-61-1日宝シルバービル1階 こぢんまりしてて結構良い店)↑(雑誌「ポパイ / POPEYE」1980年9月25日号 - 87号13頁より)

 

梅田東通りDUN(北区堂山町2-14 ジャズ中心かな)

梅田RIVERSIDE(北区曽根崎町2-8-5 商都東梅田ビル3F 小さいビルの3階だった)

梅田東通りVIC(北区堂山町5-19 2階にあった)

梅田阪急32番街(グランド・ビル)30階のダイガ(Daiga / 大雅)(フランス物が色々あった)

毎日大阪会館北館1階ワルツ堂堂島店(売れ残った古い新品日本盤が結構見つかった。中古もあり)

エスト1番街ワルツ堂梅田店(ロック寄りで、私の好みのレコードはあんまり…)

心斎橋三木楽器(上の方の階にフランスからの輸入レコードがあった)

堺サムズ・レコード・ショップ(扱うジャンルは好みなのだけど、いつ行ってもバイトの子達が店主に叱責されてて、居心地悪かった。「山下達郎も来店し全レコードをチェックして帰った」という噂があった。ホンマか?)

他…などでした。

 

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この↑上の地図は大学時代に友人(女性)Iさんが、私に梅田のレコード店を教えてくれる時に描いて持ってきてくれたもの。 音楽資料の引出しに保存していました。Iさんはジャズやボサノヴァポール・ウェラーピーター・ガブリエルのファンで、ご自身サックスも吹く方でした。お父様もジャズがお好きだそうで、モンクやサッチモロン・カーターのレコードなど色々貸して下さいました。お元気でしょうか~?

 

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1977年1月の大阪難波 南街劇場 雑誌「ロードショー」1977年5月号246頁より RS劇場めぐり45

 

 南街劇場に話を戻しますと、私がここで初めて観た映画は1977年5月、アラン・ドロンの「友よ静かに死ね / Le Gang」(1976)でした。そして最後にここで観たのが1992年3月、バーブラの「サウス・キャロライナ 愛と追憶の彼方 / The Prince of Tides」(1991)だったと思います。チケット売り場と入口は1977年当時は写真の右手側にありましたが、かなり後に?写真の左手側にかわりました。

 

南街劇場の古い時代の入口

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(西梅田名画座大毎地下劇場ファンの集まりで知り合った、竜作さんが送って下さった写真3枚。南街会館最後の日(2004年2月1日)に竜作さん自ら撮影されたそうです。2020年6月2日追加)

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(南街会館1階の戎橋筋商店街へ抜ける通路の写真です。リンゼイ・ワグナー様が…)

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(竜作さん、貴重な写真をどうもありがとうございました!)

 

 南街劇場の旧入口からさらに右に通路が伸びていて、駸々堂書店、そして戎橋筋商店街への出口に続いていました。この駸々堂には、芳賀書店発行のシネアルバムが沢山置いてあって、私はバーブラジャクリーン・ビセットのアルバムをここで買いました。書店までの通路にはここ南街会館ビル(上の階にもいくつか映画館がありました)でこれから公開される映画のポスターや写真が色々飾られていて、今でも良く憶えているのは、映画「シャレード'79 / Somebody Killed Her Husband」(1978)の(1978年12月16日 南街スカラ座でロードショー)公開前に、“これがファラ現象(The Farrah Phenomenon)だ!”というようなタイトルで、ファラ・フォーセット(Farrah Fawcett 1947 - 2009)が表紙になった雑誌やグラビア写真などが沢山コラージュされたすごく素敵なポスターが貼られていて「ファラってなんて綺麗なんでしょ!」と強い印象を受けたことです。ファラの一時のあの輝きは本当に眩しかったですね~。

 

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当時このポスター2枚を、千日会館の近く、千日デパート跡の前にあったポスター屋さんで買いました!

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 レコードに関して言うと、今でもアナログ・レコードはネットでたくさん購入していて、外国や日本各地から毎週のように郵送されて来ますが、お店で買っていた時のように、入手したその日の出来事、季節やお天気などの記憶とは結びつくことは、まあないですね。 ちょっとさびしい気がします。

 

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これ↑は1981年の1月に心斎橋ソニ-・タワーの地下への階段で撮った写真。人物(誰よ?)のところはカットしていま~す。ソニー・タワーの地下1階のレコード店は「オーディオパレス キヨー 心斎橋」と矢印で方向を示して書いてありますね。レイ・ケネディ(Ray Kennedy 1946 - 2014)がとてもハンサムだったので撮影しました~(ふふふ)。彼のソロ・アルバムも大好きでした。これは同1981年3月5日(木)大阪万博ホール(不便!)開催コンサートの、告知ポスターですね。右にはドゥービー・ブラザーズ(The Doobie Brothers)当時最新アルバム(←出来はあと一歩の「One Step Closer」)のポスターも見えます。

