Kontaの歓びの毒牙

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70年代最初のゲイ・シンガー ピーター・アレン Peter Allen

上↑の「Peter Allen ピーター・アレン THE BOY FROM OZ ザ・ボーイ・フロム・オズ」をクリックすると、THE BOY FROM OZピーター・アレン 関連のブログ記事が全て表示されます。

 

ピーター・アレン(Peter Allen)に関する記事をいくつか紹介します。

 

雑誌「週刊朝日」1978年6月16日号156~158頁より。

“帰ってきた70年代最初のゲイ・シンガー

ライザ・ミネリ(Liza Minnelli)の前夫ピーター・アレンの華やかな復活”

 

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文:リタ・クリストファー(Rita Christopher / Rita Kristopher / Rita Kristoffer) 

訳:有吉正一郎

 

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男性歌手の“ゲイ・スタイル”を編み出したピーター・アレン

 

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50年代に流行ったハワイ産のシャツを着て…マラカスを振りながら…踊る。

  

f:id:KONTA:20191006160338j:plainディー・アンソニー(Dee Anthony)の弟ビル・アンソニー(Bill Anthony)がピーターを再発見した。「私はいつもみんなから、“好きだけど、少し気味が悪いよ”といわれてきたんだ。」

 

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Left to right: rock concert promoter Bill Graham (1931 - 1991),
music manager Dee Anthony (1926 - 2009),
English singer and guitarist Peter Frampton and
Australian singer-songwriter Peter Allen (1944 - 1992),
New York, 14th March 1977. (Photo by Michael Putland / Getty Images)

 

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ジュディ・ガーランド(Judy Garland)に才能を見いだされた。

 

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よく日焼けしたピーター・アレン

 

こちら↓は雑誌「スクリーン / SCREEN」1970年7月号119頁からの記事

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1970年4月7日、ライザはピーターと別居したことを発表。

“やはり男運の悪かった母親ジュディ・ガーランドの運命をそのまま生きるライザなのかも知れない…”(?)

 

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マンハッタンの小さいクラブ「レノ・スウィニー / Reno Sweeney」。そこは長いこと、ゲイたちの通う店として定着していた。

こちら↓は雑誌「ロードショー / ROADSHOW」1974年10月号206頁からの記事

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1974年7月14日、ピーターとライザの離婚が正式に、最高裁によって認められた。

 

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「私はゲイかって?オヤマアー、だれもそんなこと聞いたことはないよ」

 

ピーター・アレンのアナログLP日本盤を紹介 

f:id:KONTA:20191006174122j:plain「大都会の孤独」 日本コロムビア YS-2579-MD 1900円 解説:川合とものぶ 歌詞・対訳つき
「テンターフィールド・サドラー」 日本コロムビア YS-2769-MD 1900円 解説:小倉エージ 歌詞・対訳つき
「コンチネンタル・アメリカン」 キング A&Mレコード AML-231 2300円 解説:野口久光 歌詞・対訳つき
「愛の鍵」 キング A&Mレコード GP-2008 2300円 解説:青木啓 歌詞つき
「あなたしか見えない」 ビクター音楽産業 アルファレコード AMP-6045 2500円 解説:野口久光 歌詞・対訳つき
「バイ・コースタル」 ビクター音楽産業 アルファレコード AMP-28019 2800円 解説:青木啓、竹内まりや 歌詞・対訳つき
「ノット・ザ・ボーイ・ネクスト・ドア」 日本フォノグラム アリスタレコード 25RS-180 2500円 解説:伊藤秀世 歌詞・対訳つき
「ライヴ・アット・カーネギー・ホール」 日本フォノグラム アリスタレコード 20RS-67~68 4000円 解説:湯川れい子 歌詞つき 

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「そうなんですよ。私は……

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…オーストラリア人でね」(ぐふふ)。 

 

公演に出ていない時、カリフォルニアのラホヤ(La Jolla、カリフォルニア州サンディエゴ市北部)の海べりの家で、プルースト(Marcel Proust)を読んだり、庭いじりをしたり…。 

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母はいつもこう書いてくる。“ピーター、いつもあなたがスーパースターになるって聞かされるけど、もう待ちきれない。一体いつそうなるの?”

1982年3月29日、第54回アカデミー賞(Academy Award)授与式で、「(ARTHUR'S THEME) BEST THAT YOU CAN DO / ニューヨーク・シティ・セレナーデ」がオリジナル歌曲賞(Best Original Song)を受賞

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左から、バート・バカラック(Burt Bacharach)、キャロル・ベイヤー・セイガー(Carole Bayer Sager)、クリストファー・クロス(Christopher Cross)、ピーター・アレン(Peter Allen) 雑誌「スクリーン / SCREEN」1982年6月号のカラーページより。

ピーター・アレン(Peter Allen) と バリー・マニロウ(Barry Manilow)

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“マニ郎君、やっとカムアウトしたんだってね~(ケケケ)。女性ファンをダマして売っちゃあイケナイよぉ~。でも「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」をレコーディングしてくれてありがとう。実は昔から僕に憧れてたでしょう?”(←ピーター心情を妄想してみました~。マニ郎のヒット曲「コパカバーナ」(1978年)は一説に、ピーターの「アイ・ゴー・トゥ・リオ」(1976年)にヒントを得て書かれたと言われています。)

 

ピーター・アレンについてさらに詳しくは、こちら私のHPへ: 

http://www5d.biglobe.ne.jp/~ktabloid/index.html

 

バリー・マニロウ(Barry Manilow)の「ニューヨーク・シティ・セレナーデ / (ARTHUR'S THEME) BEST THAT YOU CAN DO 」はこの↓アルバムに収録 。マニ郎は一時期ライザの妹ローナ・ラフトと付き合っていました。やっぱり目標はピーターだったのかしらぁ?

