一か月程前、ジャン=ピエール・リモザン (Jean-Pierre LIMOSIN) 監督 (共同脚本はクリストフ・オノレ Christophe HONORE) の2002年の映画「NOVO / ノボ」をDVDで初めて鑑賞しました。記憶を5分間しか保てない男をめぐる関係という、あり得ないような設定において、通常では見えにくい人間の欲望の或る面をはっきり描き出していて、エロチックな描写も下品になる直前で品よく仕上げられており、僕は大変気に入りました。とてもいい映画だと思います。
この映画、鑑賞前に何の情報も持たずに観始めたのですが、途中で、以前から秘かに好きだった俳優が突然出てきてビックリでした。この人↓
ドミニク・グールド 映画「NOVO / ノボ」 2002年
Dominic GOULD dans "NOVO" 2002
映画の始めから37分45秒~38分15秒のほんの30秒間だけの出演なんですが、「あぁ!この俳優…あの人やん!」ってめちゃくちゃ嬉しくなりました!!それも全裸での出演って…(キャア!)
エドゥアルド・ノリエガ (Eduardo Noriega) とのこんな場面です:
http://eviltwincaps.blogspot.jp/2012/01/novo-eduardo-noriega-vincent-dissaz.html?zx=9c71405da17bc1e9
この俳優ドミニク・グールドを僕が初めて知ったのは、作家でもあるジャン=フィリップ・トゥーサン (Jean-Philippe TOUSSAINT) が監督したこの↓映画でした。
ドミニク・グールド 映画「ムッシュー」 1989年
Dominic GOULD dans "MONSIEUR" 1989
この白黒映画「ムッシュー」も僕のお気に入りの映画の1本で、ドミニク・グールドは主人公のムッシューを演じています。ジャン=フィリップ・トゥーサン監督とはこの後、1998年の「アイスリンク」でも(主演じゃなく脇役ですけど…)組んでいるので、きっと良い関係が築けているのではないでしょうか。
ドミニク・グールド 映画「アイスリンク」 1998年
Dominic GOULD dans "LA PATINOIRE" 1998
そして僕が「ムッシュー」の次に彼に再会したのが、映画「エリザとエリック」!!ドミニク・グールドはエリザにプロポーズする、米国人ピアニスト、スタン(スタニスラス)役。この映画、ホントに何から何まで全てが素晴らしく、僕のサイコーに好きな映画なんですよ。
ドミニク・グールド 映画「エリザとエリック」 1987年
Dominic GOULD dans "JEUX D'ARTIFICES" 1987
「エリザとエリック」の中のドミニク・グールド、カッコよすぎ!です。上品で、長身で、素晴らしく美男です。特に美しい目とやさしそうな笑顔が素敵なんですよ~。アメリカ人の役ですが、ドミニク・グールド自身も1964年9月19日、米国ロサンゼルス生まれであるとネット上に情報が出ていました。英語でもフランス語でも演じていますが、フランスを主な活動の場としているようです。この辺どういう経歴か気になりますね。なんらかの事情でたまたま米国で生まれたフランス人かな?と思ったのですが、僕のフランス人の知人(もちゲイよっ)に彼の事話したら、名前がフランス人ぽくないねということでした。今後、ちょっとその辺、調査してみようと思います。
そしてソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット」にも出演してるということで、観てみたのですが、「これ彼かも?」という人物が画面に1秒ほど映りましたが、本当にドミニク・グールドかどうか確信はありません。もしかしたらエキストラ・レベルの出演かも…。つか、「マリー・アントワネット」の映画自体が最後まで観るに耐えないような最低最悪映画で、もう怒り爆発でした!「ベルばら」読んで出直して来いや!ソフィア・コッポラ!良かったのはドレスの色だけという、とんでもないクズ映画でした。親のコネだけで映画を作れるって、その上、賞まで貰えるって素敵ね、ハリウッド二世って…。「ゴッドファーザー」の3作目を滅茶苦茶にしただけではまだ足らんのか…!?