 

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懐かしい1980年の写真。左に心斎橋ソニー・タワー、その後ろにブラザー・ビル(ブラザーミシン・ビル)、右手に心斎橋パルコ、そしてその手前には、後に映画「ブラック・レイン / Black Rain」(1989年)にも登場した心斎橋歩道橋も見えます。心斎橋タワービルが建つ前なのでパルコがよく見えますね。 (月刊雑誌「dansen / 男子専科」1980年8月号159頁より。カメラ:綾部年次氏)

 

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映画「ブラック・レイン / Black Rain」(1989年)の中の心斎橋歩道橋

 

 このソニー・タワー地下のレコード店の思い出といえば、1978年の10月に、当時東芝EMIから再発になっていたバーブラの「ファニー・ガール / Funny Girl」ブロードウェイ・オリジナル・キャスト盤LPをここで買ったことですかね。中学時代の私はバーブラにもう夢中で、彼女のレコードを探してよくあちこち彷徨っていました~。

 こんな風に、ノスタルジーに浸ってばかりの今日この頃なんですよ~ん。歳かしら?

 

とりとめなくあちこちに話が飛んでしまいました。

 

 最後に、はじめの質問にもどりますが、どなたか、南街劇場横の輸入盤レコード店、名前がわかる方がいらっしゃったら、ぜひ教えて下さいね。ずっと気になっているので…。

 

(→2021年5月26日追記:店名は「インポート オオツキ / IMPORT OTSUKI / インポート大月 / インポート オーツキ」であることが判明しました。ご協力下さった皆様、ありがとうございました!なんば高島屋前・南街会館1F、まさにこの↓お店です。(下の宣伝は、情報誌「プレイガイドジャーナル」1981年8月号の112頁掲載 1981年に3周年なのでオープンは1978年のようです。)

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こちら↓に当時のレコード袋を掲載して下さっています。懐かしいですね~:

https://twitter.com/fwkx0652/status/1252893987179880448

https://twitter.com/soundpak/status/995218976551546882

 

 

南街劇場の写真2枚は:

雑誌「ロードショー」1977年4月号(三色)と5月号(白黒)に掲載されたものです。 

 

(2020/8/28追記) こちら↓の素敵なページ「ミナミ今昔」で、1980年9月当時上映中の映画「オール・ザット・ジャズ」「未知との遭遇 特別編」の看板と、戎橋キリン会館や道頓堀浪花座の建物が見れますよ:

https://www.sakedori.com/s/country/blog/71471.html

 

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↑1977年3月撮影の心斎橋歩道橋のガス灯(雑誌「dansen / 男子専科」1977年6月号196頁より)

 

1982年6月12日公開、松竹映画「道頓堀川」の早朝の心斎橋歩道橋

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あの頃映画 「道頓堀川」 [DVD]

 

1993年1月19日、撤去作業中の心斎橋歩道橋

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特別展(2002年8月10日~9月30日)カタログ「大阪/写真/世紀 -カメラがとらえた人と街-」(大阪歴史博物館編集・発行 2002年)47頁より

 

 

 2021年7月7日追記:輸入レコード店「インポート オオツキ / IMPORT OTSUKI / インポート大月 / インポート オーツキ」の写った南街会館の写真を見つけました↓。

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この写真↑は、高瀬進氏著「想い出の映画館」(冬青社 2004年9月15日発行 定価1800円+税) の112頁「さよなら南街劇場」という文に掲載されたものです。上映中の映画が1982年12月18日公開の“1983年新春ロードショー作品”群なので、1982年の年末か1983年の1月に撮影されたものだと思われます。右手の「ニューミュンヘン」の看板の下「レコード ○○○ KI」という文字が読み取れます。ここにその輸入レコード店がありました。懐かしい映画館の数々の写真が見られる本「想い出の映画館」はこちら↓で購入出来ます:

想い出の映画館

 

こちら↓の「インポート オオツキ」の画像は

https://twitter.com/25XMoYHgFLvjqBN/status/1413983970774056963

↑から使わせて頂きました。ありがとうございます。
 

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バーブラ・ストライサンド の 来日 1977年3月 Barbra Streisand in Japan March 1977

 僕がバーブラ・ストライサンド (Barbra Streisand) の大ファンになったのは、1977年。バーブラの映画「スター誕生 / A STAR IS BORN」(1976年)が世界中で超話題(大げさかしら?)になっていた年でした。それからもう40年以上も経ち、現在のバーブラ・ファンの中にも、その映画のプロモーションの為にバーブラが、当時の恋人で映画「スター誕生」のプロデューサーでもあったジョン・ピータース (Jon Peters) と共に来日したことを、知らない人もいるようです。というわけで、その時のなつかしい雑誌記事や写真をアップすることにしました。