Greatest Songs of the Eighties

Greatest Songs of the Eighties

 

ピーター・アレン(Peter Allen)の編集アルバムでは、これ↓がお勧め。  

Ultimate

Ultimate

 

ピーターの1枚目のソロ・アルバム↓。 

Peter Allen

Peter Allen

 

ピーターの3枚目のアルバム↓。CDは入手困難かも。アナログ・レコードでどうぞ。 

Continental American

Continental American

 

1979年発表の名盤↓。 

アイ・クッド・ハヴ・ビーン・ア・セイラー

アイ・クッド・ハヴ・ビーン・ア・セイラー

 

今でも大人気の作品↓。1980年発表。 

バイ・コースタル

バイ・コースタル

 

なんかスッキリしないアリスタ移籍作↓。 まあ好きだけど、少し気味悪い…。

ノット・ザ・ボーイ・ネクスト・ドア(期間生産限定盤)
 

このライヴ盤↓は素晴らしい出来!。CDでは収録時間の関係上一部カット。LP買え。 

Captured Live at Carnegie Hall

Captured Live at Carnegie Hall

 

大コケしたブロードウェイ・ミュージカルのオリジナル・キャスト盤。いい曲あるよ。 

Legs Diamond

Legs Diamond

 

ピーター・アレン最後のアルバム↓。 

メイキング・エヴリ・モーメント・カウント(紙ジャケット仕様)

メイキング・エヴリ・モーメント・カウント(紙ジャケット仕様)

 

日本編集盤ではこれ↓がいい。 あるうちに買いましょう。

デジタル・リマスター・ベスト

デジタル・リマスター・ベスト

 

正直、ヒュー・ジャックマン(Hugh Jackman) の歌はつまんない…。

Boy From Oz

Boy From Oz

  • アーティスト: PamelaJordan,Tari Kelly,Michael Mulheren,BethFowler,Mitchel David Federan,PatrickVaccariello,Peter Allen,Stephanie J. Block,Isabel Keating,HughJackman
  • 出版社/メーカー: Decca Broadway
  • 発売日: 2003/11/18
  • メディア: CD
  • 購入: 6人 クリック: 36回
  • この商品を含むブログ (8件) を見る
 

ピーターのドキュメンタリー↓。中でコメントする有名人も豪華。 必見!

Peter Allen - The Boy from Oz [DVD] [Import]

Peter Allen - The Boy from Oz [DVD] [Import]

 

ピーターの伝記本↓。ペーパーバックもいまや入手困難…。 

Peter Allen: The Boy From Oz (English Edition)

Peter Allen: The Boy From Oz (English Edition)

 

舞台「The Boy from OZ」のオリジナル・ピーター役はこのトッド・マッケニーさん↓。

TODD MCKENNEY SINGS PETER ALLEN

TODD MCKENNEY SINGS PETER ALLEN

 

トッド・マッケニーさんのもう一つのアルバム↓。ピーターの曲も色々収録。

Just a Gigolo

Just a Gigolo

 

キャロル・ベイヤー・セイガー(Carole Bayer Sager)の自伝本↓。今や整形モンスター。 

They're Playing Our Song: A Memoir

They're Playing Our Song: A Memoir

 

ピーターの愛読書はプルーストの「失われた時を求めて」↓。 

失われた時を求めて(全10巻セット) (ちくま文庫)
 

僕らの時代は筑摩↑か新潮↓の訳だった。俺?1985年の夏休みに読破したぜ!自慢かよ。

こちら↓ にデヴィッド・ラズリー(David Lasley)とピーターの共作「SWEETEST MUSIC」が収録されているけど、この3枚組CDの購入はお勧めしません…。竹内まりやって自作がまったく僕の好みに合わない。最初の2枚のアルバムはいいソングライターの曲を歌っていたから誤魔化せたけど、3枚・4枚目と自作曲が増えだんだん???…が出てきた。4枚目「Miss M」のアルバムA面5曲目以降の5曲を聞いて「この子、私はダメだわ!」とハッキリ悟りました。

こちら↓は2015年にオーストラリアで放映された、ピーター・アレンの生涯をテレビ・ドラマ化した作品のDVD。 

Peter Allen: Not The Boy Next Door
 

トッド・マッケニー主演、1998年豪州初演時の「The Boy from Oz」オリジナル・キャスト盤↓。 CDとしては、ブロードウェイ版よりもこちらの方が楽しめるかも…。

Boy from Oz

Boy from Oz

  • アーティスト:Various Artists
  • 出版社/メーカー: EMI Import
  • 発売日: 2001/12/11
  • メディア: CD
 

The Boy from Oz」のカラオケCDもあるよ↓。 

Boy from Oz

Boy from Oz

  • アーティスト:Boy From Oz
  • 出版社/メーカー: Pocket Songs
  • 発売日: 2011/04/12
  • メディア: CD
 

こちら↓はバリー・マニ郎(Barry Manilow)君とピーター・アレンのカラオケCD。

Allen*Peter

Allen*Peter

  • アーティスト:Barry Manilow
  • 出版社/メーカー: Pocket Songs
  • 発売日: 2011/04/12
  • メディア: CD
  
