Kontaの歓びの毒牙

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ユーミン その虚実の私生活

 ユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)が1983年のインタビュー本「ルージュの伝言」の中で語っている(単行本版では128頁、文庫本版では123頁)、アルファ&アソシエイツからの独立引きとめ工作の中傷記事がどんなものだったのか、ずっと気になっていたんだけど、見つけてしまいました。

 

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雑誌「女性自身」1976年6月17日号 48~50頁「荒井由実が突如、歌手を引退! その虚実の私生活」

 

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11月に松任谷正隆と挙式後、歌手を引退。その原因は限界説…

 

 読んでみたけど、想像してたほどヒドくないというか…、1996年~2001年頃に雑誌「AERA」が盛んにやっていた“ユーミンは終わった、終わった・バッシング大会”に比べれば、ホント何でもない、かわいい文というか…。1976年当時、こんな記事で気持ちが落ち込んでいた(と僕は推測…)なんて、まだまだユーミン、とってもナイーヴだったのね…。ということで、今やユーミン・レジェンドの一部となった(?)その記事の全文を掲載したいと思います。

 

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正確な歌詞は “包みきれないあなたの心は きまぐれ色の海それとも空” ですよ。

 

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今年(1976年)の年収は、約1億まで行くと推定される。若き成功者・由実様、ス・テ・キ!

 

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ノドチンコが短小なために、ビブラートが長く引っ張れず、歌えるものが限られ、しかも、きれいにいかない…。え、短小はやっぱりダメ…なの???

 

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ユーミン自身も、人工的に手を加えられていない自分の歌がどの程度のものか、よく把握している。

 

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東芝EMIの協力はほとんど得られず」…あの声の質は完全に人工的なメカニックの産物である。

 

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“私も日の出まつげしてたよ。ちょうど太陽が出てくるときに光がパーッとするみたいに、まつげがバーッとついてたの(笑)。”雑誌「JJ」1984年7月号 103頁での、ユーミンの発言。

 

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やはり、本人が歌手としての限界を悟ったのだろう。

 

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妻としての時間を持ちたい…。

 

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彼女のどこに、こんな猥雑なことばがひそんでいるのだろう…。猥雑ユーミン!キャハハ。

 

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鈴木ヒロミツ氏の説によるとユーミンはザ・モップスのギター担当、星勝さん狙いだったのでは…とのこと。

 

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サーフ・ローラーに凝っているなどど吹聴しても、本人は運動神経ゼロで、とまってるボードの上にも乗れない。

 

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とりあえず、サーフ・ローラー↑乗れてるんですが…。(懐かしいポスターをクローゼットの奥から取り出してきました~。アルバム「流線型 '80」のLPを買った時にもらったもの。1978年の12月~1979年の2月のカレンダーになっています。)

 

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彼女(荒井由実)が作曲家としてやっていくためにはぜひ彼(松任谷正隆)の才能が必要だった。彼女は結婚することによって、それを永久的に手に入れた。あれは政略結婚だっ!???

 

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マンタ(松任谷正隆)は絶対に離さないわよぉ~。

 

でも、私がマンタに惚れたんじゃなくて、向こうが私に惚れたんだからね。

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「独立だって、結局はお金ほしさで、大呉服屋の娘ならお金に執着を見せなければいいのに…。」←これ、アルファのどなたのお言葉かしらぁ~?

 

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根っからのお嬢様のユーミンがお金に執着なんて、あるの???

 

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“幼稚な中傷記事…大の男がよってたかってバカだな、とか思っちゃった。” (この記事に対するユーミンのコメント 。角川書店刊「ルージュの伝言」より。) 

 

ひこうき雲

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MISSLIM

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COBALT HOUR

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YUMING BRAND

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14番目の月

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ルージュの伝言 (1983年)

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ルージュの伝言 (角川文庫 (5754))

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流線形'80

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Yumi Arai 1972-1976

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ズズ、トノバン、マンタ、ユーミン

 アイドルにはまったく興味がないんだけど、ちょっと前にミカド(MIKADO)の1984年リリース作「冬のノフラージュ / UN NAUFRAGE EN HIVER」(‘ノフラージュ’っていうのは仏語で、船の遭難、難船、大失敗って言う意味だとか…。)に、ZUZUこと安井かずみさんが日本語詞をつけた日本語ヴァージョンがあると知って、これは是非聴いてみたい…と思い、手に入れました森尾由美さんの1985年のアルバム「ユーロマンティーク / Euromantique」。中古LPレコードで、1500円でした。