 

ジョン・ピータース と バーブラ・ストライサンド 1977年3月8日(火) 東京での記者会見で

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Jon Peters and Barbra Streisand at Tokyo in Japan, 8 March 1977

 

雑誌「スクリーン」1977年5月号115頁より。 

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バーブラとジョンが来日したのは1977年3月5日(土)、まずは京都観光へ。

 

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Barbra Streisand at Tokyo in Japan, 8 March 1977

 

京都で(たぶん)2泊し、東京に来たのが1977年3月7日(月)だと思われます。

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京都が大変気に入ったそうですよ~。最初に京都に行って良かったと語りました。

 

こちら↓は雑誌「ロードショー」1977年6月号241頁 小森和子「小森おばちゃまのシネダイアリー」より

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バーブラは3月5日(土)に来日し、それから1週間近く滞在ということなので、3月10日(木)の夜か、3月11日(金)の朝まで、日本に滞在していたのではないかと推測されます(不確か)。でも上のダイアリーによると小森のおばちゃまは、10日の夜にバーブラに再会する予定になっていた、ということですよね。もう少し長く日本に滞在したのかも…?

 

Barbra Streisand and Jon Peters in Japan 1977

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1977年3月8日(火)の記者会見でチュッ!

 

バーブラ・ストライサンド と ジョン・ピータース 1977年3月8日(火) 東京での記者会見で

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Barbra Streisand and Jon Peters at Tokyo in Japan, 8 March 1977

 

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映画での印象をはるかに超える美貌と才気でファンたちを魅了した…バーブラ

 

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映画「スター誕生」の日本プレミア・ショーは、東京丸の内ピカデリー劇場で。報道陣も多数!これは何日の開催だったか、ご存じの方がいらっしゃったら教えて下さい。出席された方もいらっしゃるかも? もしかして公開初日の3月12日(土)に舞台挨拶したってことなのでしょうか?そうだとすると、バーブラは1週間以上日本に滞在したことになるのですが…。

  

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バーブラに突進するファンたち。あなた、写ってないですか?

 

こちらでプレミア・ショーの時の写真が一枚見られます:

https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=381718&comment_sub_id=0&category_id=819

 

↓雑誌「スクリーン」1977年6月号163頁 小森和子「心に残る会ったスターたちのひと言」   “私にわかっているのは my honesty 。”

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バーブラには戦わなければならないものが沢山ありました。だから誤解され、反感を買うことも少なくなかったのだろうと思います。

 

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この来日時、バーブラとジョンは二人で、フジテレビ「スター千一夜」に出演し、僕も見ることが出来ました!どこかに録画映像残ってないのでしょうか?もう一度見たいです!

こちら↓でその時の「スター千一夜」について書いていらしゃる方がいますよん。

http://seizenseiri.miyazaki.jp/obasandiary/seeing_and_listening/908.html

http://www.td-sys.com/obasandiary/2010/08/post-891.html

 

Francesco Scavullo (1921 – 2004) 撮影の美しい写真を使ったシングル盤3種、他

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 僕が最初に買ったバーブラのレコードは、画像左上の4曲入りコンパクト盤(800円)だったと思います。右上はイタリア語版の「スター誕生の愛のテーマ(Evergreen) / tema dal film 'È NATA UNA STELLA'(SEMPREVERDE)。2020年5月現在、未CD化。結構レア盤のようで、僕が入手した時は送料込で10387円でした。今はもっと安く探せるかもしれませんね。他にもこの曲はフランス語版、スペイン語版も存在しますが、これらはCD化済み。来日したついでに、日本語版「愛のテーマ」も録音・発売してほしかったです。

 

このカラー写真のみ、雑誌「ロードショー」1977年8月号より。

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1977年3月9日(水)、数々のインタビューをこなすバーブラ

 

Barbra Streisand Interview Asahi” で画像検索すると、1977年3月9日に朝日新聞のインタビューを受けるバーブラの白黒写真が色々出てきます。試してみて下さい。

 

来日時のインタビューは

雑誌「スクリーン」1977年6月号129~130頁(インタビュアー:河野基比古)

雑誌「ロードショー」1977年6月号150~153頁(インタビュアー:小森和子)

で読めます。どちらもとても興味深い内容です。バーブラ・ファンの方はぜひ古本で探してみてください。「スクリーン」はキャンディス・バーゲンの茶色の表紙。「ロードショー」はトレーシー・ハイドの黄色の表紙の号です。

 

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「もちろん彼を選びます」。これは絶対ウソだと思います。ジョンの前だからリップ・サーヴィスしただけですよ~。ファンタスティック・バーブラ! 