Me and My Shadows: Life with Judy Garland

Me and My Shadows: Life with Judy Garland

  • 作者:Lorna Luft
  • 出版社/メーカー: Pan Books
  • 発売日: 2001/12/07
  • メディア: ペーパーバック
 
Songs My Mother Taught Me

Songs My Mother Taught Me

  • アーティスト:Lorna Luft
  • 出版社/メーカー: First Night Records
  • 発売日: 2007/12/11
  • メディア: CD
 

おまけ:下の男3人は、みんなゲイですよ~ん(キャハハ)。あなたのダンナももしかして…?

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マーク・ヘロンとジュディ・ガーランド

 

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ライザ・ミネリピーター・アレン

 

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バリー・マニロウとローナ・ラフト (ライザの異父妹)   

映画「愛と法」 私にはもの足りなかったドキュメンタリー

 2018年8月5日の日曜日の17:00から、大阪難波高島屋前で行われた「杉田水脈議員の辞職を求める大阪緊急街宣」を支持しに、私もこの抗議活動イヴェントに出かけて行った。その時「この人、なんか見たことある!」という男の人がいたのだが、それが南和行弁護士であった。あとで思い出したのだが、南さんの顔を知っていたのは、2013年の8月にテレビで放映された「映像'13」という1時間のドキュメンタリーをビデオに録画し、それを見ていたからであった。

 

「映像'13」について詳しくはこちら:

http://gladxx.jp/news/2013/08/3440.html

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TBSオンデマンド
MBSドキュメンタリー「映像’13」 弁護士“夫夫”

https://streaming.yahoo.co.jp/c/y/00505/v13040/v1000000000000006466/

 

 その8月5日の難波の街宣の終わりの方で、南和行弁護士が行ったスピーチが大変素晴らしく、それを聞いて私は南さんのファンになってしまった。その演説にとても感動した私は、南さんにメールを送って感謝の気持ちを述べようかと思ったほどである(実際はメールは送らなかったが…)。

 

杉田水脈議員の辞職を求める大阪緊急街宣」模様はこちら:

(南和行弁護士の素晴らしいスピーチは52:00~59:00あたり)

https://www.youtube.com/watch?v=MkwElZr9wHg

#0805杉田辞職しろ大阪街宣

 

 そしてその日、家に帰ってから5年前に録画したビデオを取り出して「映像'13」を再び見た。とても良い内容で、その後、友人にそのビデオを見せたりもした。それからしばらくして「愛と法 / OF LOVE & LAW」(2017年 戸田ひかる監督 94分)という、南和行さんと吉田昌史さんの弁護士“夫夫”の新たなドキュメンタリー映画が公開されるとネットの情報で知った。そう、私は映画の公開を大変楽しみにしていたのである。先日その映画が大阪で公開され、私も早速観て来たのであるが、期待がすごく大きかったせいか、その出来になんだかもの足りないものを感じてしまった。「これって罪ですか?」

 

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「それ、罪じゃありません!」

 

 ドキュメンタリーでは弁護士“夫夫”が扱っている裁判の内容がずっと続いていて、二人の愛の生活が、あまり印象に残らなかったからかもしれない。弁護士“夫夫”がずっと仕事に忙殺されてるようで、お疲れ気味のカップルを見ているのは、かなりしんどかった。実際、二人の現在の日常生活がそうなのかもしれないが、ゆったりくつろぐ休暇中の二人の姿も見たかったと思う。テレビの「映像'13」では、二人が旅行に行った時の模様や、仲間たちとのバーベキュー、パトリック・リネハン大阪神アメリカ総領事(当時)とその夫であるエマーソン・カネグスケさんとの豪華な食事会の様子など、空間的な広がりのある、素敵な場面が色々あったので、そういったシーンがこの映画にも多くあれば、観客も一息つけるし、もっとメリハリというか、コントラストがあってよかったのではないだろうか?

 

 それと気になったのは、現在の“夫夫”の法的な位置づけである。2018年現在、日本では同性婚がまだ法的に認められてはいない。お二人が2011年に結婚披露宴を行ったのは映像で出てくるのだか、それが単なるお披露目のイヴェントだけで終わっているのか、実際に養子縁組などをして、なんらかの法的に認められた関係であるのかが説明されていないので、そこがよくわからない。二人が望んでいるらしい、同性カップルとして里親になる、とういことにはどういったハードルを越えなければならないのかも、特に説明されていないのが気になった。

 

 もうひとつ、山本なつおさんという方が唐突に出てきて一枚の紙を見せて「この一枚の紙の為に…」といった話をするのだが、そこが説明不足で「え、何?何?」となってしまった。なつおさんは見たところ、トランスジェンダーのようにも見えるし、発言では「母と娘」になってるし、「え、どういうこと?戸籍の性別の変更かなにかの話が突然出てきたの???」と、混乱してしまった。でも、シェフになりたいみたいな話もしていたので、なつおさんの映像の前に出てきた、後姿のみで登場した無戸籍問題の男の人?で「料理関係の仕事につきたかったけど、戸籍の問題であきらめてしまった」と話していた方と、このなつおさんはもしかして同一人物なのか?とごちゃごちゃになってどうもスッキリしなかった。もともと無戸籍問題の記者会見では顔を隠した長い髪の女性が出てきていたし、いったいこれはどうなってるんだと、とても理解しづらく、ここはまったくの説明不足だと思う。この3人はどう繋がるのか?もしかして3人がみな同一人物とか?どうも編集に問題があるのではないかと思ってしまった。何も説明されていないので大変混乱させられる。