 

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 上の写真左は細野晴臣氏推薦、ミカド「冬のノフラージュ」の12インチ・マキシ・シングルね。

 

ミカド(MIKADO)の「冬のノフラージュ / UN NAUFRAGE EN HIVER」はこちら:

http://www.youtube.com/watch?v=hhr6qkQe35k

http://www.youtube.com/watch?v=IKVqr-bknCQ

 

 アルバム「ユーロマンティーク」収録曲は全8曲(収録時間にして約34分)で、安井かずみさんの詞が5曲、トノバンこと加藤和彦さんの作曲が5曲。そしてなんとマンタ(松任谷正隆)さんが「夢 チャイナドール」「だんだんジェラシー」「ちょっとフランス」3曲で編曲を担当されていたとは…これは今までまったく知りませんでしたわ。他にもちろん例のミカドの日本語カバーが1曲と、これにもまた驚いたけど、ミカドも採り上げていたセルジュ・ゲンズブール(Serge Gainsbourg)作・フランス・ギャル(France Gall)の1965年のヒット「涙のシャンソン日記 / ATTENDS OU VA-T'EN」が「HAYAMA」という題でこちらもズズの日本語詞で、歌われていたんですね~。

 

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 収録曲の詳細は上の画像を参照してもらいたいんだけど、アルバム全体の出来は、まあ「ふつう」…可もなく…不可は…あるわ。オールディーズ風サウンドの「そうしましょうね」で、森尾さん、音を明らかに外しまくっててこれはダメでしょ!誰か気づかんかったんかっ?こういうのは絶対録り直しすべきでしょ。安井・加藤の提供作品自体はどれも決して悪くはなんだけど、なんだかちょっとプロデュース不足というか、大いに表現者の力不足というか…「これイイね」じゃなく「ふ~ん」で終わってしまう作品ですわ。

 マンタさんのアレンジ、「ちょっとフランス」は「SUGAR TOWNはさよならの町」風で、興味深いかな…。

 ここで気になるのはやっぱりフランス・ギャルのカバーだよね。というのは、この「涙のシャンソン日記 / ATTENDS OU VA-T'EN」、今僕の知っている限りでは、全く異なる歌詞がついた3つの日本語カバーが存在するということになるからなんだけど…サ。そう以下の3曲は、原曲が同じなの:

 

・アブナイ彼 (ATTENDS OU VA-T'EN) 

歌:藤真利子 日本語歌詞:微美杏里 編曲:松任谷正隆 1984

・HAYAMA (ATTENDS OU VA-T'EN) 

歌:森尾由美 日本語歌詞:安井かずみ 編曲:新川博 1985年

・夜を待って (ATTENDS OU VA-T'EN) 

歌:鷲尾いさ子 日本語歌詞:川村真澄 編曲:萩田光男 1987年

 

 この3曲、聴き比べてみるとね…

 森尾由美さんのヴァージョンでは、前年の小林麻美さん「雨音はショパンの調べ」の大ヒットを受けてだろうけど、新川博さんが編曲を担当。「冬のノフラージュ」のカバー「イマージュ」共々、新川さんのアレンジなかなかいいんじゃない? 葉山マリーナを舞台にした、安井かずみさんの日本語歌詞もグッドよ…。

 鷲尾いさ子さんは、マンタさんと一緒にやっていたFMラジオ番組「ANA サウンド・テイクオフ」でのおしゃべりがとても良くて好きだったけれど(ついでに言うと、前任者の刀根麻理子さんがヒドすぎた!マンタさんの振りに、いつも「え~、ホントですかぁ~」みたいな受け答えばかりで、まともなコメントがまったく出来てなかったのよね…あの方。)、いさ子さん、歌の方はちょっとちょっと…ダメだこりゃ。素直さはあるんだけど、なんか棒読みっぽいの。日本語詞もイマイチだし。いさ子さん、声は悪くないから、もっと表現力を磨きましょうね。

 やっぱり、歌詞・歌唱・編曲全ての面において、藤真利子さんの「アブナイ彼」が群を抜いてるカンジ。もちろん僕の一番のお気に入りは、真利子さんのヴァージョンですよ。あなたも一度、聴き比べてみる?