 

Barbra Streisand and Jon Peters at Tokyo in Japan, 8 March 1977

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 この時の来日の模様は、NHKの夜9時のニュースでもかなり時間を割いて報道されていた、とあるバーブラ・ファンの方から少し前に教えていただきました。それほど映画「スター誕生」は当時話題作だったんです(レディー・ガガがなんぼのもんじゃ!)。

 映画自体は、バーブラ・ファンの為だけの作品と言えるかもしれません。バーブラになんの興味もない人が観たら、結構「なんじゃこりゃ~」な出来かも…。142分間のバーブラのプロモーション・フィルム。映画「追憶 / THE WAY WE WERE」(1973年)のバーブラは、“女優”と言えますけれど、「スター誕生」のバーブラは“女優”というより“映画スター”。そう「スター誕生」はある意味、プレスリー映画と一緒なんですよ~(言い過ぎ!)。実際一時期、エルヴィス・プレスリーが相手のジョン・ノーマン役に、真剣に検討されていたといいますし…。エルヴィスでも面白そうですけれど、クリス・クリストファーソン(Kris Kristofferson)と撮影された美しいポスターの二人のようには、絶対いかなかったでしょうね~。

 

こちらにエルヴィスとバーブラのポスターが…:

https://ameblo.jp/tnelvis/entry-11909660726.html

 

映画「スター誕生」の日本公開は:

東京 1977年3月12日(土)から、丸の内ピカデリー新宿ピカデリーで、

大阪 1977年3月19日(土)から、梅田東映パラス、大阪松竹座で、

だったようです。 1977年…いい年でしたね~(ホンマか?)。

 

この記事の写真は:

カラーは雑誌「ロードショー」1977年6月号のカラー頁より

白黒は雑誌「女性自身」1977年3月31日号(撮影:宮地義之氏)より

掲載しました。

 

バーブラ・ファンには素晴らしい名作(?)「スター誕生」  1976年版↓  サントラも超名盤!!

スター誕生 [Blu-ray]

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  • 発売日: 2013/03/13
  • メディア: Blu-ray
 

2002年日本発売のサントラ盤(番号:SICP 8034)↑には、スペイン語版「スター誕生の愛のテーマ / TEMA DE AMOUR DE NACE UNA ESTRELLA」がボーナス・トラックとして収録されています。

スペイン語版はこのサントラ以外で、1996年の米国盤マキシ・シングルCD「I FINALLY FOUND SOMEONE」(番号:COLUMBIA 38K 78480)の3曲目にも…。日本盤、ヨーロッパ盤等には収録されていませんので、注意してください。 

I Finally Found Someone / Evergreen

I Finally Found Someone / Evergreen

 

 

「スター誕生の愛のテーマ」フランス語版(DE REVE EN REVERIE / De Rêve En Rêverie)はヨーロッパのみで1998年に発売されたバーブラのマキシ・シングルCD「IF I COULD」(番号:COL 665522 2)の4曲目に収録されています(米国盤、英国盤には収録されていません)。

4ヶ国語版、いずれのヴァージョンも現在ネットでは聴けるようです。

 

追憶 コレクターズ・エディション [DVD]

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  • 発売日: 2005/09/28
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追憶 [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

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  • 発売日: 2016/09/21
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Ultimate Collection

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Walls

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バーブラの息子ジェイソン・グールド(Jason Gould)のアルバム↓ 

Jason Gould

Jason Gould

  • アーティスト:Jason Gould
  • 発売日: 2012/12/18
  • メディア: CD
 
Dangerous Man

Dangerous Man

  • アーティスト:Jason Gould
  • 発売日: 2017/12/15
  • メディア: CD
 

バーブラの異父妹ロスリン・カインド(Roslyn Kind)のアルバム。CDも米アマゾンなら入手可能。 

Roslyn Kind: Give Me You / This is Roslyn Kind

Roslyn Kind: Give Me You / This is Roslyn Kind

  • 発売日: 2014/08/18
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
Light of Love

Light of Love

  • 発売日: 2020/01/17
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
Come What May

Come What May

  • アーティスト:Kind, Roslyn
  • 発売日: 2008/01/22
  • メディア: CD
 
Come What May

Come What May

  • アーティスト:Kind, Roslyn
  • 発売日: 1998/08/26
  • メディア: CD
 

ロスリンの元夫ランディ・ストーン(Randy Stone 1958 - 2007)はゲイで、ゲイ短編映画の傑作「トレヴァー / Trevor」(1994年 Peggy Rajski 監督) をプロデュースしました。ジェイソン・グールドも出演している映画「セイ・エニシング / Say Anything...」(1989年 Cameron Crowe 監督)のキャスティングをしたのも彼だそうです。48歳で亡くなったランディは、ジョディ・フォスターとの大変親しい交流でもよく知られています。