 

 “夫夫”と一時同居することになる「ゲイのことはテレビで見て知ってるから」と言っていた若者カズマ君へのインタビューもちょっとツッコミ不足である。実際ゲイのカップルと同居してみて、テレビで見ていたゲイとどう違った(あるいは同じだった)のか、そういう点を訊いてみたかったし、カズマ君の現在の恋人(女性)の驚きの反応にも、何らかの質問を投げかけてみてもよかったのではないだろうか?

 

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 また、勉強会が終わった後、南弁護士に否定的な意見を言ってくるオヤジがちょっと映し出されるのだが、そういう人物をもう少し カメラが追っていたらもっとゲイや同性カップルに対する凝り固まった偏見があぶりだされて良かったのではないかとも思われる。南さんが多忙でその人物の相手をする時間がなかったとしても、そのオヤジが自分の主張を述べるのをカメラにとらえるだけでも何らかの差別意識や嫌悪、恐怖が、そこに映し出されたのではないだろうか?「私の本を読んでください。すべて書いてありますから」という南弁護士の言葉で、やりとりが終わってしまったのが残念であった。

 

 この映画には英語字幕がついているのだが、「この日本語はどう訳されているのだろう…」と気になってついついそちらを目で追うので、結果、映像に集中するのを妨げることになってしまっている気がする。

 

 映画を観終わって、二人が扱っている裁判の話だけで映画が終わってしまったという印象が強かった。「え、これでもう終わり?」と、どうも自分が期待していたものとは違っていて、かなりもの足りなかった。ゲイ・カップルの素敵な生活が見たいという私の望みは、やはりこのドキメンタリーには、要求しすぎなのだろうか?

 

 私は南和行弁護士のファンである。だからこのドキュメンタリー映画を支持したいし、多くの人に見てもらいたいという気持ちは当然ある。しかし、残念な部分が色々あって観終わったあと、手放しで褒め称えるということは出来なかった。ドキュメンタリーではどこまで突っ込めるかが、監督の力量ではないだろうか?映画の素材は素晴らしいのに、そこがとても残念である。もともと面白い題材をただ撮っているだけではダメなのだ。でも、私はもう一度、今度は友人を連れてこのドキュメンタリー映画を見に行くつもりでいる。もしかしたら私が見逃している部分があったかもしれないし、今度はもっとよく理解できるかもしれない。また友人の意見も聞いてみたいという気持ちもあるからだ。

 

 色々厳しいことを書いてしまったが、これは、皆さんにもぜひご覧になっていただきたい作品であり、色んな人に意見を表明していただきたいドキュメンタリー映画であることは確かである。

 

追記:弁護士“夫夫”の著作「僕たちのカラフルな毎日」も早速購入いたしましたよん。

 

追記2(2018年10月4日):

同性婚

同性カップルが里親になること

君が代不起立裁判

・ろくでなし子裁判

・無戸籍者裁判

この5つそれぞれが、各90分のドキュメンタリー映画を撮れそうな程、大きなテーマである。それを94分の1本の映画でまとめて一気に見せられるので、“ツッコミ不足”、“もの足らん”、“ごちゃごちゃや”、“なんか疲れたわ” という感想になったのではないか? 監督さん、ちょっと欲張りすぎたのでは?

 

追記3(2018年10月7日):

 2回目観てきた。やっぱり説明不足でわかりにくい部分が気になる。ドキュメンタリーでそれは致命的では?

 吉田昌史弁護士が「仕事を辞めた」と発言するシーンがあるのだが、それがいつのことかまったく不明で、「え、弁護士辞めたの?もしかして休職してるという意味?」と混乱させる。もっとテロップで分かり易くすべきでは? この部分、私は後に弁護士“夫夫”の著作「僕たちのカラフルな毎日」(←素晴らしい内容!)を読んでやっとなんのことか理解できた。

 今回の観賞で、“無戸籍者A”(髪が長く顔を隠した女性に見える人)、“無戸籍者B”(声から男性に思える後姿のみ登場の人)、そして“山本なつお”さん(トランスジェンダーに見える人)がいることが、わかったが、この“無戸籍者B”と“なつお”さんがどうやら、同一人物のように思える(後姿の無戸籍者Bらしき映像がなつおさんの部分に挟み込まれる為)が、実際どうなのかは不明。もし同一人物なら、「無戸籍者Bは、山本なつおとして戸籍取得」という説明がなぜないのか、理解できない。なつおさんが親と喧嘩したと発言するのだが、なぜなのか、どういった問題点がそこにあったのかも、まったく触れられていない。

 それと、ある無戸籍者の母親が「この子が死んだら、誰が一体この子の存在を覚えていてくれるのだろう?」という場面があるのだか、「はあ?」という感じである。無戸籍であるということは、そんな感情レベルの問題ではないだろう。日本で戸籍がないということは、「生きていく上で」とてつもない困難を伴うことである。‘死んでも覚えていてもらいたい’なんていう感傷的な発言場面を入れるなら、もっと大切な入れるべきシーンがあったのではないだろうか?