 

フランス・ギャル(France Gall)の「涙のシャンソン日記 / ATTENDS OU VA-T'EN」はこちら:

http://www.youtube.com/watch?v=iMDb5ukAP9Q

 

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 加藤和彦安井かずみ荒井由実 1976年

 で、この上の写真は今となれば貴重な3ショットだよね。雑誌「GORO」第8号(S61年4月22日号)「激録 ユーミンのライブ対談 / 加藤和彦の“開きなおりの人生”」の41頁に掲載されたもの。YUMINGとZUZUの共作はたった1曲だけ残されていて、加藤和彦さんがプロデュースした森下恵理さんのアルバム「ボーイ・フレンド」に収録された

・恋の祈り 

歌:森下恵理 作詞:安井かずみ 作曲:呉田軽穂 編曲:国吉良一 1985年

という歌なんだけど、これは名曲だと思うよ。もっと二人で作って欲しかったわ。

 

  そして、マンタさん自身にとっても、加藤和彦さんはプロになるキッカケを与えたくれた大切な人なんだって…。

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 2012年8月8日の朝日新聞(夕刊)の記事「人生の贈り物 音楽プロデューサー 松任谷正隆 ③」より。

 

「1971年 加藤和彦氏に依頼されたCMのバック・バンドの仕事で初めてギャラをもらう。又、加藤氏の関係で、この年、初めてRecord Work。吉田拓郎との出会い。ー当時20才の若々しい大学生でありました。

吉田拓郎 アルバム「人間なんて」

“プロデューサーは加藤氏。テイチクの2スタ(第2スタジオ)で録音した。さすがに最初のレコーディングだからキンチョーもしたし、あがってた。「結婚しようよ」を1番めに録ったんだけど、その時はバンジョーを弾いた。間奏のところで民族楽器のハーモニウムを使ったんだけど、それが大変だった。アコーディオンみたいに空気を送って音を出す楽器なんだけど、1人じゃそれができなくて、加藤さんと拓郎とで空気を送りながら僕が弾いてたんだ” (松任谷正隆 談)」(1982年12月 MANTA LAND 機関紙 第4号掲載)

 

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上の写真はアルバム「あの頃、マリー・ローランサン」(1983年)を発表した頃のトノバン  (でも、この頃のズズの歌詞ってちょっと固有名詞使いすぎてない?)

 

 僕がトノバンとズズの夫婦かっこいいな~と思い始めたのは、トノバンが「シンガプーラ」を歌ってた頃 、シンガポールの政府観光局(?)の依頼かなにかで、お二人でシンガポールの魅力をテレビ番組で紹介していたのを見たのがキッカケでした。

 

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安井かずみ & 加藤和彦 1981年12月22日のお二人 (二人が知り合った記念日12月22日は必ずここ、銀座マキシム・ド・パリで友人たちも交えてディナーすることに決めているそう…ョ。)

 

 それとか、中学3年の終わり頃1979年の春に友達が、ミムジー・ファーマー主演のフランス映画「ポケットの愛 / L'AMANT DE POCHE」の試写状をくれて、西梅田のサンケイホールに試写を観に行ったらその催しが「シンガポールの夕べと試写会の集い」というイベントで、映画の他にシンガポールの観光を宣伝するフィルムの上映もあり、その中にも安井・加藤ご夫婦が出演していて、トノバンがやっぱり「シンガプーラ」を歌っていたんですよ。

 1978年の秋からトノバンがユーミンと一週交代でやっていた大阪のラジオ番組「JAM JAM 11 (ジャム・ジャム・イレブン)」も聞いていたし、1979年の「パパ・ヘミングウェイ」はリアルタイムで買い、お気に入りとなったアルバムでした。

 以前にもちょっとHPに書いたことがあるけれど、トノバンとズズが1979年の9月9日の日曜日に大阪なんばCityトーク・ショーでお越しになった時は、もちろん僕、聞きに行きました。こちらページの下の方を参照:

http://www5d.biglobe.ne.jp/~ktabloid/hanabira.htm

 その時のズズの話で今でも良く覚えているのは、車を運転していたら、ずっと後をついてくる車があって(たぶんロールスロイス?)、ナンパかしらと思って当時独身だったし暇だからまあいいかと思って車を止めたら、その後ろの車には来日中のダイアナ・ロス(Diana Ross)が乗っていて、素敵な服を買いたいんだけど、どこかいいブッティックを知らないか訊きたくてずっとついて来ていたとか…。ズズ自身が女性でしかも目立つ外国の高級車を運転していたから、この人ならきっといいお店を紹介してくれるだろうと思ってつけていたんでしょうね。それで、ダイアナを友人(たぶん、コシノジュンコさんだと思う)のブティックに連れて行ってあげました…という話でした。もうズズったら、いつもいつもエピソードがゴーヂャスすぎっ!そう、トノバンとズズ、本当に憧れのカップルでしたよね。でも…そんな理想の夫婦を演じるのに、いつしかちょっとどこか疲れてしまった…のかもしれません。