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Randy Stone and Roslyn Kind

 

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Jodie Foster and Randy Stone

 

「コンチネンタル・バス」で歌うロスリン・カインド

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Roslyn Kind at The Continental Baths
 

日本版 THE BOY FROM OZ / ザ・ボーイ・フロム・オズ 12年振り4度目の上演 (は中止となりました。)

なんとまあ!「THE BOY FROM OZ / ザ・ボーイ・フロム・オズ」日本版、12年振りに4度目の上演だって。ビックリ!

 

*****

THE BOY FROM OZ / ザ・ボーイ・フロム・オズ

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人生にはショータイムが必要だ―

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初演から15年―
大ヒットミュージカル「THE BOY FROM OZ」が帰ってくる!

2005年に坂本昌行主演で上演され、その後2度(2006年、2008年)にわたって再演されるなど、そのパフォーマンスで好評を博した大ヒット作が、日本初演から15年、再々演から12年を経て、2020年に帰ってきます!
THE BOY FROM OZ」の主人公は、1970~80年代にアメリカを中心に活躍したオーストラリア出身のエンターテイナー、ピーター・アレン(Peter Allen)。波瀾万丈な人生を送った彼は、「愛の告白 / I Honestly Love You」「あなたしか見えない / Don't Cry Out Loud」「ニューヨーク・シティ・セレナーデ / Arthur's Theme(Best That You Can Do) 」などの数多くの不滅の名曲を生み出しました。本作は、“My songs are my biography”と語っていたピーター・アレンのその生涯を、彼が生み出した名曲とともに送るミュージカルです。

 

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2020年5月2日(土)~5月17日(日) 東京・東急シアターオーブ
2020年5月22日(金)~5月26日(火) 大阪・オリックス劇場

 

演出:フィリップ・マッキンリー
振付:ジョーイ・マクニーリー

出演:

ピーター・アレン坂本昌行
ライザ・ミネリ紫吹淳
ピーターの恋人グレッグ : 寺西拓人
ディー・アンソニー & ピーターの父ディック : 宮川浩
ピーターの母マリオン : 今陽子
ジュディ・ガーランド鳳蘭


料金:

S席 13,000円 A席 9,000円 (全席指定・税込)


ストーリー:

 

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豪州時代のピーター、まだお子様だったビージーズの3人と

 

抜群の音楽センスを持つピーター・アレンは、その才能を見守る母マリオン・ウールノーの心配をよそに、スターを夢見てオーストラリアの小さな田舎町を飛び出した。

 

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ピーターと母マリオン(1978年)

 

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クリス・ベルとアレン・ブラザーズを結成

 

知人とコンビを結成し人気が出ると、ある日出演した香港でのステージが、大女優で歌手のジュディ・ガーランドの目にとまり、ショーの前座に抜擢される。

 

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1964年、香港のホテルでアレン・ブラザーズのショーを見たジュディの4番目の夫マーク・ヘロン(上の写真の一番背が高い男)が、ジュディに二人を推薦

 

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ジュディと歌うピーターとクリス

 

アメリカへと渡ったピーターは、ジュディの娘ライザ・ミネリと電撃的な結婚を果たすが、幸せは長くは続かなかった。

 

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1967年3月3日、ジュディの長女ライザ・ミネリと結婚

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とりあえずラブラブ時代はあった… 

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1969年6月22日 ジュディ、ロンドンで急死、27日の葬儀はニューヨークで。ライザの少し後ろにピーター

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ケイ・トンプソン、義妹ローナ・ラフト、ライザ、ピーター

 

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1969年6月28日 ストーンウォールの反乱

前日に行われたジュディの葬儀がひとつのきっかけとなったと言われる。

 

ハリウッドで成功し大女優へと飛躍するライザと、仕事が行き詰りつつあったピーター。

 

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1970年春には別居を発表 

 

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クリスとのコンビも解消

 

同性愛者であることも明らかになり、ライザとピーターはぎくしゃくし始め、ついには別れてしまう。

 

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シンガー・ソングライターとしてソロ活動を開始

 

ライザと別離後、ソロで歌い始めたピーターに、新しい恋人グレッグ・コンネルと敏腕マネージャー、ディー・アンソニーがブレーンとして加わり、再び運が向いてくる。

 

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当時の売れっ子ピーター・フランプトン(中央)と同じくディー・アンソニー(左)がマネージメントを担当