 取り扱った題材はすごくよいのに、作りが悪くてイライラ、モヤモヤさせられる点が多いドキュメンタリーになってしまったのが、とても残念である。

 

最後に: 

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この↑ポスターやチラシならば、あのドキュメンタリー内容でも納得いくが、弁護士“夫夫”を、集客の為か前面に押し出して宣伝しているので、私のように「なんか期待してたものと違うぞ」と思ってしまうのではないだろうか?人間ドラマや恋愛映画の短い一場面のセックス・シーンを、ビデオやDVDのジャケット写真に使って、エロエロ映画に見せて売る商法と同じやり方のような気がする。誤解を招く広告、JAROに訴えたくなったわん。責任者、出てこいっ!

 

僕たちのカラフルな毎日 ~弁護士夫夫の波瀾万丈奮闘記~

僕たちのカラフルな毎日 ~弁護士夫夫の波瀾万丈奮闘記~

 
同性婚 私たち弁護士夫夫(ふうふ)です(祥伝社新書)
 

 

 

Phyllis Hyman フィリス・ハイマン You're The One

 フィリス・ハイマン(Phyllis Hyman)が1977年に録音し、2002年までお蔵入りしていた歌「You're The One」。この曲はフィリスの1枚目のアルバム「PHYLLIS HYMAN / ソフト&メローの妖精」(1977年)で「One Thing On My Mind / ワン・シング・オン・マイ・マインド」と「I Don't Want To Lose You / 君を失いたくない 」の2曲のアレンジとプロデュースを担当した John Davis (John E. Davis) によってプロデュースされています。

 

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また、この歌を書いたのも John Davis 自身です。 

You're The One

Written by John Davis

and published by Midsong Music Inc. and Mydeb Music, Inc.  (ASCAP)

(c)1977

 

私がこの歌「You're The One」を最初に聞いたのは、アシュフォード&シンプソン(Ashford & Simpson)がプロデュースした、ヴァレリー・シンプソン(Valerie Simpson)の弟のレイ・シンプソン(Ray Simpson)のアルバム「TIGER LOVE」(1978年)ででした。

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レイのヴァージョンも John Davis がアレンジを担当しています。 

 

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アシュフォード&シンプソン作の歌がひとつも含まれていないのがなんとも残念なアルバムです。

 

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(注意!) 1992年にヴァージンからアルバムを出した、イギリスを拠点に活動する同姓同名の Ray Simpson という歌手がいます。顔もかなり似ているので紛らわしいですが、まったくの別人だそうです。私は今まで25年間ずっと同一人物だと思い込んでました。フランキー・ナックルズのリミックスした12インチなども当時買って持ってます。  

 

レイのアルバムの中にあった「You're The One」の歌詞を掲載しておきます。 

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 この曲の出版元の「Midsong」はジョン・トラヴォルタ(John Travolta)のレコードを出していたレーベルだったのを思い出して、ジョンの1976年と1977年の2枚のアルバムをチェックしてみました。するとやっぱりクレジットに John Davis の名前がありました。Davis さん、トラヴォルタのファースト「JOHN TRAVOLTA / 初恋のプリンス」では全曲のアレンジ、セカンドの「CAN'T LET YOU GO / サタデイ・ナイト・ヒーロー」では1曲プロデュースとアレンジを担当しています。私はトラヴォルタのレコード、中学の時から大好きだったのです。

 

Midsong / Midland についてはこちら:
https://en.wikipedia.org/wiki/Midland_International_Records

 

 John Davis さんのことが気になったのでもうちょっと調べてみると、この曲「You're The One」のオリジナルが彼自身のディスコ・アルバムに入っているという情報も出てきました。

John Davis and the Monster Orchestra

アルバム「UP JUMPED THE DEVIL」1977年

 

とりあえずシングル盤をネットで見つけて購入しました。 

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こちらで聞くことができます:

John Davis & The Monster Orchestra - You're The One 1977
https://www.youtube.com/watch?v=GOD-UfCT9bg

 

 John Davis は1947年フィラデルフィア生まれで、The Silver Convention, Teddy Pendergrass, Diana Ross, First Choice, The Three Degrees, Carol Douglas, Charo, Grace Jones, Joey Travolta などのアレンジやプロデュースをしている方だったんですね。私の持ってるレコード(↓下の画像)にも沢山彼の仕事がありました。彼がアレンジとプロデュースを手掛けた最初の大ヒットが William DeVaughn のアルバム「Be Thankful For What You Got」(1974年)だっだとは、素晴らしいです。

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Works of John Davis (producer, arranger and musician) 

 

こちらで彼の興味深いインタビューが読めます:
An interview with producer, arranger and musician, John Davis by Eric Warncke
https://www.discomusic.com/53-john-davis

 

 2013年に SOULMUSIC RECORDS から再発されたフィリスのファースト・アルバム(番号:SMCR 5101 ジャケット表の左下に THE BUDDAH YEARS と印刷されている全13曲入りのCD)のライナー・ノーツの中でも彼は、フィリスについての思いと録音時の思い出を語ってくれています。とても心を打つコメントですよ。ぜひ読んでみてください。

 

 おまけ:

 ヴァレリーの弟レイ・シンプソンは、ヴィレッジ・ピープル(Village People)のリード・ヴォーカルを1代目のヴィクター・ウィリス(Victor Willis)から引き継いだことも知られています。 ヴィレッジ・ピープルが初来日した1980年のインタビューがあったので、ついでにアップしておきます。レイは映画「ミュージック・ミュージック / Can't Stop The Music」(1980年)にも出演しており、下のインタビューでも発言しています。ネットの情報によると、現在、奥様と娘さんが一人がいるそうです。ヘテロやったんかいっ!!