話が大きくそれましたが、しばらくドミニク・グールドの出演作を追いかけてみたいと思います。それが僕の現時点での使命だと考えています(そうなのか?)。
こちらで動くドミニク・グールドの姿が見れます:
さらに詳しい情報はこちら:
http://www.cinetea.fr/artiste.cfm/3874-dominic-gould.html
http://www.imdb.com/name/nm0332363/?ref_=ttfc_fc_cl_t56
http://www.biosstars.com/dominic-gould/
https://en.wikipedia.org/wiki/Dominic_Gould
「いろんな人が、いるもんです。」
« les gens, tout de même »
Dominic GOULD(ドミニク・グールド)出演作品
2013 LA FRENCH - Cédric JIMENEZ フレンチ・コネクション -史上最強の麻薬戦争- (未)
2012 CAPITAL - Costa GAVRAS ザ・キャピタル マネーにとりつかれた男 (未)
2010 GLENN THE FLYING ROBOT (GLENN 3948 LE ROBOT VOLANT) - Marc GOLDSTEIN
2008 LA NUIT DES ENFANTS ROIS - Antoine CHARREYRON
2008 JOUEUSE - Caroline BOTTARO
2008 LA BELLE PERSONNE - Christophe HONORE 美しいひと
2005 MARIE-ANTOINETTE - Sofia COPPOLA マリー・アントワネット
2004 L'ANTIDOTE - Vincent DE BRUS
2003 THE STATEMENT - Norman JEWISON
2002 LE PAPILLON - Philippe MUYL パピヨンの贈りもの
2001 MONIQUE - Valérie GUIGNABODET
2002 NOVO - Jean-Pierre LIMOSIN NOVO / ノボ
2002 EMBRASSEZ QUI VOUS VOUDREZ - Michel BLANC キスはご自由に
2002 TOUT CONTRE LEO (CLOSE TO LEO) - Christophe HONORE
1999 HISTORY IS MADE AT NIGHT - Ilkka JARVI-LATURI スパイゲーム (未)
1998 CHILI CON CARNE - Thomas GILOU
1998 L.A. WITHOUT A MAP - Mika KAURISMAKI GO!GO!L.A.
1998 A SOLDIER'S DAUGHTER NEVER CRIES - James IVORY シャンヌのパリ、そしてアメリカ
1998 LA PATINOIRE - Jean-Philippe TOUSSAINT アイスリンク
1997 ALISSA - Didier GOLDSCHMIDT
1997 HEROINES - Gérard KRAWCZYK プレイバック
1997 DOUBLE TEAM - TSUI HARK ダブルチーム
1995 BEAUMARCHAIS L'INSOLENT - Edouard MOLINARO ボーマルシェ / フィガロの誕生 (ボーマルシェ / 革命前夜)
1995 LE HUITIEME JOUR - Jaco VAN DORMAEL 八日目
1993 BAD TRIP (IRON HORSEMEN) - Gilles CHARMANT アイアン・カウボーイズ ミーツ・ゴーストライダー (未)
1992 NEAR MRS. (L'AMBASSADE EN FOLIE) - Baz TAYLOR 浮気はパリで
1991 L'HOMME QUI A PERDU SON OMBRE - Alain TANNER
1991 THE MAID (UN AMOUR DE BANQUIER) - Ian TOYNTON 彼はメイド・イン・パリ
1990 LE FILS DE L'AMI DE LA MERE DE WADECK - Arnold BARKUS
1989 MONSIEUR - Jean-Philippe TOUSSAINT ムッシュー
1988 THE GREAT ESCAPE II: THE UNTOLD STORY - Paul WENDKOS 大脱出2 脱出編
1987 L'AMOUREUSE - Jacques DOILLON 恋する女
1987 HOTEL DE FRANCE - Patrice CHEREAU
1987 JEUX D'ARTIFICES - Virginie THEVENET エリザとエリック
- 作者: ジャン‐フィリップトゥーサン,Jean‐Philippe Toussaint,野崎歓
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- 発売日: 1995/06
- メディア: 文庫
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