 

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ピーターと恋人グレッグ (1981年)

Peter Allen's Partner Gregory Connell (1949-1984)

https://www.youtube.com/watch?v=TEfAZ3Kk2Kw

 

次々と夢を実現していき、人生の絶頂に立ったかに見えたピーターだったが…。

 

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6000人収容のラジオ・シティ・ミュージック・ホールでロケッツと踊った初めての男性となったピーター

 

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1982年、ライザが出演した映画「ミスター・アーサー」の主題歌「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」でベット・ミドラーからオスカーを受け取る

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こちらでアカデミー賞受賞時の映像が見られます:

https://www.youtube.com/watch?v=1tqkA0Drot4

 

1988年末、念願の自作自演ミュージカル 

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LEGS DIAMOND」がブロードウェイで開幕

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しかし、不評ですぐクローズすることに…。

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1974年の離婚後も、ライザとの間に愛情は残った

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一緒に出歩く二人 

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そして、ある事実が発覚するのだった……

 

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日本版 THE BOY FROM OZ / ザ・ボーイ・フロム・オズ
オフィシャル・ページはこちら:

https://www.theboyfromoz2022.jp/

 

ライザが「ザ・ボーイ・フロム・オズ」のオープニング曲を歌っています。
ライザはピーターがこの曲を書いた当時も、ライヴで歌っていたそうです。こちら:
Liza Minnelli - "All The Lives Of Me"

https://www.youtube.com/watch?v=TaSauIQXUDk

https://www.youtube.com/watch?v=_vY49EefLu0

 

ピーター・アレンについてさらに詳しくは、こちら私のHPへ: 

http://www5d.biglobe.ne.jp/~ktabloid/index.html

 

 

ピーターについての素晴らしい本↓。60年代初頭の日本滞在時の写真も色々掲載されています。必見! 

Peter Allen: "Between the Moon and New York City"

Peter Allen: "Between the Moon and New York City"

 

ヒュー・ジャックマン主演、2003年ブロードウェイ版オリジナル・キャストCD↓。 

Boy From Oz

Boy From Oz

 

トッド・マッケニー主演、1998年オーストラリア版オリジナル・キャストCD↓。 

Boy from Oz

Boy from Oz

  • アーティスト:Various Artists
  • 出版社/メーカー: EMI Import
  • 発売日: 2001/12/11
  • メディア: CD
 

THE BOY FROM OZ」のカラオケCD↓。  

Boy from Oz

Boy from Oz

  • アーティスト:Boy From Oz
  • 出版社/メーカー: Pocket Songs
  • 発売日: 2011/04/12
  • メディア: CD
 

ピーター48年間の人生のドキュメンタリーDVD3種↓。内容は同じです。

Peter Allen - The Boy from Oz [DVD] [Import]

Peter Allen - The Boy from Oz [DVD] [Import]

  • 出版社/メーカー: Acorn Media
  • 発売日: 2006/02/07
  • メディア: DVD
   
Peter Allen: Boy from Oz [DVD] [Import]

Peter Allen: Boy from Oz [DVD] [Import]

  • 出版社/メーカー: Import
  • 発売日: 2015/05/19
  • メディア: DVD
  

ピーターのお勧め編集アルバム2種↓。 

Ultimate

Ultimate

  • アーティスト:Peter Allen
  • 出版社/メーカー: Universal Int'l
  • 発売日: 2007/01/02
  • メディア: CD
 
デジタル・リマスター・ベスト

デジタル・リマスター・ベスト

  • アーティスト:ピーター・アレン
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1998/03/28
  • メディア: CD
 