 

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松任谷正隆 & 荒井由実 1976年3月13日のお二人、婚約時代ね

 

  やっぱり僕はもっと自然体?のマンタ(松任谷正隆)&ユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)の夫婦をこれからも「理想のカップル」として目標にしたいと思いまぁす。今(2014年5月現在)、世界16か国で同性婚が合法になってるんですもの…俺もガンバルわ! (なんのこっちゃ)。

 

サディスティック・ユーミン・バンド「タイムマシンにおねがい」はこちら:
http://www.youtube.com/watch?v=3pF3WZD7BOQ

サディスティック・ユーミン・バンド・メドレーはこちら:
http://www.youtube.com/watch?v=S4f3LAHjHts

加藤和彦 & 松任谷由実黄色いロールスロイス」はこちら:
http://www.youtube.com/watch?v=luhG89SSefQ

 

荒井由実 LIVE 1996「タイムマシンにおねがい」はこちら:
http://www.youtube.com/watch?v=Tl-2nbsPweE

 

コシノジュンコさんとダイアナ・ロスのエピソードがこちらのページにありました:

http://shintaro.me/friends/junko-koshino/5/

 

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Tres Chic! More French Girl Singers of the 1960s [Analog]

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サウンド・テイクオフ

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微美杏里 藤真利子に注目したい!

 え、え~っ!藤真利子さん、ユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)のこの秋(2014年10月8日~31日)の帝国劇場第二弾「あなたがいたから私がいた」(脚本・演出 松任谷正隆)に出演されるんだって~。もうビックリ!ユーミンとの交流は、最近はどうなのかな~と思っていたんだけど、こういう形で舞台初共演になるとは…。なんだか真利子さんにも新しい良い波が来ているんじゃない?

 

藤真利子 1980 Mariko Fuji 

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この写真↑が最高に美しくて…大好きですわ。ス・テ・キ!

 

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 で、真利子さんの役柄はどういうものになるんでしょ? 一度、本人の地に近い、とてつもなくハジケた役もやって欲しいんだけど…。今回の帝劇ではムリ? 今後はミュージカルやコメディなんかにも挑戦してもらいたい気も…。

 

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 それに先日再発されたアルバム4枚もじわじわ売れてるみたいね~。もしかして30年前のリリース当時より、現在の方が注目されてたりして?

 

 これは近田春夫さんがお書きになった、1983年の雑誌「POPEYE / ポハイ」8月10日号(No.156)の202~203頁の記事から。

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アンニュイな感じがいい…藤真利子さん。

 

藤真利子 1978 Mariko Fuji

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こちらはちょっとブリっ子な髪型だけど、やっぱり目が女優ですわ。

 

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微美杏里に目をつけた柏原芳恵のスタッフはエライっ!

 

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はしゃぎすぎてた夏休み…

 

藤真利子 1978 Mariko Fuji 

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魔性の真利子…悪女役も得意よ

 

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さよなら 夏模様…

 

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“ある程度新しい。1か所ぐらいヤバい部分がある。いろいろなシチュエーションや小道具を使いこなせる。そういった要素をバランスよく持ってるのよ。”と近田春夫氏、大絶賛!!