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このインタビューに参加したのは 、

デイヴィッド・ホードー(David Hodo) 道路工事人

グレン・ヒューズ(Glenn Hughes) バイカ

レイ・シンプソン(Ray Simpson) 2代目ポリスマン

フェリペ・ローズ(Felipe Rose) インディアン

の4名。

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(↑ヴァレリー・シンプソン兄貴って…実は男だったのかっ?)

ランディ・ジョーンズ(Randy Jones) カウボーイ

アレックス・ブレイリー(Alex Briley) GI 

は欠席です。

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このインタビュー記事は、関西ディスコ連盟が発行したフリー・ペーパー「Dancin'」VOL.1 / 創刊号(1980年5月25日号)より。1980年の9月中旬に西梅田の大阪ウドー音楽事務所にルパート・ホルムズ(Rupert Holmes)のコンサート(1980年11月19日 万国博ホールにて開催)のチケットを買いに行った時にもらったものです。関西のディスコ・チャートなども掲載されていてとても素敵な内容のフリー・ペーパーでした。

 

 John Davis さんのコメントが読めるのはこの↓2013年発売の「THE BUDDAH YEARS」です。もちろん 「You're The One」も収録されています。 

THE BUDDAH YEARS

THE BUDDAH YEARS

 
Very Best of Ashford & Simpson (Reis)

Very Best of Ashford & Simpson (Reis)

 
John Travolta

John Travolta

 
Can't Let You Go

Can't Let You Go

 
Travolta Fever

Travolta Fever

 
Disco Recharge: Night & Day/Up

Disco Recharge: Night & Day/Up

 
Disco Recharge: Ain't That Eno

Disco Recharge: Ain't That Eno

 
Live & Sleazy

Live & Sleazy

 
Can't Stop The Music: The Original Motion Picture Soundtrack Album

Can't Stop The Music: The Original Motion Picture Soundtrack Album

 
Partners in Crime

Partners in Crime

 
アドヴェンチャー

アドヴェンチャー

 
Greatest Hits

Greatest Hits

 
パートナーズ・イン・クライム

パートナーズ・イン・クライム

  
Be Thankful For What Y

Be Thankful For What Y

 
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世界の恋人

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Full Bloom

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Original Album Classics

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This One's for You / Heaven Only Knows

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YOU KNOW HOW TO LOVE ME (EXPANDED EDITION)

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フィリスの「You're The One」はこの↑アルバムにもボーナス・トラックとして収録されていますが、作者のクレジットは(Unknown)となっています。

ユー・ノウ・ハウ・トゥ・ラヴ・ミー(期間生産限定盤)
  
Strength of a Woman: The Phyllis Hyman Story

Strength of a Woman: The Phyllis Hyman Story

  

収録曲がありきたり。つまらないボックス・セット↓。中途半端なものをBoxで出すな!

 

    

Phyllis Hyman フィリス・ハイマン Here's That Rainy Day

 スタンダードの「Here's That Rainy Day」 の好きなヴォーカル・ヴァージョンは、ケニー・ランキン(Kenny Rankin)、ディオンヌ・ワーウィック(Dionne Warwick)、そしてもちろん、フィリス・ハイマン(Phyllis Hyman)。

 

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"Here's That Rainy Day"

(Johnny Burke / James Van Heusen)

 

Maybe I should have saved those leftover dreams
Funny but here's that rainy day
Here's that rainy day they told me about
And I laughed at the thought
That it might turn out this way

Where's that worn out wish that I threw aside
After it brought my love near
Funny how love becomes such a cold rainy day
And funny that rainy day is here

 

"Here's That Rainy Day (レイニイ・デイ / あの雨の日が)"

歌詞 和訳 意味 意訳


たぶん、古くなった夢であっても、残しておくべきだったのね
おかしいわ、そう今日はつらい雨の日…
こんな日のことだったのね、彼らが言ってたのは…
傷ついて泣くことになるかもよ、と忠告された時、
そんなことありえないわと、笑い飛ばしてしまった私

愛が近づいてくるまで大切にしてきたあの希望は、どこかしら?
その願いが叶いそうで舞い上がっていた私は、
長く持ち過ぎてボロボロになってしまっていたそんな希望など、
どこかへ捨ててしまったの

おかしいわね、愛というものが、
こんな冷たい雨模様になってしまうなんて…
滑稽だわ、かつては大切に持っていた夢や希望も、
そして近づいてきたと思った愛さえ失くして、
彼らの言った通り
こんなつらい雨の日にいるなんて…

 

 

(私の歌詞解釈)

 調子がいい時には気にも留めない “残り物の(leftover)” 食糧や “着古した(worn out)” 衣服も、災害時などの “まさかの時(rainy day)“ には、必要となることがあります。恋にのぼせあがっている時には聞く耳を持たなかった周りの人々の忠告が、思い通りに運ばなかった恋の終わりに甦ってくるのです。「こんなことなら、あれらの古びた “dreams” や “wish” でも、捨てずに残しておけばよかった。有頂天だった私は後で必要になるなんて、まったく考えもしなかった…。彼らがあの時言ってくれていたのは、こういう “雨の日ーまさかの時” のことだったのですね。 “dreams” も “wish” も “love” も残されていない今の私、可笑しい…。」