こちら↓は2015年に豪州で製作されたピーターの一生を描くテレビ・ドラマ。 

Peter Allen: Not The Boy Next Door
 

ライザのゴッドマザー(名づけ親)、 ケイ・トンプソンの編集アルバム↓。

Think Pink a Kay Thompson Party

Think Pink a Kay Thompson Party

  • アーティスト:Thompson, Kay
  • 発売日: 2009/09/08
  • メディア: CD
 

ミュージカル「THE BOY FROM OZ」に使われた22曲の楽譜(PIANO / VOCAL / CHORDS)↓。 

The Boy from Oz

The Boy from Oz

  • 作者:Allen, Peter
  • 発売日: 2004/01/01
  • メディア: ペーパーバック
 

↑収録されている楽譜は以下の22曲です。

01. (ALL) THE LIVES OF ME (Peter Allen)
02. ARTHUR'S THEME(BEST THAT YOU CAN DO) (Peter Allen, Carole Bayer Sager, Burt Bacharach, Christopher Cross)
03. BI-COASTAL (Peter Allen, David Foster, Tom Keane)
04. CONTINENTAL AMERICAN (Peter Allen, Carole Bayer Sager)
05. DON'T CRY OUT LOUD (Peter Allen, Carole Bayer Sager)
06. DON'T WISH TOO HARD (Peter Allen, Carole Bayer Sager)
07. EVERYTHING OLD IS NEW AGAIN (Peter Allen, Carole Bayer Sager)
08. I GO TO RIO (Peter Allen, Adrienne Anderson)
09. I HONESTLY LOVE YOU (Peter Allen, Jeff Barry)
10. I STILL CALL AUSTRALIA HOME (Peter Allen)
11. I'D RATHER LEAVE WHILE I'M IN LOVE (Peter Allen, Carole Bayer Sager)
12. IF YOU WERE WONDERING (Peter Allen)
13. LOVE CRAZY (Peter Allen, Adrienne Anderson)
14. LOVE DON'T NEED A REASON (Peter Allen, Michael Callen, Marsha Malamet)
15. NOT THE BOY NEXT DOOR (Peter Allen, Dean Pitchford)
16. QUIET PLEASE, THERE'S A LADY ON STAGE (Peter Allen, Carole Bayer Sager)
17. SHE LOVES TO HEAR THE MUSIC (Peter Allen, Carole Bayer Sager)
18. SURE THING BABY (Peter Allen)
19. TENTERFIELD SADDLER (Peter Allen)
20. WALTZING MATILDA (Banjo Paterson, Marie Cowan)
21. WHEN I GET MY NAME IN LIGHTS (Peter Allen)
22. YOU AND ME (WE WANTED IT ALL) (Peter Allen, Carole Bayer Sager)

 

アナベル・ビュフェ Annabel Buffet ベルナール・ビュフェ Bernard Buffet の妻

 2014年の秋にあるフランス語関係の会に参加して、それが終わった後、ワインを飲みながらの参加者交流会がありました。その時お話しした方から、アナベル・ビュフェ(ビュッフェ Annabel Buffet 1928 - 2005)のレコードがいいと、教えていただきました。アナベルは、画家のベルナール・ビュフェ(Bernard Buffet 1928 - 1999)の奥様だそうで、彼女のレコードのジャケットは全部、ビュフェが描いているのだとか…。その方はアナベルのレコードを集めていると、その時おっしゃっていました。

 

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(ベルナール・ビュフェ Bernard Buffet といえば私たちの世代ではやはり、フランソワーズ・サガン Françoise Sagan 1935 - 2004 の文庫本の表紙でしょうか。中学の時に読んだ本を取り出してみました↑。フランス語の先生は、朝吹登水子の訳はヒドイ!と言っておられたけれど…?)

 

画家ビュフェの妻は歌手…それは面白そう!と思ってすぐアナベルのアルバムを探したのですが、その時は簡単に手に入るCDは見つけられませんでした。

 

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映画「風の歌を聴け / Hear the Song of the Wind / Écoute le chant du vent」

 

 話は変わりますが、そのワインの会から月日が経って2018年の初夏、全く別の折りに、ある人から“村上春樹の小説を映画化した「風の歌を聴け」(大森一樹監督 1981年)は、80年代初頭の神戸や西宮で撮影されているのよ”という情報をいただきました。私自身は村上春樹はちょっと…ですけれど、当時の神戸や西宮の景色にとても興味があったので、すぐに映画「風の歌を聴け」の中古ビデオを手に入れました。そしてそのビデオを見ていたら、思ってもみなかったことに、その映画の中のバーの場面で何度何度もアナベル・ビュフェのポスターが印象的に映し出されていたのです。

 

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アナベル・ビュフェ Annabel Buffet と 真行寺君枝 Kimie Shingyôji 

 

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小林薫 Kaoru Kobayashi 坂田明 Akira Sakata アナベル・ビュフェ Annabel Buffet

 

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アナベル・ビュフェ Annabel Buffet と 巻上公一 Koichi Makigami

 

 ビデオを観終わった後、ワインの会の時の話がますます気になって、アナベルについて再び調べてみました。アナベルは歌手だけではなく女優もしていて、いくつか映画にも出ていたのです。

 

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立っている女性3人のうちの真ん中が アナベル・ビュフェ Annabel Buffet

 

上と下の画像はジャン=ピエール・メルヴィル(Jean-Pierre Melville)監督の映画「恐るべき子供たち (Les enfants terribles 1950年)」からです。持っていたソフトを再見してみました。アナベルマヌカン役でちょっとだけ出てきます。残念ながらこの映画はまったくの失敗作なのですが…。この失敗の原因は、コクトー(Jean Cocteau 1889 - 1963)が自分の愛人エドゥアール・デルミット(Édouard Dermithe 1925 - 1995)をゴリ押しで主役に据えたことにあるように思います。デルミットは少年ポール役には老けすぎてる上に表情も演技も硬く、この役を演じるのに見合った魅力があるようには私には感じられませんでした。コクトーも色ボケする時があるのですね。