 

 先日(2014年4月18日放映)の「山村美紗サスペンス 赤い霊柩車33」(能楽堂に舞う般若の死体!一人の男を巡る女達の嫉妬が殺意へ?ストーカーへと堕ちた大女優が企てた恐怖のシナリオ)での、真利子さんの演技も素晴らしかったわ。正直言うと、テレビ・サスペンスでこんな才能を使うのはもったいない…とは思うけどね。

 今秋の帝劇でも、そのユニークな魅力できっと、舞台をグッと引き締めてくれそう…。期待してますよ、真利子さん。

 

Mariko Fuji 藤真利子 Vivi Enleigh 微美杏里 1983

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 藤真利子 (微美杏里) & 柏原芳恵「夏模様」動画:

1983年6月27日の「夜のヒットスタジオ」で歌う芳恵さんの後ろに、真利子さんの姿が…。

http://www.youtube.com/watch?v=lqjD_LyndiU

 

ガラスの植物園

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藤真利子 エンジン音で目を醒ましたの…

 いよいよ再発ですよ、藤真利子さんのアルバム4枚「浪漫幻夢」「狂躁曲」「アブラカダブラ」「ガラスの植物園」。

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 1983年のアルバム「アブラカダブラ」では、藤真利子さん自身が微美杏里の名前で全曲の作詞を担当されています。もちろんアルバム全体が素晴らしいのですが、その中でも特に僕が気に入ってるのが「紅茶の午后」と「SO LONG」の二曲です。坂本龍一さんが作曲した「SO LONG」(伊集加代子さんの美しいスキャットをフィーチャー)を聴くと何故かいつも映画「あの胸にもういちど (The Girl On A Motorcycle / La Motocyclette)」を思い出すんですわ。歌われている内容が特に映画のストーリーと似ているというわけではないんですが、まだ完全に明けきっていない朝…という雰囲気(?)で、どこかイメージが重なるのかもしれません…。

 

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「あの胸にもういちど」のパンフレットより。

 

  映画「あの胸にもういちど」はアラン・ドロンとマリアンヌ・フェイスフルが主演した1968年の英仏合作映画です。公開当時、二人の全裸のラブ・シーンもすごく話題になったようで、その後も映画雑誌に、寝そべったドロンの股間(つ~か腰)の位置にバラの花を生けた花瓶が置かれている写真(キャハハ)がよく載っていましたよね~。ついでに書くと、この映画、ユーミン(松任谷由実 / 荒井由実)も好きなんだそうですよ。

 

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 これはユーミンクレイジーケンバンド横山剣さんとの2006年3月の対談より(雑誌「STEPPIN' OUT!」SPRING 2009 VOLUME 2 の87頁に再掲載)。マッ裸にレザーのジャンプ・スーツでバイクに…って、でもそれはやっぱ冷えると思うわ~。膀胱炎にちゅうい!

 

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 真利子さん、“私、小さいときから、美しいもの、きれいな人が好きなんです。顔でいうと、前は若尾文子さん、最近は夏目雅子さん。整っていて、とてもきれい。”(1983年)、 “あんなふうになりたいと思うのは若尾文子さん。もう全部好き!男では昔のアラン・ドロン…。” (1985年) と、当時のインタビューで語っておられました。

 真利子さんも「あの胸にもういちど」お好きでしょうか?

 

 さあ、藤真利子さんのアルバム4枚は2014年3月19日発売ですよ。わかってるよね?!

 

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ネットで画像↑を拾ってきました~。アップしてくださった方、ありがとう。ゴメン、無料でいただいちゃった。で、花瓶の向こうはどうなっているのか無性に気になるわ~。

 

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ふたご座生まれ 藤真利子

 近づいて来てますよ、藤真利子さんのアルバム4枚「浪漫幻夢」「狂躁曲」「アブラカダブラ」「ガラスの植物園」の発売日。あ~、待ち遠しいわ。

 「ガラスの植物園」だけは、今回2014年の再発で4度目のCD化になります。サウンド・プロデュースは松任谷正隆さん。密かだけど確実に支持されてる名作アルバムなんですね、実は…。

 

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藤真利子 Mariko Fuji

 

 少し前に、お友達の一人に僕の愛聴盤、真利子さんの「ガラスの植物園」のアルバムを聴いてもらったのね。そうしたら、面白い感想のメールを送ってきてくれたんです。許可を得て、ここに彼の感想を掲載させてもらうことにしました。

以下はそのメールです:

 

*****

 藤真利子「ガラスの植物園」何度も何度も聴いて、感想用にこのアルバムを総括するキーワードを考えたけれども思い付きませんでした。頭をひねればひねるほどにイメージが逃げていくのよ。春の陽差しの如くにパステルを基調にキラキラサラリとした素振りをしていながら、奥底にはドス黒いベットリした物が横たわっていて、何物にもとらわれず無関心を装いながら執着が果てしなくて、純真無垢ぶってもすれっ枯らしの淫乱で、本当に一筋縄ではいかない作品でした。