 

Ultimate Phyllis Hyman

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Loving You Losing You: Classic

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Sing a Song

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SOMEWHERE IN MY LIFETIME ~ EXPANDED EDITION

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I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN/VERY DIONNE/DIONNE/JUST

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Kenny Rankin Album

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I Am Who Sings

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↑フィリスの元ダンナ様のジャズ・ヴォーカル・アルバム。  兄のモンティ・アレキサンダー(Monty Alexander)も参加しています。 

ア・タイム・フォー・ラヴ+1(紙ジャケット仕様)

ア・タイム・フォー・ラヴ+1(紙ジャケット仕様)

 

信じられない程素晴らしいディック・ノエル(Dick Noel)のアルバム↑。「Here's That Rainy Day」も歌っています。廃盤になる前に(今すぐ)手に入れましょう!!

アイズ・フォー・ユー

アイズ・フォー・ユー

 

 ↑大好きなエセル・エニス(Ethel Ennis)のアルバム。「Here's That Rainy Day」も収録。

「Here's That Rainy Day」収録の美しいアルバム!!↑。

フランソワーズ・アルディ Françoise Hardy の初来日 1974年

 フランソワーズ・アルディ(Françoise Hardy) の初来日時の写真を見つけました。

 

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Françoise Hardy, sa première fois au Japon, du 16 au 20 avril 1974

 

古い映画雑誌「ロードショー」の1974年7月号の113頁に載っていました。この時のアルディは1974年4月16日から4月20日の5日間、日本に滞在。来日中に、1973年6月16日生まれの一人息子のトマ・デュトロン(Thomas Dutronc)が病気だという知らせが届き、予定を変更して急遽パリに戻ったそうです。

 

その後アルディは2度来日しています。

1991年4月末、伊勢丹主催のプライヴェートトーク・ショー(4/27土曜日、4/28日曜日に原宿クエストホールにて開催)の為に来日、2週間ほど滞在

(この時の様子は下↓のリンクの記事が素晴らしいです。2023年4月8日追記)

https://ameblo.jp/jametjohn/entry-12797452652.html

フランソワーズ・アルディの思い出@1991

 

1996年7月末、アルバム「ル・ダンジェ~危険な香り / LE DANGER」のプロモーションの為に来日

 

おまけ:裕木奈江さんの1994年のアルバム「素描」にアルディとアラン・ルブラノ(Alain Lubrano 1964 - 2011)が共作した「COMMENT SAVOIR?」の日本語カバー「愛が聞こえる」が収録されています。オリジナルは Alain Lubrano の1992年のアルバム「EAUX TROUBLES」(←アルディとの共作8曲あり)で。

 

スエーデンの城 [DVD]

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グラン・プリ [Blu-ray]

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ル・ダンジェ?危険な香り

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Live in the Sixties

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Entr'Acte

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Eternels Jusqu'a Demain

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プロフィール

プロフィール

 
Personne D'autre

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PERSONNE D'AUTRE [LP] [12 inch Analog]

PERSONNE D'AUTRE [LP] [12 inch Analog]

 

フランソワーズ・アルディの自伝本の英訳が発売になっていました↓。日本語版も発売して下さい。日本でも絶対売れると思います。翻訳はぜひ、アルディ研究家のカストール爺さんで、たのんまっせ! 

http://pepecastor.blogspot.com/2009/02/blog-post_17.html

The Despair of Monkeys and Other Trifles: A Memoir by Françoise Hardy

The Despair of Monkeys and Other Trifles: A Memoir by Françoise Hardy

 

 

       

フィリス・ハイマン の来日 Phyllis Hyman in Japan

 フィリス・ハイマン(Phyllis Hyman)は何度来日しているのでしょうね? 少なくとも仕事では3度、東京に滞在したようです。

 

1987年8月25日に日本フォノグラムから出された日本独自企画のフィリスのバラード集「ザ・ソフィスティケイテッド・レディ / The Sophisticated Lady」(32RD-104)が、アリスタの日本配給元の変更に伴い同内容ですが新たなジャケットで、1年後の1988年の8月21日にBMGビクターから再発されました。そのビクター盤(A32D-61)の解説で越谷政義さんが1988年の6月に次のように書いていらっしゃいました。

 

(身長が185.5㎝あったフィリス、ハイヒールを履くと軽く190㎝を超えていたでしょうね。↓) 

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Nancy, Anita & Phyllis 1988

 

1988年5月31日(火)〜6月3日(金)の4日に渡り開催された第17回東京音楽祭(17th Tokyo Music Festival)にフィリス、プレゼンターとして参加していたんですね。

 

この1988年の第17回東京音楽祭は、

 

5月31日(火) 23:50~24:44 東京音楽祭 前夜祭

6月01日(水) 23:50~25:49 東京音楽祭 ロック・スペシャ

出演:グレン・メデイロス(Glenn Medeiros) ジョニー・ヘイツ・ジャズ(Johnny Hates Jazz) ウェット・ウェット・ウェット(Wet Wet Wet) ほか