 

映画「恐るべき子供たち Les enfants terribles」

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真ん中が アナベル・ビュフェ Annabel Buffet

 

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そして2014年時点では見つけられなかったアナベルの歌のCDが、現在は入手できることを、その後ネットで発見しました。アナベル自身の名義のもの(上の画像の左上)の他に、サガンが作詞しミシェル・マーニュ(Michel Magne 1930 - 1984)が曲をつけた歌を色々集めたCD2枚組作品集(上の画像の左下)の中にもアナベルの歌が4曲収録されています。アナベルの歌、悪くないですよ。

 ところで、ベルナール・ビュフェってバイ・セクシュアルだったんですね。 サン=ローラン(Yves Saint-Laurent 1936 - 2008)のパートナーとして有名なピエール・ベルジェ(Pierre Bergé 1930 - 2017)はベルナールの元彼だったとか…。

 

こちらの方のアナベルについて書いたブログがとても興味深いです。ぜひご覧ください。

https://note.com/cotorigallery/n/na6a43a85e12c

 

 何らかの集まりで知らない人とお話すると、新しい世界が広がるので楽しいですわ。アナベルを勧めてくださった方が、他のお気に入りの歌手として挙げておられたのが、ブルターニュのノルウェン・ルロワ(Nolwenn Leroy)とケベックのイザベル・ブーレ(イザベル・ブーレイ Isabelle Boulay)。そのワインの会で話した別の方は、ローラン・ヴルジィ(Laurent Voulzy)やジャック・ドゥーエ(Jacques Douai 1920 - 2004)が好きとおっしゃっていました。その時書いてもらったメモがファイルを探したら出てきました。これらの歌手もぜひ今後聴いてみたいと思いま~す。

 

アナベルと関係ない「おまけ」:

映画「風の歌を聴け」の古尾谷雅人さん(下の画像左端の人物)の場面は

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関西学院大学の前の通りで撮影されています。

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こちら↓は芦屋のプールで撮影された場面。

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2015年発売のアナベルのCDはこれ↓。 

Chanson Francaise

Chanson Francaise

  • アーティスト:Annabel Buffet
  • 出版社/メーカー: Imports
  • 発売日: 2015/07/10
  • メディア: CD
 

この下の2枚組CDにはミシェル・マーニュ作曲以外の歌、映画「悲しみよこんにちは」や「さよならをもう一度」の主題歌なども収録されています。グレコ、ムルージ、アンソニー・パーキンス、ダリダ、ダイアン・キャロル等が歌う、サガンに関係する歌が盛りだくさん↓。

Sagan Et Magne

Sagan Et Magne

  • アーティスト:Francoise Sagan,Michel M
  • 出版社/メーカー: Fremeaux
  • 発売日: 2014/03/17
  • メディア: CD
 

映画「風の歌を聴け」に出てくるポスター↓。 

あやつり人形は三回まわる―女、そして40歳から

あやつり人形は三回まわる―女、そして40歳から

 
ビュフェとアナベル

ビュフェとアナベル

  
風の歌を聴け [DVD]

風の歌を聴け [DVD]

 

真行寺君枝さんが働いている、神戸元町レコード店の場面↓。スーザン・アントン(Susan Anton)の1981年のアルバム「フォクシー / FOXY」が映り込んでいます。

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風の歌を聴け」は1970年の話でしょう?時代考証はちゃんとしたほうがいいですよ!! 

風の歌を聴け [Blu-ray]

風の歌を聴け [Blu-ray]

 

Susan Antonの「FOXY」はこちら↓のCDで。 フォクシ~♪!

FOXY

FOXY

 
Histoires Naturelles

Histoires Naturelles

 
Les Grands Espaces

Les Grands Espaces

  • アーティスト:Isabelle Boulay
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 2016/12/02
  • メディア: CD
 
Avril

Avril

  • アーティスト:Laurent Voulzy
  • 出版社/メーカー: Bmg France
  • 発売日: 2001/12/20
  • メディア: CD
 
Chante Les Poetes

Chante Les Poetes

  • アーティスト:Jacques Douai
  • 出版社/メーカー: Epm France
  • 発売日: 2009/03/03
  • メディア: CD
 
恐るべき子供たち《IVC BEST SELECTION》 [DVD]

恐るべき子供たち《IVC BEST SELECTION》 [DVD]

  • 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
  • 発売日: 2013/02/22
  • メディア: DVD