 

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(「ガラスの植物園」は立花ハジメさんのアートワーク)

 

 元歌はスタイリッシュなフランス曲だったりスペイン語やブラジルの土着臭が強い曲だけど、こうもトータルに真利子色に染め上げてしまう事も可能なものなのねぇ。私、特にスタイルを貫くアーティストには一目も二目も置いてしまうの。ピカソもダリもゴッホモディリアーニも、私は特にモンドリアンが大好き。フェリーニガルボエリック・サティ谷崎潤一郎。形式美の茶道、華道、剣道、柔道、大相撲、歌舞伎、能、狂言文楽こまどり姉妹の厚化粧、長年貫かれたスタイルは全て美しいわ。

 最近観た『ダイアナ・ヴリーランド~伝説のファッショニスタ』の中でダイアナが言うのよ、「神は石油も黄金もダイヤモンドも日本人には与えなかったが、スタイルを与えた」って。会社でもウマが合わなくても、生き方や方針にスタイルがある人なら尊敬できる。そんな訳で藤真利子スタイルは新鮮でした。その真利子スタイルを一言で言い当てるキーワードって無いかしら?レッテル貼って気持ちを収めたいけど、それはある意味思考する事、想像する事の放棄よね。

*****

 

 この彼からのメールを読んで、‘ふたご座生まれ’ という言葉が僕の頭に浮かんだの。真利子さん、6月18日生まれの双子座…。“心の中にいつも相反する二つの考え、積極性と消極性、動と静、理性と感情といった矛盾した面をあわせもち、思い悩むのが双子座…” なんだって。

 

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(藤真利子「ガラスの植物園」1984年8月5日発売、小林麻美「CRYPTOGRAPH~愛の暗号~」1984年8月25日発売。この2枚、ほぼ同時期のリリースだったのね。このアルバム評は小倉エージ氏によるもの。雑誌「ふたりの部屋」1984年11月号(No.36)の124頁「DISC 今月のおすすめ最新ディスク」という記事より。ところで、この頃アナタ何してました?)

 

 

 それでね、関係ないんだけど「ふたご座生まれ」(双子座生まれ)という言葉から、子供の頃に読んだ わたなべまさこ さんの同名マンガ(1973年の作品だそう)を思い出しちゃった。切り離された美しいシャム双生児姉妹のちょっと怖いお話…。他にも「黒ねこがわらった」とかあったね…タイトル覚えてるわ。←脱線

 

 

 藤真利子さんのアルバム、興味を持った方は、ぜひこの機会に聴いてみてね。このリリースを逃したら、今度いつ再発されるかわからないから…(と、煽ってみる)。

 

 「ガラスの植物園」の収録曲は、2004年に僕が書いたこちらのページを参考に:

http://www5d.biglobe.ne.jp/~ktabloid/FujiMariko.htm

 

藤真利子 立花ハジメ’ で画像検索すると、興味深い豪華メンバー(ピーター・バラカン細野晴臣高橋幸宏鈴木慶一藤真利子立花ハジメ、他)のパーティ写真がでてくるよ。

 

こちらでジェーン・バーキン(Jane Birkin)のカバー「憂うつな午前5時 (DI DOO DAH)」が聞けます:

http://www.youtube.com/watch?v=0fO3ypJ0Rco 

ジェーン・バーキン(Jane Birkin)のオリジナル版はこちら:

http://www.youtube.com/watch?v=MZFBlZdGDeQ

 

ガラスの植物園

ガラスの植物園

 
アブラカダブラ+1

アブラカダブラ+1

 
狂躁曲+1

狂躁曲+1

 
浪漫幻夢

浪漫幻夢

 
 
ふたご座生まれ (ロマンミステリー)
 

 

クラウス・オガーマンみたいな 藤真利子

 いよいよ今月2014年3月19日に再発ですよ、藤真利子さんの名作アルバム4枚。アナタ、もう予約はお済よね?