6月02日(木) 23:30~24:54 東京音楽祭 アジア大会

6月03日(金) 23:30~24:54 東京音楽祭 スペシャル・ゲスト・ショー

出演:アース・ウィンド&ファイアー(Earth, Wind & Fire)

    

 f:id:KONTA:20180215230632j:plain

 

そして、

6月04日(土) 22:02~23:53 東京音楽祭 世界大会

出演:アース・ウィンド&ファイアー(Earth, Wind & Fire) クール&ザ・ギャング(Kool & the Gang) ジョディ・ワトリー(Jody Watley) エリサ・フィオリオ(Elisa Fiorillo) アンテナ(Antena / Isabelle Antena) チャーリー・シーン(Charlie Sheen) 小林克也 十朱幸代 沢口靖子 ほか

 

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というように、TBS系で5夜連続テレビ放映されたようです。

 フィリスがプレゼンターとして登場した場面の録画ビデオが残っているのであれば是非見たいものです。 

 

あと2度のフィリスの東京滞在は、ブルーノート東京(Blue Note Tokyo)の出演の為でした。

ブルーノート東京でのライヴは1989年の2月と12月、合計13日間行われました。

1989年02月13日(月)~02月18日(土)

1989年12月25日(月)~12月31日(日)

晦日のライヴでは新年のカウントダウンもあり、観客の皆さんはフィリスと共に1990年を迎えたそうですよ。

 

Phyllis Hyman at Blue Note Tokyo, Japan

13/02/1989~18/02/1989

25/12/1989~31/12/1989

 

1989年年末の公演は一部NHK衛星第2でテレビ放映もされました。 

 

放映日時は翌1990年(平成2年)2月23日(金)20:00~21:00です。

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このジャズ・ライヴのテレビ番組は、

GOLDEN JAZZ CONCERT

FEMALE SINGERS BEST FIVE

LIVE IN JAPAN

というシリーズで5夜連続で女性ジャズ歌手のライヴ映像が放映されたものです。

 

1990年2月19日(月)20:00~21:00 / 再放送1990年5月14日(月)25:30~26:30

サリナ・ジョーンズ(Salena Jones)

https://www.youtube.com/watch?v=i_INIsttxrg

 

1990年2月20日(火)20:00~21:00 / 再放送1990年5月15日(火)25:30~26:30

ヘレン・メリル(Helen Merrill)

https://www.youtube.com/watch?v=XbZbohg-wsM

 

1990年2月21日(水)20:00~21:00 / 再放送1990年5月16日(水)25:30~26:30

ナンシー・ウィルソン(Nancy Wilson)

https://www.youtube.com/watch?v=kJnkhBZm3E4

 

1990年2月22日(木)20:00~21:00 / 再放送1990年5月17日(木)25:30~26:30

カーメン・マクレエ(Carmen McRae)

https://www.youtube.com/watch?v=MlNP_KQ4XfY

 

1990年2月23日(金)20:00~21:00 / 再放送1990年5月18日(金)25:30~26:30

フィリス・ハイマン(Phyllis Hyman)

 

というラインナップでした。この5人の中にフィリスを選んだ番組制作担当者の方が素晴らしすぎますね~。

 

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もちろん私は、フィリスの放映時はビデオ録画しました。

 

Phyllis Hyman at Blue Note Tokyo, Japan

 

Keyboards: Terrance Burrus / Terry Burrus

Bass: Ronald Richardson / Ron Richardson

Drums: Dennis Alston

Sax: John Valentino

Vocal: Eric Jones

 

01. What You Won't Do For Love
02. You Just Don't Know
03. I'll Never Do You Wrong
04. Meet Me On The Moon
05. My Funny Valentine
06. Living In Confusion
07. Old Friend
08. What Ever Happened To Our Love
09. No One Can Love You More
10. Sophisticated Lady
11. Take The "A" Train
12. I Got It Bad And That Ain't Good
13. Living All Alone
14. Walk Away

 

taped: some time during 25/12/1989~31/12/1989

televised in Japan: 23/02/1990 & 19/05/1990

 

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この素晴らしいライヴは現在ネットで見ることができます:

Phyllis Hyman at Blue Note Tokyo, Japan, December 1989

https://www.youtube.com/watch?v=fmHx6xnIWL4

  

f:id:KONTA:20180215231658j:plain

 

 

Ultimate Phyllis Hyman

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ソフィスティケイテッド・レディ

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Deliver the Love: the Antholog

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Living All Alone

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Prime of My Life

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Soul of Jazz

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フィリス・ハイマン

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Sing a Song

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映画女優 フィリス・ハイマン Phyllis Hyman

 フィリス・ハイマン(Phyllis Hyman)が出演した映画は、全部で4本。すべて日本でもビデオ化されています。

 

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・「レニー・ブルース / Lenny」 (1974)

   ボブ・フォッシー(Bob Fosse)監督

・「仮面のレジデンス / Too Scared to Scream / The Doorman」 (1982 / 1983)

   トニー・ロー・ビアンコ(Tony Lo Bianco)監督

・「スクール・デイズ / School Daze」(1988)

   スパイク・リー(Spike Lee)監督

・「ダイナマイト刑事(デカ) / Soda Cracker / The Kill Reflex」(1989)

   フレッド・ウィリアムソン(Fred Williamson)監督

 

それぞれの映画のフィリス出演場面の詳細は、また改めて書きます。

 

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