 

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藤真利子 Mariko Fuji

 

 1981年に出たセカンド・アルバム「浪漫幻夢 藤真利子~一九八一」の中で、僕が一番気に入ってる曲が「The light in the memory」です。この歌は、作詞も作曲も真利子さん自身が担当されてて、アルバムのメインの曲をしっかりご自分で書いていらっしゃいます。普通、歌手や女優さんが自分のアルバムで詞や曲を書いていたりすると、箸にも棒にもかからないような、つなぎ曲でしかないものが多いでしょ? でも真利子さんは違いますよ。南佳孝さんの曲に真利子(微美杏里)さんが詞をつけた「Gemini Vs Capricorn」もとても素敵な歌。

 

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 そして、その「The light in the memory」なんですが、編曲がクラウス・オガーマン(Claus Ogerman)チックなんですよ~。オガーマンがマイケル・フランクス(Michael Franks)の「アントニオの歌 (虹を綴って) / Antonio's Song (The Rainbow)」につけたアレンジみたいなの。興味のある人は聞き比べてみてね。

藤真利子 - The light in the memory 1981

https://www.youtube.com/watch?v=kmQ4wwA6GME

Michael Franks - Antonio's Song
http://www.youtube.com/watch?v=7Mo6heu6I8s

 

 

Sleeping Gypsy

Sleeping Gypsy

 
Man & His Music

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The Man Behind the Music

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浪漫幻夢

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狂躁曲+1

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アブラカダブラ+1

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ガラスの植物園

ガラスの植物園

 
Original Album Series

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ルイス・ヴァン・ダイク LOUIS VAN DYKE (Dijk) の名盤「NIGHTWINGS」

 嬉しい!オランダのピアニスト、ルイス・ヴァン・ダイク(LOUIS VAN DYKE (Dijk) TRIO)の1980年の名盤「NIGHTWINGS」が2014年3月12日、日本でCD化だって。それに値段がなんと1000円+税!かつて本国オランダで一度CD化されたことがあり、すごく欲しかったんだけど、かなりのレアで今まで手に入らなかったんです。ずっとアナログ盤LPと、ヴァン・ダイクのベスト盤CD(このアルバム9曲中の7曲を収録)で聞いてました。

 

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 最初、ピーター・アレンの曲が目当てで買ったアルバムでしたが、全曲あまりにも素晴らしくて、超お気に入りとなりました。こんな美しいアルバム、めったにないよ。騙されたと思って一度聴いてみてね、絶対後悔はさせません!この名盤がたった1000円+税で手に入るなんて信じられな~い。でも期間生産限定盤なので、興味がある方は今すぐ手に入れましょう。Konta のお奨めです。

 

収録曲は:

*****

LOUIS VAN DYKE (Dijk) TRIO / NIGHTWINGS (1980)

 

01. WE'RE ALL ALONE (Boz Scaggs) 

ボズ・スキャッグスの名曲「二人だけ」


02. SOMEONE TO WATCH OVER ME (George Gershwin / Ira Gershwin) 

ガーシュイン兄弟のスタンダード曲


03. WHISPER NOT (Benny Golson / Leonard Feather)

これもジャズのスタンダード・ナンバー


04. YOU AND ME (WE WANTED IT ALL) (Carole Bayer Sager / Peter Allen) 

ピーター・アレンキャロル・ベイヤー・セイガーフランク・シナトラの為に書き、後にミュージカル「THE BOY FROM OZ」にも使われた曲


05. CARTES POSTALES (Georges Delerue) 

1976年の日本未公開フランス映画「JAMAIS PLUS TOUJOURS」にジョルジュ・ドルリューが書いた曲


06. NIGHTWINGS (Claus Ogerman) 

スタンリー・タレンタインマイケル・ブレッカーのアルバムにも入っている、クラウス・オガーマンの曲


07. CAVATINA (Stanley Myers) 

スタンリー・マイヤーズが書き、1970年のイギリス映画「マロニエの別れ道 / THE WALKING STICK」に使われ、後に映画「ディア・ハンター」のテーマとして有名になった曲


08. CLOSE ENOUGH FOR LOVE (Johnny Mandel / Paul Williams) 

1979年の英米映画「アガサ / 愛の失踪事件」の主題歌で、サントラではパティ・ブルックス(Pattie Brooks)が歌っていた曲


09. LA GRANJA (Louis Van Dyke) 

ルイス・ヴァン・ダイクのオリジナル

 

 

ナイト・ウィングス

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男が女を愛する時

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ノット・ザ・ボーイ・ネクスト・ドア(紙ジャケット仕様)

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シティスケイプ

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Deer Hunter: Original Motion Picture Soundtrack

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アガサ 愛の失踪事件 [VHS]

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